アルフィンside
ーー1204・5・22・朝・07:20・共和国軍基地の一室。
共和国軍基地の一室を借りて泊まったアルフィンと明彦。今日の深夜まで戦っていたわけだから、2人が爆睡していてもおかしくはない。だが明彦はすでに起きていている。
明彦「今日は朝一で本部に戻らないとな」
借りている一室の窓を開ける。するとノルド高原からひんやりとした風が吹き抜けていく。それだけではなく、鳥の囀ずり、降り注ぐ太陽の日射しが明彦を包んでいる。それから明彦はアルフィンを起こすため
明彦「そろそろ、起きないと置いて行くぞ?」
アルフィン「う…う……うん」
アルフィンは気持ち良さそうに寝息を立てている。すでに陽は出ているが、深夜深く戦っていたので、今も眠いのはわかるが、明彦にも事情があることには違いない。それにアルフィンの肌着がめくれて、緋いブラが見える状態であるし、下も緋いショーツが見えている状態である。
明彦「ア、アルフィンは、全くなんて格好を……!アルフィン、いい加減に起きろ!」
アルフィン「………あ、明彦さん…もう朝ですの?」
アルフィンは、そのまま起き上がる。緋いブラとショーツをまる見せの状態で。
明彦「アルフィン、ちゃんと服を着ろ!俺は先に出てるからな」
明彦はそう言って外に出ていく。アルフィンはきょとんとしながら手で塞ぎながらあくびをする。
大賢者「告、真田様がさっさと出ていかれのは、マスターの格好に原因があります」
アルフィン「わたくしの格好……」
アルフィンは、大賢者に言われて自分の格好を見る。緋いブラジャーと緋いショーツが丸見えになっていたのだ。
アルフィン「アハハ、わたくし…はしたない格好してましたね…」
大賢者「解、さっさと着替えてしまいましょう」
アルフィンは、大賢者に促されるままに着替えることにした。
ーー1204・5・22・朝・07:45・共和国軍基地の外。
共和国軍基地では、共和国軍の関係者、警察関係者、共和国政府関係者と思われる人物の出入りが激しく続いている。猟兵団【波の花】の猟兵達と先の3人達は、今日の朝から本格的に調査が始まる。明彦も調査に加わりたいが、本部に連絡をするのが最優先である。もちろん明彦の仲間達であるCIDも関係者も来ている。そんな彼は、帝国軍の監視塔の方を見ている。
明彦「波の花の連中や3人組の調査は、岳羽に任せるとして、俺は俺の仕事があるからな。その前にアルフィンをイーディスに届けないといけないが」
岳羽ゆかり。理や明彦の仲間であり高校を卒業後、カルバード共和国の大学に進学した。芸能関係のバイトをしている時にスカウトされ芸能界デビュー。大学卒業後も特撮系俳優として活動中。その裏では、CIDの外部諜報部員という肩書きも持っている。もちろんアルフィンとゆかりの交友である。ゆかりは、CIDの命で共和国軍基地の方へ向かってきてるようだ。
明彦がそんなことを考えていると、アルフィンがやってきたのだった。
アルフィン「明彦さん、おはようございますわ」
明彦「おはよう、アルフィン。俺はすぐにイーディスに戻るが、お前さんは、イーディスで調べるんだったな?」
アルフィン「ええ。イーディスにはちょっとつてがありまして」
明彦「つてね…。それ以上はつっこまないようにするがあまり無茶苦茶なことだけはするなよ」
アルフィン「わかってますわ」
明彦「あまり時間もない。すぐに出発するぞ」
アルフィン「はい」
こうして、アルフィンと明彦は、カルバード共和国の首都であるイーディスに向かうことになった。
アルフィンside
ーー1204・5・22・ ・08:50・カルバード共和国首都イーディス・旧市街
共和国軍基地からクレイユ村を経由してカルバード共和国の首都イーディスに到着。そしてそこから8区の旧市街へと、明彦の導力車で送ってもらったアルフィン。
第8区の旧市街。他のところと開発が遅れている区域でもある。それでもそこの住民達は、生き生きと生活をしている。
明彦「……なるほどな、お前さん…あの裏解決屋…スプリガンのところに行くんだな?」
アルフィン「ええ、裏解決屋(スプリガン)をご存知で?」
明彦「まあな。まさか、お前さんもあのスプリガンを知ってるとは思わなかったが」
アルフィン「まあ、以前に知り合いまして…」
明彦「そうか、それじゃ、何かあったら連絡してくれ。すぐに駆けつける」
アルフィン「わかりましたわ」
