【完結】僕のデザイアグランプリ   作:鮫田鎮元斎

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まさかギーツが……本編は衝撃の展開の連続ですね。
もうレーザーブーストだけでいいんじゃないか? 状態でしたが、自然と最強フォームが必要な下地が整いつつありますね。
最強フォーム……でたら書きたくなっちゃう予感がしています。










Ex7 仮想Ⅶ/幸せになる資格

――――

――

 

「――おまえのせいだッ!」

 

 怒号が響き渡る。

 

「――こんな子守らなくていいわよっ! さっさと引き渡しちゃってよ!」

 

 わが身の可愛さゆえに他人を思いやれない狭量。

 

「――てかヒーローは何やってんだよッ! こんな奴らに好き勝手させてんなよ!」

 

 どこまでも傍観者であるがゆえに、いつまでも他人(ヒーロー)に責任転嫁する。

 

「ッ勝手なこと言って――!」

 

 エリの下へ大挙として押し寄せた群衆から逃れつつバッファは内心舌打ちする。

 

ごめんなさい……っ! ごめんなさい……っ!

 

 バッファに抱かれたエリはうわごとのように謝りながら震えている。人々の悪意を一身に向けられ、幼い精神は限界に近かった。

 

「――どいてろっ! こうなったら俺の個性で仕留めてやる!」

 

 男が前に出る。その手首からは杭ののようなものを生み出し手の先で照準を定めている。

 

「――ジャァ……」

 

 そして逃げるバッファの前からジャマトライダーが姿を現す。

 

「っ……!」

 

 前門のジャマトライダー、後門の一般市民。

 どちらも厄介な()であることに変わりはなかった。

 

 ――FUNK BLIZZARD

 

「――ごめんなさいっ! ちょっと凍らせるよ!」

 

 援軍にやってきたナーゴの攻撃で一般市民の足元が凍結する。

 

「――こっちは僕に任せて!」

 

 続けて現れたタイクーンはジャマトライダーと組み合いながらバッファたちの道を作る。

 

「ありがと!」

 

 バッファはナーゴと共に逃げていく。

 

「……ねえ、あの爺さんは? 一緒にいたんじゃなかったっけ?」

「あの放送の後急にいなくなっちゃって……もしかしたらあのベロバって人を探しに行ったのかも」

「……そ」

 

 二人は建物の陰に身を隠す。

 彼らの敵はジャマトだけでなく、怒れる一般市民も加わることとなったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――

 

 ――READY ... FIGHT!!

 

 ギーツは一歩、二歩と静かに歩を進める。

 

「それが例の“真っ赤なキツネ”ってコト? ご立派だけど――所詮はこの時代の発明、未来人(わたしたち)のシステムに比べたら」

 

 グレア2はブーストマーク2となったギーツを侮っているも、眼前に真っ赤な手のひらが迫っていることに気づき口を閉ざす。

 

「…………!」

 

 ギーツは力任せにグレア2の顔に掌底を食らわせると勢いそのままに頭を地面に叩きつける。全身の排気筒が火を噴き強烈な加速を生じさせる。

 

「ッッ!」

 

 頭部を地面にこすりつけられたまま引きずられグレア2は小さな悲鳴を上げる。ギーツは建物があることなどお構いなしに突進していき、グレア2の頭部で壁を打ち砕いている。

 

「~~~~っ!?」

 

 急停止し慣性でグレア2の体が浮き上がる。

 ギーツは彼女の体を何度も殴打し、とどめに回し蹴りを見舞う。

 

 ――REVOLVE ON

 

 間髪入れずに形態変化し、狐の姿でグレア2に飛び掛かる。彼女は抵抗するようにヒュプノレイを展開するも、ギーツは素早くそれらを躱し体当たりを食らわせる。

 

 ――REVOLVE ON

 

 再び人型に戻りグレア2を足蹴にして押さえつける。その衝撃でグレア2の変身が解除される。

 

「なっ……によ!」

 

 度重なるダメージでベロバはボロボロだった。

 彼女は悔し紛れにレイズライザーを取り出し銃口をギーツに向ける。

 

「…………!」

「あぐっ……!?」

 

 ギーツは躊躇うことなくベロバの手首を掴み、思い切りひねってレイズライザーを奪い取る。彼女の手首は曲がるはずのない方向へ曲がってしまい、苦悶の表情を浮かべる。

 

「……君はエリちゃんを苦しめた。私は絶対に許さない」

「事実を言って……何が悪ッ!?」

 

 ベロバは頬を殴り飛ばされる。唇の端が切れて一筋の血が流れる。

 ギーツはゆっくりと奪ったレイズライザーの銃口を彼女の額に向けた。

 

