ようこそ(勘違い)大和撫子の学校生活へ 作:エカテリーナ
遅れに遅れて、本日投稿です。
申し訳ございません、リアル事情で遅れました。
とりあえず、これにて1巻は完了。これからも本作をゆっくり待っていただけると幸いです。
では、どうぞ!
Side.Bクラス
「はい、今日のHRを始めま~す」
「あ、知恵先生来た」「席つこ~」ざわざわ
いつものBクラスのHR風景。…いや、いつもよりも担任の星之宮先生が来るのが早い。普段はギリギリか。思いっきり遅刻して酔っぱらっていたような顔をしているあの先生がもう来ている。
何か連絡があるのかと思い速やかに席に着くと、パン、と手を合わせ音を立てて注目を集める様に合図をする。
「皆にお知らせがあります。え~、今回行う中間テストですが、急遽、範囲が変更になりました!」
「え…!」「…!」ざわざわ
「新しい範囲を書くから、皆、メモに取っておいてね~」カキカキ…
黒板に範囲を書いていく先生に驚きが無かったとは言えないが、それよりも別の驚きに顔を見合わせる。その範囲が
疑っていたわけではないが、これで西園寺先生の授業が正しかったことが証明された。予習も復習もばっちりだ。小テストでやった内容も網羅されており、自信や確信に繋がっている。Bクラス中の表情がテスト範囲が変わったのに非常に明るく、星之宮先生もうんうんと頷いている。
「まあ、
「「「はい!」」」
機嫌よくクラスを去る星之宮先生。それを見送ると、今後の勉強範囲の再確認、クラスでの勉強会の再確認。勉強のグループ再編などやることは沢山あった。しかし、一之瀬委員長や神崎君の主導で決まっていく。幸いなことに揉めることなく進んでいったのは勉強範囲を教えて貰ったのが大きい。
クラス内から口々に西園寺さんを称える声が聞こえる。他のクラスとは言え、彼女はもうBクラス全体の大恩人だった。彼女の助けを無駄にしない為にも、結果を残さなくては…!
※西園寺先生の授業の結果、Bクラスは万全の状態で試験に臨んだ!
全員が赤点を大きく超える成績で、無事試験を乗り切った!!
…それはそれとして、西園寺先生の勉強会の動画は誰が持っているか騒動になったが、
(鬼気迫る表情の)
※某別日の放課後。
「あ、星之宮先生」
「一之瀬さん、どうしたの?」
「ちょっとお願いがあって…。えっと、この日と…この日。放課後からみっちりBクラスで勉強会で集まることになって…」
「うんうん、それでそれで?あ、集まるのは全然オッケーよ?部屋で集まるとかだと、女子部屋は男子に門限あるから注意ね!」
「はい!了解です。…で、その日だけ…撫子との…
「アッ…(察し)」
「くれぐれも、撫子に…その…(もにょもにょ)…しないで下さいね!」
「うん!先生に任せて!」
※なお、(もにょもにょ)した模様。
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Side.綾小路
テスト範囲の変更があってから、クラスは騒然となったが勉強会の開催が規模を拡大した。
これにより、個人個人で勉強をしていた点数が準赤点~半ばのDクラス生徒達も勉強会へ参加、または複数人で固まっての自習に励むこととなり、
後の須藤の「人生で一番勉強をした」―――を、実践する様に大勉強ブームが訪れた。
当然、堀北勉強会も機能を果たしており授業中も眠る位ならとその授業と同じ科目の小テストや内職?を進める生徒が増えた。時には授業後に問題を聞きに行き、先生方からもたまに激励の言葉を貰うほどだ。
(※なお、担任を除く)
そして、ある日の昼休み。俺は約束していた相手―――
二つ返事で手伝いを申し出てくれた櫛田には感謝に堪えない。道中、他の生徒にバレない様に声を抑えながら理由を明かして行くと「…綾小路君て、結構、凄い?」と首を傾げながら尊敬したような視線を向けて来る。
