希の後に着いて行きながら一行は空いた場所が無いか探し、ちょうど良い場所を見つけたのでそこに荷物を置く事にした。海未が持ってきたブルーシートを敷き、その上に荷物を置く。
「さて、ここで問題です!」
「どうした?」
荷物を置いた途端に若葉がいきなり言う。突然の事に夏希が聞き返す。プールに向かっていた面々も足を止め、若葉を見る。
「俺たちはプールサイドに荷物を置きました。では次にする事と言えば?」
「はい!」
「はい凛」
若葉は元気良く手を上げた凛を指名する。指名された凛は自信満々に答えを言う。
「プールで泳ぐ!」
「残念!」
が、どうやら不正解のようである。次に穂乃果が手を上げ、若葉が指す。
「ウォータースライダーに乗る!」
「違うよ」
「はい!」
「はい、愛生人」
「Waterslider」
「発音良く言っても違うからね?」
無駄に発音良く言った愛生人はその場に膝を付く。
「はい!」
「次は希!」
「胸をワシワシs」
「言わせないよ!?」
若葉がツッコミをし、希が手を下ろす。
「それじゃあ分かってそうな海未」
「えと…準備体操、ですか?」
「正解!」
少し自信なさ気に答えた海未に拍手しながら告げる若葉。
「準備体操ってつまりは……胸をワシw」
「だから言わせないよ!」
「はいはい。早いとこ準備体操してプールに入りましょ」
希と若葉のやり取りを流し、絵里の指示で軽く広がる。
「やる事は体育の授業と同じ?」
花陽の質問に若葉が頷き、体操を始める。
「それにしてもここのプール広いね」
体操しながらことりが隣で体操している若葉に言う。
「なんでも東京ドーム1個分あるとか、ないとか」
「あやふや過ぎる情報ありがとう」
若葉の隣で夏希が笑いながら言う。
「よし、体操も終わったし…遊ぶぞー!」
「にゃー!」
「え?ちょ、ちょっと!?」
体操を終え走り出す穂乃果と凛。そして凛に引っ張られる愛生人。
「り、凛ちゃん腕離して!危ないから!」
と愛生人の抗議も無視し、凛は走る。そして
「うわっ!」
案の定変な体勢で走っていた愛生人は足を滑らせる。愛生人を掴んでいた凛も巻き添えになる形で。
「にゃ!?」
突然の事に凛も驚きの声を上げる。
そして愛生人は足を滑らせ、凛の方へ倒れる。
「あ、あれは!」
その光景を見て夏希が大きな声を上げる。
「知っているのか雷○!」
「あれはあらゆる確率を無視して天文学的数値を超える奇跡の連続で起こると言われる伝説のラッキースケベ」
若葉の問いに夏希がそこまで言った所で、凛の膝が愛生人の鳩尾に当たる。
「返し」
「返し!?」
最後の言葉に驚きを隠せない若葉。
「そ、そんな事より…僕の心配を……して…」
それだけ言って愛生人は力尽きたように動かなくなる。
「う〜んどうしたものか…」
「そうや!」
伸びた愛生人を見て夏希がどうするか悩んでいると、希は凛をブルーシートの上に正座させ、愛生人の頭を膝に乗せる。所謂膝枕である。
「にゃ!?にゃにゃにゃ!?」
凛は混乱している。
夏希と希はそれを面白そうに見て写真で撮影していた。
「では撮影している夏希と希は放っておいて、私達は泳ぎに行きましょうか」
海未の提案に当事者の四人以外が頷き、プールに向かって歩き出す。
「愛生人も早く起きないとプールで泳げないよー」
若葉は皆の後に着いて行きながら、顔を赤くしている愛生人に言う。
それから暫くして、撮影に飽きた様子の夏希と希も合流し遊び尽くす。波のプールで真姫が溺れかけたり、それを若葉が助けたり、2年女子の3人でウォータースライダーに乗ったり、愛生人が凛に膝枕されたままだったりと色々あり、少し遅めのお昼休憩となった。
