東方 過去と未来のシンフォニア   作:ももんがぴょん

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7話 理解できない内なる自分

 窓から一筋の光が差し込み、その光は寝ている僕の顔を照らす。眩しいと思いながら僕は身体を起こし周りを見渡す。そこで僕は自分の部屋では無い事に気がつく。寝ぼけているのだろうか?等と考え、ベッドから降りようと手をベッドの端に置こうとすると、何か柔らかい物に触れた。ベッドの上にこんなにも柔らかいものがあるのだろうか?僕はその柔らかい物を確認する為に視線を動かすと、そこには薄っすらと目を開けている生まれたままの姿の永琳の姿があった。

 

「おはよう文夜。朝から随分積極的なアプローチね」

 

 永琳は優しく微笑みながら僕の手を更に何かに強く押し付ける。その何かとは永琳の胸である。どうやら先ほどから僕の手が触れていた物は永琳の胸だったらしい。僕は昨夜の出来事が少しずつ頭の中に蘇り生唾を飲む。

 

「……とりあえずご飯を食べない?」

 

「……それもそうね」

 

 僕は欲望を抑えて時計に記されている数字を見ると、永琳も身体を起こして時刻を確認し残念そうに呟く。残念そうな顔を見ていると少し胸が痛むが我慢する。

 

「痛たた……」

 

「大丈夫永琳?」

 

 ベッドから降りて白衣を着ようとした永琳は苦痛で顔を歪めているので、僕はベッドから急いで降りて彼女の身体を支える。

 

「ちょっとふらつくだけよ」

 

「手伝うからちょっと我慢しててね」

 

 永琳は笑顔を作っているが無理にそれを作っているということはすぐに分かった。なので僕は白衣を手に取りゆっくりと永琳に着させる。

 

「はい、終わったよ」

 

「ごめんなさい……」

 

「永琳が謝ることじゃ無いよ。多分僕が悪いんだし」

 

 僕は白衣を着させ終わると自分の白衣を身に纏い、謝る永琳の肩を支えながら二人でリビングに向かう為に部屋を出る。

 

「部屋の換気しなくて良いのかな」

 

「換気した方が良いわね」

 

 リビングへ向かう途中の廊下でふと思った事を呟くと、永琳は頭に右手を当てて忘れていたと呟いていた。

 

「永琳は歩けそう?」

 

「……とても一人じゃ歩けそうに無いわ」

 

 僕は先に永琳はリビングへ行ってもらって部屋の換気を済ましてこようと考えたのだが、永琳は申し訳なさそうに僕の着ている白衣の裾を強く握る。

 

「そうだ良いことを思いついた」

 

「どんな事?」

 

「よっと!」

 

 首を傾げながら質問する永琳を僕は腰に手を回して持ち上げ、お姫様抱っこをした。

 

「ちょっと何してるのよ!」

 

「多分僕が抱っこしながら歩いた方が早いから!」

 

顔を赤くしながらジタバタしている永琳を落とさないように抱っこしながら部屋へ向かって歩み始める。

 

 

 

 

「柚希。コーヒー」

 

 何故昨日から夫は不機嫌なのだろうか?私は夫が食べた朝食に使った食器を洗いながら考える。リビングの方からする夫の声の通り、昨日からずっとこの調子なのだ。

 

「はいはい。今持って行きますよ」

 

 私は一度食器を洗うのをやめ、夫と私のマグカップにコーヒーを注ぎ、それを持ってリビングへ向かう。

 

「はいどうぞ。昨日からどうしたの?」

 

「なんでもないよ」

 

 テーブルの前の椅子に座る夫にマグカップを手渡し、私は椅子に座る。夫はマグカップを自分の口に近づける。私は昨日、夫が何を言っていたか思い出す。

 

「もしかして永琳と何かあった?」

 

「はぁ……何処の馬の骨かも分からない男と……」

 

 それを聞いた夫は手を止め、ため息をつきながらマグカップをテーブルの上に置いて頭に手を当てる。夫はふーやがこの家に居ることを知らないのだろうか?ならば教えてあげれば少しは機嫌も良くなるだろう。なんだかんだ夫はふーやの事を気に入ってたみたいだし。

 

「多分それふーやよ?」

 

「文夜君か……はぁ……」

 

 私は永琳がふーやと仲良く話しているところを見て勘違いして、今の状態になっているのだろうと考えて言うと、夫はさらに深いため息をつく。一体、永琳とふーやに何があったのだろうか?

