【凍結】帝国の緋き皇女の軌跡~七の絆と奇蹟~   作:龍造寺

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第1章22話です。


第1章ー24ー22話ー導かれる者達、パルム決戦。

ーーー紡績町パルム

 

パルムの町は、日本人移民街から襲撃してきた連中のせいで燃えている。

 

パルム襲撃の報は、セントアークのハイアームズ公爵家にも入り、二男のフデレリック卿が領邦軍を率いてパルムに向かってくることになっていて、クロードは、鉄道憲兵隊を率いて日本人移民街へ侵攻を開始していた。

 

タイタス門の帝国正規軍も日本人移民街とパルムに部隊を向かわせていた。

 

そんな中、パルムの町を必死で守っている若者がいた。それを目撃しているとある新聞記者である。パルムの町にプライベートで来ているだけだったが、スクープだと思いカメラを回している。

 

ユフィ、マキアス、スハルトの3人。この3人は、トールズ士官学院の生徒達である。それも今年出来たばかりの特科クラスⅦ組。その真紅の制服を着た生徒達がパルムの町を必死に守っている姿をカメラにおさめた。後々にユフィ達は各世界の新聞紙を騒がせることになる。

 

 

 

スハルト「ユフィ、マキアス!大丈夫か?」

 

ユフィ「ええ、大丈夫ですわ」

 

マキアス「僕もだ!だが…僕の弾薬がつきそうだ」

 

スハルト「無茶はするな、マキアス!」

 

ユフィ「マキアスさん、後は私達に!…」

 

ユフィがそう言ったと同時に何かが上からやって来て、3人は吹き飛ばされた。砂埃が回りを覆う。

 

スハルト「くそっ、なんだ?ユフィ、マキアス!大丈夫か?」

 

マキアス「ぼ、僕は大丈夫だが…ユフィ君?ユフィ君、返事をしたまえ!」

 

ユフィの返事はない。マキアスとスハルトは、不安に思いユフィと何回も呼ぶ。すると砂埃が取れてきたのと同時に、薄気味の悪い笑い声が聞こえる。それはゴールド・マウンテン帝国支部の支部長の山中である。山中はグノーシスを使い悪魔へと堕ちていた。悪魔と化した山中は、その右腕で、ユフィの身体を掴んでいた。ユフィは先程の衝撃で気絶していた。

 

山中「クククッアハハ…!私は絶対的な力を手に入れた…。この娘…中々の力を感じるな…」

 

マキアス「ユフィ君!!なんだ!お前は!ユフィ君を離せ!」

 

スハルト「そんな穢れた身体でユフィを触ってんじゃねーぞ!」

 

マキアスとスハルトは、ユフィを救い出すべく動こうとしたが

 

山中「おっと動くなよ…!動けば…この娘の身体を引き裂くからな」

 

マキアス「ひ、卑怯者め!」

 

スハルト「くそっ…」

 

山中「…そう動くなよ…グフフフッ」

 

山中は、マキアスとスハルトを睨み付けながら、ユフィの身体を堪能している。マキアスのボルテージは、徐々に上がっていく。

 

山中「クククッ、帝国の女は、日本の女と違い…成長が早いものだな」

 

山中は薄気味悪い表情で、ユフィの胸を鷲掴みしている。まだ誰も触れたこともないユフィ胸を惜しみもなく触っている。マキアスのボルテージ…怒りのゲージはすでにMAXに届いている。

 

マキアス「いい加減にしろよ…お前!」

 

スハルト「マキアス?」

 

山中「なんだ、お前?そんなに私がこの女の胸を触ってから、怒ってるのか?ならよ…この女の生乳を堪能させてやるからよ…それでも見てな!」

 

山中はユフィの制服を真正面から引き裂いた。引き裂いた事で、白の薔薇模様のブラが丸見えになった。

 

山中「白の薔薇模様のブラか…今度は、下に行くか…下も同じか!」

 

山中がユフィのスカートを引き裂こうとしたら、突然山中の両腕が消えた。山中は苦しみや痛さが頭の中を走る。わめきだした。そして山中の両腕が無くなったことで、ユフィは空中から地面に落ちることに。慌てて落ちてくるユフィをマキアスは抱き抱えた。

 

ミサキ「ナイスキャッチよ、マキアス君!」

 

深夏「本当にあの男性がキャッチしましたね」

 

ミサキ「私の言ったとおりになるって言ったでしょ」

 

マキアスは自分の上着を脱いでユフィに着せた。普段ならユフィの白い薔薇模様のブラを近くで見たりしたら、鼻血を出すだろうが今は怒りでそれどこではない。ユフィが目が覚めたようで