「さて、少し遅いけどお昼にしよ」
「あっちにフードコートがありましたよ」
「じゃあ皆で行きましょう」
希と花陽の言葉に絵里が頷き、フードコートがまで引率する。
「にしても水温少し低くない?」
プールに入って少し冷えたのか、若葉はパーカーを着ている。
「私は外が暑いからちょうどいいくらいだよ?」
券売機に並びながら穂乃果が言う。
「わ、私もちょっと寒い、かな?」
その後ろでは若葉同様パーカーを着ている花陽がいる。
「あ、お財布忘れて来ちゃった…」
「あ、私も…」
ことりと真姫が券売機の前に立ち、財布を忘れた事に気付く。
「ちょっと取って来るね」
「先に食べてて良いわよ」
他のメンバーが止める間もなく2人はブルーシートの敷いた方へ走って行く。
「2人だけで大丈夫ですかね?」
「2人ともスタイルええから心配やね」
愛生人と希の心配が見事に的中したのか、あれから十数分待っても2人が帰ってくる気配がない。
「ねぇ絵里先輩。ここからブルーシートの場所までそんなに遠くないですよね?」
「そうね。どんなに遅くてもそろそろ帰って来ても良いと思うわよ」
若葉と絵里が心配そうにブルーシートの方を見ながら話し合う。
「ちょっと心配だから見に行って来るよ」
「ちょ、お兄ちゃん!?待ってよ穂乃果も行く!」
と若葉と穂乃果がブルーシートの方へ走って暫く、視界に
「おーい真姫ちゃーん。ことりちゃーん」
穂乃果が名前を呼びながら2人に近付く。若葉も穂乃果に続いえ2人に近付くと、ソフトモヒカンと坊主の男性二人も目に入る。
チャラ男2人は真姫とことりと話しているが、
「だからぁ少し向こうで泳ごうぜって言ってんじゃん?」
「そうそう。どうせ女子だけで来たりとかしてんでしょ?」
どうやらしているよう、ではなく絶賛ナンパの真っ最中らしい。
「いやーウチのツレがどうかしましたか?」
穂乃果が加わりソフトモヒカンと坊主の2人の目が明らかに変わるのを見て、若葉が慌てて横入りする。
「んだ?このヒョロ男君は?」
「もしかして彼女守る俺カッケー的な感じかな?」
「もしそうだとしたらどうします?」
若葉は二人の台詞に笑って聞き返す。そんな若葉の態度にイラついたのか、坊主が舌打ちをし
「だったらその彼女達の前で無様にボコられろ!」
と若葉を睨みながら拳を振り抜くも
「あ、ことりと真姫は財布見つかった?」
若葉は坊主に興味がないのか、半歩横に移動して躱すと、真姫とことりに聞く。2人が頷くのを確認すると穂乃果と一緒に絵里達の下へ戻らせる。
愛「えーと、今回はことり先輩と真姫ちゃんがナンパされましたね」
夏「そこに若とほのっち登場!次回はバトるのかな?」
若「まぁ大丈夫だと思うよ?……知り合いもいるし…」
夏「え?今なんて?」
若「何でもないよ。それより裏話に行かなくていいの?」
愛「そうでしたね。実はこの話は夏頃に既に書き終わっていたらしいですよ」
夏「へぇ」
愛「だから投稿する際に細かい点を直したらしいんですけど、多分直し漏れあると思います」
若「修正箇所って、会話文の改行を消したりとかでしょ?」
愛「後は僕達の呼び方とかもですね。直す前では敬語じゃなかったりとかしてたみたいなので」
夏「そこで作者の後の展開を考えて無いのがもろバレだな」
若「ことりと真姫をナンパした人達は今後出番は?」
愛「さあ?あるかどうかは人気次第じゃないですか?」
夏「りっちゃんとアッキーの今後の展開は?」
若「そんなの聞かなくても分かるでしょ」
愛「まさかラッキースケベを返されるとは思いませんでしたよ」
若「誰もそんな事思わないって」
夏「今回はそろそろ終わりだな」
愛「ですね。それでは」
若「また次回。お楽しみに〜」