ようこそ(勘違い)大和撫子の学校生活へ   作:エカテリーナ

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えー、アンケート結果に伴い作品を書き進めることと相成りました。
誤字脱字の修正、誠に感謝です。これからも本作を何卒よろしくお願いいたします。

また、現時点で何点か原作との相違ポイントが発生しています。
おや?と思った点は遠慮なく感想などでご報告いただければ幸いです。
(ダイマ)

それでは、かなり前のアンケートで採った佐倉さん&茶柱先生のイベント回です。
次にはついに原作3巻。長かったですが、書くのが楽しみです。


幕間
番外①:夏休みへの抱負と、水着(選び)デート、そして撮影会へ


 

「では、HRを終わる。今週末から夏休みだが、あまり羽目を外しすぎない様に注意する事だ。以上」

 

「起立、礼―――」

 

 

担任の真嶋先生が教室を去ると、クラスに会話が戻ってくる。その話題はどれも、来週に迫った夏休みの予定についてだ。

学校からのスケジュールとして、豪華客船での旅行が組まれているもののそれ以外にも休みはある。

各々、仲の良いクラスメイトや部活の仲間たちと予定を組んでいるのだろう。

 

 

「…撫子さんは、夏休みの予定などはなにかあるのでしょうか?」

 

「有栖さん。…実は、今の所は茶道部の活動で外部の先生をお招きする事と、生徒会のお仕事で学校に来る日があるくらいのものですよ」

 

「あら、結構お忙しいんですね」

 

「お役目ですから。…有栖さんは、何か予定は?」

 

 

予定を聞いてきた有栖に逆に水を向けると、クラスメイトといくつか予定はあると返される。羨ましい限りだが、憂いを込めたような笑みで言う姿に眉をひそめる。

 

 

「…その割には、何か浮かない表情ですが…何か心配事でも?」

 

「いいえ、そういう訳ではないのですが…実は」

 

 

なんと有栖は船舶での旅行に不参加らしいのだ。体調面でのドクターストップでは仕方がないとはいえ、折角のクラスメイトとのイベントに自分だけ居ないのは確かに残念極まる。

当然、周囲からの視線も派閥を問わずに気の毒そうなものが多くなる。

 

 

「そう…。残念ね」ヨシヨシ

 

「あ、あの…撫子さん…何故、撫でているのですか?」

 

「キマシ…」「ナデ×アリ…」ざわ…

 

「あ、ごめんなさい、つい…」

 

「い、いえ…//」

 

 

思わず頭を撫でて慰めようとしたが、恥ずかしくなったのか顔が赤くなった有栖さんに「また後で二人きりの時に、ね?」と言うとコクコクと頷かれた。少し元気になって何よりだ。

 

その後、話題を変える為に話題を切り出す。まだ夏休みまで日があるとはいえ、触れる程度には情報共有をしておきたい内容だ。

 

 

「ところで、前年度の1年生のクラスポイントの推移を見る機会があったのですが夏休みにかなりのポイントの増減が確認出来ました」

 

「!つまり…」

 

「いよいよ、という訳か」

 

「え?」「どういうことだ?」ざわ…

 

 

リーダー格の生徒は警戒と納得を。逆に大半の生徒は疑問符を浮かべていた。それにコクリと頷きを返すと、不敵に笑う有栖さんと、腕を組み目を閉じる葛城君。対照的だが、その2人の様子に察しのいい生徒は真剣そうな表情で聞き耳を立てる。

 

撫子が語った内容は、生徒会の書類整理をしている際に見つけた書類。(頼んできたのは副会長だった為、撫子は故意に見せて貰ったと思っている)そこから見出されるポイントの大幅な増減。

クラスが変わるほどの興隆は、すなわちクラス間での試験(イベント)が有る事を示唆している。

 

その考察を順序だてて語ると、Aクラスのざわめきは大きいものになる。特に、坂柳派閥の生徒はリーダーの不参加を聞いている。どうしたものかと不安の色が多くなっている。

 

 

「…坂柳、それに西園寺。俺としては、もし試験が本当に実施されるならクラス単位での意志の統率が必要になると思う」

 

