とあるオタク女の受難(終末のワルキューレ編)。   作:SUN'S

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第11話

▲月¥日

 

おい、次は私の番だろ?なんで神様側の出場者がこっちに来るんだ。私の問い掛けに頭を抱えるブリュンヒルデさんに引き釣った笑みを向ける。

 

私の楽しいバトルは無しなのか?それともタッグマッチにでもするのか?とレフェリーに聞けば「それで、それで行こう!」とマイクを構えた。

 

まったくお釈迦様の考えは理解できないぞ。私の番なのだから素直に向こう側で待機するか、私と戦えば良かっただろう。

 

まあ、こういうのも悪くはない。レフェリーの判断によりお釈迦様とバディを組む。そして、私達の相手は七福神だ。

 

これ構図的には二人VS七人になるのか?

 

そんなことを考えながらやって来た七福神へ視線を向ける。ふむ、かなり強いのが二人いるな。私がまとめて相手しても構わないが、お釈迦様の見せ場も用意してあげないとな。

 

カッカッカと高笑いするお釈迦様に頭を揉みくちゃに撫で回されながら七福神を見る。お釈迦様へ向ける視線は憎悪や殺意、嫌悪が入り雑じっている。

 

この二人は拗れた関係なのだろうかと思いながら毘沙門天の投げてきた槍を受け止める。なるほど、これは彼なりの武士道精神なのね。

 

▲月£日

 

次々と襲い来る七福神の連携攻撃に驚きつつ対応しているとお釈迦様に「お前も未来見えてるのか?」と問われる。いや、どっちかと言えば筋肉の動きで先読みしているだけだ。

 

お釈迦様の六道棍なる神器の変形はカッコいい。しかし、もっとメカメカしている形状のものが私は好きなのであれはダメだな。

 

私のわき腹に突き刺さり掛けた短刀を掴み、そのまま福禄寿へと投げ返す。恵比寿の放った銃弾を弾丸すべりでいなし、悪口しか言わない恵比寿の顎を蹴り砕く。

 

これ、かなり疲れるわね。

 

そんなことを思ったりしながらお釈迦様と激闘を繰り広げる毘沙門天の強さに呆れる。もう闘技場を壊すつもりで戦っているし、すごい石礫が飛んでくる。

 

私はとくに問題ないのだが、七福神の何人かは石礫のせいで気絶している。こういうのは連携が取れなくなって瓦解するのがお決まりだ。

 

▲月≦日

 

これで私の活躍は終わり。

 

少なくとも私の出る幕はない。毘沙門天とフュージョンしていく七福神から現れたのは魔人ブウ(純粋)みたいな神様だった。

 

しかも私は眼中にない。純粋すぎるまでのお釈迦様への悪意で塗り固められた相貌は福の神とは思えないほど恐ろしく、私は動けずにいた。

 

私は闘技場の壁に凭れて二人の激闘を眺める。ただ零福のがむしゃらな攻撃は捌き、観客席に被害は及ぼさないように立ち回る。

 

がんばれ、お釈迦様。

 

私は応援しているぞ。

 

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