アニライブ!   作:名前はまだ無い♪

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え〜と現在時刻はっと、1月1日の32時ちょっと過ぎ。うん、まだ大丈夫みたい。

と言うわけで明けましておめでとうございます!
今年もアニライブ!共々よろしくお願いします。


それは…by海未

放課後、屋上ではアイドル研究部『μ's』がオープンキャンパスに向けて練習をしていた。

 

「ワン、ツー、スリー、フォー」

 

普段、手を叩いてリズムを取るのは若葉の役なのだが、若葉が高蓑原に戻った為代わりに愛生人がリズムを取っていた。

 

「よし。おおー皆完璧ー!」

 

最後のポーズを取ってから穂乃果がガッツポーズをしながら言う。その言葉を受けてメンバーも喜びの表情を浮かべる。そして一度小休憩をする。話は自然にオープンキャンパスについての話し合いになる。

 

「でも本当にライブ出来るの?生徒会長に止められるんじゃない?」

「それは大丈夫。部活紹介の時間は必ずある筈だから、そこで歌を披露すれば」

 

真姫の疑問にことりが答えていると、今まで黙っていた夏希が、まだだ、と呟く。全員が不思議に思い夏希を見ると夏希は視線を感じたのか、全員を見渡しハッキリと言う。

 

「まだタイミングがズレている。アッキーからは何か無いか?」

 

夏希は正面から見ていた愛生人に話を振る。話を振られた愛生人は少し考える素振りをした後、メンバー1人1人に指摘していく。

 

「よし、今言われた所に注意してもう1回やろう」

 

穂乃果が立ち上がりながら言うと、他のメンバーもやる気に満ちた表情で立ち上がる。

 

「ワン、ツー、スリー、フォー」

 

穂乃果達が踊り出したのを眺めながら、少し前の海未とのやりとりを思い出す夏希。

 

☆☆☆

 

「夏希に頼みたい事があります」

「何?藪から棒に」

 

帰りのHR後夏希のもとに、さあ練習だー!と穂乃果がことりを連れて部室に行ったのを確認した海未がやって来た。

 

「夏希が生徒会長さんの幼馴染みというのは本当なんですか?」

「……誰から聞いた」

 

海未の一言で今まで無関心な表情から一変、真面目な表情に変わる夏希。

 

「それは…」

「あーまあ良いや。どうせ若葉辺りからだろ。その事知ってるの多分若葉と絵里くらいだし」

「……」

 

海未の沈黙を是と受け取った夏希は、海未に話を続ける様に促す。

 

「それで俺に頼みたい事って絵里関係の事、だよな」

「まあ半分はそうなります。夏希は昔の生徒会長さんの踊りを見た事がありますか?」

 

若葉の席に座りながら海未が聞く。夏希は昔絵里の家によく行っていたのでもちろん見た事がある。そう伝えると

 

「なら、μ'sをそのレベルまで引き上げる事は」

「ハッキリ言うと今のままだと難しい」

「そんな…」

 

海未の言葉をバッサリと切ると、夏希は背凭(せもた)れに倚り懸かり続ける。

 

「引き上げる事は無理でも近付ける事は出来るかもしれない」

「なら…!」

「けど」

 

夏希は再び海未の言葉を遮る。そんな態度に海未は眉間に皺を寄せる。

 

「近付ける代わりに練習は厳しくなるぞ?」

「それは…分かってはいます。しかしあの様な人を魅了させる程の踊りをするにはそれくらいしないと」

 

海未は俯きながらそう口にする。夏希はそれを見て溜息を吐くと

 

「分かったよ。その代わり今まで以上に厳しくなるからな」

 

と海未の頼みを聞き入れたのだった。

 

☆☆☆

 

「よく考えると2人で勝手に決めてたんだよな〜」

 

ダンスも終盤に入り、最後のポーズを決める。

 

「うん完璧〜!」

「そうね」

「やっとにこのレベルに皆追い付いたわね〜」

 

穂乃果達は今のダンスに納得のいった感想を言い合う。ただ海未だけは夏希の方を見ていた。

 

「夏希先輩今のは中々良いんじゃ」

「まだダメだ」

『ええ!』

 

愛生人が夏希に近付きながら確認を取るも、夏希はまだダメだと言う。そんな夏希の言葉に海未以外の9人が驚きの声を上げる。

 