「………」

 

「それは…おっしゃる通りですね」

 

「うむ。なので、もし仮に試験が実施される場合は()()()俺がリーダーと(主導)して試験に臨みたい。…もちろん、強要はしない。クラスでの決を採るべきだと思うが、どうだろうか?」

 

 

これには有栖さんも思案気な表情を浮かべている。自身としてはなにも問題ないし、むしろ頼りになる葛城君に任せられるなら是非に、とも思う。

しかし、あまり仲が良くない(※撫子視点)有栖さんとしては二つ返事で頷けないのかもしれない。欠席の理由もやむを得ないものだ。どう仲介しようかと考えていると、再びいつもの表情(アルカイックスマイル)で葛城君へと返事を返す。

 

 

「ええ、葛城君の言う通りですね。今回の試験は葛城君にお任せしても構わないと思います。…撫子さんも、よろしいですよね?」

 

「(…!)もちろんです。葛城君、よろしくお願いいたしますね」

 

「…感謝する。坂柳、西園寺も。Aクラスに恥じない結果を出せる様に全力を尽くそう」

 

「葛城さん!」「俺たちもやってやりますよ!」オォー!

 

 

葛城派閥の生徒が歓声を上げる。それを冷ややかに見ている坂柳派閥と、居心地が悪そうにしている第三(撫子)派閥の生徒達。しかし、それを止める様にスッと坂柳が手を上げると、歓声は徐々に収まっていく。挙手の意図は明確だ。この権限の移管が、まだ終わっていないのだとクラスに伝える為に他ならない。

 

 

「…どうした、坂柳。まだ言いたい事があるなら遠慮せずに言って貰いたい。俺たちは同じクラスメイトだ」

 

「えぇ、では、()()()()。…もしも今回の試験がAクラスの勝利…とは言わずも、全クラスで2位以上であれば、私たちの独走状態は維持できるでしょう」

 

「………」

 

「しかし葛城君の戦略の結果、これが覆るような()()をするようなことがあれば、それはリーダーとしての能力に些か疑念を覚える事でしょう」

 

「なんだと!?」「おい、やめろって今は…!」ざわざわ…

 

 

声を荒げる生徒が出るが、坂柳派閥の鬼頭を筆頭に武闘派の生徒が前に出てそれ以上前には進ませない。自制が利く生徒が止めるも、クラスの雰囲気は剣呑なものになる。しかし、葛城も派閥のリーダーとして伊達にこの場にはいない。

自派閥の生徒の肩に手を置いて、落ち着く様に促す。

 

 

「葛城さん…!でも!…いや、すいません…」

 

「弥彦、落ち着け…。お前らも。…それで、坂柳。お前の要求はなんだ?」

 

「要求なんて大層なものではありません。ただ、最初に確約して頂きたいのです。葛城君の指示の下、試験の結果が振るわなかった場合、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のです」

 

「…それって…」「あぁ、姫さんの…」ざわざわ…

 

「………成る程、十分理解できる内容だな」

 

葛城さん…!いいんですか?言わせたままで…!試験に来ないや「それ以上は止めろ、弥彦!!」…す、すいません!」

 

 

その後、葛城君が自分の派閥に2,3度話すと、改めて有栖に向き合って合意を返した。満足そうに有栖も「ありがとうございます、葛城君」とお礼をする。どこからともなく、パチパチと拍手がされ、クラスの雰囲気も幾分か普段通りに戻ってホッと息を着く。

 

 

「それでは、撫子さん」

 

「?はい、なんですか?有栖さん」

 

「もしも葛城君が試験で上手く行かなかった場合、その後の()()()()()()をお願いします♪」

 

「なに?」

 

「え?」

 

「は?」

 

「……………………ふぇ?」キョトン

 

 

悪戯が成功したような笑顔で有栖さんが私に告げる。思わず素で返してしまったが、一体何故?私の疑問をそのままに、事態は進んでいく。

 

 

「…坂柳、確認したいんだが…何故、西園寺に?嫌、俺に否は無いが…本人も知らない様子…の、ようだが」

 

