ようこそ(勘違い)大和撫子の学校生活へ   作:エカテリーナ

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今回は上手く意図が伝わるといいなぁ…。過去一、修正必要になるかも?
ご都合主義には目をつぶってください。

まあここを叩き台に、上手くやっていこうと思います。
では、よろしくどうぞです。



③:朝チュンと、お昼ご飯と、弾劾(?)裁判

次の日の朝、自分にもたれかかるように寝息を漏らす帆波にクスリと笑みを零す。

チラリと時計を見ると、普段の起床時間より20分は早い。少々汚れてしまっているベッドに彼女を置いて行くのは少し気に病むが、自分の身なりを整える事を優先しようと行動に移す。

帆波を起こさない様にゆっくりと枕や掛布団を上手く使いベッドから脱出すると、シャワーを浴びる。熱い雫が体を這うと、胸や首元に赤い痕があるのが目につく。幸い、自分の髪や制服を着れば隠れる位置の為に気にせず湯を止めて身支度を進める。

 

少しはしたないと思いながら、下着を着けて上はワイシャツだけ、まだネクタイはせずに朝食の支度をする。簡単なサラダを作り、食パンに乗せる卵とベーコンを焼いているとベッド側からもそりと身動ぎの音と「う~ん」と眠り姫の声が聞こえた。

 

苦笑しながら、火を止めると「帆波、起きて下さい。朝ですよ?」と耳元で囁く。すると寝ぼけたように「撫子~」と抱き着いてくる帆波に驚きつつもハグを返す。

昨日のように項のあたりにスリスリと頬ずりされ、「くすぐったいですよ、帆波…。顔を洗って、サッパリして来てください」と伝えると、いつもの猫語交じりの返事と共に、覚束ない足取りで洗面台へと向かう。

 

それを見送ると、再び台所でコンロに火をつけ、パンを焼くためにトースターに入れて電源をつける。ジジ…と音と共に赤くなるトースターに食パンを詰め、フォークとサラダを机に。牛乳をグラスに注ぎ、大きめの皿に目玉焼きとベーコンを乗せて、後はパンの焼けるのを待つ。

 

 

パンの焼ける音が途切れてチン♪とすると、取り出そうとトースターを開ける。と、同時にガタガタ!と洗面所から音がする。盛り付けた皿を机に運ぶも、まだ帆波が戻ってこない。寝ぼけているのかと思い、洗面所に行くとしゃがみ込んでブツブツと言っている帆波の背中が見えた。

 

 

「最低だ…私………子に…無………り…乱…………スマーク…………つけて…」ブツブツ…

 

「…?…帆波~そろそろ、朝食にしましょう…?」

 

 

肩をポン、と叩くとビクリと身動ぎをして、ギギギ…と擬音が付くほどゆっくりとこちらに振り替える帆波。顔は洗ったようなので、「な、撫子…わ、わた…私…」「ほら、姫様、早くご飯にしましょう、ね?」とやり取りの後に手を引いて席に着かせる。

 

 

「頂きます」

 

「…イタダキマス」メ、ウツロ…

 

 

様子が変な帆波だったが、どうしたのかと聞くとアワアワしながら最終的には「御免なさい…」と言ってくる。流石に何のことか、なんてことは無い。帆波は昨日、自分にシタことを悔やんでいるのだろう。

しかし、ああいう事は星之宮先生から聞いている。日課の効率を上げる為には時にキツイ体位やツボを押す事、変な気持ちになったり粗相をしてしまう事もあるのだと聞いている。つまり、帆波が後悔したり落ち込んだりする必要はないのだ。

 

食後にもじもじしている彼女にそれが伝わるようにぎゅっとハグしながら、

「私の為にしてくれたことで謝らないで下さい」「帆波を信じています」「親友だと言ってくれた私の事は信じてくれないのですか?」等等+上目遣いの説得により、無事に持ち直してくれた。

 

朝に登校する時には、「手を繋いだら変な気持ちになっちゃうかも…」と俯き加減に言われた為、昨日も手を引いてくれた尊敬する教師の用に袖を示し、「じゃあここを掴んで…離しちゃダメですよ?」というと顔を赤くしながら、しっかりと掴んで着いてきてくれた。

 

登校中はいつもよりも視線を集めた気がする。俯いている帆波との会話が無い分、何故か女子生徒の同級生や先輩が声をかけてくれたので寂しかったり沈黙が痛いなんてことは無かったのが良かった。幸い、校舎に着く頃には俯いていた帆波もこちらを見てくれるようになった。

