黒き王の遺伝子を受け継ぐ者の英雄学園物語   作:バロンレモンアームズ

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第一話天文台の地下深くへ

「・・・・久・・・ねぇ!!出久起きてよ!!いい加減に起きないと学校遅刻しちゃうよ」

 

「・・・・ん?えっ?もうこんな時間!?昨日ちょっと夜更かししすぎたか。まぁ取り敢えずありがとう。ベガ」

 

ベガッサ星人のペガに起こされた緑谷出久という少年は慌てて起き朝ご飯を簡単に済ませると支度をして家を出て学校に向かった。

 

「えぇ〜お前達ももう三年だ。もうそろそろ自分の道を決めて行かねばならん頃だ。なのでこれから進路希望を開始するが・・・・・」

「まぁここにいる殆どの皆はヒーロー科志望だよね」

 

担任の教師であろう男性がそう言うとその場にいた約一名を除く殆どの生徒が騒ぐと同時にそれぞれの個性を発動した。

 

「うんうん。本当に皆素晴らしい個性だ。でも学校とはいえ個性発動はダメだからな?それに教室が下手したら壊れる上に隣のクラスに迷惑だから今すぐやめようか。」

「あぁ。それはそうと緑谷。この中で進路をまだ決めてないのお前だけだぞ。早くしないと進路決まらないまま卒業なんてみっともない事にはなりたくないだろ?お前身体能力が半端ない程に抜群だし体育の成績も常に上だからぶっちゃけヒーロー科の高校でもギリギリ行けるんじゃないか?それにヒーロー志望じゃないとなんかお前だけ仲間外れみたいになるぞ。」

 

「いや何言ってるんですか?先生。僕がここにいる皆と違って無個性なの知ってますよね・・・だからヒーロー科のある高校なんて通えるわけないでしょ・・・・それに僕はヒーローが嫌いなんで例え個性あってもまっぴらごめんです。」

 

先生が出久にそう言うと出久はまるで自身の皮肉を述べるようにそう返し先程まで個性を発動して騒いでいた周りのクラスメイト達はひそひそ話や心の中などで出久の悪口を言うが出久はそれを全く気にしないかのように聞き流した。

 

「あぁそう・・・だったな。なんか・・・・すまない。だが絶対卒業までに進路をちゃんと決めろよ。それとこれとは話が別だからな」

 

担任は出久にそう告げ一時間後授業は終わり出久は他のクラスメイトより先に学校を出てそのまま帰る前に商店街に行き今夜の晩御飯の材料を買いに行っていた。

 

「よぉ。出久。また買い物か?本当お前近頃の餓鬼と違ってしっかりしてんなぁ。」

「いつも言ってるけどペガもお前も大丈夫なのか?お前のクラスメイト達はお前を気味がってお前を避けたり悪口を言ってるって噂が広がってるぞ。ペガも宇宙人という理由から今は存在を隠して俺達以外にはバレてないからいいけどもし見つかって迫害されそうになって出久にも危害が及ばないか心配なんでな。」

「こないだ此処がヘドロのような敵に襲われた時にお前が人質を助けようとした時も何もしてなかったヒーローの奴らは自分の事棚に上げてお前の事を好き勝手に悪く言ってたからそれを気にして気を病んでないのかもと考えちまってな。」

 

後ろから昔から出久と顔馴染みの駄菓子屋『銀河マーケット』の店長久米ハルヲが声をかけた。

 

「えぇ。大丈夫ですよ。店長。もう僕も子供じゃありませんから。ほらペガも挨拶し・・・いや人前に出したら騒ぎになるし毎回外では影から絶対出るなと言ってたのを危うく忘れて出すところだった・・・・そもそもベガはシャイだからな。」

 

出久は先程のしかめ面とは打って変わって笑ってはいるがその目は笑っておらず寧ろ何処か悲しそうな目と表情であった。

 

(出久・・・・その二つも確かにあるけど・・・何より僕は君の無理に笑ってるような悲しい笑顔を見るのが1番辛いんだ。)

 

「じゃあ僕はこの辺で色々と心配してくれてありがとうございます。」

 

出久はそう言うとそのまま家に帰っていき夕飯の支度をしようとしていると

 

「ちょっと、此処はもう経年劣化が原因でもう長くないから二、三日後には取り壊しが決まったって言った筈だよ。忘れてたのかい?まぁとにかく早く出た方がいいよ。」

 

出久の家纏いアパートの大家にそう言われ出久はすぐに荷物を纏めて家を出て鍵を大家に手渡してその場から去った。

 

「はぁ。これからどうしよう。僕はまだ家を借りる事ができないし仮に借りられたとしても家賃も払えるかどうか分からないからなぁ。」

 

「まぁ仕方ないよ。あそこが中学生でも借りられる数少ない所だったんだから。そもそも中学生がアパート借りる事なんてめったにできるわけないよ。そうだ。店長の所に行けb「駄目だよ。」」

 