そんなことないと、少し気恥ずかしさを感じながら食堂で一人で
「お食事中にすいません、先輩―――ですよね?」
「…そうだけど、なにかな?」
「…それ、美味しいですか?」
「…」
むす、とした視線を向けて来るので慌てて(いる振りをして)誤魔化す様に謝り、自分のクラスと名前を名乗る。櫛田も続ける。…やはり俺には怪訝な表情だが、櫛田には鼻の下を伸ばすような表情を浮かべており連れてきて正解だったと確信する。櫛田が緊張をほぐす為か、少し談笑をしてお互いに空気が程よくなった後に俺から本題を切り出す。
「それで、先輩。単調直入にお願いをします。次の中間テストの過去問…売って貰えませんか?」
「…君たち、クラスは?」
「…俺たちはDクラスです。15,000ポイントが限界です」
「…D…まあ、そうだよね…」ハァ…
「?」
過去問の話題を出してから、最初の陰鬱な雰囲気を更に増した先輩はため息をつくとスマホを取り出しつつも、残った定食をかき込んでいく。お茶を飲んで一息つくと、スマホの画面をこちらに見せて来る。そこには、メモで打ち込まれたメッセージがあり櫛田と一緒に覗き込むことになる。
…横からシャンプーのいい匂いがするが、何とか表情には出さない様に気を付ける。
「……(テストの金額は…65,000ポイント…?)」
「あの…先輩、これって…もう少し安くは…」
「僕もそう思うんだけど、ごめん。
「………」
「…綾小路君、どうする…?」
「…連絡先やるから、またでも良いよ?…マジで、今年はどうなってんだか…」ハァ…
状況を整理しよう。
俺は以前から言っていた担任の茶柱の確実に試験を合格できるような旨の発言から、この試験には必勝法のようなものがあると考えた。
そこで、思い至ったのが過去問だ。文句なく赤点の須藤でも確実に合格となると、もう答えは殆ど限られる。テストで合格するか、赤点でも退学しないか。そのどちらかが出来るはず。
…現実的なものだと、それは過去問や回答になる。過去問なら、2年か3年の先輩から手にできると思った。ただし、そう言ったものの売買では値段交渉が肝心になる。
そこで、見た目やコミュニケーション能力に優れる櫛田に同行して貰い、男子生徒。それも一人でいる、無料定食を食べている恐らくDクラスのポイントに困窮している先輩に狙いを絞った。
ここまでは問題なかったが、ポイントの金額については少々予想外だった。払えない事は無いが、ここで高額の出費は来月に響く。
出来るだけ値切りたいのもあったが、相手の態度。…嘘は無い。なんとしてもポイントが欲しいこの先輩が、
クラスを伝えた上で足元も見るような設定。そして、最後の
殊更、今年の、という事は例年はここまで高額ではないのだろう。であれば、最後に
「先輩、決める前に一つ聞きたいことがあります。もしも、購入を決めた場合は先輩から間違いなく買うのでお答え頂けませんか?」
「…まあそれならいいけど、なに?」
「過去問。
「綾小路君?」
「…へえ。お前、鋭いな。俺の時は、12000か、13000位だったはずだぞ」
「…!」「えっ…!?」
安い。俺たちとは5倍近い差がある。つまり、今年は何らかの理由でこの金額に上がったのだ。そして、ここから更に
…ほとんどポイントが枯渇した。俺も、月末までは山菜定食の世話になることになるかもしれない。トホホ…。
「…たしかに。じゃあ、今日中にお前のスマホに送るぞ」
「はい、よろしくお願いします」
そういって食器を片付けにいく先輩を見送り、これからの事に櫛田と相談する。
テストの入手元について、櫛田が切欠であるとして欲しい旨。
→慌てて断られそうになったが、俺よりも櫛田の方が信用があるというと頬を赤らめて頷いてくれた。可愛かった。