 

 

「では、帆波…昼休みに食堂で」

 

「う、うん…それじゃあ…」

 

「はい。また♪」

 

 

そういって別れ、Aクラスに向かうと背中から「な、撫子!」と声がかかり、振り替える。

 

 

「?…どうしましたか?」

 

「あ…あの、…ありがとうね?」

 

 

そういって手を振ると、タッとBクラスに飛び込んでいく。クスクスと笑いながら、見えなくなった帆波に「私の方こそ、ですよ…」と呟いて、自分もAクラスへと入っていくのだった。

 

 

 

その後、昼休みに約束のお昼を食べたり、いつものメンタルまで回復させたり、Dクラスの友達?と会って相談したりされたり、また会う約束をしたり、保健室で日課をしたりと過ごしているうちに、時間は過ぎていく。

 

 

放課後になり有栖に見送られながらBクラスに向かう撫子。廊下で待っていてくれたのか、帆波と合流して教室に入る。

※意味深な笑みで応援されたが、首を傾げながらお礼を言っておく。

 

 

「失礼致します、1-A西園寺です。入室致します」

 

「にゃはは、撫子、固いよ~」

 

 

もっと気軽に~と言われるがこういうのは確りしないといけないと伝えると、拗ねたような顔で「撫子ならいつでも歓迎なのに…」と聞こえた。頭を撫でようとする腕を意識してなんとか抑える。今日の来た目的はこれではない。

 

その後、神崎に空き席にかける様に言われ周囲を見渡しながら丁寧にお礼を言ってから座る。…Bクラス40人全員がいる。そして、教室の出口の近くには2,3人が前後の両方に張り付いて廊下側を気にしているのを眼で捉える。…それだけ真剣な話なのだろうか。ポーカーフェイスの裏側で警戒をする撫子。

 

その後、神崎と帆波から来てくれたことへの感謝と、今回の用件を伝えられる。

単刀直入に言えば、情報共有だった。今回のAクラスのクラスポイントは999CP。1ポイントしか減少が無かった為、どういった生活態度や授業態度を取っているのか?と当たり障りのない事(※撫子視点)から相談を受けた。

 

それに対して一つ一つ、撫子は丁寧に説明を返していく。

生活・授業態度→基本的に授業中に寝ない、遅刻や欠席、授業の見学の際は理由を確りと報告を入れれば減点は無く、ポイントなどでも代用できるとの事。

 

ポイントの件→実際に減少はあったものの、早い時点での働きかけ(二日目に共有した事)と生徒会加入によるポイントの増加があった事。部活の成績如何で云々。

 

他にも聞かれればなんでも応えてくれる撫子に、周囲の視線も段々と柔らかいものに変わっていく。

 

 

「ありがとう、西園寺。お前のおかげで助かった」

 

「いいえ、とんでもないです。りゅ、…、神崎君の役に立ったなら何よりです」

 

「にゃ~、私からもありがとうね。撫子♪」

 

 

友好的な3人の様子に、徐々に「俺からもいいか?」「あ、私も…」と生徒会の事や、その繋がりでポイントの事、上級生の事など和気藹々とした雰囲気で()()()は進んでいく。

そうして、2、30分も経った頃だろうか。

 

 

「でも、65000ポイントも大金だけど、先月までは100000ポイントあったんだよね…」小声

 

「仕方ないよ、減点された私たちが悪いんだし…」小声

 

でもなぁ…ねえ!西園寺さん。()()()()()()()って聞いたけど、()()()()()()()()()()()()()()()()()もう少し早く(クラスポイントについて)教えるのってダメだったの?」

 

 

その生徒から言われた「口止め」という単語に首を傾げる撫子。

最近聞いたような…、ハッと思い出す。Bクラス()一之瀬さんに関係していて、先月、口止めされた事。

呼び出し、クラス全員がいる、口止め、不満げな生徒、一之瀬帆波。彼女との縁。…点と点が線で繋がる。

 

―――即ち、自分の身体の事(手紙の件)だと。

※勘違い。Sシステムのことです。

 

知っているのは、星之宮先生、堀北会長、橘書記、最後に一之瀬帆波さん。

 

