幻想地憶譚 《とある少年の幻想入り》   作:フォーウルム

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「本当にいるのか?」
「はい。確か幽々子様はそう言ってましたので。」
「信じましょ?」
三人が向かっているのは白玉楼。妖夢曰く「最近新しいお客様が居候している」らしい。妖夢はその人物の名前を知らないらしいが、もしかしたらと言うことで確認に来たのだ。
「着きましたね。」
「いるといいんだがなぁ。」
そう言いながら門を開け、縁側へ歩いて行くと、そこにいたのは。
「このお団子美味しいわね!」
「こっちの饅頭も最高じゃ!」
団子を頬張る幽々子とアロハシャツを着た老人の姿だった。



第64話

 

 

 

ーー新たなる力ーー

 

 

「「……………」」

「幽々子様、少しよろしいですか?」

妖夢は美味しそうに菓子を食べる幽々子に尋ねる。

「あら妖夢。どうしたの?」

「そちらにいる方は真護さんですよね?」

「いかにも。わしは総塚真護じゃ。」

妖夢の質問に老人_真護は頷いた。

「挨拶はしておらんかったからのぉ。よろしく頼むぞい。」

「ア、ハイ。いやそうじゃなくってですね。」

「ん?何か用かの?」

「お久ぶりです、真護さん。」

「禍月嬢じゃないか!ということは…お前さんは」

「五十嵐凱だ。相変わらずだな、あんた。」

「やはりか!大きくなったのぉ!」

真護は目を見開いて笑う。凱が真護と最後に会ったのは3年も前の話だ。

「思い出話をしたいが、今はそんな余裕はない。」

「何かあったのかね?」

「護が暴れt「なああぁんじゃとおおぉぉ!!?」うるっせえな!」

凱は真護の絶叫に耳を塞ぐ。

「心当たりねえのか?」

「うーむ、反抗期かのぉ?」

「よし、歯ぁ食い縛れ」「凱君ステイ!?」

殴りかかろうとした凱を姫乃が押さえる

「どういう事なんじゃ?」

 

 

ーー少年説明中ーー

 

 

「なるほど。ファングがのぉ。」

「あのメモリで護が暴走してる。止める方法が有ると紫に聞いてきた。」

「……無いことはない。」

「なら、さっさと…」

「じゃが、その前に。」

真護は立ち上がり、凱の背中に吊るされている閻魔刀とリベリオンを指差す。

「助けに向かうその前に、少々やることがあるぞい。」

 

準備中

 

 

 

 

「よし、覚悟は良いかの?」

「待て。説明しろ、なぜこんな状況になってる?」

真護は閻魔刀を構え、介錯をするかのように立ち、姫乃は凱の右腕を水平になるように押さえている。

「今から腕を落とす。その後くっつけるんじゃ。」

「説明をしっかりしろと言っているんだ!!」

「お主の体に宿っている『デビルブリンガー』。これをお主の魂と融合させる。」

「するとどうなる?」

「今まで以上の強さを手に入れられるはずじゃ。」

「……なるほどな。」

「始めるぞ。」

そう言うと真護は閻魔刀を高々と掲げ、勢いよく振り下ろした。

閻魔刀に切られた右腕は無事であったが、一体化していたデビルブリンガーがドサッと地面に落ちた。

「こいつをリベリオンで取り込めば良いんだな?」

「ああ、じゃがそれにはかなりの覚悟が必要じゃ。」

「あ?ああ、すまん。」

「……凱君?」

「もしや、お主。」

「もう取り込んじまった。」

真護の話を聞きながら凱は無意識にリベリオンを用いてデビルブリンガーを取り込んでいた。すると……

「ぐうっ……ウオオオオォォォ!!」

「な、何?!」「すごい……!」

凱の背中に2本の半透明の腕が生えている。先端には4本の爪が生えており拳のように握ったり開いたりしている。その拳から腕の付け根にかけて鱗のようなものが合わさった羽が広がっている。長さは1.5メートルほどのそれを広げる彼の姿は、DMC5のキャラクターを彷彿とさせている。

(ほぼ5のネロの羽だな。あれはこんなに黒っぽくないが)

凱のそれはオリジナルの青ではなく、黒だった。凱はそれの感覚を確かめるように羽を動かす。バスターの動きや飛び方の感覚をそれなりに掴んでいく。

 

「流石じゃな。」

「これが、俺の新しい力になるのか。」

「今の状態ならお主の力を最大限に引き出す《デビルトリガー》も使えるじゃろう。」

「デビル……トリガー…!」

ゲームの中だけだと思い、半ば諦めていたそれを使えると知り、凱は期待感で一杯になる。

「それだけの力があれば、護を救える筈じゃ。アイツを助けてやって欲しい。」

「わかった。任せろ。」

「これを持っていけ。護からメモリを引き剥がすのに使うんじゃ。」

真護は閻魔刀を凱に渡す。

「……ああ。行ってくる。」

「気を付けるんじゃ。」

凱は真護に背を向け歩き出す。その後ろを姫乃と妖夢が追う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人里

 

「本当にそれで行けるのね?」

「ええ、行ける筈よ。」

護を探すために幽香とアリスは作戦会議をしていた。

「一応皆に知らせるけど、貴方の負担が…」

「問題ないわ。私なら、いいえ、()()()()勝てずとも抑え込めるわ。」

幽香は決意を固める。

「そう。でも無理は禁物だからね?幽香」

「わかっているわ、アリス」

幽香はそう言って全員の通信機に連絡を入れる為にマイクのスイッチに手を掛ける。

 

 

「……さぁ、私達の戦いを始めましょう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!
どうも、フォーウルムです。
今回は護の祖父の真護、及び凱のデビルトリガーについてでした。アンケートに答えてくださった方、ありがとうございました!

次回は護と幽香達のお話になります。お楽しみに!

凱、姫乃、護、三首、音川の五人の紹介は……

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