すみれside(2)
ーー1204・5・22・昼過ぎ・14:30・タラーレパレス内
シャドウタラーレから、悪野専務という人物の話を聞いたヴァイオレットとグリムキャッツ。悪野専務は、タラーレや谷垣が就任する前から専務として、共和国支部に居座っているようだ。タラーレ自身も悪野専務から誘われ共和国支部の次長になったようだ。
ヴァイオレット「悪野専務は、タラーレ次長の心の隙間に入り込み、自分の思い通りになる人間を作ろうとしたんでしょうか」
グリムキャッツ「人の弱みに付け入ってるのは確かなようだけど、思い通りになる人間を作ろうとしたのかまでは、わからないわね」
ヴァイオレット「そうですね、とにかく今は現実世界に戻りましょう」
グリムキャッツ「そうね」
ヴァイオレットとグリムキャッツは、メメントスから現実世界へ戻ってくる。しかしゴールド・マウンテン共和国支部内には、警察と遊撃士がやって来ている。
ジュディス「すみれ、警察や遊撃士が来てるわ。どういうことかしら?」
すみれ「メメントスの事で、通報されるはずは無いはずです。他に支部に何かあったのでしょうか?」
ジュディス「そうね、そう考えるのが妥当よね」
すみれとジュディスは、共和国支部の人気のないところから様子を伺っている。すると2人の男女が話している。
順平「しかし、どこから魔物を呼び出すかね❝影時間❞や❝マヨナカテレビ❞じゃあるまいし」
ゆかり「シャドウならそれで説明ができる。でも魔物となるとそれでは説明ができない」
順平「うーん、真田さん達がわからないものは、オレらがわかるわけないよな…」
ゆかり「わからないままには、しておけないでしょ!私達は仮にもCIDの外部諜報部員なんだから」
順平「へいへい、そうでしたね」
ゆかり「とにかく、何でも良いから魔物を呼び出した証拠を見つけ出すわよ!」
順平「ゆかりっち…わかった、オレも共和国でもまれて来たんだ!逃げ帰るこだけはしねえ!ダサい姿はチドリには見せねえって誓ってるしな!」
ゆかり「お熱いことで。とにかく証拠を見つけるわよ
!」
順平「おうよ!」
そう言ってゆかりと順平は、再びゴールド・マウンテン共和国支部内に入って行った。
ジュディス「さっきのは、特撮女優のユカリ・タケバと野球選手のジュンペイ・イオリじゃないの!」
すみれ「ユカリ・タケバ、ジュンペイ・イオリ…日本の方ですか?」
ジュディス「ええ、出身は日本だったはずよ。ただあの2人がCIDの人間だったなんて、気をつけないとね」
すみれ「あの2人が言ってた❝魔物❞とはなんでしょうか?」
ジュディス「街道のハズレにいる魔物ではなさそうよね。呼び出したとか言ってたし」
すみれ「あの2人が言っていた❝影時間❞や❝マヨナカテレビ❞とはいったいなんだのでしょうか」
ジュディス「私に言われてもわからないわよっ」
すみれ「そうですよね」
ジュディス「まあ、私のお婆ちゃんなら知ってるかもしれないけど」
すみれ「お婆ちゃんがですか…」
ジュディス「田舎のお婆ちゃんなら知ってるかもってだけよ。ただ最近実家に帰ってないしね」
すみれ「さっきの2人が言ったことも大事ですけど、悪野専務を調べるのが先ですよね」
ジュディス「まあ、そうね。ただ警察や遊撃士が来ている以上これ以上は調べられないわね」
すみれ「ええ、私も新体操の合宿で来ているので、これ以上は続けられません。練習時間とかもありますし」
すみれのスマホがピピッと着信がなり、すみれはそれを見て苦笑いをする。
ジュディス「そう言えば、貴女は学生だったわね。まあ、良いわ、これからは私が1人で調べるわ。何かわかったら連絡してあげるわ」
すみれ「ありがとうございます、ジュディスさん」
ジュディス「すみれ、新体操の練習頑張りなさいよ。学生の本文は、学園生活をせいっぱい楽しむことなんだから」
すみれ「はい、ありがとうございます、ジュディスさん」
すみれとジュディスは、軽い会釈するとすみれは、合宿先のホテルへ帰り始めた。彼女の背中を見送ったジュディスは
ジュディス「さてと、調査の続きでもしますかね」
ジュディスはそっと立ち上がるとどこかに歩き始めたのだった。
すみれとジュディスが再び顔を合わすのは、6月の半ばになる。