【凍結】帝国の緋き皇女の軌跡~七の絆と奇蹟~   作:龍造寺

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第2章6話です。


第2章ー白亜の旧都編ー31ー6話ー5・23(09:40〜)ー自由行動日②

 

ーー1204・5・23ー09:40ー川沿いの邸→本校舎へ向かう途中。

 

ユフィは家庭教師の依頼を終わらせて、学院の方に戻る最中に、ある緑色の制服の生徒に話しかけられたのだった。

 

セリス「あなたⅦ組のユフィさんよね?」

 

ユフィ「ええ、そうですが、貴方は?」

 

セリス「あたしは、Ⅳ組のセリス・レインバード。よろしく!」

 

赤色いや深紅の髪の色にツインテールに結んでいて、なんだか人懐っこい感じの子だとユフィは思った。

 

ユフィ「知ってらっしゃるかと存じますが、改めて自己紹介をしますわ。わたくしはユフィ・レンハイムと申しますわ。ユフィで構いませんわ」

 

ユフィとセリスは握手を交わした。

 

ユフィ「セリスは、サザーラントから参られたのですね」

 

セリス「そうだよ。あたしには、帝都の方が羨ましいかな」

 

ユフィ「どうしてかしら?」

 

セリス「…そりゃあたしは、都会が大好きだもの。色々手に入るでしょ?」

 

確かにサザーラントよりも帝都が、良いと思える時もあるだろう、サザーラント以外の他の地域の人達も帝都が良いと褒めるであろう。これも内から出てないと分からない感覚だっただろう。セリスが言う女の子の流行物は、帝都にしか置いてないものが結構あるから、帝都に憧れる女子は多いだろう。

 

セリス「話は変わるけど、ユフィって、生徒会役員なの?」

 

ユフィ「え!?」

 

セリス「生徒会の依頼みたいなのを、4月からやってない?」

 

ユフィ「やってますわ。トワ生徒会長から依頼されましたし。それに私1人でやってるわけじゃありません。同じクラスの男子と一緒にやってますからね」

 

セリス「ふーん…そうなんだね。でも嫌じゃないの?自由行動日に自由じゃないのは?」

 

ユフィ「嫌ではありませんわ。わたくしは好きでやってることですし」

 

ユフィは好きでやってることなのだ。兄や弟の手伝いをしていくうちにこう言うことが、好きになっていった。そのおかけで人脈にも幅広くなったのは言うまでもない。

 

そしてトールズ士官学院に入学して、みんな成長している。ユフィ達B班は、パルムで、テロリスト達と戦い、達也達A班もケルディックで帝国の内情を知ることも出来た。だがこれは今から起きるであろうことの一旦しかないのだから。

 

 

ユフィのことも、オリビエと誰かがこんなことを言っていた。

 

「【ユフィは、ユーフェミアは、この国の…いや西ゼムリアの英雄になるかもな」】

 

その後、ユフィが入ったので、冗談冗談っての笑って誤魔化し、彼女は一瞬オリビエの表情がそうであってほしいとしていたのを見た。そんなことを思い出していたらセリスがユフィの顔を覗きこんでいて

 

セリス「あのユフィ?どうかしたの急に黙りこんで?」

 

ユフィ「ううん…何でもないですわ。ただ今月の実習先はどこかしらってね」

 

セリス「あっそう言えば、Ⅶ組には特別実習があるのよね。確か現地まで行って実習をするんだよね?」

 

ユフィ「そうですね。学院にいるだけではわからないことなどわかるようになることかしら」

 

セリス「ふーん…」

 

ユフィの説明ではわかりずらいかもしれない。エマやマキアスなら上手く説明できるだろうがユフィにはちょっとそれがない。

 

??「セリス!どこにいるの?呼びだしのはセリスでしょ?」

 

学院の方からセリスを呼ぶ声がする。3人の女の子のグループからだ。

 

セリス「ユフィ…ゴメンね。続きは次回に。クララ…ごめんちょっと………」

 

セリスはそう言いながら、3人の女の子グループの方へ歩いていき学院の方へ歩いて行った。

 

ユフィも学院の方へ歩いて行くことにした。

 

 

 

ユフィは、ふと本校舎の2階の美術室の側を歩いていていたら、ガイウスが真剣に考えていたので、話しかけるか迷ったが、結局は話しかけることにした。

 

ユフィ「ガイウスさん、やはり迷惑でしたか?」

 

ガイウス「いやユフィ、気にしないでくれ。今は部長の指示でデッサンをやっていてな。枚数を描いて、少々疲れたから休んでるだけだ」

 

ユフィ「ウフフ…ガイウスさんは頑張ってるのですね」

 

この際だからとユフィは、ガイウスが絵を描いてるところを見てみたいと思いガイウスに聞いてみた。

 

ユフィ「ガイウスさん、隣で見ててもよろしいでしょうか?」

 

ガイウス「ああ、構わないぞ。良かったら色々とアドバイスでもしてくれ」

 

