ようこそ(勘違い)大和撫子の学校生活へ 作:エカテリーナ
夏休み編も(多分)あと一話。連投も一先ずここまでになるかと。
皆様のご感想、力になっております。少しずつ、返信できるところはお返しして参ります。
それでは、どうぞ。
―――――――――――――――――
Side.帆波
―――目の前で泣きつかれて眠っている撫子の頭を撫でる。
何時もとは逆に、どこか幼い妹のように見える撫子。…龍園君との会話は、争いごとに慣れていなかった撫子の心を、確実に傷つけるものだった。
止めたいとも思った。…でも、止めなかった。
『っ…!…っ、っ……!』
ついさっきまで、撫子は言葉もなく口を手で塞いで嗚咽していた。いつもより小さく見える背中を摩りながら、私の心中には2つの感情が込み上げていた。
―――嫉妬と、どす黒い独占欲だった。
撫子にこんな顔をさせた龍園君に嫉妬した。
撫子が心を割く、Aクラスの人たちに嫉妬した。
それでも、こんな弱った姿を私に、私
背筋にはぞくぞくとした電流が流れたみたいだった。
零れた涙を拭って、チロリと舐めると、とても甘美に感じた。
正面から抱きしめた撫子からは、まるで花のように芳醇な香りを堪能した。
―――誰に見せたくない。渡したくない。独り占めしたい。私だけの撫子で居て欲しい。
その為には、準備をしないと。
「…すぅ…」
「…大丈夫、大丈夫だからね?撫子…」
部屋にある姿見が目に入る。そこには、見た事のない顔の自分がいた。………へえ。私、こんな顔が出来たんだ。
―――まずは
撫子の髪を弄びながら、私は今日の出来事を思い出すのだった。
――――――――――――
今日は、夏休みも半ば。約束をしていた撫子と夕ご飯を一緒に行く…予定だった。先日、無事に南雲副会長の推薦で生徒会に入って、撫子と一緒の時間が増えた。
特別試験でもAクラスに迫る好成績を残せていて、クラスの皆のモチベーションもとても高い。正直、とっても充実していた。
ただ残念なことに、急にショッピングモールで電気のトラブル?で行く予定の店が営業をストップしたみたい。
予約のキャンセルを知らせるメールが届いて、ガックリしながら撫子に謝るとそれなら私が夕食を作ってくれるって言ってくれた!
…思わぬ幸運に、ガッツポーズをしていると、『もう一人お誘いしてもよろしいですか?』と撫子から連絡が来た。生徒会の先輩かな?『もちろんいいよ!』と返信をすると、撫子とそのもう一人の為にデザートを買って部屋のインターフォンを押した。
「…いらっしゃ―――ええと、おかえりなさいませ、帆波♪」
「っ…!うん、
出迎えてくれた撫子は、フリルのついた白いエプロンをしてた。…何回言われても、されても…慣れない。まるでドラマや漫画みたいに出迎える新妻と、仕事から帰った旦那様みたいなやり取りに、顔が赤くなっているのを感じる。
その後、「少しだけ待っていてくださいね?」と言われてふと玄関を見ると、男子用の靴がある。誰だろう?そう思って扉を開けた先に居たのは―――。
「………………え?」
「……………あ゛?」
「あ、龍園君。火の番、ありがとうございます。直ぐに代わりますので、待っていてくださいねっ」
パタパタと、渡したデザートーーーケーキを冷蔵庫に仕舞うと、こっちを見て固まってる龍園君からお玉を受け取る撫子。その後、棒立ちになっている所をお皿を出す様に言われて舌打ちをしながら取り出している龍園君。
…え?龍園君?ちょっと理解できない待って待って…。え?なんでお皿とか食器のの場所を把握してるの?初めてじゃないの?初耳だよ撫子?
