ようこそ(勘違い)大和撫子の学校生活へ 作:エカテリーナ
今回は長くなってしまいました。
数字は見にくいかもですが、リザルト最後に乗っけときました。
面倒だったらそこで把握して下さいませ。
アンケートも用意しています。
それでは、ご覧くださいませ。
Side.軽井沢
「こちらの要求は、この契約書にサインを頂くこと。…それを対価に、先の契約の減額に同意いたします」
「………拝見するわ」
そういって、堀北さんはAクラスの西園寺さんから渡された契約書?をじっと見てる。
…というか、やっぱ直に見ると西園寺さん、凄い美人だよね。まさに大和撫子!って感じだし、正確も良くて綺麗で、なんていうかズルい。
なによりその、胸!なに?メロン?スイカ!?…クラスの長谷部さんとか佐倉さんよりも大っきいよね…。馬鹿な男子共じゃないけど、その…凄い。
じ~っと胸を見ていると、ゆさっと揺れた。不思議に思い視線を上げると、西園寺さんと目が合う。
「…っ…!」
「………?……♪」
ドキリとすると、不思議そうな顔からニコリと笑い掛けられて更にドキドキする。…やばい、多分、顔真っ赤だ。女同士なのに…なんで…。
火照りを誤魔化す為にも、私はみんなに見えるように置かれた契約書?に視線を向けることにする。え〜と、なになに…?
1枚目は…あ、さっきのスマホを集めるのとサインすることについて。もうみんなのサインもあるし、スマホがないのも無人島で1週間過ごした後だし、今更ね。
2枚目が、えっと…うん。よくわからない。でも、平田くんに聞いた内容だと払う金額を減らしてもらうのと、裏切りメールをしたらすごいポイントを払わなきゃなんだよね。
…男子の一部は慌ててスマホを渡してたから、笑っちゃってたけど、改めて契約書を見ると…怖い。
それで、3枚目。手に持っている堀北さんの手元を覗き込むと、ソコにあった内容は初耳の内容だった。
ーーー
契約書③
1.DクラスはAクラスと直接対決する場合を除き、努力義務の範囲でAクラスに協力する。
2.1の履行の為、本契約に同意する旨の覚書をDクラス生徒の過半数分、用意するものとする。
3.この契約は契約締結時点の現Aクラスと現DクラスがCPで隣り合うまで継続されるものとする。
4.努力義務の有効な効果範囲について意見が分かれた場合、両クラス担任及び別クラスの教師1名の意見を仰ぐものとする。
「………」
「………」
んん?ちょっとよく分からないけど、要するにAクラスと協力していくってこと?よく分かんない。Aクラスは敵だし、協力なんて出来る訳ないじゃん。
でも、クラスでも頭が良い堀北さんとか幸村君がスゴイ考えてるし、平田君と櫛田さんも小声でなんか話してるみたい。…綾小路?君は、ちょっと分かんない。てか、なんでここに居るんだろ。
そうして、サインに同意する事を決めた後にいよいよ金額の相談になったみたい。最初に堀北さんが提案した金額は500万PP。ご、ごひゃくまん…。え?え?そんなにAクラスにあげちゃうの?思わず声を出すと、平田君が声をかけてくれるけど思わず周りを見回してしまう。
………驚いているのは、私だけみたい。あんなに…こう、『打倒!Aクラス!!』みたいな堀北さん達も緊張交じりな顔つきで西園寺さんの返事を待ってる。
「………」
「………」
「………撫子ちゃん、どうかなっ?」
「…桔梗…そうですね…」
顎に手を置いて、こう、『考えるポーズ』をした西園寺さんにこっちも固唾を飲んで見守っていると、空気を変えたのは櫛田さん。西園寺さんの近くにいって後ろから肩に手を置いて、交渉?してる。頬を突いたり、後ろから恋人みたいに抱き着いたり。…え?もしかして櫛田さんって…。いやいや、考えすぎか。
でも、その後に西園寺さんから金額についての提案があった。えっと、協力に同意する人数に応じて?んん?どゆこと?…あ、今回は私だけじゃないみたい。平田君も詳しく内容を聞いてる。それに西園寺さんが分かりやすく(あんまり分かんないけど)書いてくれて、幸村君が確認してくれる。
「つまり、今の契約の…協力を約束するとサインした人数に応じて金額を減額するという事だ」
「契約の過半数は20名。…仮にクラス全員がサインしたら40名。一人につき10万PPという事は、最大で650万までは減額してくれる…そういうことかしら?」
「…もし全員サインをして下さるなら、お支払は500万PPでも良いですよ?」
「えっ!ほんと!?」
「………!」
「………っ」
「………」
ならサインしなきゃ損じゃんっ!そう思ったのは私だけみたいで、他の人たちはなんか考えこんじゃってる。え?だめなの?平田君の手を引くと、全員が契約をする場合のリスクを説明してくれる。
えっと、なんでも全員がAクラスに協力をする事になると、それはそれでリスキー?なんだとか。…よく分かんないけど、ポイントが貰える方が大事なんじゃないの?
