Happy Birthday (・8・)ちゅん!
まぁ内容はがっつり本編だけど…
2年生が入部してから2週間が経ち梅雨に入り、珍しく晴れたある日。1人早く神社に着いて体を解していたことりは
「んん~?」
背後から誰かの視線を感じた。後ろを振り返るも誰もいない
「ごめんごめん。遅れちゃた」
と、そのタイミングで穂乃果が階段を駆け上がって来る。
「ううん、私もさっき来たところだから」
謝る穂乃果に笑って返すことり。
「海未ちゃんは弓道の朝練があるんだって」
「そっか~お兄ちゃんもお店の準備で休むって」
と2人が情報の交換をしていると
「!?」
突然ことりが振り返る。
「どうしたの?」
ことりの行動に疑問を感じ聞いてみると、どうやら神社の建物の角から誰かが見ている気がする、とことりが言う
「大丈夫!任せて!」
何がどう任せてなのか分からないが胸を叩く穂乃果。
「ちょっと穂乃果ちゃん?」
ことりの声を無視して建物の角に移動する穂乃果。この時無意識に口でササッと言っている。そして角で一度止まり、意を決して角を曲がる。
「あれ?」
そこで穂乃果が見たのは誰もいない光景だった。不思議に思いもう一つの角まで走り寄るとイキナリ何者かに左足を掴まれる。
「うわっ!うわわわあああぁぁぁぁ!」
突然の事で腕をバタつかせて態勢を整えようとするも、功を奏せず体は地面に向かって倒れていく。
「んぐっ!ぐぬぬぬぬ…いったーい!」
運良く前に向かって倒れたので、腕立ての要領で何とか持ち応えた穂乃果。しかし地面に手をついた衝撃で手が痺れたのか、その場に座り込み手をバタつかせる。その時、左側から迫る何かを見て思わず両目を瞑り、衝撃に耐える。が
「ぅん?」
いつまでも衝撃が来ない為、顔を上げそちらを見ると
「あぐぁ!」
デコピンが額にクリーンヒットする。思いもよらない攻撃に後ろに倒れる穂乃果。
「穂乃果ちゃん!?」
ことりが心配して穂乃果に駆け寄ると、目の前にサングラスにマスクを着け、コートを着たツインテールの女性がいた。
「アンタ達」
「ぁあ」
女性がマスクを外しことりを見下ろしながら言う。その動作と言葉にことりは怖がり声らしい声が出ない。そんなことりに向かって女性は人差し指を突き出し
「とっとと解散しなさい!」
と言い、走り去る。
「…え?今の…誰?」
ことりの呟きに答える人はいなかった。
☆☆☆
「て事があったんだよ!お兄ちゃん!」
若葉が学校に着いて教科書を机に入れていると、穂乃果が今朝起きた事の顛末を若葉に話した。
「それでそのガーゼ?」
途中から話を聞いていた夏希が穂乃果の額を指しながら聞くと、穂乃果は頷く。若葉は妹の口から伝えられた特徴と一致している人物に心当たりがあるのか、話半分に聞いていたようで特にこれといったコメントはしなかった。
「ま、髪で隠せば隠れ……てないね」
実際に穂乃果の前髪でガーゼで隠そうとするも、うまく隠れないので取り敢えずとポケットからヘアピンを取り出し、前髪をこめかみの辺りで固定する。
「今日はこれで過ごした方が良いかもね。ああそれと穂乃果、傘家に忘れてったよ?」
と鞄から折り畳み傘を取り出し穂乃果に渡す。
「あ、ありがとう」
「今日雨降るのか?」
傘を見て不安に思ったのか、夏希が若葉に聞く。
「天気予報では60%だって言ってたよ」
「なんだ。なら大丈夫だな」
「その自信はどこから来るのですか?」
夏希が自身満々に言い切ると海未とことりが来た。海未は弓道の朝練が少し延びこの時間まで練習していたらしい。ことりは委員会の仕事で席を外していた。
「だって昨日も一昨日も60%で晴れてたから」
と自身の根拠を説明し、若葉と海未が溜め息を吐いた所で担任の姫が教室に入って来た。それから朝のHRが始まった。
☆☆☆
放課後、若葉、夏希、愛生人は雑談していた。因みに今女性陣は着替え中で男子陣は廊下で待っている。
「お待たせしました」
暫くして女性陣は着替えを終えて更衣室から出て来る。
最後に穂乃果が出て来たのを確認すると若葉が鍵を取り出し、盗難防止の為鍵を掛ける。
「それでは、メンバーを新たに加えた新生スクールアイドル『μ's』の練習を始めたいと思います」
穂乃果が整列しているメンバーの前で練習開始の言を述べる。
「いつまで言ってるんですか?それはもう2週間も前の話ですよ?」
そんな穂乃果に少し呆れた声で言い返す海未。
「だって嬉しいんだもん!」
その一言でその場にいた全員が少し笑う。
「なのでいつも恒例の、1!」
「2!」
「3!」
「4!」
「5!」
「6!」
穂乃果に続くようにことり、海未、真姫、凛、花陽が続く。若葉達はメンバーと言ってもサポートをメインとしいるので番号は遠慮している。
「くぅ~!6人だよ6人!まるでアイドルグループみたいだよね!いつかこの6人が『神シックス』だとか『仏シックス』とか言われるのかなぁ」
「あ、あははは」
「毎日同じ事で感動できるなんて羨ましいにゃ~」
とテンションが上がった穂乃果の台詞に苦笑いする花陽と少し毒舌を言う凛。若葉の隣にいる愛生人に至っては
「仏だと死んでるみたいですね」
とツッコんでいた。穂乃果はそんな声を無視したのか、聞こえなかったのか話しを続ける。
「私、賑やかなの大好きでしょ。それに沢山いれば歌が下手でもバレないし、あとダンスを失敗しても」
「いい加減にしなさい」
穂乃果の話を遮るように若葉が穂乃果にツッコむ。
「じ、冗談だって」
「でもちゃんとやらないと今朝みたいな事言われちゃうよ?」
笑って誤魔化す穂乃果にのことりが注意する。
今朝の神社での事は皆が知っている為、あー、となる。
「でもそれくらい有名になったってことだよね」
凛が頭の後ろで両手を組んで笑う。
「そんな事より練習、どんどん時間なくなるわよ?」
「確かに真姫ちゃんの言う通りだよ。それにしても真姫ちゃんやる気満々だね」
「べ、別に私はとっととやって早く帰りたいの」
真姫の言葉に賛同する若葉。若葉に続くようににやけ顏になりながら夏希が真姫に言う。
「そんな事言っちゃってー。今日の昼休みにステップの練習してるの見たよ?」
「あ、あれはただこの前やったステップが酷かったから、変えようとしただけで!」
「あ、真姫ちゃん!」
夏希の言葉に対しての真姫の答えを、若葉が慌てた様に声を出し、とある人を見る。真姫も釣られてそちらを見ると
「そうですか……あのステップ考えたの、私なんですが…」
髪を弄りながら落ち込む海未の姿があった。それを見て真姫が声を上げる。
「気にする事ないにゃー。真姫ちゃんは照れ臭いだけだよね〜」
凛が階段を登りながらフォローをする。
「あ…」
踊り場でターンした凛を見上げた穂乃果の声に釣られて皆が穂乃果の視線を追うと
「雨だ…」
特に何も無かったけれどオリ主3:愛生人君の誕生日が先週でした。
自分で設定考えときながらその事を覚えてなかったてゆーね!