【凍結】帝国の緋き皇女の軌跡~七の絆と奇蹟~   作:龍造寺

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芳澤すみれ編13話です。


13ー13ー5・05(13:00~)ー騒動の後で。

ーー1204・5・05・13:00・西の日本人移民街

 

西の日本人移民街を襲撃した謎の部隊は、すみれ、アルフィン、理、アリスと領邦軍によって撃退された。

 

火災の気の方も領邦軍の迅速な行動により、小規模で済んだのだ。このあとすぐに帝国軍情報局の人間が来て、すみれ達は取り調べを受けることになった。すみれは、アルフィンにより治療魔法をかけてもらった。それと彼女から領邦軍や帝国軍情報局には内緒にしてくれと頼まれた。偽物が、アストライア女学院に入るため、余計な騒ぎになりかねないと。

 

すみれ達は、重要参考人という立場にあるようだ。それはある意味仕方がないだろう。領邦軍と猟兵団擬きが交戦中に、猟兵団擬きのリーダー各と戦っていたのだから。

 

西の日本人移民街の鉄道憲兵隊と領邦軍の詰所で取り調べを受けることに。西の騒動の報の知らせを聞いたミサキも東の日本人移民街から西の日本人移民街へとやって来たのだった。

 

すみれ達は、ミサキと再び再会するのだった。

 

そしてすみれ達は、鉄道憲兵隊と領邦軍の詰所の会議室の中でミサキによる取り調べ中である。

 

ミサキ「まさか、貴女達が西の日本人移民街で戦ってたなんで驚きよ」

 

すみれ「なし崩し的に戦いに参戦してしまいました」

 

ミサキ「ふぅ~、すみれさん、猟兵団擬きの兵士が西日本人移民街を襲撃を見たから、戦いに身を投じたってわけね」

 

すみれ「すみません」

 

理「今は…目の前の出来事を見てみぬふりは出来ない性格になっしまったからね」

 

アルフィン「ミサキさん、誠にすいませんでしたわ」

 

ミサキ「姫様…全く無茶をされて…他の者達が気づいたら大変ですよ」

 

アルフィン「確かに大変でしょうねぇ。でもミサキさんが何とかしてくれますから」

 

ミサキ「姫様…私の能力を当てにされてるのでしょうが、あまり使いたくは無いんです」

 

ミサキの能力の1つ、【心理掌握(メンタルアウト)】。禁書の食蜂操祈と同じあれである。記憶改竄を行えば、気づいた人間の記憶を書き換えることは出来るが、それではミサキが意味嫌うD∴G教団の連中と変わらないと考えてるからだ。アルフィンもそれは理解している。

 

アルフィン「ミサキさんのことは、ちゃんとわかってますわ。だから使わなくても良いんですよ」

 

ミサキ「…それならば、アルフィン殿下が無茶をなさらないようにしてもらいたいですね」

 

アルフィンとミサキは、お互いに不敵な笑みを浮かべて笑っている。すみれ達にはそれが不気味にしか見えなかった。そんな中理が話を切り出す。

 

理「コホン、それでミサキさん、あの連中の素性はわかったの?」

 

ミサキ「まだわからないわ。ゴールド・マウンテン帝国支部の残党かとも思ったけど、どうやら違うみたいだし。帝国支部の幹部達は、東ゼムリアで護送挺ごと海の藻くずになったって報告がくるし…」

 

ミサキはため息を吐きながら、すみれ達を見る。

 

アルフィン「やはりミサキさんも知ってらっしゃいましたか」

 

ミサキ「殿下もですか…。大方殿下の御知り合いから教えてもらったですね」

 

アルフィン「まあ…そうですわね」

 

ミサキ「東ゼムリア海海上…日本の領海内に沈んだようだし、日本政府が単独で回収するつもりだったけど、私が日本の七草家を通して交渉したわ。帝国と日本の共同調査まで取り付けたわ」

 

理「へぇー、よくそこまでやれたものだね」

 

ミサキ「まあね。まあ私だけの力じゃないけどね。四葉の深夏さん、七草の静江さんの助力があったからこそね」

 

四葉家のエージェントである司波深夏、七草家のエージェントである麦野静江、2人とも東の日本人移民街で起きたゴールド・マウンテン帝国支部による騒動を鎮圧を手伝ってくれたのだ。

 

その後の日本との交渉を陰ながらも助力してくれたのだ。

 

すみれ「私達の知らないところでそんなことが…」

 