…もしも、最初の取り決め通りだと20人がサインして、200万減額。1050万PPが850万PPになる。それだと、えっとえ~っと?うんうん唸ってると、西園寺さんが分かりやすく書いてくれた一覧を見る。
★支払い一覧・・・1050万PPの減額についての早見表。
①サイン20人(基本)
・・・△200万PP=支払い850万PP
受け取り総額:1300万PP
→ 1人当たり約32万PP
②サイン30人(+10人)
・・・△300万PP=支払い750万PP
受け取り総額:1400万PP
→ 1人当たり約35万PP
③サイン40人(全員)
・・・△550万PP=支払い500万PP
受け取り総額:1650万PP
→ 1人当たり約41万PP
これだと分かりやすい。けど、やっぱりポイントは多い方が嬉しいけどなあ…。その後、堀北さんが小声で相談を終えると、西園寺さんと交渉を始めた。
「西園寺さん、金額の単価を上げて欲しいのだけれど」
「具体的には、どの位でしょうか?」
「一人につき15万PP。…現時点でこちらが20人のサインをした場合、300万PPを減額して欲しいの」
「…そうですね、
「30人?…450万PP、下げてくれるというの?」
「はい。…もしも20人が限界だというのなら、既定の減額に加え100万PPを追加してもよいですがサインをする生徒をこちらに選ばせて頂きたいです」
「…少し待って」
西園寺さんの頷きを見た後に、また小声で相談をする皆。…正直わたしにはちんぷんかんぷんだから西園寺さんの事とか、さっきから何も言わないでいる綾小路君を見ていると、二人は何故か目を合わせて…こう、目と目で通じ合ってるような感じになってる。…知り合いなのかな?
首を傾げていると、幸村君が「まとめるぞ?」と言って何かを書き出したみたいなので、慌ててそれに目を走らせる。
①サイン20人(基本) ・・・△200万PP=支払い850万PP 受け取り総額:1300万PP → 1人当たり約28万PP
①’対象生徒を選ばせれば、追加で△100万PP 受け取り総額:1400万PP → 1人当たり約35万PPに変化
②サイン30人(+10人)・・・△300万PP=支払い750万PP 受け取り総額:1400万PP → 1人当たり約35万PP
③サイン40人(全員) ・・・△550万PP=支払い500万PP 受け取り総額:1650万PP → 1人当たり約41万PP
※一人当たり15万PP減額
②サイン30人(+10人)・・・△450万PP=支払い600万PP 受け取り総額:1550万PP → 1人当たり約38万PP
③サイン40人(全員) ・・・△600万PP=支払い450万PP 受け取り総額:1700万PP → 1人当たり約42万PP
結論として、私たちは②の30人のサインする契約に同意することになったみたい。逆に書かない10人は、この場に居る人とか須藤君、あと小野寺さんとか能力高い人を外すことにするって堀北さんが言ってた。
