それと最近gdgdしてる感が書いてて凄いあります。そんな私ですが、どうぞ完結までお付き合い頂けると嬉しいです。
穂乃果と若葉を除いたアイドル研究部の部員8人が部室の椅子に座って穂乃果を待っていた。その日は期末試験の最後の教科であり、問題だった数学の試験が返って来たのだ。
凛とにこは試験返却の初日と翌々日に返されており、二人ともなんとか赤点を取らないで済んでいた。
「穂乃果先輩遅いわね」
「まさか点数が悪くて
真姫の呟きに、にこが最悪の可能性を考える。
「しかしテストが返って来た時は、そんな感じてはありませんでしたが……」
「なんか驚いてたしな」
「あ、そういえば」
同じクラスの海未と夏希が穂乃果の点数について話していると、心当たりがあるのか、ことりが声を上げる。
「どうしたんですか?」
「今日穂乃果ちゃん日直だったような……」
「「あ……」」
「穂乃果先輩は分かったけど、若葉先輩はどうしたんですか〜?」
凛の質問に答えたことりの言葉に夏希と海未はそういやそうだった、といった顔をする。どうやら忘れていたようだ。凛は凛で若葉の所在を確認した。
「ゴメーン。日直の仕事で遅れちゃったー」
そのタイミングで穂乃果が部室のドアを開ける。部室に入ってきた穂乃果は夏希達を見て首を傾げて状況を聞こうとするも、真姫に試験の結果を聞かれ
「うん。穂乃果自身もビックリしたんだけどね」
と鞄をゴソゴソと漁りながら試験用紙を取り出す。
「まさか80点を越えるとは思わなかった…」
震える手で試験用紙を見せると、確かに穂乃果の持ってる用紙の左上には「86」と書いてある。
『はぁぁぁぁあ!?』
その場にいた全員が一斉に大声を出し、騒がしくなる。
「と、とにかく!理事長の所に行かね?」
最初に元に戻った夏希がまだ騒いでいる部員を静かにさせる為、少し声を大きくして言う。そして一瞬沈黙があった後に
「そうだね。これでラブライブに出れる!」
「よーし、今日から練習だぁ!」
「ラ、ラブライブ」
「まだ出れるって決まっただけでしょ」
「そうだけど」
廊下に飛び出しながら各々言いたい事を言いながら理事長室へ向かう。
「ま、良いか」
夏希は若葉の所在を言いかけた事を放って置いて穂乃果達を追い掛けた。
☆☆☆
理事長室には今、理事長の彩と若葉の2人だけだった。先程までは絵里も居て、次のオープンキャンパスで行うアンケートの結果が悪かったら廃校にする、といった話をしていたのだが、絵里は生徒会独自で生徒を募集する為の行動をする、と言って理事長室を出ていったのだ。
「この手紙に書いてある事は本当なの?」
彩の問いに若葉は頷きながら答える。
「今年の初めに話があったので本当だと思います」
「そう。それじゃあ若葉君は前の学校に戻るのね」
彩の言葉に返事をしようとした時
「えぇー!お兄ちゃん音ノ木から高蓑原に戻っちゃうの!?」
穂乃果を先頭にアイドル研究部の九人が理事長室に雪崩れ込む。
「ありゃ、穂乃果達聞いてたんだ。一体いつから?」
「それは…」
若葉が何の事でも無いかの様に穂乃果に聞くと、穂乃果は少し口籠る。そんな穂乃果の代わりに夏希が一歩前に出る。
「若が高蓑原に戻るって所からだぞ」
「あ、そうなんだ。そうそう実は来週から
若葉が笑いながら言うと
「そんな!μ'sはどうするつもりなんですか!」
「そうよ!そんなイキナリ前の学校に戻るなんて!」
海未と真姫が大きな声で異論を唱える。そんな2人の様子が不思議で首を捻る若葉と夏希。
「なんでそんな『もう会えない!』みたいな流れなの?」