明彦はそう言って導力車を発進して行ってしまった。アルフィンは旧市街を見渡しながら、アークライド解決事務所が入る雑居ビルを探す。雑居ビルの1階はビストロ《モンマルト》が入ってると以前聞いていたので、それを探す。
アルフィン「ビストロ《モンマルト》の看板はあれでしょうかね?」
大賢者「解、ビストロ《モンマルト》の看板はあれでしょう。それに小さくアークライド解決事務所と書いてありますね」
アルフィン「実際には初めて訪れるわけですし、何か折菓子か何かを持っていくのが良いですわよね」
大賢者「解、ええ、ヴァン・アークライド氏は、甘いものに目がないという情報もありますし、その方がよろしいかと」
アルフィン「うーん、どうしましょうか。この辺りでは、お菓子屋さんは見当たらないですし…」
大賢者「解、近く…イーディス内では、駅前通りに徳川百貨店というデパートがあるようです。そこのデパ地下に徳川駄菓子屋というお菓子屋があるようで、マスターも喜べるお菓子があるようです」
アルフィン「なるほど。わたくしが楽しめるお菓子…和菓子ってことね。さっそくそこに行ってみましょう」
ーー1204・5・22・朝・09:30・首都イーディス(旧市街→駅前通り)
アルフィンは、旧市街から導力列車にのり駅前通りへやってきた。
カルバード共和国首都イーディスの中央駅。エレボニア帝国の帝都ヘイムダルと違って、かなり都会感ある。クロスベル市よりと比べても大きいのである。日本の東京駅と比べるのが正解かもしれない。
アルフィン「日本の東京駅から降りた感じですわね」
大賢者「解、そうでしょうね。あの三葉葵のマークがある百貨店が徳川百貨店でございます」
アルフィン「三葉葵…わたくしの……あの世界の徳川家を思い出しますわね」
大賢者「マスターの生きた世界、265年間続いた徳川幕府。この世界でも徳川幕府は健在だった。ただ倒した相手が違うだけ」
アルフィン「そうですわね。さてと徳川百貨店に参りましょうか」
アルフィンは、駅前通りから駅の目の前にある徳川百貨店へ入ることしたのだった。
アルフィンside
ーー1204・5・22・ ・09:25・徳川百貨店
徳川百貨店、日本からカルバードへ移民してきた徳川幕府の人間達の中の1人、徳川重春が創立。創立は80年共和制に移る前は、貴族向けの高級百貨店であったが、今の庶民的の百貨店に移行してから80年、高級百貨店時代を合わせると、約100年くらいである。
アルフィンは、徳川百貨店の中に入る。百貨店の中は、カルバード風にされてはいるが、東ゼムリア、日本の徳川幕府時代の感じもあってうまくマッチングしている。
アルフィン「ふふっ、帝国の百貨店よりも庶民的ですわね」
大賢者「解、それはそうでしょう。民主主義の先駆けの国ですから、庶民が中心なのは当たり前でしょう」
アルフィン「大賢者、それってわたくし達のエレボニアが遅れているってことよね?」
大賢者「解、そのように解釈されたのであれば、謝罪致しましょう」
アルフィン「大賢者、別に謝罪は要らないわ。帝国もオズボーン宰相のお掛けで、大分近代化しましたわ。だけど貴族派との対立は深まるばかりですけど」
大賢者「解、先日の事件といい、どの国にもいろんな事を抱えているわけですね」
アルフィン「そうね。だからこそわたくし達が頑張らなきゃいけないですけどね」
朝早くもありお客はそこまで多くは無いが、休日であるため、次第にお客は増えていくのは予想ができる。
アルフィン「とにかく、ヴァンさんに甘いもののお土産を手に解決事務所へ向かいましょうか」
アルフィンはそう言うと、徳川百貨店のデパ地下の徳川和菓子屋へ向かうことにした。
ーー1204・5・22・朝・09:40・徳川和菓子屋。
デパ地下に来てみると、日本風のエリアに和菓子屋が構える作りになっている。和菓子の匂いも彼女の鼻腔を刺激する。
アルフィン「わたくしのいた日本とはちょっと違いますけど、それでも懐かしさを感じますわ」
和菓子の匂いにアルフィンは心を躍らせ、和菓子の店の前までやって来る。
ちゃんと和菓子が陳列されている。自身が好きな抹茶と合いそうな羊羮、饅頭等を眺めている。
アルフィン「わたくしの大好きなどら焼きやカステラもありますわね」
大賢者「解、マスターが大好きな和菓子でもよろしいのでは?」
アルフィン「大賢者、それですわ!」
大賢者「解、その方がよろしいかと思いまして」
アルフィン「さっそく、わたくしの大好きなどら焼きとカステラを購入しましょう」
アルフィンは、自分の大好きなどら焼きとカステラを購入、それとお茶を購入するのであった。