 

「おはようお父さん、お母さん」

 

 永琳が朝の挨拶をしながらリビングへ入ってきた。何時もと違うところと言えば大きくなったふーやにお姫様抱っこされていると言うことだ。

 

「どうしたの永琳?」

 

 私はあまり表情を変えずに問う。ニヤついてしまうと永琳が恥ずかしさで死んでしまうのではないかと思ったからだ。

 

「永琳は一人で歩けないみたいなんでこんな感じになっちゃっているのです」

 

「昨日何かあったの?もしかして転んだとかしたのかしら?」

 

 ふーやは苦笑いをしながら永琳を下ろす。永琳は辛そうに椅子に座る。私は永琳の目をしっかり見ながら質問すると、永琳は目線を外す。その顔は少し赤い。次に私はふーやの目をしっかり見る。するとふーやも目線を外す。その顔も永琳と同じように少し赤い。

 

「今日の晩ご飯はお赤飯ね」

 

 私はある事を悟って呟く。それを聞いた永琳とふーやは更に顔を赤くする。恐らく夫は二人のある行為を見てしまったのだろう。親として確かに複雑な気持ちになる。しかも目撃してしまったのなら尚更。けれど二人が幸せなら良いじゃないか。私は二人の辿ってきた道を思い返しながら思う。きっと夫もしばらくすればいつも通りの状態に戻るだろうと思いながら二人の朝食を用意する。

 

 

 

 

「そう言えば文夜は軍に入りたいとか言ってたわよね?」

 

食事を終えた僕達は部屋に戻ってきており、永琳は椅子に座りながら右手に持つコーヒーの入ったマグカップを口に近づけながら訪ねる。

 

「うん。今でもその想いは変わっていないよ」

 

 僕ははっきりと答える。僕の目の前にいる女性を守る為の力が欲しいと願ったから。

 

「そう……ならどうやってその軍に入るつもりだったの?」

 

 永琳は少し呆れた顔をしながら息を付くことで僕は初めて気が付く。どうやっても僕が軍なんかに入れる訳は無いと。人を守るための組織に人の生活を脅かす妖怪の血を引いている僕が入れる訳があるだろうか?

 

「その顔を見ると本当に考えていなかったみたいね。なら私が何とかしてあげるわよ」

 

 僕は苦笑いをする事しかできなかった。なんだか自分が情けなくなり俯いていたが顔をあげる。永琳が救いの手を伸ばしてくれている天使にすら見えた。

 

「ただし!条件が二つあります」

 

 永琳は右手の人差し指と中指を立てながらその手を僕の顔に突き付けた。

 

「一つは私の行う実験のモルモットになること。もう一つは……」

 

  永琳は中指を折り曲げ、顔を険しくする。一体どのような条件を出すのか。僕が唾を飲みこむと永琳はゆっくりと唇を動かす。

 

「未来永劫……私を愛し続ける事よ」

 

「その条件を全部飲むよ。幾らでも僕を実験台にしたって良い。それに僕は永琳を離さないよ絶対に」

 

 永琳が放った2つ目の条件を聞いた瞬間に僕は永琳の細い身体を強く抱き締めてい。抱き締める強さを緩めて永琳を放す。永琳はとても満足そうな顔をしていた。

 

「なら手順を説明するわね」

 

 僕は一旦ベッドの上に座って足を組んでいる永琳の話を聞く。

 

「文夜がこの街にいない間に軍には新しい部隊ができたの。その部隊の名前は『ホルダー』。私が研究している『能力』持ちの人だけを集めた特別な部隊よ」

 

「その『能力』って何なの?」

 

 永琳の口から発せられた聞き覚えの無い単語が出てきたので、僕は少し前屈みになって質問する。彼女は一枚書類を机の上から取り目を通しながら話を続ける。

 

「それはそのまんまの意味よ。最近多く見つかるようになったの。能力を持っている人がね」

 

「因みに永琳は能力を持っていたりするの?」

 

 僕は能力と言う物に興味を持ち始めた。どうすれば手に入れられる?選ばれた者のみだけなのだろうか?そのような事ばかり考えてしまう。

 

「私には『あらゆる薬を作る程度の能力』があるわよ」

 

