仮面ライダー:RE   作:大荒鷲

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メモ書き兼外部向け解説書。

がっつりネタバレを含むので閲覧の際はご注意を。


Velnom Archive

《ヴェルノム》

 

 2018年の東京で暗躍するスカルマンの活動の陰には常に彼とは別に正体不明の怪物の影が見え隠れしていた。それらは常に都市伝説のように実しやかに語られながらその実在性についてはハッキリしなかったが、作中のとある一件により遂に表舞台にその姿を現す事となった。彼らの名前は世間には公表されてはいない、しかしその存在を知る者からは《ヴェルノム》というコードネームで呼ばれているのだ。

 何かしら地球上の動植物を象ったような身体的特徴と能力を持つが、総じて醜悪且つ性質も極めて凶暴。だが重要なのは()()()()()()()()()()()()、という事。これはまだ世間一般には公にはされていない。更に驚異的なのが体のどこかに内蔵した「毒針」と呼ばれる体内器官であり、これを対象に向けて何らかの方法でヴェルノムの毒――体が適応できなければ灰化消滅し、適応すればヴェルノムへと変化を促す――を投与し、個体を増やす事が可能である。因みに毒にも強弱が存在し、一撃で人間を殺傷できるレベルのものから遅効性のものまで多々。

 基本的にヴェルノムが持つのは毒によって仲間を増やすという増殖本能のみであり、生物としての一般的な感情やましてや元の人間らしい複雑な情動は一切備えていない。総じてホラー映画のゾンビに近い存在であり、理性や知性はなく、痛覚や恐怖心もかなり鈍磨しており、その怪力や毒針の存在も合わせれば相手が重武装の特殊部隊であっても脅威である。

 

 但しこういった個体はまだヴェルノムの一部分の過ぎない。更に低い確率で人間的な知性と感情を残したまま、その力を行使できる存在も発生し得る。便宜的に通常の理性無き個体は「フェーズ1」、そうでない個体は「フェーズ2」と呼称されている。フェーズ2は通常の個体が消失している理性や痛覚をそのまま残しているため、防御力という面では劣る事があるが人智を超越した力を理性で以て制御可能という点ではフェーズ1を遥かに超えて厄介な存在である事は間違いない。なおフェーズ2は毒針の使用は任意で選択可能で作戦を効率的に遂行するためなら敢えて選ばないという選択肢を取る事が出来る。

 

 以下そのヴェルノムの個体特性を記す。

 

 

●《クモヴェルノム》

 ・種別:ヴェルノム(フェーズ1)

 ・毒性:中

 ・毒針:口腔から発射する毒牙

 ・変身者:名前不明の女性

 

 蜘蛛の特質を備えたヴェルノム。正式な名称は《ジョロウグモヴェルノム》。

 人間の女性と蜘蛛の半身を融合させたような極めて醜悪な姿をした怪物であり、その姿に違わず極めて凶暴且つ好戦的な個体。口から精製した牙に毒を纏わせて相手に射出する事が可能。毒はヴェルノムとしてはあまり強くないが、それでも作中では人体を即座に溶解させるという十分に凶悪な効果を発揮した。この毒で相手の動きを止めた上でバラバラに引き裂くと言った残虐極まりない行為に及んだ。

 実はあらかじめスカルマンの命令を聞くように脳内に特殊なチップを埋め込まれており、これによりスカルマンの活動をサポートする事が可能。彼からは「ガロ」という愛称で呼ばれている。また体内には最悪の事態を想定しての自爆装置も搭載されており、こちらもスカルマンの命令により任意で起爆させられる。

 他にも節足状の肢による刺突攻撃や腹部から糸を発射する事も出来る。

 

 

●《モズヴェルノム》

 ・種別:ヴェルノム(フェーズ2)

 ・毒性:中

 ・毒針:羽に毒を纏わせて発射可能

 ・変身者:千鳥瑛輔

 

 モズの特質を備えたヴェルノム。正式な名称は《ズグロモリモズヴェルノム》。

 人間の体に羽毛が生えたような外見を持ち、手足には鋭利な爪を備える。また体を更に変異させる事が可能で両手を巨大な翼に変形させて、まさしく怪鳥とも言うべき更なる異形の姿を取る事も可能。この姿はより飛行に特化した姿であり、格闘能力は低下する代わりに極めて高い制空能力を得る。毒針はフェーズ2という事もあって任意に調節可能。使用する際は専ら硬い羽に纏わせてこれを手裏剣のように相手に射出する。勿論毒の効果がなくとも容易く人体を貫通する極めて強力な武器である。

 変身者は千鳥瑛輔。高い格闘センスを持ち、その経験とヴェルノムの種族特性を存分に活かして戦う厄介な相手である。

 

 

●《ガンガゼヴェルノム》

 ・種別:ヴェルノム(フェーズ1)

 ・毒性:弱

 ・毒針:全身から発射する針

 ・変身者:ゴロウさん

 

 ウニの特質を備えたヴェルノム。名前の通りのガンガゼ怪人。

 ウニらしく全身に長く鋭い棘が生えた外見で、戦闘においてはこれを射出したり各部に生えたものを無理矢理ぶつける事によって毒を注入する。毒はあまり強くなく、クモやコブラのものに比べると遅効性だがその分複数の相手に指す事に特化している。またスカルマンとも渡り合えるレベルの怪力を備えており、痛覚等の鈍磨が他の個体よりも著しい。頭を半分吹き飛ばされても生きているなど生命力も強い。毒棘は一度刺さると容易に抜く事も出来ず、そういう意味ではかなり厄介な相手だと言えるだろう。