アリス「四葉家と七草家…十師族の中でも飛び抜けた2家…それも2家の中でも飛び抜けた力を持つ司波深夏と麦野静江…私でさえ会ったこと無いですが…ミサキさん凄いですわ」

 

ミサキ「別に凄くはないわよ。私は交渉事が得意なだけだから」

 

ミサキは照れながら、机の上の資料を見る。その資料には、今回の西の日本人移民街の襲撃してきた者達と同じ格好をした連中の資料のようだ。

 

ミサキ「すみれ達やアルフィン殿下が戦った連中の正体はまだつかないけど、この連中は他の場所でも同じように騒動を起こそうとしてたみたい」

 

理「明らかに帝国の革新派に対しての行動だろうね。しゃべっていた言葉…フレデリック卿の邪魔がどうのって言ってたね」

 

すみれ「ええ、言ってました」

 

アルフィン「それと、友の仇を取るとも仰られていましたね」

 

ミサキ「友の仇…ね…」

 

理「西の日本人移民街以外でもあの連中は騒動を起こしていたって具体的にどこ?」

 

ミサキ「帝国以外では、日本でも暴動を起こしていたいみたいね。日本の方は、静江と深夏が鎮圧したみたいだけどね」

 

理「やはり日本でも…」

 

アリス「やはり、十師族に不満がある方々が…」

 

すみれ「そう考えた方が良いかもしれない」

 

アルフィン「ミサキさんは、これからどうするのですか?」

 

ミサキ「帝国軍情報局本部と色々と話さないといけないかな。ゴールド・マウンテン帝国支部の幹部達が死んだことも含めてね」

 

ミサキはコップを取り、中のコーヒーを飲み干す。理もカップを手に取り飲み干した。

 

ミサキ「とにかく、今回の件はすみれ達に救われた部分は大きいわね。ありがとう」

 

すみれ「いえいえ、私はそれほどでも…」

 

ミサキ「誇っていいのよ、すみれ」

 

すみれ「はい…」

 

ミサキ「私は帝国情報局…宰相側の人間よ。でもね、遊撃士でもあるわ。貴女の活躍は、他の遊撃士仲間から聞いてるの。遊撃士の少ない日本で、人助けをしている人物がいるってね…。お助けのヴァイオレッド…すみれ、貴女でしょ?」

 

すみれ「はい、私です。私は…困ってる方々を見て見ぬふりは出来ないです」

 

ミサキ「深夏や静江が言ってるわ。すみれ今の日本に必要な人材ってね。日本人が失い欠けてる志を持ってるってね」

 

理「そうだね、僕もそう思うよ。すみれやアリス、君達は日本の希望の光…激動の時代の希望の光になると思う」

 

すみれ「私やアリスが?」

 

アリス「理さん…」

 

アルフィン「ええ、すみれとアリスはきっと理さんみたいになれますわ」

 

理「アルフィン、別に僕は良いよ」

 

アルフィン「いえ、理さんも含めた日本での希望ってことですわ」

 

アルフィンはニコニコしながら理を見ている。

 

ミサキ「それと、すみれさん達、今日は帰れないかも」

 

すみれ「え!?ち、ちょっとそれは困ります!明日から学校ですから!」

 

アリス「私も学校だけど、十師族権限である程度は許されるけど…」

 

すみれ「ず、ずるい…アリス…」

 

アリス「私はそんなことで、十師族権限なんて使わないわ」

 

ミサキ「私も帰してあげたいけど、私の権限だけじゃ、できないわね」

 

アルフィン「ミサキさん、何とかなりませんの?」

 

ミサキ「ええ、何とか1日で済むと思うので、明日の朝に…間に合えば…」

 

すみれ「……明日の朝…遅刻は確定ですね…」

 

すみれは、ガックリとした表情で明日の方向を見ている。アルフィンがすみれの耳元で

 

アルフィン「大丈夫、わたくしが座標移動(ムーブポイント)で日本まで送って差し上げますわ」

 

ミサキ「アルフィン殿下…まあ私は目をつぶりますけど」

 

アルフィン「ありがとうございますわ」

 

ミサキ「理さん貴方も大丈夫なの?」

 

理「僕は大丈夫。ある程度の事情聴取はなれてるし」

 

ミサキ「そうなの」

 

理「まあね」

 

ミサキ「これから、帝国軍の人間とサザーラント州の領邦軍の人間が来るわ。その人達にも説明してね。もちろん私もついているから」

 