「………チッ…客ってのはお前か一之瀬」
「久しぶりだね、龍園君。こんな所でナニシテタノカナ…?」
「…クク、凄むのか笑うのかどっちかにしろよ」
「質問に…答えてくれないかな?」
「ふん。…そりゃ、
「………」
ニヤニヤとする龍園君から目を逸らして、部屋中を観察する。部屋にかかった制服、チェストや…
「ホント、なんでいるのかな?龍園君」
「あ?…言っただろう?撫子と夕飯の約束があるってな。…お前が来るのは、予想外だったが」
「…それはこっちのセリフだよっ」
「―――お二人とも、お待たせしました♪」
そう言って撫子がお皿を運んでくると、とてもいい香りが鼻を掠める。今夜のメニューはビーフシチューのようだ。
夏とはいえ、部屋には空調が完備されていて煮込み料理も美味しく頂ける。特にそれが、撫子の作った料理だとすれば―――
「クク、感謝して喰えよ?一之瀬。俺の
「っ、どういう意味かな?」
「もうっ、龍園君?…お肉を提供して頂いたのは感謝しますが、帆波を呼んだのは私です。意地悪を言わないで、仲良くして下さいね?」
「ふん…」
窘める撫子に鼻を鳴らして、「大体、俺はステーキが良いと―――」や「あれはスネ肉で、煮込み料理の方が―――」と言い合う様は、なんというかとっても疎外感を感じる。むすっとしながらも「頂きます!」と手を合わせると、撫子も習って手を合わせてくれる。
一体どうして龍園君が。…その疑問に悶々としながらも、私は撫子特性のビーフシチューを頂くのだった。
「「………っ!!」」
―――お肉を用意したのは龍園君でも、撫子のシチューは絶品だった。私も龍園君も、無言で食べて終わってお代わりをお願いする頃には、当初のギスギスした雰囲気は無くなっていた。…まあ、それもデザートを食べ終えるまでの短い間だけだったけれどね…。
―――〇―――
Side.龍園
「ご馳走様~とっても美味しかったよ!」
「お粗末様でした♪」
「………」
美味い料理に満足していると、皿や鍋を片付けに席を立つ撫子。手伝おうとする一之瀬は断られたのか、こっちに戻ってきた。
で?と視線で訴えて来る奴に、こっちもなにがだ?と態度で返してやる。
「龍園君がここに居る理由は?」
「さあな。…一之瀬、お前と同じかもなあ?」
「船での仕返しのつもりかな?…撫子が戻ってくる前に教えてくれないかな?」
「………」
元々の予定とは違うが、一之瀬が居るなら居るで、方針を変えればいい。俺はスマホのメモを起動して、画面を一之瀬に見せてやる。
【クラス移動 交渉】
「………っ」
見せた一之瀬が息をのみ、同じようにスマホで文字を入力して見せて来る。
【約束と違う、Aクラスを脱落させてからの筈】
「…ククク」
睨みつけて来る一之瀬に、スマホの画面を見せる。
【龍園 翔 : 34,533,546:PPt】
「―――っ!?」
ガタリ、と物音を立てる一之瀬に、撫子が声をかける。それを誤魔化す様に、「何でもないよ~デザート出すね!」と返す一之瀬だが、まだその表情から驚きや警戒は抜けていない。
まあ奴のショックも分からないじゃねえ。以前聞いた、歴代で最もポイントを稼いだ生徒が1600万だか、1700万だったらしい。そのおおよそ
Aクラスとの契約を一之瀬が知るすべはない。ただただ不気味に見える筈だ。
思い返すのも業腹だが、Aクラスの―――いや、西園寺撫子の行動にはいつも振り回されちまう。コイツが俺の
机に並ぶケーキを尻目に、俺は撫子に呼び出された日の事を思い出していた。
・◇・
「来たぜ撫子。…待ち合わせに男連れってのは頂けねえが、な…」
「…」「…」
船から戻って、次の日の午前中。ショッピングモールの個室のある店に呼び出され、その場に居たのはAクラスの3人。
呼び出した張本人の西園寺撫子。坂柳の飼い犬である神室と、殺し屋みてえな
「龍園君、お呼び立てしてしまい、申し訳ございません」
「…お前が呼び出すんだ。構わねえ、直接会いたいってのは、どんな用件なんだ?」
「実は…ええと、暫しお待ちくださいっ」
そう言ってスマホを取り出して、何かの操作を始める撫子。訝し気な表情を向けると、後ろの奴は奴でスマホを操作している。こちらに見えない様にと背中を向けて…鬼頭も覗き込んでやがる。坂柳からの指示でも受けてやがるのか?