「っ…………?」

 

 しかし引き金を引く直前、突如として変身が解けエースの体が崩れ落ちる。まるで眠ってしまっているかのようだった。

 

「アハハ……その力も、欠点があるのね」

 

 ベロバはエースを押しのけて起き上がりつつ口の端の血を拭う。腹いせと言わんばかりにエースを蹴り飛ばすとレイズライザーを取り戻し、銃口からレーザーを照射し折れた右腕を修復する。

 レイズライザーには“理想の自分”をデザインする機能が備わっている。

 その力を応用すれば傷を修復することもできるのだ。

 

「他人の事に熱くなっちゃって……バッカみたい」

 

 ベロバはエースの寝顔に蔑みの目を向けている。

 

「決めたわ。次はアンタを不幸にしてあげる♪ きっと最高にゾクゾクするわ♡」

 

 狂気的な笑みを浮かべているベロバだったが、背筋に悪寒が走り表情が凍り付く。

 

「……貴様か?」

 

 ケイロウ――聖拳の声が響く。

 いつものような軽い口調だったが、その奥には抑えきれないほどの殺気が込められている。

 

「……なんの話かしら?」

「貴様かと聞いている」

 

 ベロバは思わず唾をのむ。まるで首元にナイフを突きつけられているかのよな殺気だった。

 

「っアンタもギーツと同じお人よしってコト? よくもまぁあんな子供に入れこめ」

 

 気が付けば体が動いていた。ベロバは反射的にグレア2に変身し身構える。

 

 ――トッ!

 

 ケイロウの拳がグレア2の腹部に当たる。軽く小突いただけの様に見えるも、彼女は仮面の下で苦悶の表情を浮かべる。

 

「かっ……!」

 

 決して威力の高い攻撃ではない。だが衝撃は彼女の体に余すところなく伝わり、それは彼女に大きな苦痛を与えた。

 

「シィィィッ……セイッ!」

 

 無論、それは単なる牽制でしかなかった。続けて放たれる正拳突きがグレア2の体に突き刺さる。

 一撃でグレア2の装甲が破損し、仮面の内側は血反吐で満たされる。

 

「っざけ、んじゃないわよ……! なんで変身してるワケ!?」

 

 ――HACKING ON ...

 

 グレア2はよろめきながら後ずさりつつも、バイオメトリクサーを起動させ能力を発動する。

 

 ――CRACK START ...

 

 グレア――ゲームマスター用ドライバーであるヴィジョンドライバーが持つ洗脳能力。デザイアドライバーで変身するライダーならば問答無用で支配下に置くことのできる絶対的な権能。

 グレア2の使うヴィジョンドライバーは模造品(プロトタイプ)であったが、ハッキング機能は当然の様に搭載されていた。

 ヒュプノレイが発光し射出される。

 

「――フンッ!」

 

 しかしケイロウはそれの軌道を見切ると足刀蹴りで打ち払う。

 いくら相手を洗脳できる能力があるとはいえ発動できなくては意味がない。

 

「は……?」

 

 次々と射出されるヒュプノレイを次々と撃ち落しつつグレア2へと迫るケイロウ。まるで戦うためだけに生まれた機械人間(サイボーグ)のような冷徹さだった。

 洗脳攻撃を回避したケイロウは腰を落として右の拳を構える。

 

「――セイッッ!!」

「――――ッッ!?」

 

 ――正拳突き。

 何にも支援されない純粋な技術と力のみによって放たれる技の極致。

 それはただの拳でありながらグレア2を変身解除へ追い込んだ。

 

「そんな……馬鹿な」

 

 ベロバは膝をつきながらケイロウを睨み付ける。たかが1プレイヤーがゲームマスター並みの装備を持つ彼女に勝てるなど――まして小型バックルのみで勝てるなどと思ってもいなかったのだ。

 初めからレイズライザーで変身していれば、もう少しだけ勝負になったかもしれない。

 

「…………」

 

 ケイロウはベロバの胸倉を掴むと再び拳を振りかぶる。相手が女だろうと容赦をするつもりなどこれっぽちもなかった。

 

「アハハ……私を殺すつもり?」

「無論」

 

 振りかぶった拳を躊躇うことなくケイロウ。しかしその手を止められる。

 

「――待った」

 

 そこに待ったをかけたのはエースだった。寝ぼけ眼のままケイロウの手を掴んでいる。

 

「……同情か?」

「いや……ここでこいつを殺したらゲームがクリアできなくなる」

 

 この戦国ジャマト祭りのルール――大将は討伐だが姫は()()しなくてはならない。

 ベロバを殺めることは可能だが、そうすればゲームオーバーとなり強制的に敗北となってしまうのだ。

 