この後、すみれ、アリス、理、アルフィンは、帝国軍のサガット、領邦軍のロイドがやって来て、西の日本人移民街の騒動の説明をしたのだった。

 

 

ーー1204・5・05・14:15・FLTプリンセスホテルVIPルーム。

 

FLTプリンセスホテルのスタッフに呼ばれた深夏は、FLTプリンセスホテルのVIPルームに案内された。

 

スタッフ「深夏お嬢様、帝国軍情報局のミサキ様よりお連絡が来てます」

 

深夏「ミサキさんから?わかったわ」

 

深夏は、ミサキからの導力通信をスクリーンに映し出す。

 

ミサキ「深夏さん、お久しぶりと言うにはまだ早いわね。さっきも捜索の件で交渉したしね」

 

深夏「まあ、そうでしょうね。前に会って2時間も経ってませんが…何かあったのですか?」

 

深夏は、ソファーに腰を降ろしてスクリーンに映るミサキを見据える。

 

ミサキ「アハハ、それがあったのです。って深夏さん…その緋いドレス…何かパーティー中だったの?」

 

深夏はため息を吐きながらミサキに苦笑いをする。

 

深夏「パーティー…まあそんなものでしょうか。私は出席したくなかったけど、四葉の…母の名代で来てるし…無下に出来ないですから」

 

ミサキ「アハハ、大変みたいね…」

 

深夏「ええ、大変です。これならリベールの社交界が楽しいですね」

 

ミサキ「私も帝国の社交界に出たことあるけど、まあ…深夏さんがため息を吐くのはわかるわ」

 

深夏もミサキも社交界モテるのだが、その大半が下心丸出しの男ばかり近づいてくる。それに嫌気がさしているのだ。

 

深夏「コホン、それでミサキさん、本題はいったいなんでしょうか?」

 

ちゃんと真剣な表情に切り替えた深夏を見てミサキも真剣な表情になる。

 

ミサキ「ええ、それは、東の日本人移民街はご存じよね?」

 

深夏「当たり前です。ミサキさんや静江さん、トールズ士官学院特科クラスⅦ組の方々、カズヤさん達、教会の方々で、パルム騒乱を戦い抜きましたでしょ?その東の日本人移民街でまた何かあったのですか!」

 

ミサキ「今回は、東の日本人移民街じゃないの。西の日本人移民街…で騒動が行ったの」

 

深夏「…西の日本人移民街で!でもゴールド・マウンテン帝国支部の幹部達は、東ゼムリアの海中に…」

 

するとスクリーンに理が映し出される。

 

理「やあ、深夏さん、お久しぶりだね」

 

深夏「え…?なんで理さんが、帝国の方から?」

 

理「僕は、桐条首相の特命で、帝国の東日本人移民街…ゴールド・マウンテン帝国支部の様子を探るように言われたのさ。まあその途中で、西の日本人移民街を襲撃していた連中と遭遇、交戦し撃退に成功したって感じだね。すみれやアルフィン殿下の話だと、リーダー各は日本人だったみたいね」

 

深夏「理さん、しれっと凄い固有名詞を言わなかったですか?」

 

深夏がちょっと慌てるような表情をしている。

 

理「あ、あ!アルフィン殿下か…。まあ彼女も西の日本人移民街の騒動を収めた1人だからね」

 

深夏「そう、わかりました。アルフィンがね」

 

ミサキ「深夏さん、最初は驚いたみたいたけど、意外に冷静ね」

 

深夏「以前、お忍びで日本に来られたの。皇女って感じではなく、ラフな感じでね」

 

理「まあ、想像つくな、それ…」

 

深夏「コホン、それで理さん、その日本人がリーダー各の武装集団…猟兵団でしょうか?」

 

理「猟兵団とは、言いがたいけど、猟兵の人間は混ざっていた。かなり統制が取れてたし、あの日本人が統制してるって事か…」

 

深夏「なるほど…それとさっき、すみれって言いましたよね?それは誰です?日本人ですか?」

 

理「僕に協力してくれた、日本人の1人だよ。名前は…」

 

理が名前を言おうとしたら、すみれ達がやって来た。

 

すみれ「理さんから紹介があった芳澤すみれです」

 

アリス「十文字アリスですわ」

 

アルフィン「深夏、アルフィンですわ」

 

深夏「十文字さん…貴女も!?」

 

アリス「私はすみれの親友ですもの。一緒に帝国に旅行に来ただけですわ」

 

