ようこそ(勘違い)大和撫子の学校生活へ   作:エカテリーナ

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お待たせしました。
今回は少し早かったですかね?

アンケートも回答、ありがとうございました。
できる限り頑張っていきますね。ご感想も、力になっています。

ではでは、どうぞ。


番外②:不良品と、初めてのふたり〇っち

Side.堀北

 

「失礼します」

 

「…来たか、堀北。まあ入れ」

 

 

そういって入室を促されると、率直に用件を尋ねられる。…そう、私はこの担任教師―――茶柱先生にクラス分けの正当性を確認するために事前に連絡をしていた。すると放課後のこの生徒指導室で聞くとのことだったので、時間の通りにこの場へ来ていた。

 

朝のHR―――学校のルール、Sシステムについて説明を受けて、自分がDクラスと聞いてショックではなかったと言えば噓になる。しかし、それよりも先に思ったのは「何故?」という疑問だった。

 

茶柱先生の言葉に虚偽が無ければ、Aクラスには成績優秀な生徒が。そして私の所属するDクラスには()()()不良品が配属される、最後の砦なのだと。

少なくとも、私は朝のHRで悲鳴を上げて、混乱の最中にあったクラスメイトの誰よりも現状把握に努めようとした。先日のテストだって、何より入学試験や面接でも全く問題ない回答を示したと自負している。

その事を指摘すると、茶柱先生は手に持っていたクリップボードからA4サイズの茶封筒を取り外し、中の書類を机の上に滑らせる。視線を落とすと、自分の入学時の成績表?のような資料だ。『持出厳禁』の文字は見なかったことにして斜め読みするも、やはり採点に問題は無さそうだった。非難交じりな眼差しを改めて向けると、茶柱先生はため息をついて、視線を天井に向けながら問いかける。

 

 

「………なあ、堀北。お前は、本当に自分がA()()()()()()()()()()()だと自信を持って言えるのか?」

 

 

「…当然です。その資料、点数において評価は同率4位となっています。面接でも、特に問題ある受け答えをした覚えはありません」

 

「そうだな、その点も特に指摘を受けるような問題は無かった」

 

「でしたら…!」

 

「だが、お前がDクラスである事は間違いない事実だ」

 

 

カっと頭に血が上るのが分かる。感情的になってはいけないと思いながらも、こうもやる気がない態度で自分の事を否定され続けると来るものがある。…私は、私には()()()()()()()()()()()()()()()()()のに。

 

脳裏に過る存在―――あの日、置いて行かれて以来、2年ぶりに会った兄。部活説明会で、それも一方的に見たその顔は、離れた時の分だけ大人になっていた。

兄は私には気が付いていないだろう。この1ヶ月、声をかけられることを期待していたのもあったのに、それもない。…自分が子供のまま取り残されたようで、言葉にできない不安を抱えていた。

兄が家を出て、この学校に入るその日に私はかつてない程に兄から叱責された。どれだけボロボロと泣いても、声を張り上げても兄が振り返ってくれることは無かった。

 

その陰鬱な日々に止めを刺したのが、今日のクラス分けの真意だ。

兄に認められたい。兄に、また自分を見て欲しい。認めて欲しい。褒めて欲しい。ただ、それだけなのに…!

 

思わず唇を噛んで、「では学校側に確認をします」と負け惜しみのような言葉と共に踵を返す。…実際負け惜しみだ。そんな事、私が一番分かっている。

扉を開けようとした間際に、「待て、堀北」と茶柱先生から声をかけられ足を止める。

 

 

「…まだ何か?」

 

「…おい、出てきていいぞ」

 

「っ…!まさか、に―――」

 

 

茶柱先生の声と共に部屋にある給湯室だろうか、隣に繋がる扉が向こう側から開けられる。まさか、と思い今一番会いたくて、会いたくない相手の名前を呼ぼうとしてしまう。

期待と絶望、そのどちらか…多分両方の感情を浮かべて扉を凝視していると、向こう側からはトレイに3つ紙コップを乗せた隣の席の綾小路君(クラスメイト)の姿が出て来る。

 

 

「私の分も入れたのか…」ヒョイ

 

「いや、こんなに時間かかるものとは思ってなくて…」

 

「…私の話を、聞いていたの?」

 

「いいや、全く聞こえなかったぞ」

 

「隣の部屋との壁は薄い。確り聞こえていたはずだ」ズズー

 