「そんなもの、無視してもいいじゃろ」

「ダメだ。デザグラの敗北は――エリアの消滅なんだ」

 

 エースは辛い過去を思い出したのか顔を顰め狐耳を寝かせている。

 

「アハハ……! 困ったわね。私を殺したらアンタ達はゲームに勝てない!」

「ッ……!」

 

 ギロリ、とエースはベロバを睨み付けた。

 

「……ッだから、こいつはゲーム終了まで捕らえておくべきだ」

「むぅ……っ!」

 

 ケイロウは悔しそうに地面を蹴る。その拍子に地面に蜘蛛の巣状のヒビが入った。

 

「……大丈夫さ――すぐにラスボスは斃される」

 

 そこで限界を迎えたのか、エースは崩れるようにして眠りに落ちてしまうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――

――

 

「へぇ……アイツが大将か」

 

 物間は敵の大将、ビショップジャマトを見つけると不敵に微笑む。

 

「……油断するな。元は椅子取りゲームのボスだったんだろう?」

「わかってるって」

 

 共に行動していた治崎は油断している物間をたしなめている。

 

「裏を返せば――こいつさえ斃せれば後は有象無象ってことさ」

 

 ――SET

 

「……そう簡単に敵の王が取れると思うか?」

 

 ――SET

 

 二人はバックルを装填、それぞれ起動させる。

 

「「変身」」

 

 ――MONSTER!!

 

 ――ARMED CRAW

 

 二人の存在に気づいたビショップは配下の足軽ジャマトを呼び寄せ陣形を組む。

 

「ジャッ!」

 

 物間――パンクジャックは迫ってきた足軽ジャマトを蹴散らしつつもビショップジャマトとの距離を詰めていく。

 モンスターフォームの性能をフルに引き出しているパンクジャック相手では足軽ジャマト程度では相手にもならなかった。

 

「……ほぉ」

 

 そんなパンクジャックを治崎――クロウはじっと品定めをするように観察をしている。

 

「――後はお前だけだね」

 

 足軽ジャマトを斃しきったパンクジャックはビショップジャマトに拳を向ける。

 ここぞとばかりにクロウも前へ出てパンクジャックの隣に並び立つ。

 

「……やれやれ、おいしいところだけ横取りって訳かい?」

「悪く思うな。俺のバックルでは雑魚相手に手を焼くからな」

 

 パンクジャックはクロウを鼻で笑うとビショップジャマトへと飛び掛かる。

 肩の装甲――スターアーマーによって柔軟性の上がった腕によって変幻自在のラッシュを仕掛けビショップに能力を使わせる暇も与えない。

 

「……頃合いか」

 

 ――CRAW STRIKE!

 

 対するクロウは虎視眈々と機会を伺い、バックルを起動させる。

 彼の使用するクローバックルは小型バックルだ。発揮できる能力は大型バックルに劣るため必殺の機会をうかがっていたのである。

 

「な――っ」

 

 クロウのレイズクローが()()()()()()()の腹部を刺し貫いた。

 味方からの攻撃に彼は仮面の下で大きく目を見開く。

 

「っ……なん、で?」

「……頭数は減らしておいた方が都合がいい」

 

 レイズクローが引き抜かれ、パンクジャックの変身が解除される。致命傷を負ったことでIDコアにはヒビが入ってしまっていた。

 

「それに――運営側のお前がいると計画を悟られかねないからな」

「……っ! こんな、ところで……っ!」

 

 ――MISSION FAILED ...

 

 物間の体が消滅しモンスターバックルが地面に落ちる。

 クロウ――治崎は変身を解除しつつそれを拾い上げた。

 

「これはありがたく使わせてもらうぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――

――

 

「――ふっ!」

 

 ギロリは迫りくる足軽ジャマト相手に大立ち回りを披露していた。

 傍らに控えていたツムリもまた、空手のような武術で戦っている。

 

「……成程、大将自らお出ましか」

「ジャァ……」

 

 ギロリは現れたビショップジャマトを一瞥すると刀を収め、右手の手袋を取り外す。

 

 ――GLARE:LOG IN

 

 親指をバイオメトリクサーに読み取らせ、変身シークエンスを起動する。

 

「変身」

 

 ――INSTALL ... DOMINATE A SYSTEM:GLARE

 

 プロビデンスカードを取り出し読み込ませ、グレアへと変身する。

 

「こんなくだらないゲームなど、私が終わらせる!」

 

 グレアはヒュプノレイを展開しビショップジャマトへと飛び掛かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――

 

