ようこそ(勘違い)大和撫子の学校生活へ 作:エカテリーナ
次はきっと、多分早くアップできます。
アンケートも用意しました。
よろしくお願い致します!
では、ご覧下さいませ。
親切な男子生徒との邂逅。その後、思い立ったが吉日とばかりに週末に帆波と星之宮に
もう間もなく四月が終わるとはいえ、少し肌寒い季節。白いワンピースの上から青いカーディガンを羽織り、待ち合わせ場所へと10分前に着く様に部屋を出る。
エレベーターや道中で他のクラスだろうか、男子生徒からの熱い視線を集めながら少し足早にモール近くの公園へと向かう。
誰かを誘って遊びに行くのは初めての経験だが、既にクラスメイト達に何度か機会あり、話題や有名なお店などを脳内でピックアップしながら脳内シミュレーションは24通り完了している。
「よし…!」と意気込みも新たに公園が見えてくると、「撫子~!」と手を振ってくる帆波の姿が。どうやら先についていた様だ。
少しだけ駆け足で帆波の元に向かうと、「申し訳ご…、んん、ご、ごめん?待たせましたか?」とぎこちない常語を話す撫子。
その様子に、日々の
「あの、帆波…外でするのは…少し恥ずかしいです」
「大丈夫だよ、女の子同士のスキンシップなんだからこれくらい、普通普通♪それに…」
「敬語、使っちゃったから、
曰く、「撫子には危機感が足りない」との事だった。貞操観念について話すと頭痛を感じるようなポーズをされたが、全然ダメダメらしい。解せぬ…。
そこで、少しずつ
このハグもその一環だ。本当に危機感と関係があるのか分からないが、帆波には二人きりの時は敬語禁止で、親友らしくしないとダメらしい。破ると情状酌量を測った上で有罪無罪を帆波裁判長が決める。
その後、満足したのか離れた帆波と恋人結びで手を繋ぐと、今日の目的であるデートに向かうのだった。
ウインドウショッピングや、小物などを見て時間を潰し、お昼ご飯をシェアしたり、予定していた新作の恋愛映画に行き、初めての映画館にわくわくしていると
道中、上級生の男子生徒が声をかけてくる事が1度あったが生徒会の先輩が声をかけて連れて行った。「お邪魔したわね、二人で楽しんで来てね」と声をかけて去る先輩。それっきりで遠巻きに見られる事はあっても声をかけられることはなくデートを楽しむことが出来た。
そして夕方5時過ぎの、もう日が暮れそうな頃に「大切な話がある」と切り出して、人気も無くなった公園へと帆波を連れて行く。帆波も「うん…」と少し緊張気味だが黙って着いてきてくれた。
朝の待ち合わせ場所、
「お待たせしました、星之宮先生」
「あ…!一之瀬、さん…?」
「星之宮…!先生…」
先ほどの雰囲気とは打って変わって、チリチリと緊迫した空気になる。帆波は担任に刺々しい視線を向け、星之宮はそれから目を逸らして助けを求める様に撫子をチラチラ見て、その様子に帆波は更に表情を険しくする。
「…どういうことかな、撫子。星之宮先生を呼んで、大切な話って」
「そのことなんですが、帆波。…これを読んで下さい」
「それって…!」
取り出した白い封筒に、星之宮が声を上げる。自分が知らず、星之宮が知っているような態度に、ささくれ立つ心を意識して抑える帆波。真剣な表情でこちらを向く撫子に手を差し出して、その手紙を受取ろうとすると、横から手が伸びる。
「…待って!撫子ちゃん!」
「…!星之宮先生、何のつもりですか…手を、手を離して下さい!」
手紙を掴んだ手を抑えて、手紙を読むことを邪魔する星之宮。皺が寄る封筒。それに抵抗しようとするも、かなり強い力で乱暴にしたら封筒が破れてしまいそうで出来ない。
肩を掴んで押しのけようとすると、撫子が双方の肩に手を置いて落ち着かせるように宥める。
いったん、冷戦状態になった状況で星之宮は撫子に「撫子ちゃん…、いいの?一之瀬さんに知られても…本当に?しっかり考えた?」と何度も確認をする。それに頷きと視線で応えると、星之宮は真剣な表情で帆波に向かい合う。
「…撫子ちゃん、少しだけ、二人で話させて頂戴」
「え?」
「…私も大丈夫だよ、撫子…少しだけ待ってて欲しいな」
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二人の様子に争わないと判ったのか、「分かりました…」と少し離れたベンチへと向かう撫子。それを見送った二人は、口を開く。
「一之瀬さん、私の事は嫌ってしまっても仕方がないと思うの。でも、撫子ちゃんの味方でいるって…約束して」
「…何のことですか。私が撫子の…。あの子を裏切る事は絶対にありません」
貴女とは違う、と一之瀬は告げるが星之宮の表情は変わらない。ゆっくりと、封筒を握っていた手を解く。
「…この手紙を読んだのは、私と、あとは生徒会長と書記の橘さんだけ。貴女は四人目だけど、多分、撫子ちゃんと
「………」