深夏「…そうですか。日本ではゴールデンウィーク中だし海外旅行も人気だったわね」

 

理「話の続きだけど、すみれやアルフィンの話を照らし併せたら、日本人のリーダーの1人の名前は、小宮山優…日本の中学生だった…人物だ」

 

ーー1204・5・05・14:35・FLTプリンセスホテル

 

理の口から衝撃な単語が出た。

 

小宮山優…◯◯中学

 

しかし在学中に自殺。享年15

 

自殺の原因は、進学の悩みによる自殺だと警察発表。家族も抗議をすることもなく、自殺したことを認め幕引きしている。小宮山優の遺品の受け取りを家族は拒否。警察で処分しろとまで言っている。

 

前では説明していないが、自殺しようとした時にCに止められ、自殺を改める。Cの考えに賛同し仲間になったのが正解か。

 

まあ自殺したように細工をしたのは、小宮山自身なのだが。もう二度と日本に戻るつもりもなく、C達と目的遂行のために生きていくを誓ったのだから。

 

すみれ「家族の抗議もないなんて…」

 

理「おそらく、家族内でも小宮山の事は、必要もなかったんだろうね…」

 

アリス「そんな…」

 

理「今、日本でかなり自殺者が増えてるんだ。それでも警察、マスコミが報道しないからね。報道しても軽くながされるだけ」

 

すみれ「…そんな……」

 

アリス「……十師族や獅童一派のせいですわ…」

 

理「……僕は、たまに分からなくなるんだ。あの時、世界を滅ぼそうとしていたニュクスを倒したのは、正しかったのかって…」

 

アルフィン「理さん…」

 

深夏「……」

 

ミサキ「……」

 

理「…僕達が命をかけて戦った。みんなのために。でもこんな世界を守るために戦ったわけじゃない」

 

アルフィン「もちろんですわ」

 

すみれ「…小宮山やサントスが言っていた…よく世界を見てみろ、って…本当に守るべき相手は誰なのかって…。私がしてきた事って間違いなのかな…」

 

すみれは下を向いて悲しい表情をしている。アリスも表情は暗い。アルフィンはそんな2人を見て

 

アルフィン「貴女達がしてこられたことは、わたくしは正しかったと思います。それは誇っても良いです。少なくともすみれに救われた人達は、そう思ってるでしょう」

 

すみれ「アルフィン殿下…」

 

深夏「すみれさん、貴女は貴女なりのやり方で助けてきた。それを誰が批判できましょうか…」

 

ミサキ「そうね…。すみれさん、貴女は帝国のユフィさんや達也君やリィン君、クロスベルのロイド、リベールのエステルみたいな感じがするのよ」

 

すみれ「え…?クロスベルの英雄のロイド・バニングス、リベールの英雄のエステル・ブライトみたいな感じですか?」

 

深夏「ええ、あの人達みたいに、貴女の目はそんな感じがするわ」

 

理「ロイドとエステル…。あの2人か。すみれからはそんな感じはするね」

 

すみれ「理さんは、会った事があるんですか?」

 

理「まあね」

 

理は、エステルとは影の国事件の時に会った。ロイドとは、クロスベル市長暗殺未遂事件の時に会っている。その時に不思議な力を2人から感じ取っていた。だからすみれと最初に会った時から不思議な力を感じ取っていたのだ。

 

すみれ「私なんかがその方々と比べるなんて失礼なんではないでしょうか?」

 

ミサキ「大丈夫よ、彼らはそんな器の小さい人間じゃないから。それこそ彼らが光栄に思うかも」

 

理「そうかもね」

 

深夏「私は、リベールに留学してるから、エステルとは親友だし…すみれさんの事を話してみるわ」

 

すみれ「あの…私の事をですか…」

 

深夏「すみれさん、顔が赤いですけど、どうかされましたか?」

 

すみれ「いえ…そんな…私なんて」

 

すみれが顔を赤くしてモジモジしながら照れている。深夏はすみれのいじり方をわかったようで、小悪魔的な表情をしている。アルフィンも同じような表情を浮かべている。

 

ミサキ「深夏さん、すみれさん達は今日1日は預かるかな。明日、朝イチで日本の住まいに帰すから」

 

深夏「西の日本人移民街の件ですよね。わかりました」

 

ミサキ「それと、七草家と話し合った結果、5月8日に東ゼムリア海上にて墜落し沈んだ護送挺を捜索活動することが決まったわ」

 