…西園寺さんの目の前で言ってたから慌てたけど、別にあっちは当然ぐらいに考えてたのかも。全然気にしていなかったし、むしろ平田君とか櫛田さんの方が不安そうだった。
なんていうか、頭の良い人同士の交渉?みたいで凄かった。後は、契約をする間際になって綾小路君が契約について突っ込みをした。
「ちょっといいか。西園寺、契約の一つ目なんだが…気付いてるよな?」
「えっと、綾小路君…。…その……はい…」
「やっぱりか…」
二人以外、何のことか分かってなかったけど、ため息を吐いた綾小路君と、しゅんとしてしまった西園寺さんになにかあると思った堀北さんが質問する。
「どういうこと?」
「よく読め、堀北。…啓誠もだ」
「………なるほど、そういうことか…!」
「………っ!」
「え?え?」
ハッとした二人と、よく分かっていない私。綾小路君が指でなぞった部分を読み上げると、その部分の
「―――努力義務の範囲でAクラスに、協力する?え?なんかダメなの?問題ある?」
「…そうだな。このままだと俺達は特別試験だけじゃない。
「えぇっ!そうなの!?」
「………」
元々、特別試験での協力となっていた条件が、いつの間にかいつでも協力に変わっていたらしい。綾小路君が「これ、西園寺の発案じゃないだろ」というとビクリと肩を(ついでに胸も)揺らした西園寺さんが「のー、こめんと、です…」と返した。…あ、図星なんだ。
なんだろう、ちょっと胸に刺さるものを感じた。…なんていうか、萌え?ってやつなのかな…。
「…とりあえず、特別試験の、という文章に変えさせて貰いたいんだが」
「ええと、…クラス単位で順位を競う学校行事、という文章ではダメでしょうか?」
「…(特別試験以外でも、なにかあるのか?)…50万PPの減額を追加して貰えるか?」
「………分かりました」
「よし。…堀北、後は良いか?」
「………ええ、任せて頂戴」
そうして最後に綾小路君の活躍で支払うポイントは予定よりもかなり減額したらしい。
…なんていうか綾小路君て、地味にスゴイのかな?…佐藤さんとか、松下さんにも聞いてみよっと。
―――◇―――
Side.撫子
Dクラスの方との契約が無事(?)完了して、次のクラスの方とも契約を結ぶ為の話し合いに向かいます。
…中々どうして、考えさせられる内容だけにどうやって有栖や葛城君たちに説明をしようかと、考えてしまいます。ええと、先に帆波達…ですよね。
私は用意した契約書の内容を頭に浮かべながら、待ち合わせの一室に向かうのでした。
・◇・
――――――――――――
交渉:Bクラスの場合
交渉に来たのは、帆波と隆二君の二人でした。
二人は要望を纏めた書類をこちらに見せて下さいました。…内容は当然、減額と方法について。
1つ目が金額は800万で良いものの、4回に分割して支払いたいというもの。もう一つは、支払いは翌々月からにして貰いたいというもの。
…たしか今のBクラスは977CP、一カ月に得るPPはクラスで約400万PPになる。
別に、一括で支払っても支給されるポイントで十分に賄える。決して大きい金額にはならないと思うのですが…。…なにか理由があるのでしょうか?
