【凍結】帝国の緋き皇女の軌跡~七の絆と奇蹟~   作:龍造寺

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第1章3話です。


第1章ー5ー3話ートワ生徒会長と生徒会。

??「はいはーい鍵はかかってないからどーぞ」

 

ユフィと達也は、声の主をどっかで聞いたことあると思いながらも、生徒会室のドアを開けて中に入る。

 

達也「失礼致します」

 

ユフィ「失礼致しますわ」

 

??「えへへ…2週間ぶりですね。生徒会室へようこそ。達也・シュバルツァー君とユフィ・レンハイムさん。サラ教官の用事で来たんでしょ?」

 

ユフィ「え、ええ、入学式以来ですね。なるほど生徒会の方だったんですね」

 

 

 

その後、この小柄の緑の制服を着た女子生徒が2年生で生徒会長だと知って2人は驚いた。彼女の名前はトワ・ハーシェル。困ってることや相談したいことがあったら生徒会まできていいと言われた。なんて優しい方だとユフィは感動した。

 

達也が、サラ教官からの用事の事を言い出した。

 

トワ「あ、うんうん、これなんだけど……はいどうぞ。一番上が達也君で二番目がユフィさんのはずだよ」

 

ユフィは達也から受け取り…

 

達也「これは学生手帳じゃないですか…。そう言えばまだもらってなかったな」

 

ユフィ「後は残りのⅦ組メンバーに渡せばいいんですね」

 

トワ「本当に遅れてごめんね」

 

トワ会長は、遅れた原因を話してくれた。ユフィ達【Ⅶ組】はちょっとしたカリキュラムが、他のクラスと違うらしく《戦術オーブメント》も通常とは違うタイプだから別の発注になったようだ。

 

トワ「うん、学生手帳には戦術オーブメントの説明書も載っているんだけど他の1年生は今までと同じ標準タイプだから同じレイアウトに仕えるんだ。でも君たちのは特注品で操作説明違うから少し時間が掛かっちゃったの」

 

達也「そうだったのですか……。!?もしかしてそういった編集までトワ会長がなされてると?」

 

トワ「うん、サラ教官に頼まれて─ごめんね、こんなに遅れてちゃって」

 

ユフィと達也は、サラ教官は何やってるのかって思った。明らかに生徒会長の権限を超えた仕事をトワ会長にさせてるとしか思えないと。…これは明らかにサラ教官自身の仕事だと、達也が考えていたら、ユフィがトワ生徒会長に

 

ユフィ「トワ生徒会長!」

 

トワ「え!?ユフィさん、何かな?」

 

ユフィ「本来ならサラ教官がやるべきことを、トワ会長に押し付けてるみたいですので」

 

ユフィの言葉に対してトワ生徒会長は、サラ教官はいっつも忙しそうだし他の教官の仕事を手伝うことも多いから今さらだってだと。ユフィと達也はなんて健気な女性なんだと感心してたら、サラ教官から何でも生徒会の仕事を手伝うとかのお話しになっていたのだ。

 

トワ「うんうんさすがは新生【Ⅶ組】だね」

 

達也「その……一体何の話しですか?」

 

達也がトワ生徒会長に何のことなのか尋ねた。もちろんユフィもなんのことだかわかならない。

 

 

話を聞いていくうちにユフィもわかったのだ。達也もわかったようでサラ教官は確実に生徒会の処理しきれない仕事を【Ⅶ組】に回すつもりだらしいと。トワ生徒会長が説明によれば、「私たちが【特科クラス】の名に相応しい生徒として自らを高めよう」って、みんな張り切っているから……生徒会の仕事を回してあげてって。【Ⅶ組】のみんなが聞いたらどう反応するか。ユフィと達也は顔を見合せながら、ため息をはいた。ユーシスやフィー、スハルトは絶対にやらないだろうと。

 

達也「………」

 

ユフィ「……………」

 

2人が黙り込んでしまったため、それを見たトワ生徒会長が

 

 

トワ「ひょっとしてわたし何か勘違いしちゃってた?入学したての子たちに無理難題を押し付けようとしてたとか?」

 

 

トワ会長が悲しそうな顔をしたため、ユフィの心を痛めた。Ⅶ組じゃなく、自分が生徒会の仕事を手伝えば良いだけの話だと結論づけた。そしてユフィは生徒会の仕事を手伝うことに決めた。

 

ユフィ「トワ生徒会長、サラ教官のおっしゃった通りです。トワ生徒会長は随分お忙しそうですし、遠慮なく仕事を回して下さいませ」

 

達也「……ユフィ…良いのか?君だって…好きなクラブに入りたいんじゃないのか?」

 

ユフィ「私は、水泳部に決めましたし、生徒会の仕事と両立したいって部長と副部長に話をしますから。トワ生徒会長の頑張りを見ていたら。なんだか生徒会の仕事をやりたくなったんですわ」

 

達也「ユフィ、君ってヤツは…わかった…俺もトワ会長を手伝いますよ。その方が色々と融通が利くと思いますし」

 