「でも、その手紙を読むようにと撫子ちゃんが一之瀬さんを信じるなら、私はそれを信じるわ」
「…先生に信じられても、もう私は…先生を100%信じることは出来ません」
「それでいいわ。でも、私はもう先生としてだけじゃなくて、星之宮知恵として西園寺撫子さんの味方であると誓ったの。…ピュアな気持ちだけじゃなかったのは、事実だけど」
「…っ!私だって…」
撫子の親友だという言葉は告げずに、視線だけで覚悟を伝えると。「じゃあ読みなさい。…覚悟してね…」と助言をして、先に撫子の元へ向かう。
それを見送って、カサリと手紙を取り出して読む。書いてある内容を理解して、理解理解して――――。
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「撫子ちゃん…!」
手紙を読んだ後、泣きながら抱きしめて来る帆波の背中をトントンと叩いて落ち着かせる。
あぁ、やっぱりこうなった。泣かせてしまったと申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「ごめんなさい、帆波。悲しませてしまって…」
「良いの…!私なんて良い!だって、私、私何も知らずにずっと酷いことしてた…!最低だ…!私、私なんかが…」
「良いのです。私は帆波の良い所、たくさん知っています。帆波は最低なんかじゃありません。私の、大切な親友です」
その後も何度も謝ったり、友達になんて言えないと首を振る帆波を慰めて落ち着かせる。懇々と、帆波が皆にとって必要だと伝えさせると目元を赤くして、気恥ずかしくなったのか漸く身を離す帆波。
「帆波…もう、大丈夫ですね?」
「撫子ちゃん…うん、ありがとう。それに、私…星之宮先生にも酷いこと言っちゃった…」
「…ううん、良いの。先生も悪かったし、一之瀬さんが怒るのも、当然だと思う。…それだけ、撫子ちゃんの事が大好きだったんだよね?」
「ぅ…はい…」
「なら良し!」
二人を纏めて抱き寄せて、「先生もごめんなさい…
もう三人の間に、以前のような緊迫した雰囲気は無かった。あるのは、新しく関係を築いていこうとする明るい微笑みの団欒だった。
「よし、それじゃあこれからディナーに行きましょうか!先生、奢っちゃうわよ!」
「わぁ…本当ですか?楽しみにしてますね、どんなお店なんですか?」
「あ、その後で良いのでお願いがあるんですが、星之宮先生♪」
「?なに、一之瀬さん」
先導する星之宮に近づいて、耳打ちをする帆波。わざわざ撫子に聞こえない様にする理由に首を傾げつつ、耳を傾ける。
「………私にも、撫子にシテいる事を教えて下さい」
「……………………………………………………え?」
※この夜めちゃめちゃ教わった。なんなら二人で撫子の日課を手伝った。
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4月の最後の登校日、その午後の授業。
担任の真嶋から抜き打ちテストが配布される。訝し気な表情をするAクラスの面々だが、一部は来るものが来たかと覚悟を決めた表情で教師を一瞥する。
生徒からの無言の反応を受けて、意識した表情で「このテストは成績に反映することは無い、一切の悪影響は無い」「ただし、カンニングだけは認めない。厳罰がある為注意するように」と指示が飛び、しっかりとテストの為の雰囲気となるAクラス。
全員の机にテスト用紙が配られ、裏面のまま予鈴を待つ。コチ、コチと秒針の音が大きく感じるも、時計は1秒のズレもなく頂点を指した瞬間に開始の合図がクラスに響く。
「始め」
「…っ!」
「……」
一斉に用紙を裏返して問題に挑む生徒達。学校始まって最初の試験だと意気込みや恐れを抱いていたが、それも一瞬のこと。
問題が、易しいのだ。入学入試、あるいは中学の時の復習や、授業で軽く触れた内容の選択問題。これなら
※Aクラスの生徒視点での話。
しかし、スイスイと答えを書き、止まるとしても数秒の間の問題を終え、最後の3問になると手が止まる。明らかに難度が可笑しい。問題の意味が分からない。解いた事も無い問題で、しかし選択式でもなく自分での記述と回答を求められるのに配点は他の問題と同じ。
結局、
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「やめ。筆記用具を机の上に置き、用紙を後ろから前に回す様に…まだ私語はするな。今日の授業はこれで終わりだ。HRも連絡事項は無い下校や部活動に行って構わない」
そう言いテストを集めた後に教室を立ち去る真嶋。その後ようやくざわざわとクラスに声が戻り、部活に行く者やテストについて相談するものなど様々だった。
撫子も放課後の日課に行こうとすると、此方を見ている坂柳に挨拶しようと近寄る。…一瞬、ビクリとされたが最近は目の隈も無くなってきたようで安心する撫子だった。
