影の獣in 5歳   作:水道館

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内緒

150:名無しの転生者

 取り敢えず聖都近くの関所まで来た

 

151:名無しの転生者

 誰か聖都に転移できる奴ワイを拾ってくれ!頼む!

 

152:名無しの転生者

 相方も転移できません!

 

153:名無しの転生者

 転移サービス使えば?

 

154:名無しの転生者

 あれいくらだっけ

 

155:名無しの転生者

 大体50万 一回な

 

156:名無しの転生者

 高杉晋作じゃん

 

157:名無しの転生者

 でもあの世に金は持っていけないぞ

 

158:名無しの転生者

 それもそうだな!

 

159:名無しの転生者

 じゃあ使うか!

 

160:名無しの転生者

 完全に生きる事を諦めてる…

 

161:名無しの転生者

 シンフォギアだったら赤点だぞ

 

162:名無しの転生者

 絶唱しようが俺たちの運命は変わらんのだわ

 

163:名無しの転生者

 全員束になっても瞬殺でしょ俺たち

 

164:名無しの転生者

 塵になりますねぇ!

 

165:名無しの転生者

 是非も無いよね!

 

166:名無しの転生者

 お慈悲^~

 

167:名無しの転生者

 無いです

 

168:特定ニキ

 着いたけど…門開く時間決まってんのか

 

169:名無しの転生者

 あー確か朝昼夕方の3回やね

 

170:名無しの転生者

 それマジ?

 

171:名無しの転生者

 うわ ちゃんと考えて向かわないと

 

172:名無しの転生者

 お前らマジでギリギリとかやめろよ?

 

173:名無しの転生者

 最低でも明日までには全員集合な

 

174:コピーニキ

 まだ転生したばっかなのに…

 

175:名無しの転生者

 かわいそう

 

176:名無しの転生者

 でもイッチが助けてくれれば命は助かるんじゃ無い?

 

177:名無しの転生者

 5歳に命乞いするってマジ?

 

178:名無しの転生者

 でもそれ以外策がない

 

179:名無しの転生者

 マァァァァァァ↑落としたぁぁぁァ!

 

180:名無しの転生者

 どうか、しましたか?

 

181:名無しの転生者

 はい!自分の命運を落としてしまったのですが!

 

182:名無しの転生者

 大人しくしててくれる?

 

183:名無しの転生者

 アハァン

 

184:名無しの転生者

 探してやれよ

 

185:名無しの転生者

 だって既に失われた物を探せと言われましても…

 

186:名無しの転生者

 それはそう

 

187:名無しの転生者

 そこに無ければ無いですね(ダイソー)

 

188:名無しの転生者

 まだ助かるかもしれんやろ!

 

189:名無しの転生者

 何パー?

 

190:名無しの転生者

 1パー

 

191:名無しの転生者

 ソシャゲのガチャじゃん

 

192:名無しの転生者

 単発しか引かない模様

 

193:名無しの転生者

 SSR確定チケットください!

 

194:名無しの転生者

 そこに無ければ無いですね(ダイソー)

 

195:名無しの転生者

 じゃあ何ならあるんだよ!

 

196:名無しの転生者

 ネギならあるけど…

 

197:名無しの転生者

 これはドンパッチソード!

 

198:名無しの転生者

 これなら【銀狼】に勝てる!

 

199:名無しの転生者

 勝ってどうする

 

200:名無しの転生者

 ドンパッチハンマーならワンチャン…?

 

201:名無しの転生者

 嫌だよドンパッチハンマーにやられる【銀狼】

 

202:名無しの転生者

 でも犬って確かネギダメなはずだよな

 

203:名無しの転生者

 人狼に当てはまる訳ねぇだろ

 

204:名無しの転生者

 狼って入ってるじゃん!

 

205:名無しの転生者

 人って入ってるだろ

 

206:名無しの転生者

 ふっ…今日のところはこれくらいにしといてやる

 

207:名無しの転生者

 完全敗北してますよ

 

208:名無しの転生者

 負けてイモ引く奴いるぅ!?

 

209:名無しの転生者

 いねぇよなぁ!?

 

210:名無しの転生者

 居るさ!ここにな!

 

211:名無しの転生者

 ヒュー!

 

212:名無しの転生者

 ヒュー!

 

213:名無しの転生者

 全然ヒューじゃねぇだろ

 

214:名無しの転生者

 クソダサコブラやめろ

 

215:麻呂

 お主ら案外余裕じゃろ

 

216:名無しの転生者

 自暴自棄してるだけゾ

 

217:名無しの転生者

 やめてよね 現実に引き戻すの

 

218:名無しの転生者

 まぁ…なるようにしかならんやろ

 

219:名無しの転生者

 というかもう全部バラす方向で行くんか?

 

220:名無しの転生者

 その方がいい気がする

 

221:名無しの転生者

 こんな事になった以上なぁ

 

222:名無しの転生者

 【聖人】居る以上誤魔化しは悪手やな

 

223:名無しの転生者

 信じるか?

 

224:名無しの転生者

 さぁ…

 

225:名無しの転生者

 ワイが相手だったら頭を疑う

 

226:名無しの転生者

 ワイトもそう思います

 

227:名無しの転生者

 そこはほら…ね?