ポイントについては気にしなくていい旨。
→これは内心予定通りだったが、半分出すと言ってくれた。が、断った。彼女にしか頼めない事が一つある。
最後に、このポイントの金額の振り幅について。
→これは、おそらく来月以降になるが他クラスとも縁が強い櫛田にしか頼めない事と念押しし、他クラスがいくらでテストを入手したのか調べて欲しいと告げた。
「…えっと、テストの出処は私にって言うのは分かったけど…。他のクラスがいくらでっていうのは?確かに過去問の値段は高かったけど、クラス皆で出したら無理なく払えるんじゃないかな?」
「さっきの先輩が言っていたよな?俺の時は12000か13000ポイントって」
「うん、そう言ってたね…すごく安い…なんで今年だけ?」
頭上に?を浮かべた櫛田を連れて、人目を気にしながら廊下を進んでいく。近くに…特に同級生が居ないかを確かめた後に、振り返って疑問に答えていく。
「そう、さっきの先輩、3年生だっただろ?去年もそうなら、あそこまで念押しはしない。
「確かに…つまり、私たちには買えないんじゃないかって思ったってこと?」
「それもある。じゃあ逆に、AやBだったらあの先輩は喜ぶ可能性があった訳だ。…櫛田、物を買いたいって奴が来て、お前が悲しいのが
「そうか…!上位のクラスの方が高額に取引されてるんだ…!、つまり、クラスによって値段が違う…?ううん、それに加えて、
「そういう事だ。…そして、この学校の校訓を覚えているか?」
「………実力、至上主義」
大きく頷く。…やはり、櫛田は鈍くない。コミュニケーション能力が高い分、此方がヒントや誘導をすれば進んで欲しい答えに辿り着けるような思考回路をしている。これなら、こっちが補助してやれば、クラスのポイントを引き上げることが出来るだろう。
「まとめるが、つまりこういう事だろう。今年は例年よりも過去問の金額が高くなる
「他のクラスが、Dクラス…ううん、自分たちのクラス以外が過去問を手にしにくい様に、金額を釣り上げたってことだよね?」
「俺はそう考える」
「…綾小路君って、やっぱり凄いね」
「いや、俺だけではここまで分からなかった。櫛田が一緒にあの先輩から譲歩やキーワードを聞きだしてくれたからだろう」
これは実際本当で、多分65,000ポイントというのも安くしてくれた上での提案だったと思われる。本当はもっと高い可能性もあったが、二人なら払える可能性がある金額や一度持ち帰っても良いと言葉を出させたのは櫛田の功績だ。堀北では、こうはいかない。
その後、櫛田にいくつかの相談をして別れると、自分の昼飯を買う為に購買へ向かう。
…その後の事は、特にいう事はない。放課後に櫛田から過去問の配布が行われ、クラス中の信頼と感謝を一身に受けて微笑む櫛田や、メッセージで感謝を受け取り見ている俺を罵倒してくる堀北。
試験当日の朝、眠そうな表情だが達成感を見せるクラスメイト達と、直前に全員合格でバカンスに連れて行くと言ってDクラスの喜びように引く茶柱先生。
当然、試験は全員が揃って乗り越えることが出来た。ポイントについてはかなり節約を強いられることになったが、クラスでの立場の先行投資と割り切ろう。
そういって、俺たちは堀北勉強会のメンバーでお疲れ会をする事に。(…なんで俺の部屋でやることになるんだろうな)
ため息交じりにワイワイやっている池や山内を見ながらいると、「綾小路君、お疲れ様♪」と櫛田がジュースを注いでくれる。
若干、意味深に聞こえたが構わない。彼女にはこれからも頑張って貰わないといけないのだから。グラスに注がれた飲み物を煽りながら、先月よりも騒がしい部屋で寛ぐ。…こんな時間もまあ、
※Dクラスの櫛田への好感度が10上がった!櫛田への好感度はもう上がらない!!
櫛田の好感度が10上がった!、???が15上がった!!