「…帆波、それに隆二君。
「あはは…。あ~えっと…、やっぱり気になるよね」「………」
少し恥ずかしそうに頬を掻いている帆波でしたが、隆二君が応えてくれます。聞くと成る程、クラスの和を最優先とするBクラス
即ち、保険の為です。オフレコで、と念押しされて聞いた帆波の持つポイント。現時点で、260万を超えているとのことです。
これは1生徒としては破格の額ですが、Bクラスの共有資産として預かっているとの事。今回の報酬を一括ではなく分割支払いにすることで、260万+2150万−200万。そのポイントは
―――そして、この学校で
一つは、Aクラスへの移籍。2000万ものポイントを用いて、一人の生徒をAクラスに移す。この制度は今まで使われたことが無いと堀北会長から聞き及んでいます。でも、彼女が欲している特典は恐らくもう一つの…。
「2000万PPがあれば、一度だけ
「はい。…生徒会の役員として、資料の上で確認しています」
「なら話は早い。…俺達のクラスは早急に2000万のポイントをストックしたい。理由は…」
「自分のクラスメイトを守る為、という事ですか…」
「………」
ついっ、と目を逸らす隆二君に思わず微笑むと、帆波もこちらを見て「にゃはは…」と笑いを漏らします。…?なにか後ろめたさの様な色を感じます。
しかし、それが理由なら得心が行きます。Aクラスへの支払いに800万PPを一括で支払うと、得られるPPは1350万PP。
手持の260万PPと合わせても400万PP足りません。でも、分割なら?一時的にしろ、2150万PPが入れば後は毎月の支払で2000万PP以上を保持する事が出来ます。
流石Bクラスと納得をしていると、帆波から不安げな声で「どうかな…?」と上目遣いされます。黙っていた私が不安を与えてしまってのでしょう。慌てて、内容に否が無いことを伝えます。
「あっ。…ええと、私としては構わないと思うのですが…「本当っ!?」っきゃっ帆波…!」
「…一之瀬、落ち着け…聞こえていないな」
その後、「撫子~ありがと~!!」とぎゅうぎゅう抱きしめて来る帆波に目を回していると、数分後にようやく落ち着いた後に解放されます。
コホン、と空気を入れ替える為に咳ばらいをすると二人とも姿勢を正してくれました。…気を取り直して、こちらの気になる部分を確認しなくては。
「それで、帆波。そちらの要望については問題ないのですが、お聞かせ下さい」
「うん、なにかな?」
「支払いについて翌々月からというのは何か理由があるのですか?…試験の結果に伴うPPの支給はたしか、今月の試験後に直ぐ受け取れる筈ですが…」
「あ~…それは、えっと…」
「…?」
「…俺から話そう」
「えっ!?か、神崎君?べ、別に撫子に話さなくてもいいんじゃにゃいかにゃっ!?」
帆波は何故か噛んでいた。しかし、それは隆二君が見せてきた契約書の控えを見て納得をしてしまいます。
…無人島試験で、Cクラス龍園君との契約で得たクラスポイントや協力の対価で200万PPのやり取りがあった様子です。
「なるほど…そういう事でしたか」
「ああ。急な出費ではあったが、十分元が取れると思いクラスの総意で結んだ。…今回の試験は、渡りに船、という面もあったな」
「よく、分かりました…」
「撫子………」
少し考える。
現時点では、Dクラスよりも利益が出る条件を提示してくれている。分割であってもCPの状況や保有する総PPから貸し倒れのリスクは少ない筈。
こうして、A-Bクラス間の契約は締結することとなったのです。
――――――――――――
Aクラス-Bクラス間 契約書
―――Aクラス-Bクラス間 契約書①―――
・
・
・
―――Aクラス-Bクラス間 契約書②―――
1.契約書①が満たされた場合、下記の何れかを結果に従い得るものとする。
Ⅰ-全てのグループが結果①となった場合。
■CクラスはAクラスへ、試験終了後に受け取ったPPの合計の内、8,000,000PPを代表生徒に振り込むものとする。
・
・・
・・・
追記1;契約後翌々月1日から分割で、毎月、2,000,000PPを振り込むものとする。
追記2:支払い期日に振り込みが為されない場合、遅延損害金として支払いの元金残額の10%を追加した金額を一括で請求できるものとする。
――――――――――――
こうして書類を完成させ、真嶋先生と星之宮先生に確認頂いて代表生徒の私と帆波がサインをする。
後は、Bクラスの生徒の方々にもサインを貰って完了だ。足を運んで頂いた2人にお礼を言うと、少しだけ緊張があった空気も柔らかいものとなり「完全休日の日に遊ばない?」と提案されました。
快諾をする私に、ぱあぁと花笑みを浮かべ、抱き着いてくる帆波とそれをみて笑みを浮かべている隆二君。
…まさか、あんな予想もしない提案をされるだなんて、この時の私は思いもしませんでした。
・◇・
「…一之瀬、良かったのか?
