ようこそ(勘違い)大和撫子の学校生活へ   作:エカテリーナ

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お待たせ致しました。
今回で準備は終わり。次回から体育祭が開催となります。
皆様の好きなキャラクターや活躍が書ければ嬉しいです。

その為の繋ぎ回のような今回ですが、よろしくお願いいたします。
では、お楽しみ下さい。


⑤:勝敗は、戦う前に決まっている。

―――――――――

 

「位置について…よーい、スタート!」

 

「「「「うぉぉっ!!!」」」」

 

「いけー!田中ァ!」

 

「頑張って!杉谷君~!」

 

 

グラウンドで、ジャージや体操着の動きやすい姿で走る生徒達の姿が見られるようになってはや数週間。今日も元気な生徒達の掛け声や、声援、黄色い声が飛び交いまるで小規模な体育祭のリハーサルのようにも見える。

 

自主性に任せているとはいえ、監督する担任教師達は一応いる。ただ、その教師は1人ではなく、4()()()()。…それも、1学年の全教師がだ。

 

 

「いやはや、今年の1年生は」

 

「ええ、例年とは違いますね。これもきっと…」

 

「西園寺撫子…ですか?真嶋先生」

 

「ふっ…どうでしょうね」

 

 

腹を探るものや、誤魔化すもの、揶揄するもの様々だが、実際の所は確信している。…なにせ各々に個別に感謝や謝罪を示してきたのは本人なのだから。

 

 

『―――という訳なのですが、申し訳ございません。1学年の授業の時間を変更したいのですが何ポイント必要になりますでしょうか?…え?そんな、こちらが無理を言っているのですからそのような事…。よろしいのですか?ありがとうございますっ…!!』

 

「(………相変わらず、素直というか、…いや、その割にはいつも大胆な行動をする奴だ)」

 

 

特に最初に相談を持ち掛けられた真嶋は、最初こそなにを言っているのかと思うと聞いていく内に納得をするばかりだった。

 

 

「まさか…1()()()()()()合同練習をするとは。…今までにありましたか?坂上先生」

 

「私の知る限り…無いですね」

 

 

そう、撫子が提案をしたのは1年の授業枠(コマ)を被らせて一緒に練習をしたいというものだった。詳しく聞くと、一緒に練習をして切磋琢磨し、ゆくゆくは参加する競技の順番を同じ組だけでなく、学年で協議したいらしい。

同じクラスの坂柳や葛城の了解も得ているらしく、その作戦の全貌は見えないが頭ごなしに否定も出来ない。

…そして、その作戦に興味を持った真嶋は動いた。同僚たちも驚きはしたものの、クラスの合意があれば可能と返す。

…事前に根回しまで済んでいたと気付いたのは、帰りのHRで可否を問うと過半数が同意してからだった。

 

 

「ちょっと~騎馬の組み方ってこれであってるの?」

 

「ねえ、玉入れの道具借りて来たけど、カゴってどうするのー?運べないって、あれ」

 

「バスケのゴールで試せばいいんじゃないか?」

 

「二人三脚、レース始めるよー!」

 

 

その後もクラスの垣根を越えて、用具を運んだり共に練習に励む教え子たちの姿を見守る教師たち。一時とはいえ、学校のクラス間の対立をも忘れさせる一幕に、大人たちは眩しげに目を眩ませるのだった。

 

 

・◇・

 

 

一方、その光景を更に遠くで見ることの出来る一室―――1-Aの教室に、彼ら彼女らの姿は有った。

 

 

「なら、こっちは石崎を出す。そっちは…」

 

「ああ、弥彦…戸塚を出場させよう」

 

「なら、男子の第4走者の枠はこれで決まりで良いかな?」

 

「うん、次は女子だね」

 

 

それぞれがクラスの代表生徒たち。龍園、葛城、平田、一之瀬。それぞれがクラスのリーター格が、生徒の名簿や資料を目の前に広げながら、議論を重ねていく。

 

 

「…この、障害物競走…直対希望は何組ある?」

 

「こちらは2組ですね」

 

「わたしたちのクラスは…うん、希望者なしみたい」

 

「なら多いクラスに合わせりゃいいだろ?」

 

 

リーダー達に隣り合うように、それぞれの参謀としてか、神崎、金田、櫛田、()()の姿があった。

 

そう、この場に募った生徒達が決めていたのは体育祭の参加順だ。体育祭の準備時間、練習やトレーニングに使うことは勿論、戦略面での計画や相談をすることを認められている。

 

この場に各クラスの要人が集まり、()()()()()になった原因は、Aクラスの撫子にあった。

 

 

『今回の体育祭、皆様が充実した結果を得る為に協力して頂けませんか?』

 

 

…こんなメールが届いた次の日には、撫子は各クラスに説明と説得に赴いた。撫子は理由こそ明かさなかったものの、あらゆる利点(メリット)を提示した。

対戦相手が明確になることの安心感。注力する競技へ練習が全体で練習できる事など、まるで不安を感じさせない口調で彼女は全てのクラスの合意させた。

 

ちなみに以下、各クラスの()()生徒の反応である。

 

 

Aクラス:承諾(?)