 

ユフィ「ま、マキアスさん?」

 

マキアス「ユフィ君、目が覚めたか…」

 

スハルト「大丈夫か、ユフィ?」

 

ユフィ「わたくしは別に…なんとも…!?」

 

ユフィは、マキアスの上着を着ているのか、しばらく時間がかかったが、すぐに自分自身がどうなってるのか理解した。ユフィの顔が真っ赤になりながら、落としていた緋い太刀を手に持つ。

 

マキアス「ユフィ君、大丈夫なのか?」

 

ユフィ「大丈夫ですよ、マキアスさん。ダメージは無いですから」

 

ミサキと深夏は、山中を挟むようになっている。山中は両手が無くなりわめいていたが、すぐに両腕が再生する。

 

深夏「やはりただのグノーシスじゃないわね?」

 

山中「当たり前だ!D∴G教団が開発したものの改良版だからな!」

 

山中は深夏やミサキに自身の腕を振りかざした。しかし深夏やミサキには避けられてしまい、体勢を整えたミサキからは脳天に踵落としを食らう。

 

深夏「隙だらけね!」

 

深夏は緋色の銃で何回も山中に攻撃する。弾丸が当たった場所から紫色の血液が流れている。

 

ミサキ「……ゲスが…!」

 

ミサキは、弾丸を浴びて傷が開いた場所に衝撃波を放つ。山中は、真後ろに吹っ飛んだ。

 

深夏「ミサキさん…」

 

ミサキ「ごめん、みんな。私、グノーシスや教団のことになると…」

 

ユフィ「ミサキさん、1人で抱え込まないで。わたくし達もいますわ!」

 

深夏「グノーシスやD∴G教団のことは、私も許せませんね。だからミサキさん、1人で抱え込まないで下さい」

 

マキアス「僕達も手伝います!」

 

スハルト「まあ…俺が言えた柄では無いが、あまり1人で抱え込むな」

 

ミサキ「みんな…。ありがとう!」

 

山中「ふざけるな!お前ら人間ごときが…力を手に入れた私に勝てると思ってるのか!」

 

ユフィ達は山中の攻撃に備え防御体勢を取る。山中は、両腕を広げて攻撃をしようとする。だが弾丸の音と四方八方からのドライアイスの攻撃を受ける。

 

カズヤ「悪い、待たせたな、深夏!」

 

マユミ「私達も外で襲撃を受けたから遅れちゃった」

 

深夏「やはりそうでしたか」

 

スハルトは、カズヤとマユミの姿を見て驚く。

 

スハルト「……!!!エルフィン・スナイパーのカズヤ・アレイスターとマユミ・アレイスター!」

 

カズヤ「スハルト・オルランド…か。久しいな…」

 

マユミ「風の噂で聞いてはいたけど、スハルト君、貴方、学院に通うようになったのね」

 

スハルト「まあな。それが……」

 

スハルトはぶつぶつと言っているが、ユフィとマキアスには聞こえない。ミサキと深夏には聞こえているが、彼女達がそれを言うはずもない。

 

スハルト「だが、エルフィン・スナイパーのあんた達が来てくれたのなら、100人力だ」

 

カズヤ「100人力かどうかはわからないが、受けた依頼は必ずこなすのが、エルフィン・スナイパーのモットーだからな!」

 

カズヤは、緋色の銃と銀色のCADを構える。

 

マユミ「そうね、それが私達の生き甲斐だもの。貴女もそうでしょ?ガイさんの意思を継いだ、ミサキ・カミジョウさん?」

 

マユミはそう言って、緋色の銃と銀色のCADを構える。

 

ミサキ「マユミさん…貴女…ガイさんを知っているの?」

 

カズヤ「知ってるもなにも、ガイさんと何度が一緒に仕事をやってな。その時に自分には、可愛い弟と可愛い妹と綺麗で優しい婚約者がいるって話してくれたから。可愛い弟は、クロスベルで会ったし、またまた一緒に依頼をこなしたかな。彼もまたガイさんの意思を継いでる」

 

ミサキ「(だからか…あのときロイドが言っていた人達って、こっちのカズヤさんか…。私はてっきりステイル(和也)君の方と思ってたけど)」

 

ミサキは小声でそう言った。

 

カズヤ「…ミサキさん、貴女もガイさんの意思を継いでるように見える。そのトンファーが何よりも…」

 

ミサキ「それ以上は言わないで下さい。それ以上言われると、涙が…」

 

カズヤ「ラリクマ…777…その涙を力に変えて!」

 