特に帆波さんには教えるのは4人で最後だった。登校から昼休みも時には放課後も、4()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。もっと早くに教えていれば、帆波とBクラスの方々の時間を奪う事は無かったはずなのに…。いや、別に帆波との仲は別に彼女に身体の事を頼む相手として求めた訳ではないが…。…もうそんな言い訳が出来ない程、帆波とBクラスの皆の時間を奪ってしまっている。

 

Bクラスの生徒を見渡すと、全員ではないものの不信感や責めるような眼差しを感じて確信する。帆波の時間を奪った私への、ここは、()()の場なのだと。その時に帆波と目が合うも、彼女はこの件を知らないようだ。今も、その発言をした生徒へ軽く窘めるようなスタンスを取っている。表立ってはなくとも、このままでは、帆波は…。

 

撫子の脳内で一瞬の間で帆波の今後が想像される。

(…このままでは帆波がクラスでの居場所を失ってしまうのでは…?)(その前に…。もう、帆波との関係は控えないと)(その方が、彼女の為に…)(これ以上、私の為に彼女に負担を強いる訳には行かない…)(彼女だけは、不幸な目に合わせる訳には…)

 

自分を助けてくれた帆波を救わなくては。たとえ、自分が嫌われることになろうとも…!

悲痛な覚悟を胸に、撫子は糾弾の場へ歩を進める。

 

 

――――――――――――――――――

Side.Bクラス生徒

 

 

 

クラスメイトの子の発言から、何か一瞬考えていた彼女―――西園寺さんが「お答えします」と声を発する。綺麗な声だ。居心地が悪いだろうに、それを感じさせない様にはっきりとした声色で周囲を見渡す。

クラス中の視線を集めた西園寺さんが、少しだけ寂しげな表情で質問に答える。

 

 

「その件については絶対に、という訳ではありませんでした。…正確には、信用できる人にだけならと。()()()()()()()()()()()()()()()()は話させて頂きました」

 

 

チラリと伺うと驚く様子の周囲と、()()()()()、目を見開き驚いた表情を((え?)とキョトンと)した委員長。―――Bクラスの生徒たちはその様子に、漸く合点がいった。

 

 

…何故、委員長が4月の最初の頃から他のクラスの生徒と友諠を結んでいたのか。

 

……何故、一之瀬帆波が委員長となり、クラスを纏めようと動き出したのか。

 

………何故、別け隔て無く仲良くしてくれて―――。何故、何故、何故。

 

()()()()()()()()。このクラスを守る為に、委員長は4月の内から身を粉にして動いてくれていたのだ。

口止めされていたのは、西園寺さん(Aクラス)だけじゃなくて一之瀬さん(私たちのクラス)も同じだった。ずっと言えない辛さを抱えながら皆の為に頑張っていたのだ。

 

気付けば一之瀬さんの手をAクラスの西園寺さんが包み込む様に手を重ねている。

 

 

「…え?え?撫子?何のこと?」ヒソヒソ…

 

ごめんなさい、帆波。―――皆さんにも、謝罪を。一之瀬帆波さんに伝える以前から、生徒会長や星之宮先生から他言はしない様に言われていたのです。彼女が本当の内容を知ったのは先月も終わりかけの頃でした。…真実を伝える事で負担をかけてしまうとは思っていました」

 

 

本当に申し訳ないような、儚げな表情で詫びる西園寺さんに、誰しもが糾弾など出来なかった。怒りはある。()()()()()()()()()()()に。結果を上げられなかった、自分たちのリーダーへの自責の念がその身を苛んでいた。

 

 

「…それでも、彼女の好意に甘えてしまった、私の咎です。真実を伝えたのは4月の下旬です、それまでも、そして今日も彼女には迷惑と負担をかけてしまっていました。本当に申し訳ございません。―――これ以上、一之瀬さんとは…」

 

 

「もう会わない」と言おうとしたのだろう。頭を下げようとする西園寺さんを白波さんが肩を抑える形で「謝らないで下さい…!撫子お姉さまが謝る必要なんて…!」「そうです!私たちがもっと早く気付いていたら…」「お二人がお会いにならないなんて…世界の損失です!」と矢継ぎ早に泣きつく。

 

他にも、「そうだ、西園寺は何も悪くない…俺たちも、授業中に寝たり…」「委員長も、ごめんなさい!私たち、全然頼りにならなかった…!」「気付けなかった僕も…」沢山の声がBクラス中を飛び交っている。