 

S.A「なるほど…そういうことですか…!」

※深読み

K.K「なるほどな…?」

※額面通り捉えた

 

Bクラス:快諾

 

I.H「うん、良いよ~」

※即答

K.R「(…本当に良いのか…?だが、メリットはある、か…)」

 

Cクラス:黒幕(笑)

 

R.K「…(どうしてこうなった…)」

※原因

I.M「望むところ…!」

 

Dクラス:多数決(強制)で賛成多数

 

H.Y「えっと…皆の意見を聞いてからでいいかな?」

※気付いてない

K.K「(………あっ、これって契約書あるから…)」

※気付いた

 

 

 

※この後、めちゃめちゃ会議をした!

(一部を除き)全員が納得して、会議は無事終了した!!

 

 

・◇・

 

 

「~♪」

 

 

その日、撫子は機嫌が良かった。

 

Cクラスの友人、龍園翔からの相談―――彼が直接口にしたわけではないが―――を、上首尾に終えることが出来たからだ。

※撫子視点

 

彼の相談であった『希望する相手の参加表の順番を教えて欲しい』という希望を、他クラス()()に協力して貰い叶えることが出来た。

撫子は各クラスの説得を終えると、直ぐに担任の真嶋に相談。その時点で、クラスの同意があればという言質を得た撫子は勝利を確信して龍園へと連絡をした。

 

 

「―――という訳ですので、きっと龍園君の希望に沿う結果になると思いますっ」

 

「………………(どうしてこうなった)」

 

「?あの、龍園君?聞こえていますか?」

 

「………あ、あぁ………聞こえている」

 

 

その後、龍園は空返事ながらも「時間前には居て、皆様とけんかやわるくちを言わない様に」「練習時間も勿体ないので、人数は各クラス2人ずつで」との撫子に「分かった分かった」と空返事をし、側近の金田にその旨をメールで送った。―――Cクラスの王は、動揺してもやることを忘れないのだ。

 

 

・◇・

 

 

「………」チラッ

 

「……ゴクリ

 

 

学校の更衣室、その日はクラス合同での練習の為に生徒達が着替えていた。…ただ、普段とは違うことはいつもとは違うクラス同士が一堂に会していたこと。

そして、この合同練習の発起人()である撫子が着替えていたことだ。

 

「(大きい…)」

 

「(本当に同い年なの…?)」

 

「「(勝てるわけがない…!)」」

 

「………?」

 

 

何故か普段よりも静かな様子に、不思議に思い首を傾げる撫子。視線を巡らせるも、誰も眼を合わせない。気を取り直して、はだけたままだった制服を脱ぐ。

ネクタイ、スカート、ワイシャツ。1枚、また1枚と素肌が覗かせる度に周囲からの熱視線が向き、生唾やため息の声が更衣室に零れる。

 

そして薄水色の下着姿になった撫子は、ためらいなく()()()()()()も外す。

 

 

「えっ…!?」

 

「きゃっ…!」

 

 

はらりと、その豊満な胸を支えていた肩ひもがずらされた。更衣室に短い悲鳴が上がり、流石に撫子も周囲に声をかける。

 

 

「…?皆様?あの…?」

 

「な、あ、え?…え?西園寺さん?」

 

「はい、どうしましたか…?」

 

「あ、あっ…えっと…」

 

「…??」

 

 

パクパクと口を開けたり閉じたりする他クラスの女子。撫子はその様子に首を傾げるも、周りはそれどころではない。

 

濡れ羽色の長髪、シミひとつない肌に、豊満な胸。それも、隠すものなく乳房の朱色までも恥ずかしげもなく曝け出している。同性であっても性を感じるありのままの姿に、更衣室の空気はますます熱を上げていく。

一方、撫子は周囲の視線に気が付いてはいる。だがその理由が分からずにいた。思わず、という風に身を捩り、体を舞わせるように全身を検める。なにかの痕が?…ない。服装に不備が?…でも、今は何も着ていない。…もちろん、見せつける様に揺れる胸部も、薄布に守られた臀部にも視線は変わらず集中している。

 

内心不安になりながらも、最後に身に着けている下着の()()に手をかける撫子。

 

「ひゅっ」と息を呑む周囲。

※しかし誰も止めない。

 

そして、まるでストリップのようにゆっくりと最後の1枚を脱ぎ、生まれたままの姿になる撫子。

丁寧に整えられたアンダーヘアーも、秘部も惜しげもなく見せつける。その体は、(この場の誰も知る由は無いが)経産婦などと思えない神聖さと妖艶さを両立していた。

 

 

「あっ…あ…あっ…!!」「ひぅ…!!」

 

「あの…、もし?」

 

「は、はいっ!」

 

「どこか可笑しいですか?」

 

「え!?…え、えっと」

 

「…?………触りますか?」

 

「え!?い、いいの!?」

 

「??…はい、どうぞ」

 

 