睨みを強くしていると、「準備出来ました!」と撫子がスマホの画面へのタップを終えて、通知音が1つ…いや、2つ鳴る。
「………」
1つは目の前の撫子の物。…もうひとつは、
出来るだけ、動揺や弱みが透けない様にゆっくりとスマホを取り出すと通知のメッセージが届いていた。
【通知:西園寺 撫子 さんからポイントの振り込みがございました。詳細や覚えのない方は―――】とよくある文面に、ロックを外して自分のポイント管理画面をさせる。
「急で申し訳ござません、…ですが、ご用意が出来たので早急にお返しした方が龍園君も―――」
「あぁ」
撫子が何かを言っているようだが、耳に入らねえ。適当な返事をしちまってるが、それどころじゃねえ。表情に出すな、動きに出すな、…動揺を、悟られるな。自信をたっぷりに、見下した態度で鼻で嗤え。
「…………くはっ」
「龍園君?」
「………」「………?」
「
【振込履歴 +18、330,000PPt】
「………はぁっ!?」「っ………」
そう言ってスマホの画面を見せると、後ろの案山子二人は目を見開いたり、声を上げる反応を見せて来る。
まさかコイツの独断なのか?…いや、こんな大金だ。葛城は兎も角、坂柳が知らねえ訳はねえな。手下共には知らせてねえだけだろう。
「いえ、…船での試験で得たポイントの用途について考えた所、お恥ずかしながら取り急ぎ必要な
「借金の返済に充ててやろう、と。ふん…」
「ええと…迷惑でしたでしょうか?」
今度は不安そうな表情を浮かべる。…コロコロと表情を変えるのは交渉向きとは言えねえが、コイツの場合は当てはまらない。良くも悪くも、常識はずれの発想は、敵味方問わずに度肝を抜く一撃を食らわせて来やがる。
読み切れねえ。だが、少なくともデメリットはねえ。この件は金田とひよりに相談すべきだな。そう考えていると、撫子が神室に肩を揺すられていた。
「ちょ、ちょっと撫子、それって特別試験でアンタが貰った報酬でしょ?良いの!?」
「だ、大丈夫ですよ?まだ私用のポイントは残っていますし、さい「だからってクラス全員分出すとか、やりすぎでしょ!」…ぁぅ」
「…………」
「…………」
その後は鬼頭が神室を落ち着かせて、話が済んで早々に撫子は連れて行かれた。Aクラスの中でもまた一波乱あるのかもしれねえが、内乱なら大歓迎だ。
数は減っても、未だに葛城の手下共は健在。内輪揉めしている間に、俺達は本命を頂く。そうして帰路についていると、律義に今日の中座の埋め合わせをしたいとメールが届く。
そうして俺は、呼ばれた日に肉の塊を土産に撫子の部屋にやって来たんだが、チッ…。一之瀬まで来るのかよ。
………。…………………………。
・◇・
「…………っ」
「…………」ニヤニヤ
「…………♪」
ケーキも食い終わった。コーヒーを飲みながら俺達Cクラスが超えるべきリーダー二人を、値踏むように見据える。
一之瀬 帆波
Bクラスのリーダー。仲良しごっこ集団かと思いきや、島や船の上でのクレバーな判断や手下共を黙って従えていた様子から、個々では雑魚でも集団で当たったら些か厄介だ。…欠点は足手まといに歩調を合わせている事。雑魚を切り捨てられねえ内は、俺達の敵じゃあねえ。
先の2つの特別試験から推測するに、これからの戦いは集団戦が肝要になる。個人戦なら負けはしねえが、ここから成長されて
…DクラスとAクラスを片付けたら次は、コイツとも決着を付けねえとな。
そして西園寺 撫子
Aクラスの三勢力の一角。そして生徒会役員。…気の早え
実際、1年の生徒会メンバーは未だコイツだけだ。他にも各クラスに知り合いがいて、上級生、教師にも顔が効きやがる。
能力も
…恐らく学年屈指のスペックを持つ生徒だろうが、コイツの特に警戒すべき点は別にある。
その頭の回転の速さと俺達にはない異発想の作戦立案。そして実行力だ。
