【凍結】帝国の緋き皇女の軌跡~七の絆と奇蹟~   作:龍造寺

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アルフィンサイド12話です。


12ー12ー5・22(16:00〜)ーパンツ同盟。

アルフィンside

 

ーー1204・5・22・夕方前・16:00・カフェ・ベルモッティ内

 

ディンゴ「ゴールド・マウンテン共和国支部の幹部は、ゴールド・マウンテン本社上層部への一番の出世コースってことだ」

 

ヴァン「共和国で甘い汁を吸って、本社にそのミラを流す」

 

真次郎「アキ、俺達が高校の時にも桐条の権力で揉み消そうとしていた奴がいたんだったな?」

 

明彦「ああ、月光館学園内のイジメ問題だったか。ある教師が、美鶴に頼み込んできた奴がいた。美鶴は、鼻で笑って、イジメ問題を公にした。その教師は懲戒免職になったんだかな。他にも山岸の件でもそうだっだが」

 

ディンゴ「まあ、そんなやつはどこの国にもいるもんさ。共和国の支部長になれば、本社の幹部候補の筆頭になれるようだ。前任の支部長もそうみたいだな」

 

明彦「なるほどな」

 

ヴァン「今の支部長も本社の幹部候補を狙って悪事を働いているのか?」

 

ディンゴ「それがな、現支部長のヤタロウ・タニガキは、本社の幹部候補だったようだ」

 

アルフィン「幹部候補の方だったのですか。それなら何故共和国支部の支部長になられたんでしょうか」

 

ディンゴ「支部内の噂だが、タニガキ支部長は、共和国支部の不正を暴くためにやってきた、とか言われている」

 

ヴァン「たんなる噂だろ?その噂を信用するに値するかだ」

 

ヴァンの問にベルモッティが反論する。

 

ベルモッティ「ヴァンちゃん、彼は信用できるわ」

 

ヴァン「情報屋のカンか?」

 

ベルモッティ「彼、タニガキ支部長は、たまにここに来てくれるのよ。それで彼と話したりしてて、彼が共和国支部のことを、社員さんの事を思ってる。それと本社からの命令が不正なことばなりさせられるみたいね」

 

アルフィン「社員を守ることと、本社からの理不尽な命令の狭間…板挟みってことでしょうか」

 

アルフィンはその気持ちはわかる。アルフィン個人とアルフィン皇女としての立場で、気もちが板挟みになるのは良くあるのだ。個人として動いている今は、自分の意志で決断できるが、皇女の立場なら帝国のための決断を迫られる。たとえ間違っていても立場的に決断しなければならない。

 

ベルモッティ「彼、そんな感じだったわね」

 

真次郎「谷垣支部長には、全面的に協力してもらっている。だが内部には反乱分子もはらんではいるようだがな」

 

明彦「反乱分子がいるのは、CIDでも把握済だ。潜入捜査官から報告を入れている」

 

真次郎「チッ、CIDは仕事が早いことで」

 

明彦「障害は小さいうちに詰み取るのが、当たり前だ。それは警察も同じだろう」

 

真次郎「まあな」

 

明彦「谷垣支部長に全面的に協力は取り付けているが、部署によっては、時間を稼がれている部分もある。それにゴールド・マウンテン共和国支部だけではない。反移民派の勢力も何やら動き出しているようだからな。アルフィンが片付けた波の花という猟兵団をけしかけた人物もイーディスに潜伏してるみたいだからな」

 

真次郎「問題をイーディスに持ってくるなと言いたいが、共和国軍基地がやられそうになったのなら中央が無視するわけにはいかないだろ」

 

ディンゴ「共和国軍基地を襲撃した波の花、元々は日本や東ゼムリアで活躍していた猟兵団のようだ。主に日本の10師族や東ゼムリア共和国政府から依頼をこなす猟兵団だったらしいが、1、2年前に共和国入りをしているみたいだな」

 

明彦「日本の10師族や東ゼムリア政府の依頼があるのなら、食いっぱぐれることは無いだろ」

 

真次郎「そうだな、他に共和国に来るような事情でも出来たのか。もしくは行く方が分からない新しい雇い主の命令で共和国へ入って来たのか」

 

