ーー 1204・05・26・午前・10:00ーグラウンド。
5月の実技テスト
再びユフィ達は、グラウンドに出された。先月に続いての実技テストである。不安がってたエリオットやエマに対して、スハルトは、いつも通り平常心でやればできると言ったおかげか、少しは楽になったと言ってる。
しかし昨月と違うのは、サラ教官がとある男性を連れている。その男性とは、マシュルームヘアーのリクルートスーツを着こなしている。この人物は鳴上悠である。
サラ「さぁ先月に続いて《実技テスト》のお時間なんだけど、ちょっと説明する時間を頂戴。彼は今日からⅦ組の副教官に就任した、悠・鳴上よ。みんなよろしくしてあげてね」
悠「サラ教官から、ご説明があった悠・鳴上だ。まだ就任しホヤホヤで、至らないところもあるかもしれない。みんなと一緒に成長していきたいと思うからよろしく頼む」
Ⅶ組全体から拍手が上がる。すでにユフィやカトリーナ、ハチマンは知っているようで、スハルトとフィーは別口で知っているようだ。すぐに悠はⅦ組に溶け込んでいる。リィン達が悠の得物に
リィン「悠教官も太刀なんですね」
悠「ああ、太刀だな」
達也「太刀ということは、悠教官も八葉ですか?」
悠「八葉一刀流、カズヤ・アレイスター流派かな」
リィン「カズヤ・アレイスター、あの人のご指導を!」
リィンはパルム事件で出会ったカズヤ・アレイスターやステイル・アレフガルドに強い憧れを持つようになった。だから目の前の悠がその憧れの人の弟子だと分かり、益々興味が出てきた。ハチマンは、ステイルから悠がやってくることを知らされていたし、ユフィは悠がトリスタを初めて訪れた時に第3学生寮まで案内したし、カトリーナは第3学生寮に荷物を運んでいる時に悠が手伝った経緯がある。
サラ教官は話が関係ない方に盛り上がりを見せ始めたので、手を叩いて実技テストという現実にⅦ組メンバーを引き戻す。
サラ「悠と話したかったら実技テストが終わった後にして頂戴」
Ⅶ組メンバーは、渋々承諾し実技テストが始まる。
サラ教官は、先月と同じく?の摩可不思議なモノを出してきた。ユフィやスハルトは
ユフィ「サラ教官…なんだかソレ…先月と色や形が違うんじゃないですか?」
スハルト「ユフィもそう思ってたか。つーかそれってなんだんだ?」
サラ教官は、いつも通りに笑って誤魔化して、仕組みやどうやって動いてるかはわからないって言ってるし、なんだか不安になるってみんなが言っている。
サラ「ほ、ほらさっさと始めるわよ。達也、ユフィ、アリサ、ラウラ、ハチマン、カトリーナ…前へ」
名前を呼ばれたユフィ達は、前へ出る。摩可不思議なモノはユフィ達を見てるのか、見てないのかわからないまま己の武器に手をかけた。
サラ「始め!!」
サラ教官の掛声と共に、ユフィ達の実技テストは始まった。ユフィ達は、戦術リンクを上手く使い分けて、見事に倒せた。サラ教官が
サラ「お見事…先月よりも息が合ってるわね」
ユフィ達は、サラ教官に褒められ、ナターシャやアリサは照れている。ハチマンとラウラが何か話しているな。
ハチマン「朝練で、息を合わせる練習もしてるからかもな」
ラウラ「そうだな。ハチマン、そなたの言う通りであった」
カトリーナとアリサも
カトリーナ「私達も大分息があってきたねアリサ?」
アリサ「そうね。最初はタイミングが合わなかったけど、今ならちゃんと合わせられるわね」
ユフィ「達也さん、ありがとございました」
達也「ユフィ、前よりキレが増してるな」
ユフィ「こちらこそ、達也さんも動きにムダがありませんでしたわ」
サラ「よしよし行くわよ。リィン、マキアス、ユーシス、スハルト、エリオット、エマ、フィー、アンジェリナ、まとめて行くわよ」
スハルト「残りはまとめてかよっ!」
エマ「それはそうですけど」
スハルトやエマがそう言って、マキアス達もぶつぶつと言いながら武器を構える。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
エリオット「はぁはぁ」
スハルト「エリオット大丈夫か?」
エリオット「なんとかね~」
エリオットとスハルトの会話は、実技試験中にマキアスとユーシスのいがみ合いのせいで、マキアスは確かめもせず引き金を引いて、エリオットに弾道が向かったが、スハルトがうまく弾道を弾いた。スハルトはマキアスに危ないだろうがと怒り、お互いに連携をするような状況でもなかった。サラ教官も今のは酷いと思い
サラ「分かってはいたけど、ちょっと酷すぎるわね。まっそっちの男子2名はせいぜい反省しなさい。この休たらくは君達の責任よ」
達也とアリサがこそこそと話していますね。
達也「今回はいつも以上に手厳しいな」
アリサ「今回ばかりは仕方がないしれないわね」