 それを聞いて僕は胸が熱くなるのを感じる。目の前の人に能力を得る方法が聞き出せるのではないか?と。

 

「さっきからそんなにワクワクした顔をしないの。ちゃんと説明するから」

 

 永琳はうんざりした顔をしている。どうやらしっかりと顔に出ていたようだ。

 

「文夜が今考えている事はどうやったら能力を得ることができるのか?そうでしょ?」

 

「まあそうだね。僕だって能力が欲しいし」

 

 永琳はそれを聞くと手に持っている書類を机の上に置いて別の書類を手に取る。

 

「実は能力って全ての人が持っているわ。ただ、その存在に皆気付いてあげられてないだけなのよ」

 

「集え冷気よ!この部屋を凍らせろ!」

 

 僕はベッドから立ち上がって左腕を天井に向けて叫ぶ。しかし、辺りを包んだのは冷気ではなく静寂であった。僕は静かにベッドに座ると永琳は咳払いをしてから口を開く

 

「……とりあえずその能力に自分で気付き、使用する事ができる人達のデータを取るために一つのところに集めたのがホルダー。そしてそこにあなたを編成させます」

 

「僕は自分の能力が何か分かっていないけど大丈夫なの?」

 

  スラスラと書類に筆を走らせる永琳は僕の問いに顔を上げずに答える。

 

「今作ろうとしている薬があれば能力に気付かせてあげられるんだけど……この街で手に入る物じゃできなさそうなの。だから外の世界の物に手を出そうと思ったけど、外の世界の情報って何故かこの街に無いし……とりあえず文夜は自分の能力で妖怪になっちゃったって言っておけば良いのよ」

 

 永琳はため息をつきながらもブツブツと言っていた。恐らく永琳はその薬を作る為に必要な物を探す為に外の世界に出たのではないか?そして、その日に限って僕と再会した、と言う感じだろう。

 

「……外の世界の植物の生態が全て書かれている図鑑があるとしたら?」

 

「そんな物があるなら本当に苦労しないわよ」

 

 僕は自分の部屋にあるバッグの中にある物を思い出しながらニヤッと笑うと、永琳は手に持つボールペンのインクが切れたのか、それをゴミ箱へ向かって投げつける。

 

「ちょっとだけ待ってて!」

 

 僕はベッドから立ち上がり、ゴミ箱に入らなかったボールペンをゴミ箱に入れてから永琳の部屋を出る。数分後、僕は自分の部屋からバッグを持って永琳の部屋に戻ってきていた。

 

「この中に何が入っているの?」

 

「まあこれを見てよ」

 

 永琳は不思議そうにジロジロバッグを見ているので、僕はバッグに手を突っ込みてきとうに一冊取り出して永琳に渡す。

 

「……何これ?貴方のアルバム?」

 

 永琳はペラペラと捲っている。どうやら僕は寄りにも寄って父さんと母さんのアルバムを渡してしまっていたようだ。

 

「ごめんそれじゃない」

 

 僕は奪うように永琳からそのアルバムを取り上げ、バッグから一冊取り出して永琳に渡す。ちゃんと表紙を確認したから今回は大丈夫だろう。

 

「何よ一体……」

 

 永琳は不満そうな顔をしながら一ページ捲る。永琳はページを捲る度にその本に釘付けになっていく。

 

「これ貴方が書いたの?」

 

「それは秘密」

 

 永琳は一冊読み終わったのか顔を上げたので、僕は左指の人差し指だけを立て、それを自分の口に添えてウインクをする。

 

「まあこれさえあれば……ちょっと明後日に街の外に行きたいから付き合って頂戴」

 

「デートでもするの?」

 

 僕は少しふざけて返してみる。顔を赤くする永琳を期待していたのだがその予想は外れる。

 

「そうデートよ。お外の世界で二人っきりで。オススメのスポットとかあったら連れてって頂戴」

 

 永琳はニヤニヤしている。どうやらやることが増えてしまったようだ。

 

「明後日までに考えておくから期待しといてよ」

 

 僕は永琳の部屋から出る。そして裸足で庭に出る。僕は妖力を使い30cm程の青紫色の剣を作り上げる。

 

「やること無いし自分にどんな武器が似合うか探ってみようかな」

 