ディンゴ「波の花は、共和国軍基地を襲撃を足掛かりに名を上げようとしてたのは間違いないだろう。まあ内部内に異分子である赤い正座のセシールをなんか飼ってたわけだしな」

 

アルフィン「彼は確か波の花は、日本の暴力団とも繋がりがあると言ってましたわ」

 

明彦「ああ、例の3人が日本の暴力団とも関係はある白状したさ」

 

アルフィン「そうでしたの。他にわかったことは?」

 

明彦「まだ調査中さ」

 

このあとディンゴとヴァン、明彦と真次郎が互いに話して情報交換をする。そんなときアルフィンの変わり身を務めるモノから連絡がやってくる。もちろんアルフィンの精神の中でだが。

 

変わり身「アルフィン様、アルフィン様、至急エレボニアに戻られたし」

 

アルフィン「何かあったの?」

 

変わり身「帝都で、反オズボーンの抗議行動が起きまして、その中でも波の花という猟兵団が、反対派と行動を共にして帝都で暴れてたのですが…」

 

アルフィン「波の花ですって…帝都に波の花猟兵団が現れたの!まさか抗議デモの中に紛れていたのかしら!」

 

変わり身「ええ、抗議デモの人間に化けていた可能性は高いです。デモ自体は、すぐに鉄道憲兵隊や謎の人物により片付けられたようですが…」

 

アルフィン「鉄道憲兵隊と謎の人物ですか…とにかく私は戻りますわね」

 

変わり身「はい、アルフィン様」

 

アルフィンは一旦深呼吸してから、ヴァン達に

 

アルフィン「私、一旦帝国へ帰国しますわ。帝国でも波の花が現れたわ」

 

明彦「なんだと!」

 

ディンゴ「やはりか」

 

ヴァン「知ったのか?」

 

ディンゴ「確証が無かったから言わなかったが、波の花の一部が行方不明になっていたって情報があった。だが確証もないからガセかとも思ってたんだが、マジで帝国に行ってるとは…」

 

アルフィン「ゴールド・マウンテン共和国支部、猟兵団の波の花、斑目…色々調べたいことは山のようにありますが…ヴァンさん、私からの依頼は継続調査ということでお願いしますわ。ディンゴさん、ベルモッティさん、明彦さん、真次郎さん、何かわかりましたら、私のENIGMA(エニグマ)に連絡ください」

 

ヴァン「ったく、しょうがねえーな。ペースは落とすだろうが、調査の継続はするぜ。4spgをこなしながらな」

 

明彦「わかった、何かあれば連絡する」

 

真次郎「本来なら民間人にこんなことはしないが、アンタの頼みだからな」

 

ディンゴ「わかった」

 

ベルモッティ「わかったわ、アルフィンちゃん」

 

アルフィン「私からとヴァンから言い忘れていたことがあったわ。ゴールド・マウンテン共和国支部に忍び込んでいたのは、私達や侵入犯だけではないようですよ」

 

ヴァン「匂っていた連中だけではなく、他にもいやがったってことか」

 

アルフィン「ええ、普通に侵入していたみたいですよ」

 

ヴァン「ちっ、普通にってどうどうかよ…」

 

 

こうして、アルフィンは急いで帝国へ戻ることになった。再びアルフィンが共和国を訪れるのは、6月になってからである。

 

 

 

アルフィンside

 

ーー1204・5・22・夜・21:35・帝都・バルフレイム宮・アルフィンの部屋

 

アルフィンは、変わり身の報告によりカルバード共和国からエレボニアへ帰国した。変わり身の話によれば、帝都で暴動を引き起こしたのは、反オズボーンの人間ばかりで、猟兵団【波の花】を金で雇い今回の騒動を起こした。暴動自体はすぐに鉄道憲兵隊により鎮圧された。あとは名前を名乗らなかった白髪の女性であった。

 

鉄道憲兵隊と帝都守備隊、正規軍の第1師団により警備体制は強化された。

 

アルフィンは自室の机で何かの作業をしている。

 

大賢者「解、マスター、警棒型特化型CADを復活されたのですか?」

 

アルフィン「ええ、そうですわ。これから先のため活用しようと思いましてね」

 

大賢者「解、マスターが【光井和也】だった時に活用していた例のアレですか?」

 

アルフィン「そうね。これから先にどんな方々が出ても対処できるようにですけどね」

 

