幻想地憶譚 《とある少年の幻想入り》   作:フォーウルム

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ザザッ

彼女達の無線にノイズがはしる。
『聞こえるわね?さっき人里の西エリアで護君の確認報告があったわ。』
幽香は落ち着いた声で話す。
『作戦はさっきの通り。誘導班は護君を指定の座標まで、戦闘班はデュープの足止めが目的よ。無理に倒そうとしないように。』
彼女は告げる。戦いの幕開けを
『さぁ、取り戻すわよ。』





第65話

 

 

ーー分断作戦ーー

 

 

人里 西エリア

 

 

「見つけた!」

セイクリッド・ガイアナイトに変身していた霊夢が指をさす。その先にいるのはファング・ドーパントだ。

「グルアァ!」

ファングは霊夢を見つけると両腕から牙の形の刃を生やし、襲い掛かる。

「こっちに来なさい!」

霊夢はそのまま指示されていた場所まで引きつけていく。

「どこへ行くってんだぁ?」

「っ!デュープ!」

霊夢の目の前にデュープが躍り出る。

「ソイツは俺の獲物だ。逃すわけにはいかねえな。」

ディープは腕を伸ばし霊夢に掴みかかるが……。

ガキンッ「貴方の相手は私達です!」

「なぁ?!」

ディープの腕を弾いたのは咲夜だった。

その後ろからフランやアリス達もやって来る。

「霊夢、個々は私達が!」

「わかったわ。お願いね!」

霊夢はそのままファングを引き付けて飛ぶ。

 

 

 

「霊夢さん!こっちです!」

「早苗!準備は良いの?」

「はい、もちろん!」

早苗は幽香に言われたポイントで待機していた。

「グルアアァ!」

「き、来たぁ!」

「こっからどうするの?!」

霊夢は早苗に聞く。

「え、霊夢さんご存知じゃないんですか?」

「私聞いてないわよ。」

「私もなんですが……。」

そんな事を話していた2人とファングを

 

 

 

 

ガバァッ

 

 

 

「!?」

「何?!」

「きゃあぁ!!?」

 

地面から出現した何本もの腕が引きずり込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

数分前

 

 

「貴方にお願いがあるの。」

作戦開始前、幽香は落ち着いた声で何も見えない闇に話しかけた。

「私の大切な人を助けるために、協力してもらえないかしら。」

「……なにをすればいい…?」

暗闇から声が帰ってくる。男でも女でも無い、どこか幼い声だ。

「ファング・ドーパントを捕まえて時間稼ぎをして欲しいの。」

「あそんでいいの?」

声のトーンが若干上がる。

「ええ、でも壊しちゃダメよ。」

「こわしちゃだめなの?なんで?」

「…その人が私の大切な人だから。」

「………」

数秒の沈黙。すると闇から何本かの腕が幽香の頬に触れる。

「それはゆうかのほんとうにしてほしいことなの?」

「……本当は、ほかの方法を探したかったわ。」

幽香は頬に伸ばされた手に触れる。

「心配してくれてありがとうね。」

「ゆうかをたすける。ゆうかがしあわせなら、それでいい。」

「……任せてもいいかしら?」

「わかった。まかせて。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは一体……。」

早苗達がいるのは現代のビルが立ち並ぶ市街地。

「幻想郷…ではないわよね。」

霊夢は辺りを見渡すが、見たことがないような建物で埋め尽くされている。

「もしかして、ここって……霊夢さん!」

「! マズイッ!?」

辺りに気をとられていた2人にファングが襲いかかる。

が、ファングは2人に攻撃する前に()()()()()()()()()()()()()()()吹き飛ばされた。

「今度は何よ!?」

霊夢の問いに答えるように現れたのは

 

黒い体に4本の足、背中から2本の腕を生やした怪物、カラミティだった。

 

 

 

 

 

ーー奥の手ーー

 

 

 

 

 

幻想郷

人里

「なるほどな、考えたじゃねえか。」

デュープは腕を組んで素直に感心する。

「俺とファングを隔離して個々に潰そうってか?中々に頭回ってんじゃねえか。」

「そりゃどうも。」

咲夜は手にする剣を構えたままデュープを睨み付ける。ほかの面々もそれぞれの攻撃体勢を取る。

「だが、誤算があったな。」

デュープは手を伸ばし、そこからマグマ・ドーパントを作り出す。

咲夜達はそれがこちらに襲いかかるものだろうと思っていた。

「甘いんだよ。お前らは。」

デュープはそのままマグマを腕に吸収する。するとその腕は赤く輝く炎が宿った。

「な?!」

「俺はどうやら複製したやつの能力も使えるらしい。さて、お前さん達が何処まで戦えるか、見せてもらうぞ?」

そう言ってデュープはさらにドーパントを複製しては吸収していく。

「ここで負けるわけには行かない。絶対に守り抜くわよ!」

『おおー!』

咲夜の声を聞いた少女達は戦闘を始める。

(早く戻ってきなさい、凱!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございました!
どうも、フォーウルムです。
次回でこの回は完結予定になります。体感、かなり長く感じています。
完結次第、ほかのも進めていく予定ですのでお楽しみに!

凱、姫乃、護、三首、音川の五人の紹介は……

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