 僕は目の前に襲い掛かってくる人がいる事を強くイメージして作った剣を振り回す。直ぐに自分に合わないと悟り、それを消す。次に自分の身長を遥かに超える程の大剣を作り上げ振り回す。僕はこの瞬間に何か運命なような物を感じた。驚く程しっくりくるのだ。だが少し大きすぎる。僕はそれを消し、自分の身長より少し大きい程度の大きさの大剣を想像する。しかし僕は大切な事を思い出す。これが3回目だと。僕は剣を作りだすと同時にその場に倒れた。

 次に目を覚ました時は自分の部屋のベッドの上であった。何が起こったのか分かっていない永琳にとても心配されたが、一通り説明すると頬をビンタされ泣かれてしまった。

 次の日、僕と永琳は街の外へ行き、必要な植物を集めていた。僕がどの辺りにどの植物が生えているか把握していたので、必要な物は直ぐに集まった。早く終わりすぎたので、僕のオススメのスポットへ永琳を連れてきた。

 

「大きな岩ね」

 

「日が出ている間は常に日の光が当たっているから気持ちいいんだよね」

 

 目の前にある5mくらいある岩を見上げている永琳を僕はお姫様抱っこする。何も前振りも無くやったので永琳は驚いてジタバタとしている。

 

「ちょっとやってみたい事があるんだよね」

 

 僕は永琳が落ちないようにしっかり抱き、思いっきりジャンプした。予想通り、大きな岩の上に着地する事ができた。僕は永琳を立たせると、永琳はヘナヘナと座り込んでしまった。

 

「大丈夫永琳?」

 

「怖かった……」

 

「え?なに?」

 

 永琳はボソッと何かを言うが僕には聞こえなかったので聞き返した。すると永琳は立ち上がり、すごい形相で僕に迫る。

 

「本当に怖かったのよ!せめて何をするのか先に言ってくれたって良いじゃない!」

 

 僕は謝りながらも一歩ずつ下がる。それに合わせて永琳も一歩ずつ近づく。

 

「もしも文夜が私を落っことしてたらどうなってたか分かる!?死んでたのよ私!」

 

「ごめんごめん。もう怒らないで……」

 

 僕の目には確かに怒っている永琳が映っていたのに突然岩しか映らなくなった。そう……落っこちたのだ僕は。

 

「くそ!」

 

 僕は左手の指に妖力でできた長い爪を作る。そしてそれを岩に突き立てて勢いを殺そうとしたが、その行為は無駄に終わった。爪を作った時点で両足で着地していたのだ。高いところから落ちたせいで足がじーんとする。

 

「大丈夫文夜!?」

 

 頭上から永琳の声が降り注ぐ。僕は上を見て自分は大丈夫だと言うことを伝える為に手を振る。

 

「降りてこれるかい!」

 

 僕は永琳に向かって叫ぶ。永琳は首を横に振っているので、一人で降りてくるのは無理のようだ。では、またジャンプするか?それでは効率が悪い。ならば僕はもっと楽な方法を選ぼう。

 

「永琳!飛び降りて!僕が受け止めるから!」

 

 僕は両腕を広げて叫ぶ。しかし永琳は首をブンブン横に振っている。

 

「僕を信じて!」

 

 意を決したのかジャンプして宙を舞う永琳を変な声を出しながら受け止めて、僕は永琳に向けてニコッと笑う。

 

「ね?大丈夫だったでしょ?」

 

「次やったら薬で私の人形にしてやるんだから……」

 

 相当怖かったのか涙目になっている永琳の口からとても物騒な事が聞こえたが気のせいだろう。僕は少し不機嫌な永琳を宥めながら街へ戻る。

 

 

 

 

「この薬を飲んでちょうだい」

 

 数日後、僕は永琳の部屋に来ると永琳から緑色の液体が入ったフラスコを渡される。僕はフラスコの口の部分を手で扇ぎ、匂いを嗅いでみる。

 

「何これ?」

 

「多分その薬を飲めば恐らく貴方の能力が分かるわよ」

 

 永琳は自信ありげな感じで答えているが言ってる事はすごく微妙だ。なぜ多分と恐らくが一つの文に入っているのだろうか。

 

「効果はそれを飲んだ人の無意識に呼びかけて……まあ何かしらあって能力が分かるのよ」

 

 本当にてきとうだなんて思いながらも僕は薬を一気飲みする。色からしてとても苦いと想像していたがそれはとても甘かった。薬を飲んで数秒経つと頭の中に何か文字が浮かんでくるような感じがした。