「…っ(初耳です…!)」コクコク

 

「ふふ…。別に不思議ではないでしょう?クラスでも優秀な成績を修めていて、クラスからの信頼もある。そして、私の派閥の生徒たちは全員が()()()()()()()()()事を約束します。…ね?皆さん」

 

「まあ西園寺さんなら…」「ええ。良いと思う」

 

「…なら問題ないか…」

 

「…!?」ガーン

 

 

なんとか眉をピクリと揺らす程度の動揺に収める。しかし内心の動揺は収まっていない。しかしよく考えてみたら葛城君が問題なく試験での結果を出せばリーダー継続をするのだと前向き(ポジティブ)に考えることにする。…現実逃避ではない。決して。

 

 

「では、西園寺。頼めるか?(俺もサブリーダー等として頼む、近い提案をする予定だった。…渡りに船、という奴だな)」

 

「…ええ、よろしくお願いしますね、葛城君(…どうしてこうなったの?葛城君、頑張って下さい…!)」

 

「ふふ…。それでは皆様。私の言えた事ではないのですが、体調管理はしっかりして試験に臨んで下さいね?(葛城君のお手並み拝見…ですね。いずれにしろ…ふふ…)」

 

 

こうしてクラスの方針は固まる。一部、不和を内包しながらも、Aクラスは一つの組織として作戦を立てるのであった。

 

―――――――――

Side.佐倉愛理

 

 

七月の半ばの週末、私は約束していたお買い物の待ち合わせで学生寮の一階にいた。緊張しすぎて、昨日はあまり眠れなかったけど待ち合わせの時間が迫る度、胸の鼓動が早まっていくのを感じる。

 

―――あの事件があってから、私は伊達眼鏡を外して、髪型も雫として活動していた頃のものに変えた。

クラスの皆に質問攻めにされたりしたけど、櫛田さんや仲良くなった長谷部さん。撫子さん経由で仲良くなった一之瀬さんがフォローしてくれて何とか受け入れられた…と、思う。

それから、学年問わずに付き合って欲しいとか、手紙で呼び出しをされたりしたけど、全部丁寧にお断りをした。すっごく緊張したけど、最近は声をかけられるのも、断るのも慣れてしまった。……慣れって怖いと思った。

※長谷部さん曰く、夏前と冬前は彼女彼氏が欲しくて声掛けが多くなるらしい。

 

チン、と音がして目を向けるとエレベーターが開く。すると、待ち合わせの相手の西園寺さ…撫子さんが小走りでやってきた。まだ待ち合わせの10分前なのだが…。それよりも、思わず、という様に返事をすると撫子さんからも衝撃的な発言が返ってきた。

 

 

「愛理さん!…お待たせしてしまったようで…」

 

「な…撫子さん…!わ、私も今来た所なので…!」

 

「ふふ…今のやり取りって…まるで、デートみたいですね♪」

 

「………で、デート…//」

 

 

()()()。…そう、これは半ばデートなのである。水着を見に行くと約束をしたので、一緒に日を合わせてショッピングモールに行くことになったのだ。思わず、という風に相手の姿を見ると、思わず口から感嘆の息が漏れてしまう。

 

サマードレスというのか…真っ白いワンピースだが、夏仕様で薄い生地。それを、細い紐のような肩掛け部分のみが生地を支えている。その中の零れそうな二つの胸に、男女問わず思わず視線を向けてしまう事必至だ。…後は直射日光を遮る為の日傘だろうか、白地に淡い青と緑の花柄のそれを持って一階ロビーの視線を独り占めにしている。

※一部自分に向いているのには気付いていない。

 

 

「…あ、あの…撫子さん。良く、似合っています…//」

 

「…!ふふ、ありがとうございますね、愛理も、よくお似合いですよ♪」

 

 

今日の為に気合を入れて選んだ淡い桃色のブラウスと、青地でワンポイントのリボンが付いたプリーツスカートを選んだ。それに顔を真っ赤にしながら返事をして寮を出ると、強い日差しが私たちを貫く。思わず手で遮ろうとすると、バサ、と日傘の開く音。振り返ろうとすると、日の光を遮る白いカーテンと、印字された花と蔦が視界に入った。

 

 

「え…!撫子さん…だ、大丈夫ですよ?日傘は撫子さんが…」

 

「ふふ…♪二人で使いましょう。あ、もしかして…じゃあこうして…♪」ギュッ

 

「はわわっ!?な、なな撫子さん…!?」アタフタ

 

 

何と、相合傘。そして腕には握られた撫子さんの温かくて柔らかい…す、素肌の感覚が…!