サラ「今回の実技テストは以上。続けて今週末に行う【特別実習】の発表を行うわよ。さっと受け取って頂戴」
5月の特別実習
【A班ーー達也、リィン、エマ、マキアス、ユーシス、フィー、アンジェリナー】副教官の悠も同行。
(実習地→公都バリアハート)
【B班ーーユフィ、アリサ、ラウラ、ハチマン、スハルト、カトリーナ、エリオット、ガイウス】
(実習地→旧都セントアーク)
今回は達也、リィンとユフィを分けて、班決めを行ったようだ。ただA班は、問題がありすぎるような気もするが、するとガイウスが
ガイウス「バリアハートとセントアーク…どちらもよく聞く地名だな」
スハルト「バリアハートってのは東部にあるクロイツェン州の州都だな。俺個人では嫌いな街だがな」
スハルト、ユーシスがいるのにそんなこと言わなくていいことを言ってしまう。ユーシスもそっぽ向いているが、アンジェリナが話し出す。
アンジェリナ「セントアークはですね。南部にあるサザーラント州の州都になりますね」
ラウラ「そういう意味合いでは、釣り合いはとれてるはずたが」
エマ「はい、そうですが」
ラウラやエマもそう言ってる。ただマキアスとユーシスは、この班分けを認めていないようで、異を唱える。
マキアス「…冗談じゃない!サラ教官!いい加減にしてください。何か俺達に恨みでもあるんですか?」
ユーシス「茶番だな。こんな班分けは認めない。再検討をしてもらおうか?」
サラ教官は、悩んだ表情で2人の提案を拒否をする。バリアハートからユーシスは外せないと。何故ならユーシスの故郷であるため。マキアスは自分を外せとサラ教官に嘆願しますが、だからこそマキアスもいれてると拒否される。
サラ「ま、あたしは軍人じゃないし、命令が絶対とは言わないわ。ただⅦ組の担任として君達を適切に導く使命がある。それに意義があるなら良いわ。2人がかりでもいいから力ずく言うことを聞かせて見る?」
サラ教官が、そんな事を言ったものだから、マキアスとユーシスがその挑発にのり
スハルト「2人共よせ!サラに2人がかりでも無理だ!」
スハルトが2人の中に入るが、2人共聞く耳持たずって感じですね。
サラ「フフッ、そこまで言われたら男の子なら引き下がれないか。そういうのは嫌いゃないわ」
そういうとサラ教官は自分の得物をとり出し、2人の前に対峙しました。みんな、サラ教官の武器に驚いている。スハルト、フィー、ハチマンを除いて。マキアスとユーシスも得物を構える。しかし異議を唱える人物がいた。それは副教官である悠である。
悠「サラ教官、まずは俺が彼らの相手をしますよ」
「フフッ、悠、のってきたわね。まあ良いわ、ついでに達也、リィン、あんたも入りなさい。まとめて悠に相手してもらいなさい!」
リィン「…え!?俺もですか…。……わかりました。実は悠教官と戦えて嬉しいですよ」
達也「ああ、俺もだ。八葉の使い手である以上気は抜けないぞ!」
達也とリィンは指名されたが、嫌嫌な感じではなく、むしろ嬉しい方が勝っているようだ。だからこそ自身の得物を抜いて構える。
スハルトとフィーが何やら話している。
スハルト「カズヤ・アレイスターの一番弟子の悠・鳴上相手に1分持てば上出来だろう」
フィー「だね。悠とは何回か戦ったけど、なんだかひかれるのはあったな」
スハルト「フィー…お前もか。俺もなんだよな。言葉には言い表せない何かがあるんだよな」
スハルトとフィーはなんの話をしてるかと思えば、過去話をしているようである。最初に悠が啖呵を切る。
悠「トールズ士官学院戦術副教官悠・鳴上…参る!」
達也「特科クラスⅦ組、達也・シュバルツァー、参る!」
リィン「リィン・シュヴァルツァー参ります!」
リィンがそう言った瞬間に、戦いの火ぶたが切って落とされた。
しかしすぐにマキアスとユーシスは、悠に倒される。何故なら気迫に戦う前に気持ちで負けていたからだ。
リィン「紅葉切り」」
リィンが放った一撃を、悠は太刀の鞘で受け止めていた。
悠「…リィン、ユン老師に直接指導を受け賜ってるだけはあるな!」
リィン「ありがとうございます。ただ悠教官の一撃一撃を受けるだげで、精一杯ですけどね」
達也「疾風!!」
達也はリィンの背後から悠に疾風を仕掛けるが
悠「達也、リィンとの連携は中々のものだが」
リィンを鞘で押さえながら太刀の方で達也の太刀と交差しカキーンという衝撃音がなるし衝撃波も起こる。
アリサ「達也!」
スハルト「リィン!」
達也とリィンは、悠から距離を取り様子を見る。
悠「達也、リィン、君達とはいつまでも戦いたいが、そうも言ってられないな」
悠は太刀を鞘に収める。ユフィはあの構えが何なのかわかった。おそらく達也もリィンも分かってるはずだ。
達也「あれは、八葉の伍の方!」
リィン「まさか!」
悠「八葉一刀流、伍の方、雷月!」
達也とリィンは、雷光の光に包まれた。