ユフィはあまり絵のことはあまりわからないが、素人目で見てわかるものなのかと思った。だが素人目ユフィでもガイウスの絵が上手いことは歴然だった。それでもガイウスの絵には何が足りないような気はしたが、ユフィにはそれがわからないかった。

 

ガイウス「少しは上達していると嬉しいんだが。おかしなところがあったら遠慮なく指南してくれ」

 

ユフィ「はい、わかってますわ。それでガイウスさんは故郷を絵にかいてらっしゃるのですよね?」

 

ガイウス「ああ、独学で風景画などを描いてしまった。ここの部長には一蹴されてしまったが」

 

ユフィ「どうしてまた?」

 

ガイウス「部長が言うには、俺は【感覚】だけで絵を描いていて基本がなっていないらしい。見たままを自分のものにしろとアドバイスをもらって、先月から、ひたすらデッサンをつづけていく。この間100枚くらいに到達したところだったか?」

 

スゴいと言う言葉しかないと感心するユフィ。それにあれを黙々とこなすガイウスはスゴいの一言だと思った。

 

ユフィ「でも、大変なんじゃありませんか?」

 

ガイウス「ああ、苦にはならないな。【見たまま】を自分のものする。それにこの国でやりたい事でもあるからな」

 

ユフィ「ガイウスの故郷でですか?」

 

ガイウス「ああ、言ってなかったか?俺の故郷は帝国の北方ーノルド高原という場所だ」

 

授業でも出てきたノルド高原、アルノール家皇族にとって大切な場所だとされている場所だ。そしてノルドの民は帝国の友、ドライケルス大帝の挙兵に応じて、共に戦ってくれたノルドの民の人達。

 

ユフィは、一度兄であるオリビエやカズヤ・アレイスターに連れて行ったことがあるのだ。もちろんお忍びで、旅の演奏家の兄妹という設定で。

 

ユフィ「ノルド高原…また行ってみたいですわ」

 

ガイウス「そうか、ユフィは一度、オリビエさんやカズヤさんと来ていたな。機会があればみんなをノルドに招待したいものだ」

 

ユフィ「その時はよろしくお願いしますわ。それと絵が描けたら、わたくし、見てみたいですわ」

 

ガイウス「フフ、分かった。良いものを描きあげると約束しよう」

 

しばらくガイウスと話していて、ガイウスが再開すると部長さんにも一礼をやって、ユフィは美術室から出たのだった。

 

 

ーー1204・5・23・10:45・本校舎の外

 

ユフィが、学院の本校舎の外に出て達也を待っていたら、ある男性に話しかけられた。その男性は、灰色の髪の色でマシュルームカット姿であり、それも格好はリクルートスーツ姿である。

 

悠「君、ちょっと済まないがサラ・バレスタイン教官はどちらにいらっしゃいますか?」

 

ユフィ「サラ・バレスタイン教官ですか?」

 

ユフィは、今話しかけられている男性は初めて見るが、何だか他人という感じてはない。それがなんでなのかわかるのは、ちょっと先になるのだが。今はわからないユフィである。

 

悠「お、コホン、私は、悠・鳴上と言う者だが、サラ教官を探しているんだが、君は分かるかい?どうやら教官室にはいないみたいで探してるのだよ」

 

悠・鳴上と名乗った男性は、サラ教官をお探してるようだ。確かサラ教官は今日は第3学生寮にいるとか言っていたはずだ。

 

ユフィ「サラ教官なら多分、第3学生寮にいらっしゃるんじゃなかったかしら」

 

悠「第3学生寮か。でも俺、第3学生寮とか知らないぞ」

 

ユフィは サラが第3学生寮を知らないと言った悠を見て、トリスタでは初めてのリアクションをやってくれた。

 

トリスタの人は、駅の側の建物が第3学生寮であることはご存知の方が多い。だからユフィは悠に教えてあげることにした。

 

ユフィ「悠さん、私が第3学生寮までお連れ致しましょうか?」

 

悠「連れてってくれるのか?ありがとう、えーと」

 

「ユフィ、わたくしの名前は、ユフィ・レンハイムですわ」

 

悠は、ユフィの名前と容姿を見てピンときた。オリビエの妹であることも。だが悠は言わなかった。そしてユフィは悠を第3学生寮に連れて行った。

 

ユフィ「ここが第3学生寮ですわ。3階建ての2階が男子エリアで3階が女子エリアです。それとサラ教官は301号室ですわ。一緒に行きましょうか?」

 

悠「いや、気持ちはありかたいが、ここまでいいよ。ありがとう、ユフィ」

 

ユフィ「別に構いませんよ」

 

そう言うと悠は、第3学生寮の中に入っていった。ユフィはそれを見送った後は、再び学院の方へ歩き始めた。

 

ユフィは歩きながら考えていた。悠と名乗った遊撃士は、サラ教官となんの話をするんだろうと、気になったが、まあ大方遊撃士の情報交換とかもあるんだろうと、彼女は思った。

 

ユフィ「そ、そう言うことですわね」

 