早くなる鼓動を抑えながら、横目で()()()()()()()()()の顔を盗み見る。…すぐにバレてしまい、首を傾げる姿にもかあっと赤面するのを感じる。撫子さん…。私を、雫を変えてくれた人。私が、今一番気になっている人…。つながる掌の熱を感じながら、買い物に向かう。周りなんて何も見えない。ただ、彼女のことだけしか…!

 

 

―――そうして、心臓バクバクで、カチコチに固まりながらも、私と撫子さんの初めてのお買い物(デート)は、幕を開くのでした。

 

 

※この後めちゃめちゃデートをした。なんなら、周囲の目線を集めに集めて一躍"時の人"となるのを、佐倉愛理は知らない。

 

―――――――――

Side.茶柱佐枝

 

 

週末の放課後、珍しく私用でショッピングモールをうろついている。普段のスーツにタイトスカートではなく、濃紺のデニムパンツと地味目な色のカーディガン、さらには髪も結わえずにいる為、だいぶ印象が違う。この格好だと、生徒達にも気付かれることなく過ごす事が出来て気が楽だ。

…教職員にとって、休みとは休みに非ず。特にこの学校の特異性を考えると問題を学校内部で処理できるとはいえ、その頻度が外部の比ではないだろう。常に業務用の端末の所持を義務付けられている為、本当の意味で自由な時間はかなり貴重だ。

生徒の為の施設とはいえ、敷地内には当然大人も多数仕事をしている。その大人の為の憩いの場も、当然ある。夜には行きつけのバーに行くか。それとも、と予定を立てようとすると視界の端に見知った顔を見かける。

 

 

「あれは…撫子…?隣に居るのは―――」

 

 

ショッピングモールの一角で機にかけている生徒達を発見する。後ろ姿だけだったが、恐らく担当しているクラスの佐倉愛理と一緒に店に入る所を。ふとした興味で見ると、水着や女性服の専門店の様で店の中はそこそこ盛況なようだ。茶柱としては予定など無いが、気まぐれで。そう、ほんの気まぐれで店内に入ることにした。

 

 

従業員のいらっしゃいませ、という声を耳にし店内をブラつくと、生徒達が思い思いの水着を手に取り、時に試着して確かめているのを眼にする。…店内にはリア充(男連れ)が居ない為か、ガラス張りの店外に見えない様に設置された更衣室周りでは割とオープンに肌を見せ合う生徒達の姿があった。

 

 

「この色ヤバくない!?」「今年の人気な―――」

 

「あ!そっちの可愛い!でも高ーい!」「ポイントがね~」アハハ

 

 

いくつになっても、女性という生き物はお洒落には真剣(マジ)だ。それを無くしたら、急速に老け込む事、間違いない。

ブルりと怖気を感じ、自分に似合う水着は無いかと目利きしてみる。やはり人気なコーナーには人だかりがあるが、ホルターネックやクロスホルタービキニ等、()()()()のコーナーにはその姿も疎らだ。

安心して水着を手に取っていると、背後の更衣室のカーテンの開く音がする。チラリと視線を向けるとそこには、

 

 

「…?茶柱先生…ですか?ごきげんよう、です」

 

「……………な、撫子…か。うむ………ごきげんよう」

 

 

思わずオウム返しになってしまった茶柱。他クラスとは言え教え子に水着を選んでいる所に声をかけられたのもあるが、何より彼女の水着姿に目を奪われた為だ。

シミ一つない、夏なのにまるで雪肌のような白いそれを覆っているのは黒い3つの三角形と薄い紐のみだ。三角ビキニなのは分かるが、その視覚的暴力は以前の保健室で見た光景を思い出す。あの時も呆然自失となったが、今度は違う意味で固まってしまう。