ユフィは、オリヴァルトから困ってる人がいれば、助けてあげるのがでは皇族の勤めだと聞かされている。だから苦には決してない。

 

そして達也も生徒会に協力するのは、自身の研究や工作のためである。技術棟でとある先輩とARCUSの調整やデータ収集、CADの帝国での普及などの仕事もやっているのだ。だから生徒会を味方につければ、スムーズに行くと達也はふんだからである。ただ、ここ何日か詰めすぎた面もあるようだが。だからトワ生徒会長が

 

 

トワ「どうしたの?達也君顔色悪いよ?」

 

トワ生徒会長が、達也の顔をのぞきこむように心配していた。ユフィもそのことを心配していた。

 

達也「すいません…ここ何日か遅くまで勉強や工作の方をやってまして」

 

ユフィ「達也さん…頑張りすきじゃ?」

 

達也「頑張りすぎか…まあ、アリサにも言われてるが」

 

ユフィ「アリサさんだって心配してるんじゃないですか!」

 

達也「自分ではそんなにやってるつもりはないんだか?」

 

トワ「あの達也君……あまり頑張りすぎるのも良くないと思うの。頑張り過ぎて、倒れてしまったら何にもならなくなってしまうから。もし困ったことがあるなら相談にのるからね」

 

達也「あ、ありがとうございますトワ生徒会長」

 

ユフィ「わたくしもあまり良いアドバイスは出来ないかもしれないですけど、相談にはちゃんとのりますわ。」

 

達也「ありがとう……ユフィ」

 

 

そしてトワ生徒会長が、仕事の依頼について話してくれた。主に仕事は士官学院と、トリスタの町の人たちの【依頼】をこなしていくものである。

 

 

トワ「今日中にまとめで、朝までに寮の郵便受けに入れておくから。達也君かユフィさんのポストのどちらかに入れてもいいかな?」

 

達也「構いませんよ」

 

ユフィ「ええ、お願いしますわ」

 

この後、ユフィと達也は、学生会館の食堂で夕御飯を奢ってもらうことに。2人は最初は断っていたが、トワ生徒会長が生徒会の仕事をやってもらうから、それのお礼として、奢らせて欲しいと言われたのだ。ユフィも達也もそう言われると、断ることができなかった。

 

そのまま、ユフィと達也はお世話になることを決めた。

 

 

 

ユフィと達也が、トワ生徒会長に奢ってもらってから学生会館から出ると既に陽が沈み暗闇に空は染まり始めていた。

 

 

達也「もう……夕方か……時間が経つのは早いな」

 

ユフィ「はぁ……そうですわね。結局、学食でトワ生徒会長に夕食まで奢ってもらいましたし、本人はまだ生徒会のお仕事があるっておっしゃっていましたから、本当に頭があがらりませんね」

 

達也「トワ会長には何から何まで感謝だな。だから力になってあげたいなって改めて思ったよ」

 

ユフィ「達也さん、わたくしもですわ」

 

 

そんな話をしていたら、達也のARCUSの着信音がなり……

 

達也「達也・シュバルツァーですが、えーとサラ教官ですか」

 

サラ「グーテンターク。わが愛しの教え子よ。どうやらあんたたち2人トワ会長に夕食をおごってもらったみたいね」

 

達也「俺はともかく、ユフィには…その愛しの教え子を騙し討ちしてくれましたね。どういうつもりでしょうか?」

 

サラ「──詳しくは言えないけど来週伝える“カリキュラム”にもちょっと関係してるのよ。確かリハーサルをやってもらおうと思ってね。生徒会が忙しすぎるのも確かにだし。一石二鳥の采配だと思わない?」

 

 

達也「トワ生徒会長の仕事を増やしてるのはサラ達教官達のせいだと思いますが、まぁ趣旨はわかりました。明日の自由行動日は生徒会の手伝いをすればいいんですね?」

 

サラ「あくまで君たちの判断に任せるわ。特定のクラブに入るなら無理にとは言わないわよ」

 

達也「俺は、ピンとくる部活がまだないので問題はない」

 

ユフィ「わたくしも手伝うことにしましたわ。水泳部と両立になりますが」

 

サラ「ユフィ、あんたまで手伝ってくれるとは思わなかったけど、とにかく助かったわね」

 

ユフィは、昔から誰かの手伝いをするのが好きだった。だが皇女の身分のため、手伝うどころか、周りがみんなやってしまうのだ。だからユフィ・レンハイムとして初めて感謝されたとき、すごく嬉しかったのだ。ユフィがそんなことを考えていたら、達也がサラ教官に肝心な部分を聞いている。

 

達也「サラ教官…1つ聞いて良いか?どうして俺やユフィなんだ?」

 

ユフィ「……………」

 

達也「クラス委員長はエマで、副委員長はマキアスだぞ。真っ当な身分なら……ユーシスやラウラ、アンジェリナもいる。なのに“俺ら”なんだ?」

 