「うんっまだ良いかな?…それに神崎君だって、誤魔化し方が自然でビックリしたよ」
「そうは見えなかったが…だがこれで、後は本命の契約を結ぶだけだな」
「そうなんだよね~あと、多分、龍園君も同じこと考えてるっぽいって星之宮先生が―――」
「そうか、だが―――」
――――――――――――
交渉:Cクラスの場合
先ほどのBクラスとの交渉とは違い、最も警戒すべきだと念押しをされた龍園君が相手です。
…最後まで同席しようと言っていた葛城君でしたが、やはり先の試験で根強い警戒を抱いてしまったのだと思います。
それはそれとして、彼の最初の一言は単純明快でした。
「
「………半分、ですか」
「あぁ」
「………」
「元々、契約を結んだ時点でお前らAクラスの勝ち戦。そこまで
そう言って足を組んだ龍園君を前に、私はかねてより考えていた提案を伝えます。
「即渡しのポイントは半分でも構わないと私は考えています。…ですが」
「フン…他の奴らの手前、そういう訳もいかねえと」
「はい…」
そういって「続けろ」と
「その………いかがでしょうか?」
「………随分、動きが
「はい」
「………毎月の支払回数を減らせ、か」
そう、龍園君に対価として要求したのは無人島試験で彼らCクラスと結んだ契約―――毎月のPPの支払い。これの支払い回数を減らす様にと提案致しました。
現時点で、来月9月からですと31ヵ月支払う事になっておりますので、たたき台として12ヵ月の免除を提示。
龍園君に渡した用紙には暫定での支払い金額を記してあります。
1ヶ月 ・・・20,000PP×39人=780,000PP
12ヵ月 ・・・780,000PP×12ヵ月=9,360,000PP
31ヵ月 ・・・780,000PP×31ヵ月=24,180,000PP
ちなみに、今回免除する
500万PPと936万PP、ほぼ倍の開きがありますが受け取れるまで時間がかかるものより今すぐ受け取れるそれに価値があるのは当然…というのは葛城君の談でしたが…。…みるみる龍園君の目に怒気が籠っています。
「…
「………あ、あくまでたたき台としての数字ですので、その…」
「チッ…なら7ヵ月分だ。…546万、十分だろ」
「ええと…少々お待ちを」
「………(最悪、10ヵ月。780万て所か…)」
スマホで先ほどのBクラスとDクラスの結果を含めて、
予備の用紙に要望を記して、龍園君にもう一度お願いをしてみます。
「あのっ…!7,5ヵ月分でどうでしょうか…?」
「………(…!)」
「………っ…」
「チッ………仕方ねえ、吞んでやるよ」
「っ!ありがとうございます!!」
仕方がないとため息交じりに「早く纏めろ」と話す龍園君に、条件を纏めたものを清書して、お互いに確かめます。
――――――――――――
Aクラス-Cクラス間 契約書
―――Aクラス-Cクラス間 契約書①―――
・
・
・
―――Aクラス-Cクラス間 契約書②―――
1.契約書①が満たされた場合、下記の何れかを結果に従い得るものとする。
Ⅰ-全てのグループが結果①となった場合。
■CクラスはAクラスへ、試験終了後に受け取ったPPの合計の内、5,375,000PPを、翌日までに代表生徒に振り込むものとする。
・
・・
・・・
――――――――――――
先日お渡しした契約書に減額した支払い金額や、更に支払い月を7.5ヵ月減額する内容を織り込んでまとめます。
「おい…端数ぐらい削れよ」「ダメですっ」「チッ…」と軽口を応酬しつつも確認して貰い、先生を呼んで無事に契約となりました。
その後、契約に来て下さった先生方にお礼を言い、席を立った龍園君にもお礼をするとジッとこちらを見ています。…??