深夏「はい、わかりました」

 

ミサキ「四葉深夜様に七草家との共同捜索を打診したけど、断られたわ」

 

深夏「ふふっ、四葉は前々から帝国とは良しなにしてもらってますが、七草家も帝国に切り替えようとされてるのが、お母様は気に入らないみたいですね」

 

ミサキ「まあ、そこは中々かもね…」

 

深夏「ええ、私や真由美さんや静江さんとは仲良くしてますけど、お母様と弘一様は…」

 

四葉深夜と七草弘一は、本当は仲良くしたいのだが、先代の手前それが出来ないである。真夜から仲良くしなさいと言われていた事もあり対立することはない。これでも歩み寄ろうとしてるようだ。

 

ミサキ「帝国代表が私、日本国代表が静江になったってことかな」

 

深夏「すみれさん達は、飛行船で帝国へ?」

 

すみれ「まあ、はい」

 

アリス「はい、十文字家のヤツで帝国へ来ました」

 

理「僕も飛行船だけどね」

 

深夏「アリスさん、十文字家の飛行船は?」

 

アリス「飛行船は、一応帰しましたわ」

 

深夏「それじゃあ、私が帝国まで…」

 

深夏がそう言った途中にアルフィンが

 

アルフィン「でしたら、わたくしが自分の能力で日本までお送りしますわ」

 

深夏「え…?」

 

深夏はとっさにそんな声を出した。そしてすぐにアルフィンの表情を見て理解した。彼女は、すみれ達に自分の素を出していることに。そして座標移動(ムーブポイント)のことも。

 

アルフィン「どうかされましたか、深夏?」

 

深夏「い、いえ…アルフィン殿下は、すみれさん達に」

 

アルフィン「ご想像にお任せしますね」

 

アルフィンは、深夏に対してそう言った。アリス達はなんのことかわからないようにしていた。だがすみれは感づいてしまう。深夏もアルフィンも、生まれ変わる前はすみれ自身と同じ“光井和也”だったということに。

 

深夏「アルフィン殿下、また貴女とは直でお話がしたいです」

 

アルフィン「ええ、わたくしもそう思ってましたわ」

 

ミサキ「…アルフィン殿下、深夏、まだすみれさん達には、事情聴取があるから」

 

深夏「はい、わかりました。すみれさん、貴女とも是非直でお話をしたいですね」

 

すみれ「い、いえ、私とお話をしてくださるなんて光栄です」

 

すみれと深夏は、5月のどこかで話すことを決めた。アルフィンとは、夏に帝国で夏至祭があるからその時に話しましょう的に決まった。

 

ミサキと深夏は、帝国と日本との東ゼムリア海に沈んだ護送挺【暁】を引き上げる手順などを模索している。理は、アルフィン殿下と何かを話しているようだ。

 

こんな感じに時間は過ぎていく。再び帝国軍のサガット、領邦軍のロイドの事情聴取が始まるのだった。

 

こうして、すみれとアリスのゴールデンウィークの帝国旅行擬きは終わりを告げる。すみれは秀尽学園、アリスは第1高校での生活が再開される。

 

ただ、運命の動乱は、着々と進み始めていた。

 

 

ーー1204・5・05・ ・22:30・セントアーク中央ホテル。

 

すみれ、アリス、理は、それぞれの部屋をとってもらった。ちょっと前まで、帝国軍情報局とサザーラント州の領邦軍から事情聴取を受けていた。

 

全ては西の日本人移民街の戦闘行為に介入した件だろう。

 

すみれ「明日は…途中から登校かぁ~」

 

アリス「私は途中からの登校で咎められることはありませけど、すみれの方はどうですの?」

 

すみれ「うーん、鴨志田逮捕の件で学校はまだあわてふためいてる可能性もあるかも」

 

アリス「そう言えば…そんなことありましたわね。帝国で色々ありましたから、忘れましたわ」

 

すみれ「色々気になることはあるけど、山田さんに調べたことを報告した後は、しばらくは学業に専任しようと思う」

 

アリス「私達の本業は学生なんですもの。それが良いと思うわね」

 

すみれ「そうね…それと今回はありがとう、アリス」

 

アリス「私こそありがとうですわ」

 

すみれ「ふふっ、こちらこそ」

 

すみれとアリスは、そう言って就寝することになった。

 

だがすみれのお助けチャンネルには、平塚春雪の助けての声が届いていたが、そんなことを知るよしもなかった。

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