幻想地憶譚 《とある少年の幻想入り》   作:フォーウルム

78 / 101
どうも、フォーウルムです。
今回は新キャラと地下の宮殿についてと、今後の展開についてのものが少し出ます!


第67話

 

 

 

ーー発明家ーー

 

妖怪の山。その山には天狗や河童などが住んでいる。あまりにも広く、さらには危険な妖怪が沢山いるということで人が寄りつかないのが普通であった。現在は幻想郷の安全を守る『幻想郷治安維持隊』の本部が設立され、前よりも賑やかになっている。

 

 

そんな本部に凱は来ていた。正確には本部の近くにある工房に、だ。工房には選ばれた者しか立ち入ることを許されていない。そんな機密区画にはもう1人の影があった。

「どうかな?少しパーツを弄ってみたんだけど。」

その人物は黒い髪のショートヘアで身長は160センチほど、他の河童達と違い黒っぽい服を着ている。

川内(かわうち)、この改造だと若干ブレが出るんじゃないか?」

 

川内、幻想郷維持隊の武器工房の管理官だ。彼女自身もメモリを用いて様々なものを作る。その品質はピカイチだ。

凱は先程渡されたアサルトライフルを見ながらそう返す。ストックが元のものよりも若干伸ばされている。

「やっぱりか。使いやすい銃って案外難しいんだね。」

「使いにくくてもしっかりと運用できるものが良いやつだからな。」

「む〜。」

「そう悩むなよ。使えないものばかりじゃないみたいだしな。」

彼が眺めているモニターには1人の少女が映っている。その少女は伏せている状態で狙撃銃を構え、射撃訓練をしている。目標までの距離は700メートルだ。

「あれは彼女のお願いだからね。()()()()()()でも運用できる狙撃銃が欲しい、って言われた時は驚いたけどね。」

訓練をしているのは犬走椛だ。彼女は能力を用いてスコープ無しの裸眼での射撃を行なっている。弾は的の中心を貫通している。

「あれは彼女専用の武器になりそう。」

「スコープつければいいんじゃないのか?」

「あれにはスコープつける部品が無いからね。」

「……そうか。」

「そんなことよりもさ!」

川内は話を切り替える。

「地下の洞窟のボスが武器の素材を落としそうってほんと?!」

「ん?ああ、そうだな。」

「出来たらなんだけどさ、それ持ってきてくれないかな?」

地下の洞窟とはアンダー・パレスのことである。

「しょうがないな。確実に落とすとは限らんから時間かかるぞ?」

「いいよ!ありがとう!」

こうして凱はまた面倒ごとを引き受けたのだった。

 

 

 

 

ーー地下の宮殿ーー

 

 

 

「なるほど、そんでこんなとこに来てるんすね。」

「悪いな猟介。面倒に付き合わせちまって。」

「全然!先輩の役に立てるんなら本望っすよ!」

彼らが来ているのはアンダー・パレスの39層だ。

「ここ厳重に隠されてるから中々来れなくって。」

「だろうなぁ。」

彼らのいるアンダー・パレスに入るにはFDLの地下エレベーターの中に隠されている仕掛けを作動させないと入ることは出来ない。その仕掛けが使えるのは凱と護、そして姫乃の三人だけだ。

「地下五階の秘密の迷宮………。俺らの部屋の下にこんなのがあるとは思わなかったっす。彼らが住んでいるのは地下一階と二階。三階と四階は保管庫や貯蔵庫だ。

「まあ、地下四階までのボタンしかなかったからな。」

「初めてここに来たんで、もう一回説明いいですか?」

「ああ。ここ『アンダー・パレス』は地下深くまで続くダンジョンだ。層毎に出てくる敵の種族が別けられていて、20層毎にボスとなる上位個体が存在する。」

「フムフム。」

「んで、今回の目的はそのボスが落とす素材を求めて来ている。」

「なるほど。で、ボスの強さは?」

「以前俺が倒したのはそんなに強くなかった。まだドーパントの方が強かったな。」

「なら余裕そうっすね。」

「そうだな。よし、着いたぞ!」

目の前には巨大な扉がある。

「ここがボスフロアっすか。」

「ああ、準備はいいか?」

「もちろんっす!」

2人は扉を開け、中にはいる。

 

 

中に居たのは巨大な人形の怪物だった。その姿は下級のマジェストのマリオネットに酷似している。

「あれは?」

「《リーパー・オブ・ルーンドール》。様々な属性攻撃をしてくるが、そこまで強くはない。今回は鎌だから雷だな。」

「ふーん。殺っちゃっていいっすか?」

「構わん。」

「っしゃあ!殺るぞっ!」

 

数分後

 

「呆気ないっすね。」

全く苦戦することなく三首はボスを討伐した。

「だろうな。そいつはハズレ枠の雑魚だからな。」

そう言いつつ凱はボスが使っていた鎌を拾い上げる。

「それがお目当ての?」

「ああ。帰るぞ。」

「はーい。」

2人は帰るために歩きだした。

 

 

 

 

 

 

 

化学結社 本部

 

 

幹部の里崎はモニターを見ていた。そこに写し出されているのは別室で戦っていた一人の少女。

元々は人員調達の部門に所属していた彼女の実力を見ていたのだ。

『テストは終わりだよ。今日はゆっくり休むといい。』

マイクをオンにしてそう喋りかける。それを聞いた彼女は変身を解き、部屋を後にする。

「ああ……待ち遠しいなぁ。」

 

里崎の表情は、恍惚としていた。

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回は特に本編については言いません

その代わり!これと同時刻に投稿されているであろうものについてご案内です。
ついに本作の裏話のアフタートークが完成しました!
そちらでは、本作のキャラの素の一面や、こちらで出なかった話までする予定なので、是非ともご覧ください!

凱、姫乃、護、三首、音川の五人の紹介は……

  • 簡単にまとめてほしい
  • 詳しく別々でほしい
  • いらない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。