 

非常に、エッチだ。(直球)

 

―――同性から見ても、その胸に視線が集中してしまう。いや、無論他のウェストの()()()やヒップ、そこから下半身に伸びるスラッとした太腿にふくらはぎもとても魅力的(エッチ)だが、それすらも凌ぐ光景が目の前にあった。

 

キョトンと固まっている撫子が、恥ずかし気に、手を後ろに回しその身体を茶柱に晒している。「…似合いますか?」と聞いてくるが、なんとか「よく似合っているぞ…」と返すのがやっとだった。それに花が咲いたような笑顔を浮かべる撫子。

 

※更なるダメージが茶柱を襲う!

 

 

「良かった…!実は、愛理…ええと、佐倉さんと来ていたのですが私に合うサイズの水着があまりなくて…。なので、紐などの調整で着られるフリーサイズの水着を店員さんと見繕って下さっているんです♪」

 

「そ、そうだったのか…それは良かったな。うむ」

 

「それでですね…あの…茶柱先生がお忙しくなければ…その…」

 

「あぁ…」

 

 

もじもじと胸の前で手を合わせている撫子だが、水着姿だからかその動きすら非常に煽情的だ。会話内容が脳に入らない。耳を左右に通り過ぎているような感覚。ただ茶柱はもう、目の前の撫子から目が離せないでいた。

 

 

「私の水着を…選んで下さいませんか…?」

 

「水着…撫子の水着…」

 

「はい、あの…お忙しくなければ…その…」

 

「…あぁ、分かった…」

 

「………っ!ありがとうございます…!」パアァ…!

 

 

その姿のまま、腕を取られ抱きしめられる。思わずハッとするが、後悔先に立たず。むにゅん、と目の前の暴力装置(おっ〇い)に掌が呑み込まれ、「あっ…!」と素の声が出てしまう。それに驚いたのか、慌てて手を放し謝られるが気にしない様に取り成す。そうして撫子の好きな色を聞き、彼女の()()()()()水着を数点集めて来る。

 

…曰く、『出来るだけ布面積が多い方が…』『でも、先生が選んで似合っているのであれば…!』と一応の希望(リクエスト)を出されたが、あのおっ〇いでワンピースタイプのものは無謀だろう。念のため、最大サイズのラッシュガード等を最初に持って行って、佐倉も呼んで3人で何とか着せてみたが。

(※案の定、かなりキツかった)

 

 

「あの…茶柱先生…これ「言うな」…あの「何も言うな」あぅ…//」

 

「?ちょっとキツイですが、どうですか?動きやすくて、良いかもしれません♪」

 

「………撫子、それよりもこっちの方がお前にはよく似合う。着てみてくれないか?」

 

「…?分かりました。その前に、愛理、お願いします」

 

「は、はい」

 

 

パシャリ、とシャッターを切る。佐倉愛用のデジカメでの撮影だ。店の店員は無言でスルーしている。いいのか、それで…。

………それはそれとして私も欲しい。

 

なんでも、友人の一之瀬から頼まれているらしい。今日はどうしても予定が空かず、泣く泣く撮影を佐倉に任せたとの事。

 

 

その後も希望だった白のワンピースを着てみたり、(案の定、圧迫された布と自己主張する胸部が凶悪だった)店員の持ってきた

スリングショット風の赤い水着(おい、店員…!)を着てみたり(私を含め全員が鼻血を出して、撮影が中断となった)と被害者が出る様になってしまった。

 

 

「次は青い水着ですね…では着替えてきます♪」シャッ

 

 

カーテンを閉めて、紐を解く音と共にポトリ、と脱衣をする音がする。次の撫子の水着姿を待つのは、顔を真っ赤にして内股気味になっている佐倉と目の輝きを失っている茶柱の二人だ。

 

 

「茶柱先生…わ、私もう…//」

 

「落ち着け佐倉。「先生…」この後は私が水着になる。「先生…!?」…お前はデジカメで撫子の姿をしっかり撮れば良い。(発狂)」ブツブツ…

 