「だよな。どうせ長くても一、二週間だろ?」
若葉と夏希の言葉に今度は八人が首を捻る。そこまで行って若葉と夏希は話が噛み合ってない事を理解した。
「あー成程ね」
「納得したわ。寧ろ俺の時よりか凄いんじゃねえの?」
「まぁ夏希は突然だったし、俺にメールで連絡来てたしね」
と二人で何やら話が進んでいく。そんな2人のやり取りに思わず真姫がストップを掛ける。
「ちょ、ちょっと待って。え?若葉は前の学校に戻るのよね?」
「そうだよ?まぁニ週間でまた戻って来るけど」
再び穂乃果達が首を傾げる。それを見て彩を含めた3人は、顔を見合わせるとクスリと笑う。
「そろそろ高蓑原は修学旅行なんだよ。高蓑原って一年の三学期の時に修学旅行費を集めて予約したりするから、キャンセルが難しいんだって。で、前準備と当日、事後レポートの為に来週から2週間
「な、なんだ~。良かった~」
若葉の説明を聞いて安堵の息を漏らす穂乃果。
「夏希君は知ってたの?」
「ん~まぁなんとなく。雰囲気で分かったってとこかな」
ことりの問いに頭を掻きながら答える夏希。
「どこで気付いたの?」
「最初は『高蓑原に戻る』ってとこでおかしいなって思って、決め手はそのすぐ後の若の態度かな」
「そんなので気付けるなんて流石夏希だね」
笑いながら夏希を褒める若葉。そして穂乃果達の方を向く。
「ま、皆が大変な思いをすると思うけど、遠くから応援してるよ。何かあったら連絡頂戴ね」
「大変な思いって?」
若葉の言葉に疑問を感じた花陽が聞くと若葉は彩の方を見る。彩は黙って頷くだけだったが若葉は頷き返し、先程の絵里と彩のやり取りを説明する。
「てことは次のオープンキャンパスが次の舞台って事ですね」
「えぇ。そこでは各部活動に発表の機会があるからそこでライブを行っても大丈夫よ」
愛生人の言葉を受けて彩が頷くと、穂乃果達が両手を挙げて喜ぶ。
「じゃあ早速練習しなきゃ!」
「そうね」
「練習するにゃー!」
と穂乃果、にこ、凛といった勉強漬けの最近で体を動かせなかった三人を筆頭に屋上に駆け上がっていく。若葉と夏希もそれに続こうと理事長室を出ると
「2人ともちょっと良いですか?」
階段の手前で海未に呼び止められた。
「どうしたの?」
「絵里先輩の事で少しお話が…」
海未は少し言い辛いそうに話し始める。
話は簡単で、絵里にμ'sのコーチをして貰ったら、今のμ'sから数段レべルアップできるのではないか、といった内容だった。
「確かに絵里先輩にダンスコーチして貰ったら助かるんだけど…」
若葉も夏希から話を聞いた日に動画を見て、その事を考えたのだが絵里本人がμ'sに対して反対的な態度だと知っていたので、実際に頼みに行くまでの事が出来ないでいたのだ。
「俺もそれは思ってたんだけどねぇ。ま、絵里先輩の事は夏希に任せるって言ったし、夏希に任せるよ」
「なぜそこで夏希が出てくるのです?」
若葉の言葉に海未が不思議そうに夏希を見る。
「あぁ俺って実は絵里の幼馴染なんだよ」
夏希は何の事でも無いかの様に話す。
夏希としては若葉に話したし、もうアイドル研究部の人達には話しても良いかな? と思っての発言である。案の定海未は暫く意味が分からなかったのか夏希の顔を見つめ続けた後、どこか納得のいった顔で頷いた。
「確かにそう言われてみれば、以前の理事長室での事にも説明がつきますね」
「納得して貰えた様で何よりだ」
夏希は頷き屋上に上がって行く。
「ま、絵里先輩の事は一先ず置いといて、練習に行こっか」
「そうですね」
そういって若葉と海未も屋上に上がって行った。