手を後ろに回し、胸を強調するようにすこし前屈みになる撫子。息を呑む女子生徒。見守る周囲。

そうして、おそるおそるという風に手を伸ばし、その手から零れ落ちる大きさに慄きながら、しっかりとその五指を胸に吸い込ませた。

 

 

「はぁっ…はぁっ…!」

 

「ひゃんっ…!…ぁっ…」

 

 

正面からゆっくりと、下からすくい上げる様に、むにゅり、むにゅりとまるで擬音が聞こえるかの様に胸を堪能していく。対する撫子は、直に触られた経験(こと)が入学してから増えたものの敏感なのは生まれつき。

なんとか零れそうになる喘ぎ声を、切なそうな顔で堪えている。

 

 

「(すごい…柔らかくて、指に吸い付いて…)」

 

「んぅ…あ、はっ、はっ…!」

 

「(弾力もあって…、揉めば揉むだけ指を押し返してくる…)」

 

「やっ…あの、ん!…少し、強、んん、…あぁ…!」

 

「(あっ…ここ、硬くなってる。…ここも、触りたい…舐めたい…)」

 

「ちょ、いい加減にしな!」

 

 

その後、何を思ったのか()()()()()()女子生徒を周囲が慌てて止めて撫子は解放された。くたりと身を崩し、更衣室の休憩用の椅子に腰を下ろす。

少しだけ乱れた息、上下に揺れる乳房。乱れた前髪の隙間から覗く眼には、情欲に耐える艶やかさが宿っていた。

 

周囲からの、ゴクリと生唾を呑む音。皆、自ずと目を合わせて理解する。

同じことをしようとしているのだと。

 

 

「…ね、ねえ…西園寺、さん」

 

「はぁ……、はぁっ、…な…なんでしょうか?」

 

「その、私も…良い?」「わ、私も…!」「アタシも!!」

 

 

血走った目で、撫子の肩や腕に手をかける周囲の女子生徒たち。…本人たちにそのつもりはないのだろうが、傍から見たら強引に関係を迫るように見えなくもない。

首筋に汗が滴るのを感じながら、撫子は内心なにを思ったのか、どう感じたのか。しかし、その全てを飲み込んで、ニコリと微笑むと手を握る相手の手を、自分の胸に引いて重ねる。

 

 

「ふぁ…!」

 

「どうぞ?…優しくして下さいね?」

 

「は、はい…!」

 

 

ガバリと、膝を地につけて膝立ちになる生徒。見上げるような姿勢で撫子の胸に両手を伸ばし、ゆっくりとその手で乳房の形をかえていく。

 

 

「あんっ…!!」

 

「ね、ねえ…早く…」「次、次アタシだからっ…!」「順番よ!!」

 

 

※この後、めちゃめちゃ体を触られた!!

不思議に思った神室真澄(クラスメイト)が迎えに来るまで、為すがままにされた!!

 

 

―――――――――

※その日の練習後

 

 

「…あ、真澄さん。先ほどはありがとうございました」

 

「ん。…てか、どういう状況だったのよ?」

 

「ええと、何故か着替えで服を脱いだら皆様が…その」

 

「脱いでたら…なに?」

 

「…胸を、ジッと見ていたので…触りたいのかな?と」

 

「はぁ(…そういうこと)」

 

「その後は、皆様も触りたい様子でしたので、ええと…」

 

「全く…もうやらせないでよ?(めっちゃ色っぽかったし、ガチっぽい奴らも多かったような…)」

 

「はい…授業に遅れて申し訳ございません」シュン…

 

「………そもそも、なんで何も着てなかったの?」

 

「それは…最近、すぽーつ用の下着を購入したんです。それに着替えようとして、それで…」

 

「あぁ。…そんだけ大きいと、揺れるそうだしね」

 

「はい…少し苦しいですが、動きやすいので運動の前には着ることにしたんです」

 

「………」チラッ

 

「………」

 

「………………」

 

「………………触ります?」

 

「…、………………また今度ね」

 

「…!はいっ、優しくしてくださいね?」

 

「…それ、他の奴に言うんじゃないわよ?」

 

「…?はい、かしこまりました」

 

「…無防備すぎるのよ」ボソッ

 

 

 

――――――〇――――――

※その日の夜

 

 

「な~で~こ~?」

 

「ほ、帆波…?どうし、きゃっ」

 

「聞いたよ!みんなにおっぱい触らせたって!!」

 

やん、だ、駄目、あうっ…

 

「こんなっ…!こんな顔を皆に見せて…!ダメなのはどっちなのっ!」

 

「で、でも皆さんが…」

 

「言い訳無用!お仕置き…なんだから…」

 

「あぅ…」

 

「今日は…撫子が誰のものだったか、分からせるんだからっ…!」

 

「や、優しくしてくだ―――あんっ…!」

 

 

※この後、めちゃめちゃ(風呂場で)分からされた!

撫子の(同性への)警戒度が10上がった!

 

 

 




読了ありがとうございました。
次回は明日の7時に更新予定です。

また明日は最新刊の販売日ですね。
一体、試験はどんな結末を見せるのか。今からとても楽しみです。
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