「店長に迷惑をかける事なんて出来ないよ。仕方ないから今日はその辺にテントでも張ってそこで寝泊まりしよう。まぁ明日こんな所で野宿してるってあいつらにバカにされそうではあるけどこの際仕方がない。」

 

出久とペガはそう会話をしながらしばらく歩いているとある天文台な所に着いた。

 

「確かこの天文台って出久が赤ちゃんの時に保護されたって店長から聞いた事があるけど」

 

「うん。15年前人気の少ない夜中に赤ん坊の鳴き声がするって通報があってね。2日後ぐらいに義父さんと義母さんに引き取られたんだっけか」

 

「義理とはいえ君のご両親どんな人だったか気になるなぁ」

 

「優しかったよ。実の子供のように可愛がってくれて僕が無個性と分かった後もそれは変わらなかった。でもある日二人はヒーローに殺された・・・いや見捨てられたと言った方が近いかな?」

 

「え?あっごめん出久。辛い事思い出させた上にそれを口に出させて」

 

「いやいいんだよ。僕が力不足だったから二人を死なせちゃった。あの時だけは自分に力がなかった事を酷く呪ったよ。『僕に力があれば二人を死なせずにすんだのに」って僕こそごめんね。ペガに変な気を効かせちゃって。そうだ。気分転換にラジオでも聴こうか。」

 

出久がそう言いながらラジオをつけると

 

『次のニュースです。突如怪獣が出現し田等院町の方に向かっており明日には通り過ぎる可能性があります。付近にお住まいの方々は速やかに避難してください。』

 

「え?ここを通りすぎるって事!?店長達は大丈夫かな?ん?何これ?どう見ても地球の技術で作られる代物とは思えないけど・・」

 

すると出久の前に球体型の機械が現れ近づいてきて出久が指を伸ばして触ろうとすると機械から針のようなものが出久の指を突き刺した。

 

「痛っ、なにこれ刺された。血でも取られたのか?」

 

『Bの遺伝子を確認。基地をスリープモードから通常モードに移行いたします。』

『権限が上書きされました。マスター。エレベーターにお乗りください。』

 

「え?マスターって出久の事?どうする?十分怪しいけど」

 

『大丈夫です。貴方方に危害は加えません。なので安心してお乗りください。』

 

「取り敢えず乗ろう。話はそれからだ」

 

出久達は自分達の前に現れたエレベーターに乗り込み二人を乗せたエレベーターはそのまま下と降りていき地下の施設に到着すると目の前に黄色い電球のようなコアがあった。

 

「此処は?そして君は誰?まず名前を教えてもらってもいいかな?」

 

『私は報告・管理システムの声だけの存在です。名前など存在しません。』

『そして此処は天文台の地下500メートルに位置する。中央司令室です。この基地はマスター。貴方に譲渡されました。即ち今からここは貴方のものです。』

 

「え?ごめん。僕を誰かと間違えてない?」

 

『それはありえません。此処にくる前に貴方のDANを摂取して検査を終えておりますので間違える事は100%ありません。話は戻しますが貴方にお渡しするものがあります。』

 

正面のデスクに赤いデバイスと数個の白いカプセルが出現した。

 

『フュージョンライズ用のライザーとウルトラカプセルです。その二つを使えば貴方は本来の姿になる事ができその力を発揮する事も可能です。勿論今貴方が考えている怪獣を止める事も倒すことも可能です。』

 

「っ!?どうして分かったの!?まぁそんな事は今どうでもいい。その力で怪獣をなんとかできるんだったら今すぐ使い方を教えて。このままだと絶対に大勢の犠牲者が出る。そんな最悪な状況は見たくないんだ。」

 

「無茶だよ!!出久!!そんな事ヒーローじゃなきゃ限りできっこないよ!!もしあの球体が嘘をついてたらどうするの?」

 

『私は何も虚偽を述べておりません。何故ならマスターは″ウルトラマン″の遺伝子を宿しておりますから』




設定
今作の出久はトリガー版と同様性格と外見が原作と比べるとかなり異なっており髪型も癖毛(もじゃもじゃ)ではなくゆるめのスパイラルパーマ(後ろ髪と横髪は刈り上げではなく少し長め)の黒髪で赤いメッシュがあり瞳も水色で頬のそばかすもなく顔も原作と比べると整形したと疑われてモデル業でたべていけそうなレベルで轟並みに端正な顔立ちをしている。(変わってないの声(CV山下大輝)と一人称ぐらい)
爪も黒く初対面ではマニキュアを塗っていると勘違いされる事が多い。
原作の出久やリクと違いヒーローオタクではない。(寧ろヒーローを嫌っており一部を除く周りの人間に対して辛辣)
なので原作の出久の面影がなくほぼ別人なので原作と同じじゃなきゃ嫌だと言う人などは申し訳ありません。
似たような例は仮面ライダーthe firstとthe nextの本郷猛や一文字隼人と風見志郎に近い。(もっと簡単に言えばリメイクアニメでキャラデザが大きく変わるようなもので例を挙げれば鬼太郎の猫娘)
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