「――っパンクジャックが脱落!?」

 

 ジャマトライダーを斃したタイクーンはスパイダーフォンの通知に驚き仮面の下で目を見開く。

 運営側のライダーとして戦っていた彼があっさりとやられてしまっていることに驚きを隠せていなかった。

 

「あのジャマト……そんなに強敵なのか」

 

 タイクーンはホルダーのブーストバックルに目を向ける。

 一発逆転の切り札。これを使えば確実に優勝が見えてくる最強のバックル。

 最終決戦――否、それ以前のイレギュラーなゲームで消費してしまうのが躊躇われる装備だ。

 

(でも……いざとなったら使うしかない)

 

 彼の頭に浮かぶのは恐怖と自責で震えるエリの姿。

 守るために出し惜しみなどしている余裕はなかった。

 

「――おじいさん!?」

 

 少し前にベロバと遭遇した付近に向かうと、建物を背に倒れている聖拳の姿が目に入る。

 

「……おお……君か」

 

 聖拳は手ひどくやられたようでボロボロになっており、戦える状態ではなかった。

 

「一体何が?」

「……あの小僧……ヤクザの小僧が裏切りおった……!」

 

 彼は忌々しそうに吐き捨てる。

 

「不意を突かれてな。何とかやり返したが……このザマよ」

「ヤクザって……もしかして、治崎――クロウ……?」

 

 緑谷の問いかけに聖拳は首を縦に振る。

 治崎はエリを虐待していた張本人であると聞いている。詳細は知りえなかったが、思い出させるのも酷なほど凄惨な仕打ちだったという。

 裏切ったということは、ベロバの仲間となっていることを意味する。

 つまり、彼はエリを再び苦しめようと企んでいるのだ。

 

「っそうか……道理でツムリさんがゲームのターゲットに指定されていないわけだ。エリちゃんをゲームのターゲットにすれば自然に確保できる」

 

 同時に先ほどの仕打ち――エリの過去を暴露し、巻き込まれた人たちに非難させたことに憤りを感じていた。

 自分の手を離れてからもなお苦しめようとするその姿勢を到底許すことはできなかった。

 

「僕が……ケリをつけてきますっ!」

 

 緑谷は覚悟を決めると敵の本拠地へ向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――

――

 

 これは、遥か昔の話。

 その子は人ならざる姿で生まれた。

 人の耳ではなく狐の耳を持ち、腰からはあるはずのない狐の尾が生えている。

 まさしく狐人間、およそ人の姿とは思えない異形の子供だった。

 

「またこっち見てるぞ」

「気色悪ぃな」

 

 そんな狐を周囲の者は差別した。

 呪われた子供、祟られた母子と狐の家族を虐げた。

 

「お前にやる飯なんざねぇよッ」

「ぎゃははは! こいつ、腐った残飯食ってるぞ!」

 

 母が心労で亡くなってからは狐は一人で孤独に生きた。

 村の者達は狐に残されていた遺産も奪いつくし、その日の食事すら満足に取れなかった狐は残飯を漁るしかなかった。

 そんな狐を村の人間はあざ笑った。

 

「……っ!」

 

 狐は齢5つにしてこの世の悪意を一身に引き受けた。

 狐は思った。

 こんな世界など滅びてしまえばいいと。

 人を虐げながらのうのうと幸せを享受している汚い人間など不幸になってしまえばいいと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――

 

「……ん」

 

 エースは激しい頭痛と共に目覚める。

 ブーストマーク2バックルを使った途端に激しい眠気に襲われ意識を保つことができなくなる。

 ただ眠くなるだけだが、どんなに意識を保とうとしても眠りに落ちてしまう。彼(?)は精神力には自信があったがそれでもなお抵抗できないほどである。

 

「えっ……?」

 

 起き上がろうとして体が動かないことに気づく。

 後ろ手に縛られており身動きが取れなくなっているのだ。見れば、長屋を思わせる建物の近くではなく城の一室のような場所にいた。

 

「あら、目が覚めたかしら?」

 

 視線を逸らすとそこにはいやらしい笑みを浮かべているベロバの顔。

 そして――

 

「……目覚めたか」

 

 ペストマスクをつけた男――治崎。

 彼は無感情な瞳でエースを見つめている。

 

「クロウ……なぜ君が……」

「どうしてだろうな」

 

 多くは語られずともエースは理解する。

 

「成程ね。君は最初からそっち側だったってこと」

「理解が早いな。まあ、そんなところだ」

 

 治崎は感心するかのように鼻で笑う。

 

「抵抗しても無駄よ? アンタのバックルはぜぇんぶ、ここにあるから」

 

