【凍結】帝国の緋き皇女の軌跡~七の絆と奇蹟~   作:龍造寺

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第2章9話です。


第2章ー白亜の旧都編ー34ー9話ー5・26〜5・29(08:20〜)ー列車内のアクシデント。

ーー1204・5・26→5・29・朝・08:20・トリスタ駅

 

悠と達也、リィンの一戦は、悠の勝ちだった。まあ当然の結果だろう。仮にも悠は、カズヤ・アレイスターの一番弟子であるのだから。達也、リィンは2人で、連携善戦していたのだが、マキアスとユーシスが足の引っ張り合いをしてから、余計にひどい試合になってしまって見えたかもしれないが、その通りである。誰が見ても、惜敗どころがボロ負けである。

 

事の発端となったマキアスとユーシスは、悠に負けたので何も言えなかったようだ。ユフィ達は重苦しい中、5月の実技テストを終えたことになる。ただ達也やリィンなら、あの2人の間をなんとかできるんじゃないかと、ユフィはそのとき思ったわけだが。

 

そしてユフィ達は、5月29日になり2回目の特別実習になり、ユフィ達B班は、第3学生寮の入口に集合して、トリスタ駅に向かうことにした。

 

ユフィ達は、セントアーク行きの切符を買い、セントアーク行きの列車が来るのを待っていると、A班の達也達もトリスタ駅に入ってきた。ガイウスやアリサが、最初に話しかける。

 

ガイウス「来たか」

 

アリサ「達也達、おはよう」

 

達也もユフィ達に

 

達也「おはようみんな。もう出発するのか?」

 

ガイウス「おはよう。そっちももう出発か?」

 

達也「…まあな。バリアハートには、少なくとも昼前には、到着しておきたいからな。B班のみんなは、もう切符を購入したんだな」

 

アリサ「ええ、帝都方面の列車がちょっど来る頃合みたいだし」

 

アリサがそう言った。セントアークに行くには、帝都を経由しなければならない。セントアークとバリアハートの距離は、トリスタからは同じぐらいの距離だったはずだ。両班共、特急を使えば5時間くらいで着く距離にある。エリオットが

 

エリオット「う~ん、そんなに長い間、列車に乗ったことなんてないからちょっと楽しみだけど。先月のB班は今回の時間より長かったね」

 

エリオットの言ったことにスハルトが

 

スハルト「まあな。というか遠足じゃねーだろエリオット。つーか、マキアスとユーシスは鬱陶しいな…」

 

スハルトが、マキアスとユーシスの事を言い出したので、みんなも気になるようで

 

カトリーナ「(やっぱり今朝も…そんな調子みたいだね…)」

 

アリサ「(ふう、よくも飽きずにいがみ合えるもんだわ)」

 

フィー「(正直、ウザったい)」

 

フィーが言ったことにエマが

 

エマ「(フィーちゃん、フィーちゃん…)」

 

ガイウスやハチマンが達也やリィンに、お前ならできると励ましている。ガイウスもガイウスなりに、達也達のことを気にしている。元気つけるために達也、リィンならばやれると言ってみたいだ。ガイウスが言い終えるのと同時に、ユフィ達が乗る列車が、トリスタ駅に特着した。ユフィは、達也達A班に

 

ユフィ「では私達B班は行きますね。A班、そしてB班に女神の加護がありますように」

 

アンジェリナ「お互いに頑張りましょう。達也、頑張ってくださいね」

 

ユフィの後に、先程まで黙っていたアンジェリナが、達也にそう言ったのだった。達也もアンジェリナに

 

達也「ありがとう。お互いに頑張って行こうか」

 

エマ「ユフィさん、そちらも気を付けて」

 

フィー「じゃね、ハチマンもガンバ」

 

ハチマン「お、おう、フィー。互いにな」

 

エマやフィー、ハチマンも挨拶をした。

 

カトリーナ「エマもフィー、悠教官も頑張ってね。帰ってきたらバリアハートこと教えてね」

 

悠「ありがとう、カトリーナ。そっちも気をつけるようにな」

 

カトリーナが、聞きたい事って恋ばなの話のことだろう。まあそれは置いといて、ユフィ達は駅のホームへ向かうことにした。セントアークにて、彼女達を巻き込む何かがあるなんてまだこの時のユフィ達は知るよしもなかった。

 

 

ーー1204・5・29・午前中・10:50・セントアークを目指す列車内の中で。

 

ユフィ達は、トリスタから帝都経由で、セントアークを目指しているところである。

 

帝都を通り過ぎて一時間半が経過した時に、ユフィ達を乗せた列車にアクシデントが起きたのだ。

 

それは列車の爆破予告だった。内容は

 

