影の獣in 5歳   作:水道館

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リハビリが入ってるので文章量少なめです。遅れてごめんなさい。


砂煙

600:名無しの転生者

 昨夜の雨マジやばかったな

 

601:名無しの転生者

 台風並みだったな

 

602:名無しの転生者

 聖都がちゃんと整備されてて良かった

 

603:名無しの転生者

 そこら辺の村だったら大変な事になってたぞ

 

604:名無しの転生者

 でも風は無かったよな

 

605:名無しの転生者

 雨だけ降るって珍しく無い?

 

606:名無しの転生者

 でも風が無いなら普通雨雲も流れないんだけどなぁ

 

607:名無しの転生者

 一晩で無くなるほど降り切ったとか?

 

608:名無しの転生者

 それ聖都でも洪水になってるぞ

 

609:名無しの転生者

 アレほどの雨だからなぁ

 

610:名無しの転生者

 まぁ異世界だからで片付く事ではある

 

611:名無しの転生者

 あ、そっかぁ…

 

612:名無しの転生者

 昨日聖都全体で溝掃除だったらしいぞ

 

613:名無しの転生者

 嫌がらせかよってくらいのタイミングで草なんだ

 

614:名無しの転生者

 賽の河原かな?

 

615:名無しの転生者

 手伝ってた俺氏、泣く

 

616:名無しの転生者

 可哀想

 

617:名無しの転生者

 不憫だ

 

618:名無しの転生者

 救いはないのですかぁ…?

 

619:名無しの転生者

 ドブは掬えるぞ

 

620:名無しの転生者

 うまくねーんだよ

 

621:名無しの転生者

 ドヤ顔して書き込んでそう

 

622:名無しの転生者

 山田くん全部持ってって

 

623:名無しの転生者

 歌丸ジェノサイド好き

 

624:名無しの転生者

 これでぜんごろしにします

 

625:名無しの転生者

 話変わるけど今日は天気いいな!

 

626:名無しの転生者

 ホントに変わるじゃん

 

627:名無しの転生者

 天候の話だからそこまで変わってない説

 

628:名無しの転生者

 そうかな…そうかも…

 

629:名無しの転生者

 流れ変わったな

 

630:名無しの転生者

 それで?天気がいいとなんかあんの?

 

631:名無しの転生者

 ごめん言っただけ

 

632:名無しの転生者

 ただの天気デッキじゃったか

 

633:名無しの転生者

 コミニケーション能力が低い奴が使うあの!?

 

634:名無しの転生者

 構築済みデッキじゃん

 

635:名無しの転生者

 3個買わないと組めないじゃん

 

636:名無しの転生者

 遊戯王かよ

 

637:名無しの転生者

 わぁ…っ!

 

638:名無しの転生者

 泣いちゃった!

 

639:名無しの転生者

 ナキワメーケ

 

640:名無しの転生者

 プリキュアの敵の安直な名前好き

 

641:管理者

 ところで私の蒲焼さん太郎は?

 

642:名無しの転生者

 そんなもの…うちには無いよ

 

643:名無しの転生者

 そもそもどうやって送るんだよ

 

644:名無しの転生者

 神なら自分で作れよ

 

645:名無しの転生者

 生産チート渡せるなら自分でも作れるっしょ

 

646:管理者

 チートは渡せますけど使えません!低級神だから!

 

647:名無しの転生者

 切ないね

 

648:名無しの転生者

 そんなんだからこんなしょうもない雑談を見る羽目になるんだぞ

 

649:名無しの転生者

 レベルアップして進化しようぜ

 

650:名無しの転生者

 石進化かもしれない

 

651:名無しの転生者

 通信進化だったらどうする?

 

652:名無しの転生者

 どうやって進化するんだ…

 

653:名無しの転生者

 別の世界の神と管理者ちゃんを交換すればいいんだよ

 

654:管理者

 やめて!?

 

655:名無しの転生者

 だいじょうぶ!ちゃんとかえすよ!

 

656:名無しの転生者

 ずかんうめだけだから!

 

657:名無しの転生者

 何一つ信用出来ない

 

658:名無しの転生者

 そのままパクられるじゃん

 

659:名無しの転生者

 ぼくのみゅうつーかえして!

 

660:名無しの転生者

 ピッピでいいか?

 

661:名無しの転生者

 これでぼくもミュウスリーだっピ!

 

662:名無しの転生者

 顔だけ変わってねーぞ!