島では俺の作戦を半壊させられた。…腹いせに連れまわしたのは、作戦的に上手くハマり、Bクラスとの懸け橋になったのは棚ボタだったな。
だがその次の船上試験では良い様にやられちまった。損こそしない立ち回りだったが、ポイント以外でもAクラスを目指す下位クラスの試験を一回潰せたんだ。Aクラスの連中からしたら笑いが止まらねえだろうよ。
契約の穴に気付くと思えば常識を知らねえ。一緒にいて甘ちゃんかと思えば学年全員を巻き込む作戦を実行しやがる。常に注目を集める台風の目。…しいて言うなら、欠点は独断専行が多いことくらい…か?結果で納得させてる以上、断言は出来ねえが…。
―――コイツを飼いならせるのは、間違いなく俺だけだ。
そう内心で舌なめずりをしていると、首を傾げた撫子が声をかけてきた。
「…龍園君、まだ要りますか?」
「あ゛?」
「えっ!?」
ひょい、と一口分のケーキを差し出してくる。…食う訳ねえだろ。何考えてんだコイツ。そうこうしていると、一之瀬がフォークに飛びつき、こちらに挑発的な視線を向けて来る。コイツ…。
「こら、帆波っ…」
「んっ、にゃはは…ゴメンゴメン、美味しそうで…つい♪」
「………撫子、本題だ」
「………?」「………っ」
「これからの事だ。…単刀直入に言う」
首を傾げる撫子と、表情を硬くさせる一之瀬。
「―――お前、Aクラスから失せろ」
「………」
「え…?」
驚きと呆け。似たようで、色の違う表情の撫子と一之瀬に俺は言葉を矢継ぎ早に重ねる。
「お前の行動は、Aクラスの連中の為になってねえ」
―――Q.Aクラスの西園寺撫子の行動力を止める為にはどうすべきか?
コイツを慕う手足を奪う?…ダメだ。数が多すぎる。なんならクラス内にもいるだろう親衛隊だの、慕う奴らを敵に回せはこっちに内紛が起こりかねない。
「この前に会った時もそうだ。お前はクラスメイト全員の借金を肩代わりしたが、あれはクラスの全員に同意を得たのか?」
「それは…」
暴力で言う事を聞かせる?…おそらく、無理だろう。俺の知る限り、コイツは自己犠牲を厭わない。
殴っても
「それに聞いたところによると、最初の試験の過去問もお前が大金をはたいてクラスメイトにばら撒いたそうじゃねえか」
「………いえ、ですが「クラスの何人が安穏と過ごしてるんだろうなあ?『西園寺撫子が居れば、Aクラスは安泰だ』なんて声も聞くぜ?」…っ」
「ちょっと、龍園く「お前もちったあ思うんじゃねえか?一之瀬」っ、」
報酬で寝返らせる?…コイツを満足させる報酬なんざ、思いつかねえ。ポイントも、地位も、その全てが満たされているようにみえる。
―――コイツの
「とぼけんなよ。俺らCクラスや、お前らBクラス。…それにDクラスの奴らも死に物狂いでクラスポイントを追ってるってのに、Aクラスはどうだ?」
「………それは」
「っ………」
「頭を使うのも指示をするのも失敗と成功の責任も。…プライベートポイントですら丸ごと西園寺に任せて、残りの連中はロクになにもしない。…まだ尻に火が付いたDクラスの底辺どもの方が必死に見える。なんでだ?」
人質を取る?…悪くねえが、弱い。Cクラスのひよりや他クラスの仲の良い連中を脅してそこからコイツを芋づる式に手駒にする。だがコイツなら、何らかの手段で解決するだろうし、保護の為にAクラスに引き抜かれたら厄介だ。
これも却下。となると、やはり方法は1つだけ。
「―――お前がAクラスを甘やかすからだ、撫子」
「私が…皆様を…?」
「撫子…」
―――
今日初めて…いいや。今まででも初めて見せる表情で愕然とする撫子に、俺は作戦の成功の手ごたえを感じる。…こうなれば、後は簡単だ。コイツの心のスキを突く提案をするだけでいい。
「その証拠を言ってやろうか?…お前、今回の船上試験での俺らへの譲歩。…その理由を、クラスの連中には曖昧にしか伝えてねえらしいな?」
「それは…ですがっ」