 ベロバは見せびらかすようにバックルを――マグナム、フィーバースロット、ブーストマーク2の3つを掲げてみせる。

 

「もちろん、ドライバーも♡」

 

 更にデザイアドライバーも見せる。

 彼女はそれを近くにいたポーンジャマトへ渡す。

 

「ジャ……ジュラピラ――ヘン、シン」

 

 ――Jyamato

 

 ポーンジャマトはエースのドライバーを使い変身する。

 

「……これで目下の障害は無くなったと言っていい。不敗のデザ神ギーツは囚われ、イカれた強さのジジイは排除した」

「へぇ……本当にそう思っているのかい?」

 

 治崎はマスクの下で口角を釣り上げる。

 

「当然だろう。残っているのは腕っぷしのある一般人とヒーローの卵二人……まあ負けはしない」

「ふふ……どうだかね」

 

 ――ROUND 1

 

 壁にひびが入る。

 

「それは――彼らの事を甘く見過ぎじゃないかな?」

 

 ――TACTICAL SLASH!

 

 緑の閃光と共に壁が砕かれ、奥からタイクーンが姿を現す。

 

「っ見つけた!」

「……玄関から来ないとは、穏やかじゃないな」

 

 治崎は降りかかる木くずを嫌そうに振り払いつつバックルを取り出す。

 

「おいタイクーン。俺と一緒に」

「よくもそんなことが言えたなっ! エリちゃんを――あんな目に遭わせておいて!」

 

 ――MONSTER!!

 

 言葉巧みに油断させようとする治崎だったが、一直線に襲われ即座に変身して対応する。

 

「なんだ、気づいていたか」

 

 ニンジャデュアラーとモンスターグローブがぶつかり合う。

 衝撃波が駆け巡り部屋に突風が吹き荒れる。

 

「っ!」

 

 すぐさまカウンター気味に左ストレートを放つクロウだったが、タイクーンはその動きを見切ると飛び上がり背後から一太刀喰らわせる。

 素早く翻弄しつつクロウを追い詰めていく。

 

「……ナメていた」

 

 意外なタイクーンの奮戦にクロウは認識を改める。

 目の前の相手は全力で相手をするに値する“敵”であると。

 

「ならこっちも全力だ――おい。戦え」

「アハハ! 人使いの荒い人ですこと」

 

 ――INSTALL ...

 

 劣勢のクロウにベロバ――グレア2が参戦する。

 彼女はエースの持っていたマグナムバックルをヴィジョンドライバーの腰に装填する。

 

「っ」

 

 グレア2の動きを止めようとするタイクーンだったがクロウに阻まれる。

 

「こういう使い方もできるのよ」

「ジッ!?」

 

 ――SET-UPGRADE ...

 

 グレア2の近くにいたジャマトライダーが洗脳され、その体にマグナムの装甲が展開される。

 

 ――REMOTE CONTROL:MAGNUM

 

 ヴィジョンドライバーを使う運営側ライダーの特殊能力。

 ハッキングし支配下においたライダーを遠隔で強化することができるのだ。

 

「これで3対1ね。さあ、あなたはどうやって戦うのかしら?」

「っ!」

 

 形勢は逆転してしまっていた。

 有象無象の相手ならばともかく強敵相手に多対1は分が悪かった。

 

「ほらほら! どうしたの!?」

 

 ここぞとばかりに攻勢に出るベロバ。タイクーンはなす術もなく外へと叩き出される。

 

「せめて……ブーストを」

 

 タイクーンはブーストバックルを追加で使おうとするも、その隙すら与えられなかった。

 波状攻撃になす術もなく翻弄されていく。

 

「ッ!」

 

 変身が解除され転がっていく。

 緑谷は必死に立ち上がろうとしつつも迫りくる3人の敵を睨み付ける。

 

「……これでお前も終わりだな」

 

 クロウはバックルへと手を伸ばしていく。

 

「ん?」

 

 起動させる寸前、周囲に狐火が浮かび上がっていることに気づく。

 

「――コン♪」

 

 狐火が一斉に爆ぜる。

 クロウ、グレア2、ジャマトライダーは一斉に吹き飛ばされてしまう。その拍子にグレア2はブーストマーク2バックルとギーツのIDコアを落としてしまう。

 

「そらっ!」

「ジッ!?」

 

 壁に開いた穴からエースが飛び出し、ジャマトライダーの頭部を掴むとそのまま地面に向けて叩きつける。

 致命傷を負ったジャマトライダーは爆散し、デザイアドライバーは持ち主を失い地面へ落ちた。

 

「……ふふっ。次は燃えない縄を使うことだね」

 

 ――ENTRY

 