 健輔の同僚のゴロウが突如変異し、暴れ出した。

 

 

●《コブラヴェルノム》

 ・種別:ヴェルノム(フェーズ1)

 ・毒性:強

 ・毒針:口から発射する毒液

 ・変身者:少年

 

 コブラの特質を備えたヴェルノム。正式な名称は《ドクフキコブラヴェルノム》。

 人間の下半身が異様に肥大化し、蛇と化したような悪趣味な見た目の怪物。胴体だった所から頭が出現し、そこに備えた牙から毒を噴射するか噛みつく事によって毒を注入する。特筆すべきはその巨体と生命力。全長6メートルクラスとヴェルノムの中でも最大レベルのサイズを誇り、それに比例するかのように肉体も極めて頑健。エースゼロの必殺技を二度も受けてなお脱皮や再変異と言った手順を踏むことで復活する事が可能と最早生命という領域すら逸脱しているレベルである。口から吐く毒もかなり強力なものであり、当たった人間を一瞬で消し炭に変えてしまう異様な強さである。通常ヴェルノム同士はある程度毒に耐性を持つが、このクラスになるとそれすら通用しない。巨体を駆使した戦闘力もかなりのもので総じて全方位に全く隙が無い。

 変身者は病院の通院患者だった少年。ガンガゼヴェルノムの毒を注入される形で変異した。

 

 

●《バッタヴェルノム》

 ・種別:ヴェルノム(フェーズ2)

 ・毒性:弱

 ・毒針:爪に纏わせて使用する

 ・変身者:山城幹斗

 

「――変身…!」

 バッタの特質を備えたヴェルノム。スカルマンの正体である山城幹斗が変身する。

 見た目通り全身の皮膚が薄い緑色に染まっており、バッタ由来の高い運動性を備える。特にジャンプ力は驚異的であり、高速移動と併せた三次元的な戦闘機動を取る事が可能。他のヴェルノムと違い、毒はあまり強くないようだがそれでも強力な爪や牙、各部の棘を備えており、総合的な戦闘能力は全く申し分ない。また背中に一対の副椀を備えており、これは実際の手首程器用には使えないが相手の意表を突くと言った用途に主に用いられる。

 

 

●《ドクガヴェルノム》

 ・種別:ヴェルノム(フェーズ1)

 ・毒性:強

 ・毒針:鱗粉に含まれる

 ・変身者:不明

 

 蛾の特質を備えたヴェルノム。

 その名の通り、蛾が人間と混ざったような不気味な外見であり、小柄で貧弱な体に反して巨大な翅を持つ。この翅に含まれる微細な鱗粉こそがコイツの毒針であり、直径0.01㎜に満たないそれはどんな小さな隙間にも潜り込み、確実に対象を殺傷する。飛行も可能で行動半径が広く、基礎体温も低いためレーダー探知も不可能(これは他のヴェルノムも同様)。またクモヴェルノム同様「ガロ」のコードネームで呼ばれ、スカルマンの命令を聞くように調整されているため所によっては要人暗殺など高度な任務にも投入可能と汎用性が高い。

 

 

●《幼体カエルヴェルノム》

 ・種別:ヴェルノム(フェーズ1.5)

 ・毒性:不明

 ・毒針:不明

 ・変身者:土枝健輔

 

 カエルの特質を備えたヴェルノム。というかまだ“オタマジャクシ”の段階であろう。

 両生類のような湿った皮膚に長大な尻尾を備えている。更に今の段階で身長3メートルクラスの大型個体であり、それに見合わぬ膂力と質量で暴れ出すと手が付けられない。防御力も相応に高く、特殊部隊の銃弾を敢えて避けずとも大したダメージを受けない。但し変身者の土枝健輔が元々戦闘慣れしていない事や荒事に向かない性格であるため、全能力は発揮できているとは言い難い状態である。おまけに今の段階ではフェーズ1とフェーズ2の間を行ったり来たりしている状態で、過大なダメージを受けると暴走状態に陥ってしまうなど制御が難しい(ヴェルノムに鳴りたての頃はよくあるらしい)。現状毒針も使用方法が不明な為、能力の全貌は明らかになっていない。

 

 

●《ナイトレイス》

 ・種別:不明

 ・毒性:不明

 ・毒針:不明

 ・変身者:不明

 

「二つだけ確かな事があるぜ?一つはかつての俺は死んだって事。そしてもう一つは…そんな事考える奴はハナからマトモじゃない…て事さ」

 ラスプーチンに従う正体不明の怪人物。人相も含めた全てが不明であり、そもそもヴェルノムであるのかすら定かではないのだが便宜上ここに記載する。

 色素が完全に抜けきったような白い包帯状の布地を全身に巻きつけ、同色のフーデッドを纏っており、色合いもあって妙に現実感に乏しい。神出鬼没っぷりも特徴であり、気が付いたら部屋の中に入り込む、人の後ろに回り込むなどまさに幽霊の如き存在である。どうやら人間をヴェルノムに変える事が可能なようだが、本人は専らこれを暗殺業に駆使しており、スカルマンともラスプーチンともまた別の思惑で動いている節がある。決して本心を誰にも明かさず、おどけて嘲弄的に振る舞い、必要と判断すれば躊躇いなく人を殺傷する等、スカルマンやラスプーチンからも警戒されるレベルの残虐性を秘める。

 

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