 

663:名無しの転生者

 ギエピーやめろ

 

664:名無しの転生者

 今日も今日とて仕事なのだ

 

665:名無しの転生者

 ツライさん

 

666:特定ニキ

 おいコピーニキ お前どこにいる 早朝の依頼から逃げんな

 

667:コピーニキ

 やだ!小生配達依頼やだ!イッチにやってもらう!

 

668:名無しの転生者

 5歳児に仕事を押し付けんな

 

669:名無しの転生者

 働けダメ人間

 

670:名無しの転生者

 こいつほんとに善人?

 

671:名無しの転生者

 根っこは善人なんでしょ 葉っぱが腐ってるだけで

 

672:名無しの転生者

 その内根腐れしそう

 

673:名無しの転生者

 根流し?(幻聴)

 

674:名無しの転生者

 やめなされやめなされ… クソみたいな幻聴やめなされ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひどい事いっちゃった。こわかったからって。あのしゃどーびーすとさんに。

ハサイ様に言われてたのに。仲良くしなさいって。

わたし悪い子なのかな。ダメな子なのかな。

 

だからお父さんとお母さんがもう居ないのかな。

 

 

「おい、リーネ。リーネ!」

「わっ!」

 

ぼーっとしてたら孤児院のおじさんに話しかけられてた。

 

「ご、ごめんなさい。ぼーっとして…」

「いや別に構わねぇが…大丈夫か?昨日あの緑髪のねーちゃんと帰ってきてからずっとその調子じゃねぇか。朝食も殆ど食わねぇし。なんかあったか?」

「う、ううん。食べたくないだけです」

「…そうか。無理するなよ。なんかあったら必ず言え。いいな?」

「わかり、ました」

 

ああ、嘘言っちゃった。やっぱり悪い子なんだ、わたし。

 

「…ごめんなさい。お散歩行ってもいいですか?」

「あ、ああ…別に構わんが…。川には近づくなよ?昨夜の雨のせいで増水してるからな。危険だ」

「はい。行ってきます」

「気をつけてな」

 

嘘。お散歩じゃない。ただ居づらかっただけ。

心配してくれるおじさんに嘘言って、気まずいから。

 

ぼーっと歩きながら昨日のことを思い出す。

しゃどーびーすとさんはわたしにひどいことしようなんて思ってなかった…と思う。

だってあんなに楽しそうにしゃべってたし、ニコニコした顔はこわくなかった。

 

 

 

 

こわかったのは、あのツメ。

 

 

しんじゃったお父さんとお母さんと会ったとき、おっきなツメで引っ掻かれてた。

すごく、すごく、わたしは痛くないのに、痛かった。

…アレ見たら、思い出しちゃって、わかんなくなって、泣いちゃった。

 

「うぅ…」

 

どうしよう、どうしたらいいんだろう。

ずっとそんなこと考えて歩いてたら、おっきな水の音が聞こえた。

 

「あ…川…」

 

下を向きながら歩いてたから、間違って川に来ちゃった。

おじさんが言ってた通り、昨日の雨のせいで水がいっぱいで流れがすごい。危ないから早く離れないと。

 

そう思って離れようとした時───。

 

 

 

アー!アー!

 

「きゃああ!!!」

 

カラスが突然、私の上から降りてきた。

頭を隠してやり過ごそうとしたら、ブチッと音がした。

 

 

それは、わたしがハサイ様から貰ったネックレスが切れた音だった。

たまたまツメに引っかかったのかわからないけど、カラスがネックレスを取る形になった。

 

「やめて!やめてよ!かえしてよぉ!」

 

そう言って手を伸ばすけど、もうカラスは空を飛んでいった。

もう、届かない。わたしのたからもの───。

 

「あああ、あああああ!!!」

 

涙が止まらない。言うこと聞かなかったからだ。わたしが悪いからだ。

ごめんなさい、ごめんなさい。悪いことしないから。いい子にするから───。

 

 

 

 

 

 

 

 

「たすけて…」

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言った瞬間。

 

 

 

 

 

 

ドン!!!!!

 

 

 

 

 

 

聞いたことのないようなおっきな音がした。

その後すぐに前が見えなくなる。たくさん砂けむりが起きたから。

 

 

 

けむりが晴れた後に見えたのは───

 

 

 

 

「…ぼく、まにあった?」

 

 

 

右手でカラスを捕まえて、左手でネックレスを持っているしゃどーびーすとさんだった。

 

 

 




川近くの歩道「ぐわぁぁぁぁぁ!!!」
シル探しの時に壊された宿屋の看板「お、大丈夫か大丈夫か」
同じく服屋のショーケース「シャドービーストに壊されるの初めてか?力抜けよ」
少し前に補修されたばかりだった街の歩道「俺達仲間だもんげ!!!」
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