 

「摩擦と振動を操る……」

 

 僕は頭の中に浮かぶ文字を呟く。永琳はレポート用紙にいろいろと書いていた。

 

「どう?自分の能力を知った気分は?」

 

「なんか微妙……実感が全くないからなのかな」

 

 僕は摩擦と振動と言うものがどう言う物なのか理解できていない。だからとても微妙なのかもしれない。

 

「んーなら調べてみたらどうかしら?どうゆう物なのか理解すれば扱い方も分かるだろうし」

 

 僕は左手を顎に当てながら考えていたが、永琳の言う通り調べてしまった方が早いかもしれない。

 

「じゃあちょっと調べに行ってくるね」

 

 僕は永琳の部屋を後にする。部屋から出る際に、今晩も私と一緒に寝ましょうと聞こえたのである程度体力は残しておこうと考えていた。

 

「それにしても摩擦と振動か……」

 

 理解できない内なる自分を理解しようとしているみたいで僕はワクワクしていた。

 

 

 

 

「失礼します!」

 

 一人の兵士が部屋に入ってくる。その部屋には大きなソファがあり、その上にはおかっぱの女性のように整った顔をした青年が座っていた。

 

「静琉さん。これを」

 

「ん、ありがとね」

 

「失礼しました」

 

静琉と呼ばれる青年に一枚の書類を渡すと、兵士はすぐさま部屋から出る。

 

「またうちの部隊に誰か編成されるのかな?」

 

 静琉は書類に目を通すとニヤリと笑う。

 

「半妖か。うちの部隊を厄介者の集まりって考えているのかな?でも……」

 

 静琉は書類を目の前にあるテーブルに置きソファに寝転ぶ。

 

「使えるものは使う。使えないものは捨てる。それだけさ」

 

 天井に向かってそう言うと、静かに瞼を閉じ眠り始めた。

 

 

〜蓮子の部屋〜

 

蓮「いやーもう8月も終わりねメリー」

 

メ「学生は今頃宿題がーとかほざいているのでしょうね」

 

蓮「私は何時も一夜漬けだったわねー」

 

メ「一夜漬けって次の日きつくないの?」

 

蓮「本当にきついわよ!校長先生のお話なんてヤバイわよ!メリーは定期的にやって苦労しないタイプかしら?」

 

メ「私?私は宿題なんて出した事がないわよ」

 

蓮「え?それで大丈夫だったの?」

 

メ「学校の先生って結構騙しやすいのよ?」

 

蓮「もうやだこの子」

 

メ「そんな事より何か質問とかある?」

 

蓮「あるある!なんで永琳は能力の研究何か始めたの?」

 

メ「それは菊花が死んだ事が関係あるわ」

 

蓮「どんなところに?」

 

メ「菊花の頭上に雷のような物が落ちてきたでしょ?」

 

蓮「うん」

 

メ「で、雨も降っていないのに雷が落ちてくるなんておかしい。もしかしたら自分にはアニメのように特別な能力があるのではないか?って考えたわけなの」

 

蓮「ふーん……それで研究してみる本当に能力と言うものは存在してしまっていたってわけね」

 

メ「そう言うこと」

 

蓮「なるほどね。頭の中に引っかかっていた物が取れた気分よ」

 

メ「蓮子の事だから本当にクレヨンあたりが引っかかってそうね」

 

蓮「どこの黄色い人間よそれ!」

 

メ「冗談よ冗談」

 

蓮「全く……メリーの冗談は冗談だと思えないわよ」

 

メ「そうだ蓮子。ホルダーって名前はどう思うかしら?」

 

蓮「なんか永琳の研究のレポートを閉じておくホルダーって感じがしてあまり好きじゃないのよね」

 

メ「同感よ。なんか好きな人以外には冷たそうよね永琳って」

 

蓮「メリーも私以外の人には冷たそうよ」

 

メ「私は蓮子以外の人間はゴミだと思っているわよ」

 

蓮「お願いだから冗談って言って!」

 

メ「……」

 

蓮「なんで黙り込むのよ!?嘘だと言ってよメリー!」

 




おはようございます!

今回は能力の定義(?)をしましたけど納得がいくような内容だったでしょうか?

あと永琳の完璧では無く、普通の恋する女性と言った感じが伝わっていただけると嬉しいです

では、次回も見てください!
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