「では、有栖さん。ごきげんよう。明日も、よろしくお願い致しますね」
「撫子さん…ふふ、
何故か手を出す坂柳に、キョトンとしながらも返し握手をする二人。その様子を見守るクラスメイト。神室にも手を振られたのでペコリと返し、葛城にも声をかけられたので挨拶し、その後クラスメイトの、、、割と時間がかかった。
―――Aクラスでも当然、撫子は
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次の日の朝、(もちろん)帆波と一緒に登校をする撫子。普段よりも視線が少なく感じる。ざわざわ声がしており、同学年の生徒が端末を見ながら歩いている様子が見受けられる。
「…ポイントが先月より入ってない…」「…どうなってるの?」
それを見て、一之瀬も端末を取り出すと首を傾げて撫子にも端末を確認してみてと言うのでポイントの受け取り履歴を表示させる。
【5/1:+99,900 PP】
最終振込日は当然今日、そして増えているポイントは殆ど先月のままだった。
「んん~?撫子は、あんまり変わってないんだね?」
「…その辺りも、きっと朝のHRで先生方からご説明があると
「あ…!なんか知ってるの…!?」スリスリ
「にゃ…!ちょ、ちょっと待って…今、登校中、遅れちゃう…!」
「敬語使ったからお仕置きだー」といって後ろからかき抱く様に抱きしめながら歩く帆波。それに頬を赤くして(周りの親衛隊の頬も赤くさせながら)何とか言及を逃れて校舎までたどり着く撫子。
その後、クラス前で別れてAクラスに入ると中には一人の女子生徒が腕を組みながら待ち受けていた。
撫子が来た事に他のクラスメイトが気付くと、それまで静寂に満ちていたクラスにざわざわと雑音が混じる。
それに気がついてか、閉じていた瞳を見開き、薄紫の視線が交錯する。
「待っていましたよ…!撫子さん…!」とこちらに近寄る坂柳。
「やはり、
尻尾と耳を幻視出来るような坂柳に微笑ましくなり頭を撫でる。
それに子ども扱いされたのかと不満げな坂柳を「流石、有栖ですね」「私の知らないことも」「凄いですね」と褒めるちぎると、一転。上機嫌になりパアアァァと花が咲いたような表情で微笑む坂柳。
社会貢献性Aと【献身◎】は伊達ではない。
そのやり取りに、先程まで諍いの気配を感じていたクラスも「あらあら」「坂柳さん、嬉しそう」と囁く女子の声が大半になる。
しかし、その雰囲気も始業まで。予鈴と共に、白い筒を持って入ってくる真嶋。その表情は真剣で、空気も自然と緊張感のあるものになる。
「では、HRを始める。…先に聞くが、皆からなにか、質問はあるか?」
シン…とするAクラス。そこには疑問や不安といった負の表情ではなく、確信や達成感の正の表情に満ちていた。
その様子に「ふっ…」と笑ったような表情を浮かべた後、真嶋は白い筒、丸めてあった大きい用紙を黒板に張り付ける。
「その様子では、既に確信している様だな。まずは素直に言わせてもらおう。」
―――本当に優秀だな、お前たちは。
Aクラス 999CP
Bクラス 650CP
Cクラス 490CP
Dクラス 0CP
歴代最高のAクラス。圧倒的な評価をたたき出した教え子に向けるその表情は、きっと真嶋の心からの賞賛だった。
調宮?「守護らねば!(R-〇8?)」
猫波?「守護らねば!(健全?)」
撫子「二人が仲直りを…!(龍園君、ありがとうございます…!)」
龍園「は?(なんで同時に誘って関係回復してんだ…?)」
有栖「撫子さん!撫子さん!」
撫子「はい♪、有栖さん」
Aクラス「てぇてぇ…」
真嶋「俺のAクラスは最強なんだ…!」
※他クラスのリアクションは次以降で。
アンケートも、お願い致します!感想高評価あると、やる気が爆上がりします!
Dクラスであってほしいのは?
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綾小路清隆
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櫛田桔梗
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堀北鈴音
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平田洋介
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佐倉愛里
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長谷部波瑠加
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高円寺六助
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須藤、池、山内