【~時⚪分発~帝都経由のセントアーク行きの列車に爆弾を仕掛けた。鉄道憲兵隊に知らせれば即時に列車を爆発させる。用件はまた連絡をする】

 

と置き手紙が置かれていたようだ。ユフィ達が気づいたのは、列車の乗務員達が、慌てて何かを探していたので、話を聞いて初めて列車に、爆弾が仕掛けられたことをユフィ達は知ることになった。

 

ユフィ達は、すぐに列車の乗務員達に事情を説明して、手伝うことを申し出、一旦は断れるが、彼女達がトールズ士官学院の学院生だと分かると、逆に協力を要請された。スハルトも何やら乗務員に説明をしている。それで乗務員達が協力を申し入れてきたのか?そこはわからないが。

 

ユフィ達は、他の乗客の方々に気づかれないように、静かに調査を開始した。これもみんかが、引き受けたのは、こういうアクシデントも、前回のパルム実習同様に特別実習の一部としてやろうということでやることにしたわけだ。

 

しばらくするとある席の下から、爆発物と思われるものをエリオットが見つけた。乗務員の方々に協力をしてもらい、一般客の方々を後方に退避させ、ユフィ達が、爆弾処理を任されましたが、ユフィ達は爆弾処理とかやったことないのだ。そんな中、アリサとスハルト、ハチマンがやると言い出した。

 

アリサ「スハルト、あなた爆弾処理とかやれるの?」

 

スハルト「まぁな。昔、団にいたときは設置から解体までやっていたからな。というかハチマンお前もやれんのかよ?」

 

ハチマン「やれて悪かったな。しかしこれはあまり見ないタイプだぞ」

 

スハルトは自分の小道具を取り出して、すぐにでも箱を開けている。

 

スハルト「…ったく複雑な配置だぜ。爆発時間まで1時間を切ったな…。速度をあげるか」

 

スハルトは速度をあげて、解体作業をやっている。しかし解体作業の最後の部分、最後の導線の部分でスハルトの腕がが止まる。爆発時間まで30分を切ったところで。

 

スハルト「な、なんだこれは?」

 

色んな色の導線がいっぱい張り巡らされている。先程までは、2種類の色しかなかったが、5種類になっている。スハルトはかなり悩んでいる。

 

スハルト「くそ、こんなの初めてだぞ。赤、青、黄色、紫、ピンク…どれを切ればいいんだよ?」

 

制限時間が5分を切り、スハルトはかなり悩んでいてアリサやハチマンに聞いている。

 

スハルト「…アリサはわかるか?」

 

アリサ「私もわからないわ。こんなタイプ初めて見るわよっ」

 

ハチマン「…これって、まさか」

 

スハルト「何かわかったのか、ハチマン?」

 

ハチマン「俺の記憶が正しければ、日本の…とある犯罪者が使った起爆装置に似ている」

 

スハルト「解除方法までわかるのか?」

 

ハチマン「確証は持てないが、おそらくはピンクだ。ピンクを切れば止まるはずだ」

 

スハルト「わかった、ハチマンのその記憶を信じるぜ」

 

残り時間が3分を切り、ハチマンがピンクの導線を切れば止まると言い出し、スハルトはそれを信じる。エリオットやガイウスが

 

エリオット「大丈夫なのスハルト?」

 

ガイウス「エリオットの言う通りだ。もし外しでもすれば…」

 

スハルト「…みんな…ハチマンの記憶と俺の腕を信じろ。これでも爆弾処理に関しては外したことはない」

 

 

ユフィ達はスハルトとハチマンを信じることにした。他にやれることは何もないから見守ることしか出来ない。もし光井和也いて、彼の能力を使えば、爆弾処理も簡単にいくはずだが、彼はいない。ユフィ達はただ見守ることしか出来ないのだ。

 

するとスハルトが何かユフィに聞いてきました。

 

スハルト「ユフィ…お前今日は何色だ?」

 

ユフィ「え!?スハルト、貴方は何を……!」

 

スハルト「いいから早く」

 

ユフィ「………ピンクです……」

 

何故、俺が下着の色を教えなきゃいけないのとかと、ユフィは思いましたが、スハルトが真剣に聞いてきたので、言うしかないと、ピンクとスハルトにひそひそと答えた。

 

スハルト「わかった」

 

それを聞いてスハルトは、ピンクの導線を切る。するとカウントダウンしていた起爆スイッチが、残り33秒で止まった。ユフィ達や乗務員の方々は安堵に包まれることになった。

 

 

その後、ユフィ達は、爆弾を乗務員さん達に渡して、セントアークまで、ゆっくりすることにした。特別実習の出鼻から、こんなことが起きるなんて、ケルディックやパルム以上なことが、起きるんじゃないかと不安になってしまってしまうB班一行であった。

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