「うぅ〜もうこれ以上上手くなりようがないにゃ〜」

「何が気に入らないのよ。ハッキリ言って!」

 

凛がその場に座り込み、真姫は夏希に詰め寄る。夏希はそんな2人を無視して愛生人に聞く。

 

「アッキー。さっきのを見てどう思った?」

「え…と中々踊れてたと思いますけど…?」

 

愛生人は首を傾げながら答える。夏希はその答えに頷いて真姫を、その後ろにいるメンバーを見て言う。

 

「さっきのだと感動出来ないんだ。アッキーも言ってたでしょ『中々踊れてた』って。それじゃあ人を惹きつけられない……だから」

『だから?』

「生徒会長に、絵里に教わりに行こう」

 

夏希の言葉の後に少しの沈黙が訪れ、次の瞬間穂乃果達は一斉に大声を上げる。

 

「何だよ煩いな」

「煩い以前の問題よ!」

「そうにゃそうにゃ」

「そ、そもそも何で生徒会長さんなんですか?」

 

夏希が文句を言うと倍以上になって文句が帰って来る。

 

「何でってかよちん。絵里は昔バレエをやってたからな。多分踊りならこの中の誰よりも上手いぞ」

 

夏希は携帯を操作しながらハッキリと宣言する。

 

「でも生徒会長さん、私達の事…」

「嫌ってるよねー絶対」

「つーか嫉妬してるのよ。嫉妬」

 

夏希に向かって言う花陽、凛、にこの3人に夏希はとある動画を見せる。

 

「これって」

 

3人の後ろから穂乃果が覗き込む様にして動画を見る。

 

「ああ。絵里の昔の踊りの映像だ」

 

そこには白いクラシックチュチュを着た幼い頃の絵里の踊りが流れていた。それから映像が終わるまでの数分、誰も何も言葉を発しなかった。

 

「昔これだけ踊れた絵里が今のμ'sを見て、素人同然だって言う気持ちなんとなく分かるんじゃない?」

 

夏希が全員を見ながら言うも

 

「私は反対。潰されかねないわよ」

「うん」

「そうね。3年生はにこがいれば充分だし」

「生徒会長…ちょっと怖い」

「凛も楽しいのがいいな〜」

「そう、だよな」

 

やはり中々賛成を得られない様だ。メンバーのそんな声を聞いて夏希も少し暗い顔をする。しかし

 

「私は良いと思うけどな〜」

 

穂乃果の一言で夏希は顔を上げ、反対していたメンバーはまたもや驚きの声を上げた。にこが穂乃果に問い詰めると

 

「だってダンスが上手い人が近くにいて、もっと上手くなりたいから教わりたいって話でしょ?」

「まあ、そうだけど」

 

穂乃果の言葉に夏希は少し遠慮気味に答える。そんな夏希を見て穂乃果は続ける。

 

「だったら私は賛成っ!頼むだけ頼んでみようよ。こっちには夏希君もいるんだし、上手くいく可能性はあるよ」

 

穂乃果の言葉ににこがストップを掛けるも、ことりも絵里のダンスを見てみたい、と賛成する。ことりの言葉を受けて花陽も見てみたい、と言う。

 

「よーしじゃあ今から頼みに行ってみよう!」

 

穂乃果が屋上から生徒会室に向かおうとすると、夏希が止める。

 

「どうしたの?夏希君」

「あー絵里なんだけど」

「うん」

 

夏希は凄く言い辛そうに苦笑いする。

 

「もう帰ったみたい」

「……え?」

 

夏希が携帯の画面を穂乃果に見せる




夏「なあアッキー」
愛「はいなんでしょう。夏希先輩」
夏「1月1日の32時ちょい過ぎって無理があると思わないか?」
愛「まあ名無しですし」
なんか呼んだ?
夏「いやークリスマスからはや約1週間。お前はその間何してた?」
えーと読書に昼夜逆転生活、それと
愛「それと?」
ゲームだよ?
夏「よし、後で覚えとけよ」
え、ヤダよ。だって乱暴する気なんでしょ?エr
愛「はいそこまでです」
夏「名無しが危ない事を言い掛けたので今回はここまで」
若「adiós amigo!」
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