「そう、言えやしねえよなあ?…言ったら、平和ボケしたAクラスの連中はこう思うだろうぜ?『別に他のクラスが協力しても、Aクラスには叶わない。それよりももっとポイントを』ってな…!」
「………っ…それは…」
「………!」
「そうなったら、お前が必死にねじ込んだ譲歩案もパアだ。…するとどうなる?」
そうなれば、結果は火を見るよりも明らかだ。B・C・Dの3クラスによる、
部活で、テストで、そして試験で。手を変え品を変え、各クラスとの友諠を結んだ。…本心かどうかは兎も角、結果的に今の立ち位置は絶妙にAクラスにとって優位を保っている訳だ。
フン…他の奴らの目は誤魔化せても、この俺を出し抜くにはちと甘すぎたな。
(※35点。赤点ギリギリセーフ)
俺はその後も、勢いなく反論してくる撫子の言葉を何度も打ちのめした。
「船での試験、リーダーを任されたのは私です。なら、私が―――」「結果としてAクラスに成長はねえ。このままじゃ、折角の戦争も拍子抜けな結末になっちまうなぁ」
「皆さんに気苦労を掛けたくなくて―――」「何故クラスの連中を信じてやれない?」
「ですが…私は、わた、しは―――」「俺が、俺
撫子は、さっきまでの態度とは打って変わって、わなわなと唇を震わせている。冷房が効いた室内でも、頬を滴る汗が流れている。…クク、もう一押しだな。
「…このままだと、お前も葛城の二の舞だ。そうしていずれ、お前が敗北した途端、Aクラスは
「…、私が、クラスの…皆様の、そんな…私のせいで…?」
「あぁ、
「………」
じんわりと潤んだ瞳に、思わず舌なめずりをしたくなるほどの色気を感じる。目尻から決壊した涙が零れる様は、加虐心が刺激され、股座に熱を感じる程だ。
…だが、こちらを睨みつける一之瀬と目が合い、フッと冷静になる。肩をすくめるようにすると、ヤツも眼差しを緩める。…言葉を発するまでしないのは、この提案がBクラスにもメリットがあるからだ。
…その証拠に、悲壮にくれる撫子を慰める様子からは、どうみても善意以外の打算も込めてるに違いねえ。
「やっちまったことは仕方ねえ。…そんなお前にも、まだやり直しの方法は残ってるぜ?」
「っ…!」
「一体…それは…?」
「それは―――」
―――お前が、俺達のクラスに来りゃあいいってことさ。
※この後めちゃめちゃ誑かして、謀った。
結果として、撫子とはある契約を結ぶことが出来た。
―――俺達か一之瀬がAクラスになったら、撫子が
・◇・
「ククク…!」
100%じゃあねえが、実に有意義な結果となった。
…撫子をたらし込んで完全に拐かすには、あと一歩ってトコだな。俺は部屋を出る前の撫子の表情を脳裏に思い浮かべ、笑みすら浮かべて出口の扉を開く。すると外には―――想像だにしない光景が待ち受けていた。
「…………!?」
「「「「「…」」」」」ざわ…ざわわわわわわ…
10人以上の女子が外の廊下でガン見してきて、正直凍り付いた。直ぐに奴らは(何も言わずに)解散したから何もなかったが…Cクラスに撫子が来たらあいつらにマークされんのか…。
…最後の最後で、どっと疲れた気分だぜ。今日はもう寝る事にするか…。
…。
……。
………。………おい、さっきの連中の中にひよりの奴いなかったか…!?
読了ありがとうございました。
後は、みんな大好き水着回をやって終わりかと思います。
鈴音さん、綾小路君の登場予定です。
少しお時間を頂きますが、よろしくお願いします。
活動進捗など、下記にてUPすることもあるのでよろしければご覧ください。
https://twitter.com/ekaterina050723
更新おまたせしてしまい申し訳ございません、夏休み編で一部には重い話も開示する予定ですが、体育祭編ではどの方向で持っていこうか検討中です。執筆意欲の為にも、皆様のご希望をお願いします!
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