【ラリクマ777ーその涙を力に変えて】とは、カズヤの魔法名。禁書世界で得た魔法名。

 

するとユフィ達の身体から何やら燃え上がる力が湧いてくる。

 

ユフィ「この感じは」

 

マキアス「何だか力が湧いてくる感じだ」

 

スハルト「そうか…これがあんたの」

 

ミサキ「………ガイさん…」

 

深夏「(やはり私と同じ…この力…)」

 

山中「貴様ら、この私を無視をするな!!」

 

山中は、両手を天に上げ、そこに何やらのエネルギーを溜めて

 

カズヤ「あの野郎!みんな俺の回りに集まれ!」

 

カズヤは防御魔法を発動させる。山中も何かエネルギーを放とうとするが、正反対の方から、超電磁砲(レールガン)と原子崩し(メルトダウナー)が悪魔の姿の山中の身体を貫いていた。

 

山中「ぐはぁ…!!今度はなんだ!」

 

一同がそちらを向くと、リィン達がそこにいた。リィン達はすでに臨戦態勢に入っている。

 

エマ「リィンさん!」

 

リィン「任せろ、疾風!!」

 

エマの導力魔法の援護とリィンの攻撃により、山中の体勢が崩れ出した。

 

静江「ユーシス君、その剣でヤツの身体は斬れるわ!」

 

ユーシス「ふっ…!」

 

ユーシスの剣は、静江の原子崩し(メルトダウナー)の力を得て、ビームの剣のようになっており、悪魔の身体になっていようが関係なく横に切り裂かれた。

 

山中「ぐはぁ…!!」

 

山中は口と切り裂かれた腹から血を流し始めた。

 

山中「おのれ……!!」

 

エイト「やめておけ…それ以上何かやれば、お前死ぬぞ?」

 

山中は突然自分の肩に仮面を着けた人間が乗ってるのだから驚いた。

 

山中「俺はまだ終わらんぞ…!」

 

エイト「はぁ~そうかい…なら仕方がないな…この憐れな者にエイドスの裁きの一撃を…神の雷(エイドスの怒り)を!」

 

エイトがそう言った瞬間、一瞬雷がなったと思ったら、悪魔の身体になった山中の身体が焼かれいた。エイトはステイルの方に行き

 

エイト「ステイル!あいつの再生する力は削いだ。後は全員でやれば楽に勝てるだろう!」

 

ステイル「わかった。お前も事後処理が大変だな」

 

エイト「ああ、大変だ。わかったなら言わないでくれよ。じゃあ俺は行くわ」

 

エイトはそう言ってどこかへ消えた。ただ、カズヤ、マユミ、深夏、静江には消えた後も見えていた。ステイルはカズヤ達に

 

ステイル「最後はみんなでやりましょう!そちらの方々もよろしいでしょうか?」

 

カズヤ「ああ、俺達は構わないよ」

 

深夏「私は、構いませんよ」

 

ステイル「トールズ士官学院の君達も構わないかい?」

 

ユフィ「はい、構いませんわ」

 

ステイル「ミサキさんも構いませんよね?」

 

ミサキ「私も構わないわ」

 

山中「…再生能力を失っても…私は…!」

 

山中が最後の力を振り絞り戦いを挑んで来た。

 

ステイル「みんな、行くぞ!」

 

カズヤ「だが無理はするなよ」

 

ユフィ「みなさんの力を合わせれば、必ず勝てますわ!」

 

ミサキ「そうね、今の私は強いから!」

 

深夏「色々と仕事は増えたけど、まあ私は身体を動かす事が好きだし、やってあげますわ」

 

ユフィ達は山中との最後の戦いが始まった。

 

 

ーーー紡績町パルムにて。

 

ユフィ達と山中との戦いが切って落とされた。

 

ユフィ達、トールズ特科クラスⅦ組、カズヤとマユミのエルフィン・スナイパーのコンビ、ミサキと深夏のコンビ。そしてステイルと静江のコンビである。

 

それぞれの特色を生かしての戦い方をしている。

 

山中「こざかしい連中だ!ならばこれならどうだ!」

 

山中はそう言うと、分身の術みたいなのを使う。悪魔型山中が、3体になった。カズヤが

 

カズヤ「ヤツが分身したとなると、3チームに分かれて戦おう!」

 

ステイル「それしかないですね」

 

ユフィ「わかりましたわ」

 

ステイル「チーム分けは、トールズ士官学院のみんなと俺と静江さんとミサキさん、そちらの2人とえーと…」

 

深夏「司波深夏ですわ、ステイルさん」

 

ステイル「司波さんね、司波さんは、あっちの2人の方に加勢して下さい」

 