「………」

 

「…どういうつもりですか?茶柱先生」

 

 

突然の部外者の介入に怒りを覚えていると「温いな…」と言いながら飲み物を飲む教師に怒気を飛ばす。(こっちに紙コップを差し出したまま固まっているクラスメイトは当然、無視だ)

不満げに飲み物を飲み干した茶柱先生は、「お前の問題を片付けるのに必要と感じた為に綾小路を呼んだ」と言い切った。その答えにハッと視線を移すが、そこには普段のクラスでの様子と何も変わらない彼の姿がある。彼に何が出来るのかと、そんな疑問を感じていると机の茶封筒からもう一人分の資料を取り出して苦笑交じりに話しだす。

 

 

「…綾小路、これはお前の入学時のテストと先日の小テストの回答用紙のコピーなんだが、全教科50点ってお前…」

 

「偶然って凄いっすね」

 

「………全教科、50点?」

 

 

偶然にしても酷い。…いや、小テストは確かに配点があった。しかし、入学テストにはそんなもの書いていない。やはり偶然かと思い二人のやり取りを聞いていると、自分が解けなかった難解な問題を解いて、最初の3問を間違えるなど()()()()()()をもって点数を落としているのは明白だった。

 

 

「貴方、どういうつもりなの?」

 

「いや、本当にただの偶然だ。隠れた天才とか、そんな設定はないからな?」

 

「流石に無理があるだろ…もう少し手を抜くにしても自然に点数を散らさなければ、意図的なのは一発で分かるぞ」

 

「次からそうします」

 

「そうしろ」

 

「………っ」プルプル…

 

 

下らない漫才のような掛け合いに、声を荒げなかったのは奇跡だった。しかし、茶柱先生の言った「問題を片付けるのに必要」の意味を考えると、ここで帰るのは得策ではないだろう。

 

 

「茶柱先生」

 

「ゴホン、…綾小路を呼んだ件は以上だ。それで、堀北。()()()()()?」

 

「…」

 

「先生は、Aクラスに行くのに()()()()()()が必要だとそれを私に教えようとしてこんなことを?」

 

「………」

 

 

最初から意図はハッキリしていた。何故、自分の用事で呼ばれたこの場に綾小路君がいたのか。何故、隠そうとしていた彼の実力の一端を私の前で明かしたのか。彼と一緒に、上のクラスを目指す様にと担任の教師からの激励なのではないかと思いそれをほぼ確信を持って伝える。

 

目と目が交わる数秒。ため息と共に、先に目を逸らしたのは茶柱の方だった。

―――しかし、そのため息は諦観のような、失望にも似た冷たさを感じてしまい思わず息を飲んで一歩後退る。

 

 

…はりA…スとは…違……撫……か…

 

「…?先生、今なんと?」

 

「気にするな。それよりも、だ。堀北、それに答える前にお前に聞きたいことがある」

 

「…なんでしょうか」

 

 

思わず身構えると、「そんなに固くなるな。あくまでお前にかみ砕いて理解して貰う為には、回りくどい説明が必要と理解しただけだ」と備え付けの椅子に座り、足を組んでこちらを見据える。先ほどよりも重々しい雰囲気にチラリと視線を友達がいない隣人(あやのこうじくん)に向けるも、全くこちらを見向きもせずお茶を飲んでいる。…コンパスを忘れたのが悔やまれる。

 

 

「お前、将棋はやったことはあるか?」

 

「…は?」

 

「将棋だよ。あるいはチェス。…やったことは?」

 

「ゼロではありませんが、あまり経験はないです」

 

「いや、十分だ。では堀北、確認したい。将棋の駒で、初めから自分の駒はいくつある?」

 

「…20個、ですよね?それが何だっていうんですか?」

 

「その通りだ。では、お前がプロの棋士だったとしよう。お前は()()()()()()使()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

「っ…!」

 

 

その答えに、思わず息を吞む。ようやく自分が思い違いをしていたことに気が付く。つまり、この質問の意図は―――

 

 

「どうなんだ?」

 

「…いいえ、全て並べてから始めます」

 

「ふむ。当然だな。では改めて―――いや、回りくどく聞こう。堀北、今、お前の将棋盤には駒は何個あるんだ?」

 

「それは…」

 

 

思わず、言い淀む。憐れむ様な眼差しでこちらを見ている茶柱先生に、なにも返すことが出来なかった。

何故なら、私の将棋盤に置ける()なんて一つもないのだから。

 