二人だけとなった会議室で、暫し無言の時間が通り過ぎます。何も言わない彼に首を傾げて声をかけると、こちらに近づいてきます。
「…?龍園君…?どうかしましたか?」
「撫子。…この試験が終わった後、夏休み中で良い。時間を寄越せ」
「え?」
「今回の。…島での件も含めて報酬がてら、メシでも奢ってやるよ」
「あの…、そんな。報酬なんて―――きゃっ」
気になさらないで、…そう続けようとするとグイッと身を引かれて、龍園君に身体を預ける形になります。男性らしい固い胸板の感触や、予期せぬ接触に驚いて言葉を失っていると、真剣な表情の龍園君と目が合います。
「………嫌か?」
「…いえ、そんなことは決して…」
「決まりだ」
「はい…。……ぁ…?」
「また連絡する。…誰にも言うな」と言って、龍園君は私の身を解放してくれました。そうして後ろ姿を見送る私が我に返るのは、様子を見に来た真澄さんが肩を叩いてからになるのでした。
―――〇―――
Side.坂柳
『…有栖、ありがとうございます』
「ふふ…いいえ、とんでもありません。方々から譲歩を引き出した撫子さんのお手柄なのですから、お礼は不要です」
電話先の撫子さんから感謝を告げられる。こみ上げて来る歓喜と、
…電話をされた内容は、いわゆる根回しというもの。予定外ではあるものの、許容内の一時的な出費について同意を得たいとの相談。多分、船に居る葛城君にはこれからか、既にも相談をする筈です。私も全く否はない…いえ、若干とはいえリスクを含むものではあるでしょうが、それも実力で無力化出来るだけの実力も能力も、私達Aクラスは持っている。なにも問題はないでしょう。
『では有栖、お身体にお気をつけて下さいね』
「えぇ。…撫子さん、お戻りになったら一緒にお食事でもいかがですか?」
『喜んで』
とても心地よい気分のまま電話を切ると、鼻歌でも歌ってしまいそうなまま昨日届いたメールを見て、直ぐに人気のレストランをチェックし始める。
真澄さんからのメールで届いた試験のルールと、橋本君のメールにあった状況。そして、撫子さんからの電話。その場に居なくとも、まるで手に取るように試験の流れが分かる。
私は胸の高鳴りを覚えたまま、撫子さんとのディナーに相応しいお店を探すのでした。
―――
件名:進捗報告
『姫さん、撫子ちゃんの作戦は昨日の添付したデータの通りだ。
今さっき、B,C,Dクラスの同意を得たから、これから俺達も含めて全クラスのスマホは預けることになる。
それまで連絡は誰も取れなくなるから、結果報告は4日後の夜以降に―――』
―――
「………ふふ、相変わらず、
――――――――――――
■リザルト
Aクラス
+2100万PP
Bクラスから分割で800万PP
Cクラスから一括で537万5千PP
Dクラスから一括で550万PP
合計で3987万5千PP → ポイントは2100万PPはクラスメイト各自が保管、残りは西園寺が保有
Cクラスへの支払いの免除7.5ヵ月分:585万PP分
Dクラスから30人分の協力要員
Bクラス
+2150万PP
Aクラスへの支払い800万PP
合計で1350万PP → ポイントは一之瀬が保有
Cクラス
+2150万PP
Aクラスへの支払い537万5千PP
合計で1612万5千PP → ポイントは龍園が保有
Aクラスからの支払いの免除7.5ヵ月分:585万PP分
Dクラス
+2150万PP
Aクラスへの支払い550万PP
合計で1600万PP → ポイントはクラスメイトに均等に分配
Aクラスへの協力要員30人分
読了ありがとうございました!
船上試験もあと少しで終わりです。
続いて、夏休み編に繋がっていきます。
アンケートで深掘りと言うか、ダイジェストにしないシーンを募集致します。
皆様のお声でやる気スイッチも入るので、是非とも奮ってご回答お願いします。
また高評価、ご感想いつもお世話になっております。
感想、あるとやる気メーター爆上がりするので、ぜひぜひお願いいたします!
それではまた次回、よろしくお願い致します!
夏休みイベントで書いて欲しいキャラ・イベントは?
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堀北鈴音
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坂柳有栖
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一之瀬帆波
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櫛田桔梗
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軽井沢恵
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佐倉愛理
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椎名ひより
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星之宮知恵
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茶柱佐枝
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鬼龍院楓花
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朝比奈なずな
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綾小路清隆
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神崎隆二
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龍園翔
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平田洋介
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高円寺六助
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橋本正義
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南雲雅
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堀北学
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真嶋智也