 彼(?)は焼け焦げた縄を放り捨てドライバーを装着する。狐火を使って縄を焼き切り拘束を抜け出したのだ。

 

「成程な。随分と便利な個性だな」

 

 クロウは体の砂埃を掃いつつエースを見つめる。

 

「――タイクーン、何寝転んでるんだい? そんなことでやられるタマじゃないだろう?」

「……っああ!」

 

 緑谷は悲鳴を上げる体に鞭を打って立ち上がるとニンジャバックル、ブーストバックルを構える。

 

 ――SET

 

「「変身!」」

 

 ――BOOST:Mark2

 ――NINJA & BOOST

 

 ギーツはグレア2と、タイクーンはクロウとそれぞれ向き直る。

 

「さあ、ここからが――」

「ハイライトだッ!」

 

 ――READY FIGHT!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――

――

 

「――追い詰めたぞっ!」

 

 エリを連れて逃げ回っていたバッファとナーゴだったが、遂に追い詰められてしまう。

 声の大きい小太りの一般男性はずい、と一歩前に出るとエリを指差した。

 

「さあその子を渡すんだ!」

「……っ!」

 

 エリはナーゴの胸の中で震えている。

 人々からの悪意を一身に向けられ身がすくんでいるのだ。

 

「お前らヒーローじゃないんだろ!? だったらその子を守る義理なんてないだろ! 第一その子を差し出したらこんな訳の分からないゲームから解放されるんだ!」

「……ヒーローじゃなきゃ人を守っちゃいけないワケ?」

 

 一般男性の言葉に切れたのはバッファ。彼女はバックルを外して変身を解除すると男性を睨み付ける。

 

「誰だって人を守りたいって思うのは当然でしょ!? ヒーローだからとか、そんなの関係ないわよッ!」

「だからってそんな気味の悪い個性の子どもなんか助ける必要ないだろっ! 俺達をまず助けてくれよ!」

好きでこんな個性に生まれたわけじゃないッ!

 

 牛込の怒りを誰も止めることはできなかった。彼女は感情のままに一般男性の胸倉を掴む。

 

「あんた自分の個性を欲しいって思って生まれてきたの!? 違うでしょっ!? 両親から受け継ぐから、生まれつきだから選べないのよッ! それなのにアンタら寄ってたかって責め立てて――自分が同じことされたら嫌だって思わないのッ!?」

「……」

 

 あまりの剣幕に一般男性はうなだれてしまう。

 

「……みなさんの気持ちもわかるよ。でも……この子、エリちゃんだって巻き込まれたただの女の子なの」

 

 ナーゴも変身を解いて説得に加わる。剣幕に押された市民たちはバツの悪そうな雰囲気となっていた。

 

「私たちがこんなゲームを終わらせます。だから……どうかエリちゃんを責めないで」

 

 市民たちの悪意は霧散していた。

 

「……大丈夫だよ、エリちゃん。たとえ世界中の人が敵に回ったとしても、私たちはエリちゃんの味方だから」

 

 葉隠はエリの頭をなでながら語りかける。気が付けば、少女の体の震えは収まっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――

 

「――アハハ! たった二人だけで勝てるのかしら?」

 

 グレア2は余裕の態度を見せているも、すぐ目の前にギーツが迫る。

 

「ああ、勝つさ」

 

 ギーツは音速に迫る拳を振り抜く。グレア2は避けることもできず攻撃をもろに喰らってしまう。

 

「っ余裕なのね。でも――デメリットあるでしょ、それ」

 

 凄まじい力を発揮できるブーストマーク2フォームには決定的な弱点(デメリット)があった。

 一定時間変身すると凄まじい眠気に襲われる。

 どんなにこらえても抗えない眠気はたとえ戦闘中であったとしても眠りに落ちてしまうほどだ。

 

「それまで君は耐えられるのかい?」

「がはっ……!」

 

 アッパーカットがグレア2に命中する。その体が大きく吹き飛んでいく。

 同時に、タイクーンとクロウの戦いも佳境を迎えていた。

 

「――分が悪いな」

「んっ!」

 

 クロウは初使用となるモンスターバックルの力を存分に使いこなしていた。

 変身者の治崎は指定敵団体(ヤクザ)の若頭。その腕っぷしは確かなもので、地下格闘技のチャンピオンでさえ苦も無く斃してのけるほどの力を持っていた。

 だが実力差を覆すほどの性能差がブーストバックルには備わっていた。

 

「だが、お前らはこういうのに弱いだろ」

「ッ!?」

 