 

228:名無しの転生者

 不安しかない

 

229:名無しの転生者

 取り敢えず早く集まろうぜ

 

230:名無しの転生者

 聖都ニキも書き込まねーしな

 

231:名無しの転生者

 イッチも来ないし…止められてんのかな

 

232:名無しの転生者

 ありそう

 

233:名無しの転生者

 お、他の連中と合流したわ このまま向かう

 

234:名無しの転生者

 あと2時間で門開くからなー

 

235:名無しの転生者

 りょー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「話は分かりました。でも言わせてください。外出許可出して即問題起こすのやめてもらっていいですか?」

「…ごめんなさい」

 

まさか1日も経たずに問題が起こるとは思わなかった。

しかも予想してたのじゃ無いし。

 

「まぁ…スレミン云々が気になっていたのは私もですし…この際はっきりさせといた方がいいでしょう。会議室空けときますんで、好きに使ってください」

「ありがとう…埋め合わせは必ずするから…」

「いいえ、気にしないでください。それより…」

 

目線を緑髪の女性に向ける。

 

「シオリさん…でしたよね。申し訳ないですが少々お話ししたい事があります。お時間いいですか?」

「え、わ、わかりました」

「他の人は部屋から出てください。2人で話したいです」

「ないしょばなしするの?」

「はい。内緒話します。なので外に行ってもらえますか?」

「うん、わかった」

「じゃあ自室にいるから」

 

そう言って2人は部屋から出て行った。

さて…

 

「何というか…面倒な事してくれましたね」

「す、すいません。いきなり…」

「…貴方から見て、シルさんはどうでしたか?」

「え、シルさん、ですか?」

 

シオリさんは少し考えた後

 

「何というか…いっぱいいっぱいというか…常に気を張っているというか…元冒険者でしたので、気の張ってる張ってないはわかります」

「ええ、そうです。シルさんは今本当に余裕が無いんです。顔には出さないし本人も自覚してません。でもハルさんを守る事しか今は考えれないんです。そしてその方法も過激なものしかない。何故なら彼女自体が幼い頃から地獄の中で生きてきたから。【銀狼】が冒険者になったのが5歳なのは、貴方も知ってますよね?」

「一応は…」

 

部屋に常備していた紅茶を淹れながら続ける。

 

「だから聖都で安全な時間を過ごせば余裕が出来て変わるんじゃないかなぁとか思ったんですけど…」

「いや本当にすいません…何と言えばいいか…」

「貴方は悪くないです。これはただの愚痴です」

 

しっかし参ったな。これだと時間をかけても治るかも分からない。

…もしかしたら、私には分からない事で悩んでいるのかもしれないし。

 

「まぁ結局のところスレミンに関しては集まらないと私も判断出来ません。ハルさんを陥れようとする人物なら別に消せばいいんで困らないんですが…」

「(こわすぎる、えいゆう、やっぱやばい)」

「ですがシオリさんの様な人達だとすると…そういう訳にもいかないし」

 

淹れた紅茶を渡しながら尋ねる。

 

「それで貴方達は一体何者なんですか?まさかただの人族な筈ありませんのね?」

「そ、それは…ハルくんと連絡取ってるからですか?」

「いいえ、貴方の魂です」

「え?魂?」

 

「私他人の罪を確認できるんですけど…それって相手の魂に紐づいた今までの行いから見るんです。でも貴方の魂、見たことがありません。何というか…この世界で生まれた魂とは根本から違うような…そんな感じです」

「!」

「何よりハルさんもそれに近い…でも同じではない。貴方の魂がちゃんとしてるけど彼はそうじゃない」

「と言うと…?」

()なんですよ。貴方の魂がちゃんとした形にハマって出来た物だとすると、ハルさんの魂はだいぶぐちゃぐちゃです。まるで本来行うはずだった物をやらずに器に捩じ込んだ。所感としてはこんなところですかね」

 

彼女の顔が引き攣る。何か知っているようだ。

 

「何か分かるなら教えて欲しいです。その方が色々やりやすいので」

「…私1人で判断は、出来ません」

「そうですか。それなら他の方々が来た時に聞く事にします」

 

そう言いながら部屋の扉に近づく。

ドアノブに手をかけて捨て台詞のように呟く。

 

 

「貴方達が良き人々である事を、願います」

 

 

閉められた質素な扉は何も言わなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハルと2人で与えられた部屋に戻ってきて数十分。

私は椅子に座っていた。

 

胸の痛みは今は引いている。念のためポーションでも飲んでおいた方が良いのだろうか。今までこんなの無かったから、対応に戸惑う。

 

「シル…?」

 

ボーッとしてるとハルが私の顔を覗き込んできた。

目を合わせるとそこには不安と戸惑いの視線。

 

「…なに?ハル」

「だいじょうぶ?ずっとぼーってしてる…」

「うん、大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」

「つかれちゃった?」

「…そうかも。少しだけ」

「じゃあおるひねしよ!」

 

そう言うとハルは私の手を引いてベットの方に連れて行く。

特に抵抗しないでいると、ハルが私を抱きしめながらベットに寝転んだ。

 

「くっつくとあったかいね」

「そうだね。あったかい」

 

毎日抱き合って寝てるのに、今は一番暖かい気がした。

 

「ねぇシル」

「なに?」

「…もうこわいこと、いわないで?」

「…」

「ぼくね、シルにずっとにこにこしててほしい。シルがわらうと、ぼくもうれしいから。むねがぽかぽかするから」

「ハル…」

「だから、こわいかおしないで…いっしょに…わらってよ…」

 

そう言うとハルも疲れていたのか眠ってしまった。

 

「ごめんなさい…ごめんなさい…」

 

眠っている彼には届かないのに、何に謝っているのかすら自分でわからずに、私は許しを請うていた。

 

 

 

 

 

ああ─()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(英雄)なんかじゃハルを─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幸せに出来ないのかな。

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