おそらく自分達のためのものだろう。そう思いながら、学院の方へ歩き出した。

 

 

~・~・~・~・~・~・~・~・・~~・~・~~

 

ユフィは喫茶・宿泊キルシェのテーブルに1人で座ってるエロ先輩を見かけたので、店内に入った。

 

「よおっ!また会ったなエロエロちゃん」

 

「エロエロちゃんって、わたくしの事でしょうか、クロウ先輩?」

 

「じ、冗談だって、なっ、あまり怒ると可愛い顔が台無しだぜユフィ?」

 

「なっ!?」

 

いきなりクロウがユフィにキザなセリフを言ったため、彼女は一瞬ドキってしたのだ。クロウはエロ発言するかと思いきや、急に真顔であんなことを言ってくる。そんな混乱中のユフィにクロウは

 

「さっきのは冗談ではなく本音だけどな」

 

ユフィは咳払いをして、落ち着きを取り戻す。

 

ユフィ「…コホン……そんなことより、先輩は誰かと待ち合わせしてるのでしょうか?」

 

クロウ「ビンゴ。そう…待ち合わせてる途中でね。つーかアイツら時間くれー守れっての」

 

ユフィ「…でも時間にルーズなのは、先輩の方だと思われますが?」

 

クロウ「あんだと~ユフィ!……まあ否定はしねーけど」

 

ユフィは、クロウが誰と待ち合わせてるのか気になっている。まさか彼女と待ち合わせ?彼女はナイナイって首を横に振る。だが気になる性分であり、ユフィもご一緒させてもらうことにする。

 

ユフィ「クロウ先輩、迷惑ではありませんなら、わたくしもご一緒させてくださいませんか?」

 

クロウ「……ん?別にいいぜ。そうだなあ、せっかくだし、ユフィも混ぜてやっか」

 

クロウがそう言った直後に、トリスタの街の子供である男の子2人がやって来たのだ。クロウは遅刻だと言ってるし、男の子達は謝っている。遅刻した理由は男の子達は、よそ見をしていて遅刻したみたいだ。

 

クロウ「ったく次からはペナルティな」

 

カイ「へへ、分かってるって。そんなことよりさっそく始めようぜ」

 

そう言ってクロウと子供達が、ブレードを取り出してから遊び始めた。

 

ブレードかぁ、4月の特別実習に行くときにブレードをやっていたユフィ達。彼女が懐かしいなと思い出していたが、どうやらブレードの方が盛り上がって来た!。

 

クロウ「喰らいやがれー!」

 

カイ「むむ!やったな!」

 

子供②「カイ、頑張って!」

 

なんだかんだ言いつつも、クロウって面倒見がいいようだ。 少し見直すユフィであった。

 

クロウ「よかったら、ユフィもやっていくか?賭け(B F T )は3からだぜ」

 

前回撤回、子供相手に賭けてるなんて最低なことである。。

 

クロウ「なに睨んでるんだよ?賭けてるっても飴玉とかだぞ」

 

クロウ曰く飴玉を賭け事に使っているようだ。

 

ユフィ「それにしたって子供相手に大人気ないでしょう」

 

クロウ「はっ!甘いなユフィ…。大人も子供も関係ねぇ。こいつは真剣勝負なんだからよ」

 

真剣勝負。ユフィがいつも兄オリヴァルトに勝負をしかけて、負けてもう1回って繰り返していた。今の男の子は、昔の自分のようだと姿を重ねていた。そして勝負は佳境に。

 

攻勢をかけたつもりのクロウは、カイの罠に引っ掛かり試合終了した。

 

子供②「わーいカイ!勝った」

 

カイ「へへん!どんなもんだい!」

 

クロウ「うぇ……。また負けちまったよ!」

 

カイ「兄ちゃんのおかげで、おやつには困らないからね」

 

クロウ「にゃ~ろ!これ以上負けてたまかっよ!」

 

どうやらクロウとカイとは、強さが真逆だった。クロウが子供達に巻き上げられてるいう構図。ブレードに年下も年上も関係ないようだ。

 

なんだかユフィもオリヴァルトとやってたころを思い出してブレードをやりたくなってきた。

 

ユフィ「クロウ先輩、今度は私がお相手を努めましょうか?」

 

クロウ「よーしユフィ、やろうじゃねーか。泣きべそかいても知らねーぞ?」

 

ユフィ「そっくりそのお言葉をお返しして差し上げますわ()()()()()?」

 

そしてユフィとクロウのブレード勝負が始り、真剣勝負名のもとに白熱していき、10戦対戦してユフィの8勝2敗で圧勝という結果に。

 

対戦後のクロウは、何かの抜け殻のようにイスに座っていた。ユフィは大丈夫かと心配になったが、子供達はいつも感じでかかなり落ち込んでるようにも見えるが、明日になれば、すぐに元気になります、と子供達言われたのだ。

 

ユフィはそれを聞き、苦笑いをしながら、キルシェから、外へ出ていった。

 

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