幻想地憶譚 《とある少年の幻想入り》   作:フォーウルム

97 / 101
第86話

凱と姫乃の結婚。

それは幻想郷中の話題となった。

凱は異界の友人を招き盛大に式を執り行った。

 

当の本人たちは

「せっかくだし少し遊びに行ってくる」

と言って出かけて行った。

 

それだけならよかったのだが。

 

 

 

 

 

 

「一月だ。これが何かわかるか?」

「あんたが腹を下してからの経過時間。」

 

護の問いに霊夢は答える。

 

「そうなんだ最近は冷え込むしなとでもいうと思ったか。」

 

ノリ突っ込みをしつつ護は語気を強める。

 

「あいつと姫乃が失踪してからすでに一月だ。」

「もうそんなになるのね。」

 

二人が遊びに行ってくるといなくなって早一か月。

本来なら連絡が来てもいい頃合いなのだが一向に音沙汰は無い。

 

「一応、八雲さんや華扇姉。さとりさんたちにも手伝ってもらってるけど進展はない。」

「レミリアや文たちも捜索してるし、鳴神さんも探してるみたいだけど、一切の手掛かりはない。」

 

霊夢はもちろん、他の少女たちや護たちも全力を挙げているが、まったくと言っていいほど情報がなかった。

 

「とりあえず、俺は魔界に行ってくる。」

「わかったわ、気を付けて。」

 

護はそう言いながらFDLを後にした。

 

 

 

 

「さて、どうしたものかな。」

 

護は腕を組みながら歩く。

心当たりがある場所はすべて行ったつもりだ。

ほかに関係しそうな場所は……。

 

「護さん。」

「うおぉ?!…って阿求さんか。」

 

彼に声をかけたのは稗田阿求。現在機能していない博麗大結界の代わりに彼女の相棒であるパストと共に幻想入りや外界とのつながり、侵入者の対処を担っている少女だ。

 

「凱さんの行方は掴めそうですか?」

「掴めたら苦労はしない。完全にお手上げ状態だ。」

 

護は溜息を吐く。

 

「そういう阿求さんの方はどうなんだ?」

「まだ確信があるわけではありませんが、気になったことが一つ?」

「なんだ?」

「凱さんのここ最近の足取りを本棚で調べたのですが、数日前からどうやら記録がないようなんです。」

「記録がない?」

 

おかしい。本来ならば本棚に記録が残っているはずである。

残っていないなんてことはあり得ない。

 

「その本棚ってのはどこまでの範囲で記録できるんだ?」

「この幻想郷での出来事と、護さんたちの世界で起こったことは記録されます。」

「…っということは。あいつらは幻想郷の外に行ったってことか?」

「恐らくは。」

 

凱ならば幻想郷を離れるときに何かしらの連絡をするはずだ。

 

「俺はこれから八雲さんのところに行ってくる。引き続き情報を集めてくれ。」

「わかりました。お気をつけて。」

 

阿求に別れを告げ、護は八雲紫の元に向かったのであった。

 

 

 

 

続く

 

 




前回から約一か月経ったってまじ?

どうもフォーウルムです。
今回はコラボ回です。
お相手はなんとマイスイートザナディウムさんです!
有難い限りですね、本当に。
年末ラジオで言っていた通りこの方は私がこの小説を書く切っ掛けとなった方です。
ぜひ、あちらの世界へ行った凱達の応援をお願いいたします。

それでは今回はここまで。
また次回お会いしましょう!

本当はコラボ先のリンクを張りたかったのですが、上手く機能していません。
申し訳ないですm(__)m
https://syosetu.org/novel/298427/

凱、姫乃、護、三首、音川の五人の紹介は……

  • 簡単にまとめてほしい
  • 詳しく別々でほしい
  • いらない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。