今回はあの子らが出て来ますよー
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加筆修正
「えーと改めまして、高坂穂乃果の兄の高坂若葉です。よろしくね」
HRの時間を使って自己紹介を行い、穂乃果の斜め後ろの席に座ってHRを受ける。
「じゃあ先生、俺は着替えて来ます」
HR終了後、先生に一言断りを入れてから教室を出て行く。
「それにしても驚いたね。まさか若葉君が来るなんて」
「本当です。穂乃果は…その様子だと知らなかったみたいですね」
海未は机にぶーたれている穂乃果を見て苦笑いする。
「お兄ちゃんも私にくらい言ってくれれば良かったのにー」
「それじゃあサプライズじゃなくなるじゃん?」
「そうですね。サプライズとは何も知らされない方がネタバレされずに済みますもんね」
「まぁまぁ穂乃果ちゃん。今回は若葉君の言う通りだよ。……って」
「若葉!?」
「若葉君!?」
「お兄ちゃん!?」
3人で話していた筈が気付けば若葉が戻って来ていた。
先程はサイドポニーにしていた髪を下ろし、服も音ノ木坂の制服でなく紺色のブレザーを着ている。
「や、先程ぶり」
「むー急に現れないでよ。びっくりするじゃん!」
「ハハハ悪い悪い」
穂乃果が机をガタンと鳴らし立ち上がるも、今は休み時間なので対して周りの注意を引くことは無かった。
「ん? 何か落ちたよ?」
穂乃果が机を鳴らした時に落ちた出あろう紙の束を拾うと
「スクールアイドル?」
「あ、それは!」
「へぇー三人でスクールアイドルやるの?」
「いえ、まだやるとは決まった訳では」
「海未ちゃんが渋ってるだけじゃん」
海未の否定の言葉に穂乃果がボソッと言い返す。
「な! それは違います! 先程も言った通りこの人達は沢山の努力をしてここまで出来る様になったのです。穂乃果みたいに遊び半分でやっても途中で諦めるのがオチです」
どうやら昨日渡したUTXのパンフに載っていたA-RISEの記事を読んだ様だ。
「まぁまぁ、やってみたらいいんじゃない?」
「若葉まで! 軽率過ぎます! ハッキリ言ってアイドルは無しです」
海未の一言と同時に授業開始の鐘がなる。
「はーい授業始めるぞー」
先生が入って来た為取り敢えず話し合いは終わった。
それから放課後までの休み時間中、穂乃果は海未の説得をしていた。
若葉も二人の会話に入ろうとするも、やはり転校生は色々と質問攻めに会うのだろう。クラスメイト達に囲まれて放課後になった。
☆放課後
若葉は1人校舎内を歩いていた。周りからの視線を無視して、挨拶されれば返す。そんな感じに自由気ままに歩いていた。因みに職員室への挨拶はもう済ましている。
「〜♪〜〜♪」
静かな校舎内にピアノの音が響く。それに合わせて歌声も聞こえて来た。
「へぇ〜綺麗な声だな」
若葉はフラッと音のする方へ歩を進める。
「音楽室?」
足を止めた場所は音楽室の前だった。若葉はノックをせずにドアを開ける。
「失礼しまーす」
「ゔぇえ!」
若葉が中に入るとピアノの前に女子が座っていた。その子が若葉に気が付くと
「何入って来ているのよ!」
いきなり文句を言って来た。誰だって自分の時間を邪魔されたら文句は言うだろう。
「いやー綺麗な旋律と歌声が聞こえてね。そしたら君がいたって感じかな?」
「意味が分からないんですけど」
「あれ、お兄ちゃん?」
若葉が少女と話していると穂乃果が音楽室に入って来た。
「穂乃果? 何で此処に?」
「いやー何か綺麗な歌声が聞こえたから」
「あーそれはこの子だよ。名前はえーと……」
そこまでいってやっと二人は彼女の名前を知らない事を思い出す。
「自己紹介がまだだったね。俺は高坂若葉。で、こっちが妹の高坂穂乃果」
「よろしく!」
「……西木野真姫よ」
「へぇー西木野さんって言うんだ〜」
若葉と穂乃果は何処か嬉しそうに笑う。
「ちょっと待って。俺って事は貴方もしかして」
「ん?そうだよ。今日から転校して来た試験生だよ」
「へぇ〜貴方が、ねぇ……」
観察する様にジーッと若葉を見る真姫。
「何かな? ……ハッ! まさかお昼の米粒が顔に!?」
「無いですよ。それじゃあ私はもう帰りますね」
「あ、ちょっと待ってよー!」
帰り支度はしてあったのか鞄を持ち上げ音楽室を出て行く真姫。それを追い掛ける穂乃果。若葉は少し考え事をしてから音楽室を出て行く。行き先は弓道場だ。
若葉は海未が弓道部に入っている事を穂乃果から聞いていたので見学する予定なのだ。しかしその予定は達成されなかった。何故なら
「アルパカ……だと……」
弓道場に行く途中に白と茶色、2匹のアルパカを発見したからだ。
「へぇ〜アルパカを飼ってんだ。音ノ木坂って凄いな…」
近付いて触って良いのか迷っていると
「あ、あの〜」
恐る恐るといった感じに声を掛けられた若葉は声のした方に振り返る。そこには眼鏡をかけた女生徒がいた。
「え〜と、触ります?」
女生徒の言葉にイマイチピンと来なかった若葉だが、それがアルパカの事だと気付き頷く。
「この首の辺りが凄く気持ち良いんですよ」
そう言いながら白のアルパカに歩み寄り首元を触る。
「へぇ〜随分懐かれてるね。もしかして飼育委員なのかな?」
「へ? あ、はい。そうです。飼育委員1年の小泉花陽と申します」
「俺は2年の高坂若葉。気軽に若葉さんと呼んでね」
お互いが自己紹介をしていると
「あー! 若葉君見つけたー」
「かよちん見つけたにゃ〜!」
校舎からことりの、グラウンドからは別の女生徒の声がする。
「お互いにお迎えが来たみたいだね。じゃあまたいつか、えーと小泉さん」
「そうですね。またいつか、若葉先輩」
そう言って二人は各々の待ち人の方へ歩き出す。
若葉はことり達と合流し、帰宅。
とは行かずに何故か向かうは生徒会室。
「あの、穂乃果さんや?何故に生徒会室に行くのか説明願っていいかな?」
1人話について行けてない若葉が妹の穂乃果に尋ねると
「え?だって今からアイドル研究部の申請に行くんだよ?」
「行くんだよ?って海未は良かったの?」
若葉は今朝まで渋っていた海未に確認を取る
「ええ。もう決めたことですし」
と肯定される。
「で! 今から生徒会長さんにこれを出しに行くの!」
穂乃果の見せた一枚の紙を見てみると、そこには『部活動設立申請書』と書かれていた。
「なぁなぁ穂乃果さんや、俺は幻覚でも見ているのかい?」
若葉はその紙の下に書かれているモノを見て穂乃果に抗議し始める。
「なんで俺の名前まで入ってるんだよ!!」
次でアニメ第1話は終わる……ハズです!
今回は真姫ちゃん、花陽ちゃんに会いましたね〜
それでは誤字脱字、感想、アドバイス等をお待ちしております!