ユフィ達、ステイルと静江、ミサキ、カズヤとマユミと深夏に分かれて戦うことになった。

 

 

ーーー南サザーラント街道の外れ。

 

 

ユフィ達やカズヤ達と離れて、ステイル、静江、ミサキは、悪魔の身体して焼かれた匂いがする山中と対峙する。

 

山中「分かれて戦うとは甘い連中だな!」

 

ステイル「再生能力の無いお前なんぞ相手にもなるかよ!」

 

静江「そうね」

 

ミサキ「ステイル君と日本の七草家のエージェントさんと一緒に戦えるなんてね」

 

ステイル「俺はともかく、静江さんの素性までわかってらっしゃるんですね…ミサキさんは」

 

ミサキ「まあね、私は帝国軍情報局は人間よ。これぐらいは知ってて当たり前」

 

静江「そんなことをしゃべっても良いんですか?私は七草家のエージェントですよ?」

 

ミサキ「別に構わないわよ、貴女からは、嫌な感じのオーラは感じないし。それに別の思惑で動いているんでしょ?」

 

静江はビックリしていた。初対面のミサキにそこまで見抜かれてしまったからだ。別に隠すほどではないが、敵に回すと厄介な人物になるなと静江は思った。

 

静江「まあ、そういうことにしておきましょうか」

 

山中「ごちゃごちゃとうるさい連中だ!」

 

ミサキ「ごちゃごちゃとうるさいのは貴方の方よ!」

 

硬化魔法で固くなったトンファーで、悪魔山中の脚を攻撃する。脚と言っても膝の部分を攻撃する。

 

山中「ぐおっ…!小賢しい真似をする!」

 

山中はミサキを掴み取ろうとして、右腕を伸ばしてくる。だが

 

ステイル「八葉…弐の型裏疾風!!」

 

裏疾風を食らい、山中は体勢を崩し地面に倒れ込む。すかさず静江が跳躍でジャンプする。

 

静江「私のこれはあまり他人には見せたくはないのよね」

 

静江はそう言いながらも、原子崩し(メルトダウナー)を山中に撃ち込む。撃たれてもがき苦しむ山中。ミサキも跳躍で空へジャンプしてから、山中の腹に重い一撃を入れる。山中の口からどす黒い血が流れ出す。

 

ステイル「もういいかい?最後に俺が決める!」

 

ステイルは、指をパチンとならす。すると山中に向かって炎の刃の雨が降り注ぐ。

 

山中「ぐあっ!!!!」

 

雄叫びを上げながら山中は消えていく。どうやら分身だったようだ。

 

ステイル「消えたか…」

 

静江「さっきのヤツは消えなかったけど、ステイル君…山中は何故消えたの?」

 

ミサキ「分身…私達が戦った山中は、本体ではなく、分身だったってことかしら?」

 

ステイル「そうなりますね。本体はリィン達の方か、あちらの方か…」

 

ステイルはリィン達の方とカズヤの方を見てそう思った。

 

 

 

ーーーパルム近郊の森

 

カズヤとマユミと深夏は、山中と死闘を繰り広げていた。

 

カズヤ「なんだ、もう終わりか?」

 

山中「こ、小賢しい連中め!これでも喰らえ!」

 

山中は、そこらの木々を根こそぎ抜いてそれをブンブンと振り回す。カズヤ、マユミ、深夏もそれぞれに避ける。

 

山中「どうした?逃げてばかりじゃつまんないだろ!」

 

山中は、振り回していた根こそぎ抜いた大木を深夏の方へ投げ飛ばした。

 

山中「さあ~どうする?お嬢ちゃん?」

 

深夏「どうもしないわ」

 

深夏は、飛んできた大木を右手で簡単に受け止めていた。

 

山中「な、何?何だそれは…!」

 

深夏「ふっ…私の生まれ持った能力…ううん…前世のアイツから授かった力よ!!」

 

深夏が受け止めていた大木は、山中に勢いよく激突しそのまま貫通する。

 

山中「ぐはっ…なんだ…さっきの力は…」

 

深夏「貴方が知る必要はないわ!分身さん!」

 

深夏は懐から緋色の銃を取り出して、山中に弾丸を撃ち込む。山中は絶叫して消えていく。

 

深夏「こんなものね…」

 

カズヤ「お疲れさん」

 

マユミ「お疲れ様、深夏さん」

 

深夏「どうやら、私達やミサキさんの方は違ったみたいだから、トールズの学生さん達の方が本物かな」

 

カズヤ「そうみたいだな…」

 

マユミ「助けに行くの?」

 

カズヤ「いや、彼らならやるだろう。そんな気がする」

 