 手痛い一撃を与えようと振りかぶるタイクーンの眼前でクロウは変身を解除した。

 生身となった相手に本気の攻撃を振るってもいいものか躊躇い、タイクーンの動きが固まってしまう。その隙を治崎は見逃さない。

 彼は姿勢を低くしつつ地面を引っ掻き石の槍のようなものでタイクーンを攻撃する。

 

「うぐっ……!」

 

 大きくのけぞり後退する。

 

「――ッ」

「ほら! 戦えなくなっちゃったじゃない!」

 

 同時に、ブーストマーク2の副作用で戦闘が困難になったギーツも攻撃を受けて後退。タイクーンと背中合わせでぶつかる。

 

「……っエースさん」

「……ふふっそうだね」

 

 二人は背中越しに互いの意図を察する。

 呼吸を整え、彼らは回転扉の様に回転し戦う相手を入れ替える。同時にギーツは変身を解除した。

 

「!」

「お互い生身なら気兼ねなくやれるだろう?」

 

 エースは不敵に微笑みつつも治崎に飛び掛かる。その手の形は銃のようであり、人差し指の先には青白く輝く狐火が灯っている。

 

「そうだな。お前とは浅からぬ因縁がある」

「そうだっけ? 忘れちゃったな♪」

 

 狐火を銃弾の様に発射し治崎へ攻撃するエース。林間合宿での個性伸ばしで会得した技術だった。

 それによって彼(?)は変身せずとも変身した時と同様の戦闘が可能となったのだ。

 

「……ナメられたもんだな」

「生憎と、君とはどうにもソリが合わないみたいだね」

 

 治崎の地形攻撃を巧みに躱しつつエースは狐火で攻撃を加えていく。

 

「っ」

 

 順調に戦いを進めていたエースだったが、突如として膝をつく。

 ブーストマーク2フォームのデメリットは変身を解除してもなくなるものではない。耐え難い眠気は一度眠りに落ちなければ回復できないもの。

 

「あっけないな」

 

 石の槍はエースの体を傷つけないようにしつつも上手く彼(?)の体を拘束した。

 

「ここでお前の命を奪うのは容易いが……ひとまず見逃してやる」

「なん……だって?」

 

 かすんでいく意識の中、エースは治崎を睨み付ける。

 

「――――」

 

 狐耳にささやきかけられ、彼(?)の意識が若干覚醒する。

 その瞳には怒りの色が浮かんだ。

 しかし言葉を発そうとして口を開き、眠気に耐え切れずそのまま瞳を閉じてしまうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――

 

「――っどうして!?」

 

 グレア2は焦りの声を上げる。

 スペックの上では圧倒的に彼女が有利である。模倣品であるとはいえ運営用の装備であるためその性能はプレイヤーの装備に到底及ぶはずもない。

 

「お前に怒りを抱いているのが、エースさんだけだと思うなよッ!」

 

 タイクーンの攻撃は苛烈さを極めていた。

 怒りに支配されながらもどこか冷静さを失わないその戦いはまさに修羅。攻撃の軌跡は緑と赤の光を纏いつつも次々とグレア2へと襲い掛かっていく。

 

「っこの――!」

 

 ――CRACK START ...

 

 グレア2の出した答えは洗脳攻撃だった。

 ヒュプノレイを次々と射出しタイクーンを操ろうと目論む。いかに強い相手と言えども操ってしまえばどうということは無いのだ。

 

「!」

 

 ――ROUND 1・2・3 FEVER!!

 

 タイクーンはその攻撃の性質を知らなかったが、喰らってはいけない類の攻撃だと即座に判断、ニンジャデュアラーのシュリケンラウンダーを即座に回転させ必殺技の構えを取る。

 

「はあっ!」

 

 ――TACTICAL FINISH

 

 十字に交差した斬撃でヒュプノレイを全て撃ち落す。

 

「は……?」

 

 ケイロウに続き二度も洗脳攻撃を防がれたグレア2は仮面の下でポカンと口を開けている。

 

 ――BOOST TIME!!

 

 その隙にタイクーンはブーストバックルのスロットを素早く2回連続で吹かす。

 肘から手裏剣状のエネルギー弾を射出しグレア2を拘束、そして大きく跳びあがると空中でライダーキックの体勢に入る。

 

「スマァアァァッシュ!!」

 

 ――NINJA BOOST GRAND VICTORY!!