 

「これがお前たち不良品と優等生たるAクラスとの違いだ」

 

「…」

 

「…」

 

「誤解がない様に伝えておくが、堀北。お前の実力が劣っているだとか、他の生徒の実力が勝っているだとか、それだけでこの学校はクラス分けしているのではない」

 

「…では、どうやってこの学校は―――」

 

「それはお前たちが答えを出さなくてはならない」

 

 

そう、ハッキリと言い切られる。…どうすればいいのだろう。正直、途方に暮れそうだった。Aクラスに、兄に認められる存在になる為に行動しようとした矢先にコレだ。

正直、梯子を外された気分だった。俯かずに担任を睨むのは、せめてもの意地だった。数秒か、もう少し長かったかもしれない時間の見つめ合いを先に終えたのは茶柱先生からだった。

 

 

「ふっ…本当にお前たちは…いや、なんでもない」

 

「…先ほどから、何の話なんですか…!」

 

「すまないな、()()()()()だ。そして、ここからが()()()()()()だ」

 

「っ…」

 

「…」

 

 

書類を仕舞い、指導室を出るのかと思ったら私に、私と綾小路君に向き合うと少しだけ優し気な表情で先生は続けた。

 

 

「Aクラスを目指したいのか?」

 

「…なります。Aクラスに」

 

「綾小路、お前はどうだ?」

 

「いえ、俺は事なかれ主義なので…」

 

「そうか。…()()()()()。だが、お前のクラスメイトの堀北はAクラスになりたいそうだぞ?」

 

「…」

 

ムスっとした表情で茶柱先生に、いつもの気の抜けたような表情で軽く睨んでいる綾小路君。…彼の本当の実力は、どの位あるのだろうか。それに、故意に実力を抜く理由って…。

考えに頭を回していると、此方に視線を向けられたので、一度中断する。

 

 

「堀北、聞いての通りだ。お前のAクラスになりたいという渇望を聞いた一人目のクラスメイト(将棋のコマ)は、あまり興味は無いらしい」

 

「…別に、彼に助けて貰えなくとも…」

 

「そうやって、()()3()8()()のコマもすり減らすのか?」

 

「…!」

 

 

無言で、()()()()()()D()()()()()()()()()()()と咎めるような視線を受ける。

 

 

「この学校は、生徒の実力で評価するが入学する際にクラス分けは全て決定している。今までの来歴、経験、賞罰、性格や成績、全てを総合的に判断している」

 

「…」

 

「…」

 

「もしも、お前がAクラスだとしたらDクラスの幸村輝彦はどうだ?成績ではお前に劣るものではない。高円寺は?櫛田や平田はどうなんだ?」

 

「それは…」

 

「お前()()は揃って落ちこぼれの欠陥品だ。()()その評価を甘んじて受け止めて、()()()()上を目指すしかない」

 

「…」

 

「話は以上だ。…これから会議があるのでな、退室して貰おう」

 

 

 

そうして、先生から追い出されるように廊下へ出ると、施錠してさっさと立ち去ってしまう。

それを呆然と見ていると、背後から遠のく気配を感じて声をかける。

 

 

「待って」

 

「…なんだ」

 

「綾小路君、あの成績は故意に取ったの?」

 

()()()()()()()

 

 

絶対に故意だ。白々しくすらある物言いに、コンパスを忘れたことを本当に悔やむ。

コツコツと早足で追いつくと、逃さないように強い視線で彼を縫いつけてAクラスの為の協力を取り付ける。不満げな態度だが、まあいい。

 

まずは一人、この調子で目下の問題である赤点を取りそうな生徒を救済する。その為に声をかけるのは、誰を対象に、そう考えながら放課後の廊下を進む。

もう、立ち止まっている時間はない。そんな焦燥感だけが自分の背中を焦がしながらも強く、強く押していた。

 

 

ーーーそんな背中を綾小路君がどんな目で見ていたのかも知らずに。

結論から言うと、私は()()、間違えてしまったのだ。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

Side.一之瀬

 

 

「……///」

 

 

夜の九時、私は撫子の部屋に居た。ここの所、星之宮先生に教わった撫子の()()の為だ。普段とは違うのは、今日は私一人だということ。

 