サラ「ふふっ……それはあんたたちはあのクラスの”重心“とでも言えるからよ」

 

ユフィ「え?」

 

ユフィと達也…2人は驚いていた。自分達が重心なりうる?どういうことだ?達也は、どういう意味だとサラ教官に詰め寄る。

 

サラ「中心じゃないわ、あくまでも“重心”よ。対立する貴族生徒と平民生徒、留学生までいるこの状況において君たちの存在はある意味“特別”だわ。それは否定しないわよね?」

 

 

ある意味特別か。ユフィは、オリヴァルトを除けば、この帝国の皇帝と皇妃の間に出来た娘である。特別か特別ではないかと言われれば特別であろう。だがその特別の中にも何かを秘めているのも確かなのだ。それは兄、オリヴァルトも述べていた絆を結ぶ力なのかも知れない。それは達也にも言えることなのだ。

 

サラ教官の話は続く……。

 

サラ「そしてあたしは、その“重心”にまずは働かけることにした。《Ⅶ組》というはじめての試みが今後どうなるのかを見極めるために。それが理由よ」

 

達也は長い溜め息を吐き、アルコールを摂取していないか尋ねた。案の定、サラ教官はアルコールを摂取していた。

 

達也「はぁ………やっぱり飲んでいたか…」

 

達也は呆れたような表情になりながらもサラ教官の話を聞いている。

 

サラ「ま、まぁ深く考えずにやってみたら?君たちは他の生徒より焦りが見えるわ…。まずは飛び込んでみないと立ち位置も見いだせないわよ。それじゃあね。寮の門限までにはちゃんと帰ってくるのよ~。間違っても不埒な行為はしちゃダメよ」

 

達也「しませんが」

 

ユフィ「しませんわ!」

 

ユフィと達也は、声を揃えて反論した。そして2人はクスッと笑った。

 

 

立ち位置………サラ教官の言うとおりに動くしかないかと。こんなところで立ち止まっていたら、いつまで経ってもオリヴァルトやユン老師に追いつけないと、ユフィと達也は考えていた。

 

 

ーー

 

ユフィと達也が第3学生寮に戻ると、2人以外は自分の自室にいるようだった。明日は初めての自由行動日で、部活動解禁でもある。

 

達也「俺達もいったん部屋に戻ろう。生徒手帳はゆっくりしてから配ろう」

 

ユフィ「そうですわね。その方がよろしいですし」

 

2階のところで達也とユフィは分かれる。前も言ったとおりに2階が男子寮エリア、3階が女子寮エリアである。クラスの男子の生徒手帳は、達也が配ることに。女子の分は、ユフィが配ることになった。

 

 

 

ユフィは自分の部屋に戻ると、Ⅶ組女子の生徒手帳を机の上に置いた。

 

ユフィ「それにしても、今日は色々なことがありましたわね…」

 

朝早くサラ教官に呼ばれてクラスに行ってみれば、Ⅶ組に新たな仲間が増えるイベントがあった。それも2人も増えることに。

 

1人目は男子生徒であり、スハルト・オルランド。

 

2人目は女子生徒で、アンジェリナ・ログナー。

 

スハルトは、1ー3組からⅦ組へ編入。

 

アンジェリナは、1ー1組からⅦ組へ編入。

 

2人共、ARCUSの適正能力が入学式の時よりもかなり上がっており、Ⅶ組の平均値と同じであった。元のクラスで能力を伸ばすのではなく、Ⅶ組に編入させて切磋琢磨させた方がよいと、緊急理事会でも決まったのだ。最終的には、オリヴァルトやヴァンダイクも了承し、スハルトもアンジェリナも納得したの編入である。

 

ただユフィは、スハルトには幾分の不安があるのだ。

 

ユフィはとある日、職員室からⅦ組に戻る途中にスカートをめくられたのだ。そのときは、スハルト以外誰もいなかったのが幸いだった。

 

しかしユフィは、スハルトに白のシルクの花の柄が入ったパンツを見られたことは恥ずかしいことなのだ。

 

好きな殿方に見られるのと意味が違う。

 

もやもやとしてしまうユフィであった。

 

 

 

そしてしばらくして、ずいぶんと遅くなった生徒手帳を配るため、持ち主の部屋を訪ね回る。ユフィは、アリサ・ラウラ・エマ・フィー・アンジェリナの順番で届けた。達也は、リィン・エリオット・ユーシス・マキアス・ガイウス・スハルトと配っていく。

 

ユフィは、アリサ、ラウラとアンジェリナとは話し込んでしまった。ラウラから、入部届けの紙を受け取った。どうやらクライン部長とマイン副部長から頼まれたようだ。

 

ユフィはラウラに生徒会の仕事を終わらせたら水泳部に行くと伝えた。

 

アリサとは、スハルト問題を少し話した。アンジェリナとは、スハルト問題と達也のことについて話した。

 

女子全員に生徒手帳を渡し終えたユフィは、明日は生徒会の手伝いをしないといけないから早く寝ることにした。

 

そしてユフィは就寝の床についた。

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