大賢者「解、カズヤ・アレイスターやMK社、十三工房等の方々と会って自身のアイデアを売り込む…この世界の技術力を上げる。普通の皇女ならしませんね」

 

アルフィン「普通の皇女ならしないわね。私は、来るときのために、大丈夫なためにやっているだけですわ」

 

来るべきこととは、巨いなる一のことを指しているのか、それが場所なのかも、それとも、違う場所なのか今のアルフィンにはわからない。アルフィンが警棒型特化型CADを調整をしていたら大賢者が

 

大賢者「告、なにやら招かざる何かが潜んでいるようです」

 

アルフィン「やっぱり、大賢者も気づいてましたか」

 

大賢者「解、マスターどうされますか?」

 

アルフィン「大賢者、私に任せてくれますか?」

 

大賢者「解、マスター、良いのですか?」

 

アルフィン「構いませんわ」

 

アルフィンは、警棒型特科型CADを天井の方に向けて、何かを発動させる。そして天井から床の方に警棒型を向ける。すると茶髪に茶系のジャンバーを着ていて、下はジーパンをはいている男が現れた。

 

???「うわっ、なんだ、いったい何が起きたんだ?」

 

アルフィンは、座標移動(ムーブポイント)を使ったのだ。それで天井側にいた???を自分の部屋の床へと連れてきたのだ。

 

アルフィン「貴方、私の部屋の天井から何をしてたのかしら?」

 

???「そ、それは…アハハ、情報収集と言いますか…」

 

アルフィン「私の部屋の天井で、私の情報収集ですか…」

 

アルフィンは、???の男をジトメで見ている。???の言ってることを信用していないのだ。

 

???「別にあんたの部屋を覗くつもりで、きたわけじゃねえ、ちょっと帝国の情報を共和国へ…」

 

アルフィン「へぇー貴方は、共和国のスパイなんですね。そんな方が何故私の部屋の天井にいらっしゃるのですか?」

 

アルフィンは小悪魔的な表情で???を見つめる。

 

???「あんたの部屋には…天井には逃げるために来ただけだ。情報局の追手から逃げるために」

 

???が言うには、帝都で起きた波の花が起こした抗議デモを調べていたようだ。しかし帝国軍情報局の人間に怪しい人物と目をつけられ、バルフレイム宮まで逃げてきたようだ。

 

アルフィン「貴方、命知らずも良いとこね。バルフレイム宮に逃げてくるなんてね」

 

???「あのときはに無我夢中だったから、今思えばそう思うよ」

 

???はため息を吐きながらそう言った。

 

アルフィン「貴方は、共和国のCIDの人間なのかしら?」

 

???「え…!?」

 

アルフィン「安心してくださいな。私は共和国の人間だからと言って通報したりしませんわ。なんせ私は共和国に知り合いもいますし、CIDにも知り合いがいますわ」

 

???「な、なんだってー」

 

アルフィン「まあ驚かれるかもしれませんが、私が言ったことは本当ですわ」

 

???「………そうさ、俺は、CIDの潜入捜査官さ。それも帝国に潜入し諜報活動をすること」

 

アルフィン「なるほど」

 

???「まさか、反オズボーン抗議活動が共和国にいる猟兵団、波の花だとは思わなかったが」

 

アルフィン「大方、貴族派の誰かに買われたのでしょうね」

 

アルフィンと???が話していると、何やら部屋の外から足音が聞こえる。

 

アルフィン「貴方、ちょっとここに隠れて下さい」

 

???「か、隠れるってそこかっ!」

 

アルフィンに掴まれる???。なんと隠れる場所は、アルフィンのドレスの中である。???は意を決してドレスの中に入る。

 

???がアルフィンのドレスの中に入ると、部屋がノックされる。

 

アルフィン「はい、私は、いますがなんでしょうか?」

 

メイド「アルフィン皇女殿下、こんな時間にすいません」

 

アルフィン「いえ、構いませんわ。どうぞ、入ってきて構わないから」

 

メイド「失礼します」

 

メイドはアルフィンにそう言われ部屋に入って来る。

 

メイド「今日の昼間に抗議活動のデモがあったのは、ご存じでしょうか?」

 

アルフィン「ええ、知ってるわ」

 