「先生、正気に戻ってください先生…!」ユサユサ

 

「………どうですか♪愛理、茶柱先生…!」シャッ

 

 

カーテンの開く音と共に、再び女神の身体を見せつける撫子。段々と慣れてきたのか、若干頬が赤いもののポージングも慣れたものだ。それに機械的にレンズを向け、時に全身を。時に下から撮影をするのはもはやプロの技術(ワザ)だ。

 

 

「撫子さん、視線をこっちに下さい。そう、あと腕を膝に置く感じで屈んで…」パシャパシャ

 

「こう…?ですか?」ギュッ

 

「…(つまり撫子の胸を見るからダメなのであって撫子の胸に触れば良いんじゃないか?あるいは水着越しではなくて直接見れば耐性が体勢が耐性…)」ブツブツ…

 

「…(ねえ!他のお客さんは帰って貰ったわ!)」コソコソ

 

「…(じゃあ私はクローズの札を立てて来るから、あなたは次の服を!)」コソコソ

 

「…(もう水着だけじゃなくて良いわよね?()の下着なら彼女でも…!)」コソコソ

 

 

気付けば店内には従業員を除いて3名しか残っていなかったが、それに気が付くのはデジカメのバッテリーが切れるまで誰もいないのだった。

 

※この後めちゃめちゃ撮影会&試着会をした。最終的には全員が絶賛した水着と、何故か90%まで安くなった服を一式買う事になり、大荷物となった。店員たちはやり切った表情でお見送りをしてくれた!!

 

 

――――――

※更衣室での一幕

 

 

 

「あ…茶柱先生…」

 

「動くな、撫子」

 

「は…はい…」

 

「…胸に触るぞ…」

 

「はい……んぅ」

 

「我慢しなさい。ん、キツイな…。一気に脱がすぞ…」ジジ…

 

「ん…!んぅ…!」フーフー

 

「良し…もう少し…」

 

「やぁ…もう、ダメです…先生…!あぁ…!」

 

「よし、これで…!」グイッ

 

「ぁん…!はぁ…はぁ…」

 

「よく我慢したな、撫子…」ナデナデ

 

「はい…先生…ありがとう、ござい…ました…」ハァハァ…

 

 

・・

 

・・・

 

 

 

 

 

 

「あ、あのーもう大丈夫ですか~?//」チラッ

 

「…えぇ、もう平気です。やっとジッパーが開きました。…次を持ってきてください」

※お眼眼グルグル

 

 

※フロントジッパーの水着を下せなくなって助けを求めた撫子&助けた茶柱。更衣室の外は流血沙汰になっているが、全員が至福の表情だ。問題は(きっと)ない。

 

 

―――――――――

 

葛城「西園寺なら大丈夫だろう」

 

有栖「撫子さんなら大丈夫でしょう」

 

神室「撫子なら大丈夫でしょ」

 

鬼頭「坂柳さんがいうなら大丈夫だろう」

 

橋本「姫さんが言うなら大丈夫だろ」

 

撫子「…!?」ガーン

 

―――――――――

 

撫子「お買い物デート♪」ルンルン

 

雫「撫子さんと…デート//」テレテレ

 

親衛隊「…(一之瀬さんに新しいライバル…捗るわぁ…)」ギラギラ

 

―――――――――

 

雫「こっちに目線下さーい」パシャパシャ

 

撫子「こ、こう…ですか…?…♪」ポーズ

 

茶柱「撫子撫子撫子…」SANチェック失敗

 

店員「またのご利用お待ちしております」最敬礼

 

 




今回は少しだけ早く出来ましたかね…?
次回は、改めて原作呼んでからの投稿になるかと。
少しだけお時間をくださいませ。それでは、読了ありがとうございました。

撫子の水着は?※際どいものは室内or誰もいない場所で特定の相手にのみ見せる事になります!

  • 通常ビキニタイプ
  • ※際どいビキニ
  • ワンピースタイプ
  • ※際どいワンピース
  • セパレートタイプ
  • ※際どいセパレート
  • ※際どい水着
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