 

 マフラーの炎とニンジャの風を纏ったライダーキックはグレア2の体を捕え、タイクーンの紋章を浮かび上がらせる。

 グレア2の体は大きく吹き飛ばされ、爆発した。

 同時に、上書きされていたゲームの情報がリセットされ元のお祭り会場へと戻っていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――

――

 

「はぁ、はぁ……まさか、ここまで追いつめられるとは思ってなかったわ」

 

 変身解除にまで追い込まれたベロバは傷だらけの体を庇いながらゆっくりと後ずさっている。

 

「……無様だな。それでよく人の事を支援すると言えたもんだな」

 

 治崎はそんなベロバへと歩み寄っていく。

 

「あら、ギーツは斃したのね。だったら――ついでにタイクーンも斃しなさいよ」

「……そうだな」

「っ!」

 

 思わず身構えるタイクーンだったが、治崎はベロバの右腕を鷲掴みにする。

 

「いずれ奴は消す。だがまずは――」

「えっ?」

 

 治崎は個性を発動しベロバの右腕を切断する。続けざまに腰のヴィジョンドライバーを引きはがした。

 続けた切断した右手と自身の右手を融合させる。潔癖な彼は耐え難い嫌悪感に鳥肌を立てている。

 

「これをもらおうか」

「~~~~ッ!?」

 

 ベロバは生まれて初めて感じる激痛に悲鳴を上げる。左手で傷口を押さえ流れ出る血を止めようともがいている。

 

「タイクーン……緑谷 出久、と言ったか。お前ら随分とエリに入れ込んでいるようだが」

 

 治崎はドライバーを装着する。

 

「覚えておけ。お前らにエリは救えない」

 

 そのままドライバーの機能を使い、どこかへと消えていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――

 

 こうして戦国ジャマト祭りは幕を閉じた。

 すぐさまデザグラが再開されると言ったこともなく、ゲームは一時お預けとなってしまう。

 

「――はい、エリちゃん」

「あっ……ありが、とう」

 

 エースは屋台で買ったりんご飴をエリに渡す。

 真っ赤な飴の表面に映る彼女の表情はどこか曇っていた。

 

「私ね、なんだか君のことは放っておけないって思ってた」

「……」

 

 二人の視線の先では鈴鳴祭りの名物、鈴取りが繰り広げられていた。

 鈴を身に着けた鬼は参加者から逃げ回り、願いを叶えんとする参加者たちは鈴を取らんと必死に追いかけている。

 

「君の過去を聞いて、ようやく理由が分かった気がするよ」

 

 エースは通算5本目の綿あめをかじりつつ微笑む。

 

「私はね、この時代の人間じゃないんだ」

「えっ?」

 

 エリは意味を理解できずにきょとんと首をかしげている。

 

「君が生まれるよりもはるかに昔、まだ世界に個性が生まれるよりも前に私は生まれた」

 

 彼女(?)が語るのは遥か昔の話。

 まだ名前のない、ただの化け狐だったころの話だ。

 

「こんなキツネみたいな姿で生まれたからかな。私の父は私を捨てて、私の母は村の人にいじめられて死んでしまった」

「……そんな」

 

 エリはまるで自分のことであるかのように心を痛めている。

 彼女の顔はますます曇っていっている。

 

「でもね、こんな私を助けてくれる人がいたんだ。大丈夫、って手を伸ばしてくれる人がね」

「……!」

 

 エースは優し気に微笑みかける。

 

「エリちゃん、今はきっと辛いかもしれない。でも、いつか――ううん、もう手を差し伸べてくれている人がいるかもね」

「……手を」

 

 エリはじっと自分の手のひらを見つめる。

 

「この世界に幸せになっちゃいけない人なんて存在しない。少なくとも、私は君に幸せになって欲しいと思っているよ」

「……」

 

 ほろり、と涙がこぼれる。優しい言葉をかけられて感情があふれ出したのだ。

 

 ――チリン♪

 

 そんなエリの前に鈴をつけた鬼が現れる。

 鬼――と言っても中身は人間だが――はエリを怖がらせるかのように腕を大きく広げている。

 

「っ」

「エリちゃん、あの鈴を取った人は幸せになれるそうだ。君も――取りに行ったらいい」

 

 エースはりんご飴を預かるとエリの背中をそっと押す。

 鬼と対峙したエリは恐怖で体が竦んでしまう。一歩踏み出すのがどうしても怖いのだ。

 

「大丈夫。行っておいで」

 

 その一言に後押しされ、エリは鬼の腰へと手を伸ばした。

 ぎゅっと目を閉じたまま無我夢中で駆ける。何かに手が触れたと感じた瞬間にそれを掴み、恐る恐る目を開く。

 

「……やった!」

 

 エリの小さな手の中には、大きな鈴が握り締められていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
















グダり気味でしたが、これにて戦国ジャマト祭りも終わりです。ようやく書きたかった文化祭編に突入です。
ifルートはどのような結末を迎えるのか、もう少しだけお付き合いください。
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