メイド「その…抗議活動の主体は波の花で一般市民が起こしたわけではありませんでした」

 

アルフィン「なるほど、それはつまり波の花を雇ったのが貴族派の誰かってことかしら」

 

メイド「おそらくはそうなのかと」

 

アルフィンとメイドのやり取りをドレスの中で聞いている???。???はふと視線を上げると、アルフィンの緋のショーツをガン見することになった。

 

???【コイツ、緋いパンツなんか穿いてるのかよ。帝国の皇女はこんな派手なパンツを穿いているのか…】

 

アルフィンのドレスの中で、そんなことを???は言っている。

 

???【まあ、減るもんじゃねーしガン見しても良いよな】

 

???がそんなことをしている時、アルフィンとメイドは

 

メイド「公式の見解では、貴族派はそのような抗議活動はしていない。革新派が自作自演をしているのではないのかと主張しています」

 

アルフィン「革新派の自作自演ですか…100%ありえないとは言えないですが、今の時期に革新派がそんなことをしてもあまりメリットがあるとはいえないわ」

 

メイド「そうですよね、引き続き調査をしてまいります」

 

アルフィン「ええ、頼みましたわ」

 

メイドは、そう言われアルフィンの部屋から去っていく。彼女が遠ざかるのを見て、ドレスのスカートを上に上げる。???は、アルフィンの緋のショーツを眺めていた。

 

アルフィン「………私のショーツをガン見なされてるのですか?」

 

???「はっ、そんなわけなかろう!」

 

アルフィンは???の股間のあたりが膨らんでいるのを見逃さなかった。

 

アルフィン「そんなことを仰っていらっしゃいますが、ジーパンの膨らみはなんでしょうか?」

 

???「これは、つまり生理現象だ!というかお前がドレスの中にいれたのだろうが!」

 

アルフィン「そう言えばそうでしたね、ところで貴方のお名前はなんでしょうか?」

 

???「ッチ、名前は、浜面仕上…偽名じゃないぞ」

 

アルフィン「浜面仕上さん、貴方は日本の方ですよね?」

 

仕上「まあな。先祖が日本から来たみたいだかな。共和国では東方系の移民とされるが。俺は共和国生まれの共和国育ちだから、日本のこと言われてもわからん」

 

アルフィン「そうなんですね」

 

アルフィンと仕上は、世間話をしばらく続ける。そして仕上が真剣な表情で

 

仕上「ところで、お前さんは、この俺をどうするんだ?帝国軍情報局に売るのか?」

 

アルフィン「売りませんよ。私がなぜ仕上さんを売らなきゃならないのですか?」

 

仕上「なんでだ?帝国と共和国の状況を見ればわかるだろ?帝国人は共和国人の事が嫌いじゃないのか?」

 

アルフィン「先にも言いましたけど、私は共和国の方々が嫌いじゃありませんわ。共和国の知り合いもいますし」

 

仕上「……お前さん、エレボニアの皇女だろ?なんで共和国の知り合いがいるんだ?」

 

アルフィン「ふふっ、それは秘密ですよぉ、乙女には色んな顔があるんですからねえ」

 

仕上「色んな顔…」

 

アルフィン「ねえ、仕上さん。私と取り引きしませんか?」

 

仕上「取り引き?」

 

アルフィン「ええ、取り引きですわ。貴方が帝国で諜報活動を黙認しましょう。その代わり帝国で仕入れた情報を私にも流してほしいのです」

 

仕上「帝国の情報がほしいなら、さっきのメイドから聞けばいいじゃないか」

 

アルフィン「あのメイド、マリーにばかりにも押し付けるわけにはいけないわ。タダで頼むつもりはありませわちゃんと報酬もありますから」

 

アルフィンは、ドレスのスカートの中に手を入れ、ショーツを掴んで下ろしていく。もちろん仕上もそれに驚く。脱いだ緋いショーツを仕上の手に握らせる。

 

アルフィン「仕上さんは、こういうプレゼントがお好きなようですので、私の脱ぎ立てショーツをあげますわ」

 

仕上「皇女の…アルフィン皇女のパンツ…わかったよ、取り引きしようじゃないか」

 

アルフィン「ありがとうございますわ」

 

こうしてアルフィンと仕上は、手を組むことになった。あとから通称パンツ同盟になってしまう出来事であった。

 

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