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Side.椎名ひより
その日、私は撫子お姉様と一緒に茶道部の買い物の為にショッピングモールへと来ていました。テストも無事終わり、私たちのクラスも他のクラスも、退学者なしで試験を終えることが出来てほっと胸をなで下したのも先週の事。
放課後、それも明日は週末で休みという事もあり生徒の姿が多いですが遠巻きにこちらを見る人はいても声をかけて来る方はいません。…それもその筈、撫子お姉様のお姿が、話しかけるハードルを高くしているのです。
「?ひより、どうしましたか?」
「…!いい、いえ!なんでもないです、撫子お姉様…!」
「そう…?なら良いのですが、疲れたら、遠慮せずに言ってくださいね?買い物は今週中にということでしたし、急ぎではありませんから」
「…はい、ありがとうございます…//」
気遣ってくれた撫子お姉様に赤面しながら速足でついていく。時折、振り返ってこちらの歩くスピードに合わせてくれるのが嬉しくて、ちょっとわざとらしくしすぎたのに怒りもせずに微笑んでくれる。いつでも優しい撫子お姉様も、今日は更に映えている。何故か?それは、
無地色、淡い藤色の着物に、先取りした夏の花。菖蒲の紋様の帯を締めて、真っすぐな背筋に若干うつむき加減に歩く姿は正に百合の花のようで思わず「ほぅ…」と感嘆のため息をついてしまう。すれ違った老若男女問わず、なんなら男女のカップルでも頬を赤らめて足を止めていた。
この着物は、茶道部の部長からの贈り物らしい。
固辞しようとした撫子お姉様を、部員全員で説得してなんとか受け取って貰った際には思わずハイタッチをした。…見ず知らずではないものの、あんなに友人?いや、同士だろうか。しがらみ・垣根を超えた協力はえもしれぬ達成感を感じさせた。
そしてもとよりそれが目的だったのか、「部活の用事がある際や、買い物・イベントの時には着物を着て欲しい」という要望にも快諾した撫子お姉様。思わず、部長に尊敬の眼差しを向けたのも私一人ではなかっただろう。
初お披露目は既に部内で行い、大好評だった。写真撮影も行った。恥ずかしそうに微笑んでポーズを取ってくれた。大好評(略)
※撫子お姉様が自分で着付けが出来るのをその時に知った。当然といえば当然に感じた。
閑話休題。
今日は部で使うお抹茶と、お茶菓子を見繕って買いに行く為に来ていた。(2回目)
部長と撫子お姉様の話は半分も分からなかったが、多分お茶やお菓子の種類の話をしていた。部長がうんうんと頷いて撫子お姉様に一任していたのを見て、また尊敬の視線を向けていたのを思い出す。
要するに今日は、おつかいなのだ。
そうして、茶道部御用達のお店に回り時に撫子お姉様にお茶の事を聞いたり、小物が置いてある雑貨屋さんに立ち寄ってみたり、好みの文庫本やお菓子を聞かれたりと非常に楽しい一時を過ごしたのだった。…部活での全力じゃんけん大会に勝ち残った報酬を存分に味わっていると、最後の買い物のお菓子を袋に包んで貰い受け取る。楽しい時間が過ぎるのは早いものだ。
「…これで、全て揃いましたね。ひより、一緒にお手伝いありがとうございました。今日の件の、お礼をしたいのですが…」
「そんな…!とんでもないです、撫子お姉様と一緒にお買い物できるだけで…私は、もう…!//」
「…ふふ、そんなこと言わないで、ね?」ナデナデ
「あっ…!あっあっあぁ…!」
衆目なんて気にならない。微笑で頭を撫でてくれるお姉様に心がきゅんきゅんと震える。「落ち着けるお店にでも、入りましょう?」と言われ、コクコクと頷いて撫子お姉様に着いていく。
入った店は、ランチもやっているおしゃれなカフェだった。入ってきた着物姿の撫子お姉様に一瞬ざわついたものの、入っている客層が上級生の方々が多かったのか直ぐに鎮静化した。シックな雰囲気で、客層も落ち着いているお店で良かった。
「前に先輩に聞いて、来てみたかったんです一人だと不安で。ひよりが一緒で心強いです♪」と言われ、尊さが鼻から出そうになるが、なんとか天井を見上げて堪えることに成功する。
不思議そうな表情の撫子お姉様と一緒にイチゴとブルーベリーのケーキと、生クリームとバニラアイスのパンケーキを頼む。お互いにそれを
…そう、私は、正に至福の時間を過ごしていた。
私がお手洗いに立ち、席に戻るとお姉様の席の近くには複数の生徒の姿があった。金髪の美丈夫、いや貴公子とでもいうべきなのか
男子生徒には見覚えがある。たしか、Dクラスの生徒の筈だ。とても自由人らしいとチラリと噂だけ聞いていた。そんな彼が、「はっはっは…!相変わらずだな、西園寺嬢は…!」と店の雰囲気を壊すような自由…、否、もはや闊達さを感じさせる笑いを溢れさせ、撫子お姉様も上品に口元に手を当てて微笑んでいた。
二人は旧知の関係なのだろうか?速足に近づくと周囲の先輩たちもこちらに気付き、道を譲る様に身を引いた。それに目礼を送り二人の間に近づくとこちらに目を向けて来る。身長差から見下ろされるようになり、かなり圧迫感を受けるが、キッと視線で負けない様に視線は逸らさない。
「撫子お姉様…!」
「おや?彼女は君のツレかい?」
「ひより…。ええ、高円寺さ「ノンノン、昔のように六助君、とは呼んでくれないのかい?」…失礼しました、少し、余所余所しかったですか?
