キルアは試合を無事勝利で終わらせたゴンと合流し二〇〇階に向かう。エレベーターに乗り、そして着く。
ルメーネもついていく予定が今はトイレに行っている。
「ここが二〇〇階、他のフロアと大差ないな」
「そうだね、今も戦いが起きているみたいだし……あっちの方に受付があるみたい!!」
このフロアにも闘技場があるため観客がいるが二人は吊るし看板の案内に従い細道の先へと進もうとするが……
「なんだこの道……誰なのか分からないが凄い殺気がこっちに向けられていやがる!」
「(これはウイングが殺気を込めた時のに似てるが、レベルが違う!)」
「それでも行くしかないよ、キルア!」
「分かってる!」
二人は強力なオーラを前にしても一歩ずつ進んでいく、少しずつ進むがそれ以上に身体への負担が大きくなっていくのを感じながら。すると……
「【纏】!!!」
彼女が戻ってきていた。
「「⁉︎」」
「いいから【纏】をするんだよ!」
戻ってきたルメーネに言われた通りに二人は纏をしてみると、身体への負担が感じられなくなり楽に進む事ができた。
「本当だ、歩ける!」
「【纏】はオーラから攻撃を守るってわけか……なるほどな」
「こういった事も念で出来るから覚えておいて損はないよ、次はこの殺気を見れるようになりなさい。さーて、久しぶりなのにいつまで隠れているつもりなのさ」
ゴン達が何を言っているのか理解出来ないでいると細道の方から殺気の主が姿を現した。
その正体はゴンにとっても因縁深い、プレートを必ず返すと約束をしていたヒソカである。
「やぁ、君達を待っていたよ♥︎」
「どうしてここに!?」
「そこの彼女が電脳ネットでチケットを二人の名前で取ってくれたお陰で追いかける事ができた♣︎ 実はね電脳ネットはハンターなら検索でどこに行くのか分かるんだよ♦︎」
「ストーカーかよ……」
「あー二人ともごめんなさい、大手のサイトじゃなく私用の飛行機の方で予約を取れば良かった。面倒過ぎよアンタ」
「そう言われたらそれはそれで興奮するよ♠︎ 君は天空闘技場に参加していないのは残念だけど、それは仕方がないと受け止めるか♦︎」
「ほれ二人ともさっさと受付してきなさいな、ヒソカは変な事をしないと言っても信用はできないでしょ」
「うん」
「確かに」
「酷いなぁ♥︎」
さっさと行け、とルメーネが目線を送るとゴン達は予約を済ませに行った。
残されたのは彼女とヒソカのみ。
「君が二人に念能力を教えているのかな? もしそうならば
「言われなくても教えるよ、まぁここでは全てを教えず基礎を鍛えさせるけどね。今のアンタにゴンは何もできないだろうし」
「その通り♣︎ 今はようやく果実が実り始めた段階……そこからどこまで育ち熟すか楽しみにしているよ♥︎」
そう言ってヒソカは自室へ戻るのか、立ち去っていった。ルメーネはそれを見守ってゴン達の帰りを待つ。
「で、どうしたのその二つの携帯電話」
「ここの一室に泊まらないと言ったら連絡用として持っておいてくれって言われたから。オレとゴンはルメーネのところで鍛えようと思ってるし良いよな?」
「全然構わないよ、ベッドは二人の分も用意していたからね。それじゃ戻りましょ」
そうして三人は特訓場として利用しているビルへと戻る。その道中であるが、ゴンとキルアはメールでやり取りをしていた。
理由はルメーネに聞かれない為。
『オレ明日試合になった、午後三時からの試合。勝てないだろうけどこの力がどこまでやれるか試してみたい』
『ルメーネにはバレるなよ……バレたらすぐにでも止めるぞ』
『わかってる』
『ちなみに相手は?』
『ギドって義足だった人』
『…………気をつけろよ』
『もちろん!!』
携帯電話でメールのやり取りをしている二人だがそれを怪訝な目線で見守るルメーネ。
自分に聞こえるから話さないのかと既に疑っていた、が気に留めてもいない。
二人にはまだ【纏】と【絶】、そして【練】のやり方だけを教えている。このクラスとなると【発】で能力を開発している人間ばかりなら【凝】を、そして攻撃から身を守る為に【堅】を教えないといけない、と考えていた。
試合はそれから……と。
しかし翌日、彼女はブチギレた。
「ねぇルメーネ、【練】ってどうやるの?」
「んー【纏】をマスターしてからでもいいと思うけど、まだまだ戦う為の時間はあるでしょ。二〇〇階の戦闘期間は九〇日の筈だし」
「存在を知っちまったら方法だけでも知っておきたいって二人で話してたんだ。あの時のルメーネのオーラが凄かったから印象深かったし」
「あー……私のせいか、仕方ないなぁ。まずは体内にエネルギーを溜めるイメージをする……その集めたオーラを一気に身体の外に出すのが【練】だよ」
「ちょっとやってみてもいい?」
「どうぞ、あーオーラを出したら【纏】で維持しないとすぐに練ったオーラが逃げるから気をつけなさいな」
二人は【纏】の時にしていた自然体で集中し、オーラを出す。
【凝】でその様子を見ていたルメーネから見て二人の【練】は初めてである為、少量しか増えてはいなかった。
「思った以上に難しいな」
「初回から少しはオーラを出しているのに何言ってんのさ。それに【練】はやればやるだけ身につくから毎日【纏】と同じようにやりなさいな。自分のオーラの最大量も増えるよ」
「そっか、ルメーネがいつも時間あれば瞑想しているのって【練】をしていたんだ」
「その通り、ちなみに長い時間【練】の状態を【纏】で維持できるようになるとだいぶ戦いが楽になるから覚えておきなさいな」
「「押忍!!」」
「それじゃあ午後は自由に動きなさいな、私も一人で修行しようと思うし」
天空闘技場、二五五階。
辺りは歓声に包まれていた。
『さぁ、本日注目の一戦です!! 破竹の勢いで勝ち上がったゴン選手が早くも登場! 対するギド選手はここまで4勝1敗とまずまずの戦績!!』
「(ごめんね、ルメーネ。オレどうしても一度戦ってみたかったんだ……どこまでこの状態でやれるか!)」
「二人共、正々堂々と互いの誇りと名誉を懸けて……始め!!」
ルメーネは怒りの表情で試合を立ち見席から見守っていた。その怒りのせいで周りには観客は誰一人としていない中で。
「なーに勝手な事してくれてるんだろうね。全く……ゴン」
ゴールデンウィーク投稿も明日で最後になります。
長いようで短い時間でした。
休みも終わるので投稿頻度は戻ります。
原作よりもゴンには念の知識が入った状態でのギド戦、どのような戦いになるのかお楽しみにしていてください。またルメーネは何に怒っているのかも。
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作者の創作意欲、モチベーション向上に繋がります。
次投稿 5月8日