 

 

「昨日言っていた星之宮先生の口止めって…」ざわざわ…

 

「きっとそうだよ…西園寺さんと、帆波ちゃん自身の事だったんだ…」ざわざわ…

 

「え?ちが―――」

 

「一之瀬、すまなかった。俺は、お前の葛藤や苦しみに気付いてやれなかった。―――これからは、俺たちもお前に頼るばかりにはならない。安心してくれ、なんて言えない。俺たちにも、少しでも手伝わせてくれ…!」

 

 

神崎君が真剣な表情で一之瀬さんに決意表明をすると、他の男子たちも「俺も!」「僕ももっと!」と結束を強くしている。

 

 

「二人が会わなくなる理由なんてないよ!」

 

「そうだよ…!そんな悲しいこと言わないで下さい!」

 

 

女生徒からも別離を止めるべく、男子生徒並みに声を出して二人の花園を守ろうとする。

※親衛隊所属

 

 

「ふええ…?」オロオロ

 

「帆波…皆さんは、とってもお優しいのですね…。本当に、ありがとうございます…!」ニッコリ

 

 

目を回している委員長と、涙ぐんで笑う西園寺さんに一同も胸が熱くなる。

不安や疑問、誤解が解けてBクラスはこれからもっと強くなる。皆も同じ気持ちなのだろう。明るい表情で頷き合っている。

 

その後、委員長と西園寺さんが抱き合って歓声が上がったり、Bクラスの試験勉強の手伝いに西園寺さんが来ると提案されたり(※ざわついたが、神崎が上手く話を纏めていた)と色々あった。

 

 

この後めちゃめちゃBクラスの試験対策会議(+1名)は捗った。

 

 

 

―――――――――――

 

 

 




Bクラス「西園寺さんへの好感度が10上がった!!」
Bクラス「一之瀬委員長への好感度はもう上がらない!!」

イベント:『西園寺先生のテスト勉強会①』が選択できるようになりました。


大勢『オォーー!!』部屋越しの声

?「…なんか隣のクラス、盛り上がってない?」

?「ふふふ…なるほど、そういう事ですか…!」フルフルニィ

?「…(相変わらず、何考えてるか分かんない奴)はぁ…」

――――――――――――――――――――――――――
読了ありがとうございました!

ちなみに、撫子が直接BクラスにSシステムの事などを助言しなかったのは何故かというと、
今更かもしれませんが、撫子は別にクラス間での争いに決してネガティブではありません。
お互いに全霊をかけて競い合い、高め合うこの学校を素晴らしいと思っています。
※主に教師と生徒会長のおかげ(せい?)です。

また、Aクラスの特典も特には魅力を感じておらず、多くの良くしてくれる教師、クラスメイト、先輩や部活生徒会のおかげで多分、原作主人公並みにエンジョイしてます。(現在進行系)

また、それとは別にもしも帆波が生活態度がDクラスの金髪女子並みに悪ければやんわりと指摘しましたが、問題が殆どなかったので伝えることはなかったです。
そしてクラスへの意見=内政干渉的な認識を持っていた為、“Bクラスの神崎君と一之瀬さんとAクラスの自分”という接点はあっても、クラス間での契約や相談が出来るような権限を持っていないと認識していました。

今回の一件は、前々回のクラスのリーダー格の坂柳から「好きに動いて下さい」という言葉を真に受けて好きに動こうとしているのが大きいです。
※帆波との友諠を続けても良いことへのBクラスへのお礼があるのも事実です。

次回は昼休み、Dクラスの友達視点から進められるかなと。お楽しみに!

このあとはいよいよメインディッシュ(Dクラス)へ取り掛かります。絡むのも、原作1巻で活躍していった方々が優先かなと。綾小路、櫛田、堀北辺りですね。またイベントを入れたいのですが、その結果についてどの位の関係になるのが良いと思いますか?今回は、3人の中から当てはまるのを選んでください。P:パーフェクト、G:グッド、B:バッドです。

  • 綾小路:Pコミュニケーション
  • 綾小路:Gコミュニケーション
  • 綾小路:Bコミュニケーション
  • 堀北:Pコミュニケーション
  • 堀北:Gコミュニケーション
  • 堀北:Bコミュニケーション
  • 櫛田:Pコミュニケーション
  • 櫛田:Gコミュニケーション
  • 櫛田:Bコミュニケーション
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