これまでの数日は教わりながら恐る恐るだったが、昨日はついに見られながらとはいえ一人で出来た。

「そう、上手ね…一之瀬さん」と先生から褒められたのも嬉しかったが、完全に()()()()()()姿の撫子に、撫子に息も絶え絶えに感想を言われるのは、何というか背徳感が凄かった。

 

「…ふー、ふぅ、ん…ほな、み…ありがとう、ございました。とっても、良かったです…」

 

「にゃー…、撫子もよく声、我慢したね」

 

「帆波が、優しくシテくれたからです」

 

 

えらい、えらいと頬や頭を撫でると嬉しそうに目を細める。撫子に、ドロドロとした感情が溢れそうになるが表には出さないようにする。

 

 

それが、昨日のことだ。今日は星之宮先生は用事で来られないと撫子から聞くと驚きと喜びと、不安がぐじゅぐじゅと混ざりながら自分から漏れるのを感じる。

 

 

今日はそっちの部屋で寝ていいかと聞くと、快諾してくれたので寝巻き一式を持って撫子の部屋に行く。

夕飯や雑談をして、(クラス間に関わる話は、明日の放課後に時間を取ろうと先にお願いした)後は日課と寝るだけになる。

 

家主が先か、お客様が先か抗争は無事私が勝ち、こうして考える時間を得ることができた。撫子の座る定位置に厚いタオルを敷いて、自分の寝間着や下着を用意して正座して待つ。シャワーの音を聞いているはかなり落ち着かない。視線を部屋のあちこちに向けるが、一向にドキドキは止まらないままだ。

 

悶々としていた時間は体感よりもあっという間に過ぎて、お風呂が空いたことを告げる声に脱衣所へ向かう。

 

そこには()()()()()()()にバスローブを羽織り、汗と雫を拭う撫子が居て思わず持っていた寝間着を落としてしまう。

 

 

「?帆波、どうしました?」

 

「にゃ、にゃー、大丈夫、何でも…!」

 

 

慌ててしゃがみ、拾いながら見上げると何も隠していない彼女の裸体がある。シミ一つない、水滴を弾く肌が湯上がりで血行がよく火照っているのは同性でも目に毒だ。「ゴクリ」と息を呑むのが自分でもわかる。

不安げな撫子にパタパタと身振り手振り大丈夫と伝え、慌てて離れる。首を傾げる彼女へ背を向けてできるだけ早く脱衣、浴室に飛び込む。

 

少しだけ冷たいシャワーを浴びながら頭を冷やすと、自分の頭の中の悪魔が天使の3人に負けて目を回している姿を幻視する。大丈夫、大丈夫…私は欲望に勝った。

 

ブツブツとつぶやきながら体を洗っていると、脱衣所からはブオー、というドライヤーの音がする。どうやら髪を乾かしているようだった。

 

「〜♪〜〜♫」

 

「………にゃー//」

 

風の音にかき消されているが、なにやら歌のようなものも聞こえる。誰も知らない撫子を私だけが知っているようで、身悶えしそうになる。…絶対に、撫子には見せられない顔になっている。

 

 

「〜♪、帆波、湯加減は大丈夫でしたか〜?」

 

「にゃ!?だ、ダイジョウブダヨナデコー…」

 

 

急に声がかかり、棒読みのような返事になったが、気づかれてはいないだろうか…。

思い出したかのように身に纏う泡を流して湯船に浸かる。

 

…「さっきまでここに、撫子が…!」「撫子の…残り湯…」

 

 

また頭上の悪魔が私に囁いてきた。今度は…増えてる!?2匹居た。

ザバン、と少しだけ強く顔にお湯をぶつけて首をぶんぶんと振る。

 

そうするとまたなんとか悪魔を倒したのか、ボロボロでハイタッチしている天使が2匹。…あれ?減ってる…?

 

リラックス効果のある入浴なのに、より緊張というか期待…?不安かも、が強くなり顔はきっと赤くなっている。

早く出よう、そう思い湯船から立ち上がると、脱衣所からドライヤーの音が聞こえなくなっている。扉を開けると既に撫子の姿はなく、待たせないようにとテキパキと寝間着を着てリビングに向かうーーーその間際、見てしまう。

 

「っっっ…!!!スゥ~ふう…!」

 

 

洗濯かごに、脱ぎ捨てられたバスローブ。着ていた本人は居ない。()()()()()()()()まだぬくもりが感じられ、()()()()()()シャンプーやボディーソープの匂いに混じった撫子の匂いを感じーーー。