「ふふ…、それで良いのさ。私たちの間に余計な遠慮や気遣いは不要さ。私は君を尊重して、尊敬して、そして
「………。ふふ、まったく、六助君の方こそ、変わりませんね。いえ、身も心も成長したのだと、一目見て分かりましたよ?」
「私もさ。相変わらず君は美しい。私も最も美しい男だと自負しているが、君の輝きはあの頃から何も汚れることはなく光っているとも。身も、心も…魂もだ」
「過分な評価ですよ。私はまだ、若輩の身です。色々な方に助けられて、学園生活を送らせて頂いております。…初めての事ばかりの生活ですが、とっても満喫しているんですよ?」
「そうだとも…。君は、もっともっと世界を見るべきだ。下らないモノも、美しくないモノもあるが、だからこそ、時に目にする美しく貴いモノには感動を覚える」ジロリ
「………っ!」
見下ろしてくる視線には、路傍の石や、雑草。なんの価値も感じないような冷たさを宿しており、その寒さに身を震わせる。そして、彼は興味を失ったように撫子お姉様との談笑に戻る。
まるで二人だけの世界のように話す姿に、ああ、自分は撫子お姉様の横に立つには荷が重すぎたのだと、思い切り冷や水を掛けられたようになる。目の前が真っ暗になりかけた時に、撫子お姉様に気遣うように声をかけられ、ハッと顔を上げて目を合わせる。
心配そうな表情に、やっと体温が戻ってきたような錯覚すら覚えていると、思い出したように高円寺君から声をかけられる。
「ふむ、彼女を独占して悪かったねえ、ビブリオガール」
「い…いえ、………」
「びぶりおがーる…?ですか。相変わらず、あだ名をつけるのが好きなんですか?」クスクス
「ふふ!そうとも、私はあだ名のセンスも優れているからねぇ!…さて、私もそろそろレディーたちとの食事を楽しませてもらう予定だったのだ。失礼するとしよう」
「では、ごきげんよう、六助君。…また」
「アデュー」と言い残し颯爽と待っていた(ホッとした表情の)上級生たちの元へ向かう。彼女達に目配せをすると、様子を見ていた店員と共に席を案内されていく。ようやくといった風にさっきまでケーキをシェアしていた席に静けさが戻ってきたが、先ほどまでの浮ついた気持ちは既にどこかに行ってしまっていた。
「…ひより?大丈夫ですか?(顔色が悪い…男の人の事、あまり得意ではないなのかしら…?でも龍園君や山田君とは一緒に居て平気そうだったし…)」
「あ、はい…大丈夫です。その…先ほど彼は?」
「はい、高円寺君とは幼い頃に会ったことがあって…(
「そう…なんです、ね…」
「彼はこちらの事を覚えていてくれたのでしょうね。偶然、このお店で再開したんです」ニコニコ
微笑む撫子お姉様に、さっきまでは笑顔を返せていたはずなのにどうにも固い表情になっている自覚があった。
私じゃ、お姉様の近くにいるのは相応しくないんじゃないか。その
…この後めちゃめちゃ落ち込んだ。それはそれとして、着物姿の撫子お姉様のあーんのポーズや二人でのツーショットは撮らせて貰った。
Bクラス女子「撫子先生、いいよね…」
Bクラス男子「いい…」
白波「お姉さ…、いえ、先生…!」
―――
一之瀬「先生、撫子ちゃんの項にキスマークがあったんですけど」ビキビキ
星之宮「/(^o^)\」
―――
櫛田「綾小路…清隆君、…か…」
綾小路「山菜定食…美味しい…」白目
堀北「」←出番なし
―――
椎名「お姉様…」ブワッ
撫子「(ひより、元気がなくなったけどどうしたのでしょう…またお出かけに誘ってみましょう)」
自由人「ふふ…私は美しい」
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はい、以上になります。
マジで遅れてしまい申し訳ありません。
次は幕間を入れて、2巻に突入させます!実はやりたいシーンがあったので、原作改変があるかもしれませんがご期待ください!
次は今週中にはUP致します!コミットします!