深夏「私もそう思います」

 

カズヤ、マユミ、深夏は、ユフィ達の健闘を祈った。

 

 

 

ーーーパルムの街の中で。

 

ユフィ達は、Ⅶ組B班総出で悪魔になった山中と対峙している。

 

エマの導力魔法、マキアスの導力銃の援護射撃をやりスハルトは遊撃に撤しユフィ、リィン、ユーシスは、2人、1人に分かれて、悪魔の身体の山中と戦う。

 

山中「お前らのせいで、全てが終わりを迎えた…。許さないお前達を…!」

 

スハルト「どういう許さないんだ?」

 

山中「お前達が来なければ、こんな事には!」

 

山中は両手を振りかざして、ユフィ達に対して振り下ろす。ユフィ達は全員避ける。

 

スハルト「足下がおろそかだぜ!」

 

スハルトは、悪魔の身体の山中の両膝を攻撃した。山中は痛みで絶叫を上げた。だが山中は即座にスハルトに対して蹴りを入れる。スハルトは間一髪に避ける。

 

ユーシス「リィン、そっちを頼む!」

 

リィン「わかった!」

 

原子崩し(メルトダウナー)の効果を得た剣を山中に振り下ろす。山中は左腕を斬り落とされる。

 

山中「ぐはっ!!このくそガキどもが!」

 

山中が右手から何かを放ってくる。それは闇の波動、食らえばただでは済まない。ユフィ達は真横に避ける。闇の波動が衝突した木々は簡単に薙ぎ倒され、そして枯れていった。土は痩せて木々を枯らしていく。

 

ユフィ「な、なんなんですのアレは!?」

 

スハルト「木々を枯らす…攻撃だと!?」

 

エマ「みなさん、気をつけて下さい。アレは、“闇の波動”というもののようです!」

 

マキアス「闇の波動、調べたんだな、エマ君!」

 

リィン「でもどうする?アレを何発も放たれては、こちらは防戦一方にしかならない」

 

ユーシス「なら、あの闇の波動さえ何とか出来れば、勝機があるのだな?」

 

ユフィ「近くに行けば、八葉の一撃を入れられますわ」

 

リィン「そうだな」

 

マキアス「そうか。なら僕は援護射撃で協力する!」

 

エマ「私も援護射撃は任せて下さい」

 

 

ユーシス「俺も最大限に協力させてもらう!」

 

スハルト「俺もちょっとはやるとするか…」

 

山中「小賢しい真似を…!」

 

スハルトは、合体させている得物を分解し2丁銃に変化させる。

 

スハルト「いいか!ちょっと俺は本気を出す。ちゃんと目に焼き付けろ!」

 

スハルト跳躍して山中の背後に回る。山中は直ぐに背後を向くが、そこにはスハルトはいない。

 

スハルト「どこを見ているんだ?俺は真正面だぜ?」

 

山中「な、何!?」

 

スハルト「気づいても遅い!目だけで俺を捉えきれるかよ!!」

 

スハルトは、高速に動き山中を切り裂いている。山中を空中に吹き飛ばして

 

スハルト「冥土の世界へ消えな!エアロクロス!!」

 

スハルトの放ったSクラフト、エアロクロス。風の刃が十字のように切り裂く。

 

山中「ぐぉぉ…!!!」

 

スハルトのSクラフトを受けて、地面に叩きつけられる、山中。山中の腹の部分には十字の傷が刻まれていた。すかさずユーシスが掛ける。ユーシスの特殊Sクラフトが炸裂する。

 

ユーシス「ふっ、これで終わりだ!クリスタル・メルトダウナーセイバー!」

 

ユーシスの特殊Sクラフトで、悪魔の身体の山中の両足が切断された。

 

体勢が崩れたところにリィンが駆け出す。

 

リィン「蒼き炎よ!我が剣に集え!はぁ!!斬!!」

 

リィンのSクラフトである、蒼焔ノ太刀をまともに喰らう山中。身体中が炎に包まれていく。リィンからバトンを渡されたユフィは、1人で駆け出す。

 

ユフィ「八葉一刀流、弐の型、裏疾風焔!!」

 

ユフィの奥義が決まり、悪魔の身体の山中は、動きが止まる。ただパチパチと炎が音を立てている。

 

ユフィ「ゆっくりとお眠りなさい」

 

ユフィが太刀を鞘にしまう音と共に悪魔の身体の山中はそのまま崩れ落ちた。

 

 

ユフィ達が山中を倒したのは、すでに日付けが変わる頃である。

 

ここにパルムの騒乱は静かに終わるのだった。

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