 

ここまでして、慌ててバスローブをかごに戻す。

今、自分は何をしていた?「チッ」と舌打ちする悪魔が頭上で1匹、たむろしている。…天使の姿は、もうない。

 

ドッ、ドッ、ドッと音を立てる胸の高鳴りを抑えながら、生まれたままの姿で待つ撫子を脳裏に浮かべながら伏魔殿へ向かう。

 

 

撫子が一矢纏わず就寝するのは、星之宮先生との仲直りの日に聞いた。思わず聞き返してしまったが、夜にはその実態がわかり、朝早くに合鍵で部屋に行くと()()()な姿でシーツに包まる彼女が居た。

何時間でも見ていられたが、身動ぎと寝言にハッとなり起こし、強制的に分からせられた。…そう、自分には既に耐性がある。その自信を嘲笑うように、「待ってるよ」「早く早くー」と悪魔が囁いてくる。

 

明かりは、就寝時のモードになり部屋を薄暗く照らしているだけだ。

覚悟を決めて、一気に扉を開ける。すると、そこには裸の撫子の姿がーーー。…?

 

ーーーーーーーー

 

 

「な、な…なで、こ。その、格好は?」

 

「はい、星之宮先生に頂いたんです…」

 

 

これなら、胸も苦しくないだろうって。そういってくるりと一周りする撫子の姿に、目を離せない。

薄い生地に、淡い紫がかかったソレは、一之瀬が名前を知らないのに()()()()()()で使われているのではと思い至るのに十分な破壊力を秘めていた。

 

肩にかかる紐も、胸元から体の横に走るラインも全てレースで編まれており、

身体を隠すよりも身に着けやすさと、後ろの紐を引くだけで各部位があっけなく分離出来る、脱がせやすさを両立していた。

ベビードール。それは、20年にも満たない一之瀬の理解の範疇を大きく超えていた。

 

「あ…ぁぁあ……ニャアァァ、ァ…!!」

 

「ねえ、帆波」

 

 

似合いますか?

 

 

気恥ずかしい様に、頬を赤らめながらこちらを上目遣いに見つめる撫子に帆波は「プツン…」と何かが切れる音を確かに聞いた。

 

もう淫魔の身体から目を逸らせない一之瀬には見れないだろうが、その頭上では()()()()()をハサミで両断して、ワイワイと盛り上がる悪魔たちの姿があった。

 

「なでこ…!!」

 

「あっ…、帆波…?」

 

ベッドに押し倒すと、豊満な胸が揺れる。薄い布一枚に透ける大切なところも見えてしまっている。

不思議そうに、そして不安げに見上げる撫子の表情に、一之瀬は荒い呼吸のまま「良く、似合ってるよ…!」と返す。

 

それににっこりと、しかし帆波から見て淫靡な、()()()()()()()()()()()()微笑みに、帆波はようやく、さっきまでの悪魔の正体に気がついた。

※勘違いです。

 

 

「撫、子…!なでこぉ…!!」

 

「ぁん…!…ほな、待っーーー」

 

 

※この後めちゃめちゃ撫子に襲いかかった。

次の日に泣きながら謝った。許された。




初期北「私は…必ずAクラスに…!」
事勿れ小路「がんばえー」
マイルド茶「がんばえー」

ーーーーーーーー

撫子「先生♪帆波に褒められました!ありがとうございます♪」
先生?「撫子ちゃん…アレを着て見せたの…?私以外の人に…?」目のハイライトオフ
ほにゃみ「私…私、撫子になんてことを…ブツブツ…」レ〇プ目

…この温度差よ(戦慄)また帰ったら書いて週末2回は上げたいな!
お待ちくださいませ!アンケートはとりあえず継続で、
また次回に貼ります!ご参加よろしくお願いしますね!

ちなみに、タイトルは初めてのふたりぼっち、です。
間違えた方はいないですよね?

ぶっちゃけ、読者様的にはどれが一番当てはまります?ちなみに作者は1です。

  • このまま百合しながら偶に男を…
  • 半々くらい?
  • もっと男性キャラと絡んでほしい
  • それよかはよ進めろ1巻のイベント見たい
  • 同上、2巻のイベントが〜
  • 同上、無人島編が〜
  • 同上、船上試験編が〜
  • 同上、夏休みイベントが〜
  • 全部やれ。というかペース上げろ。
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