アニライブ!   作:名前はまだ無い♪

80 / 109
あとがきでのやり取り、出会い、自己紹介は本編には作用されません。
何が言いたいのか、それは…まぁ本編読めば分かります。


ちょ、ツバサ?by夏希

夏希が追いついた時に見た光景は驚いた表情で固まるツバサと、それを困った表情で見ている若葉だった。さらにツバサの後ろからは、A-RISEの残りの2人の優木あんじゅと統堂英玲奈が夏希に手を上げながら2人に近付く。

 

「ねぇ夏希。どうしてこうなったのかな?」

「あーその前にツバサを再起動させる」

 

夏希はそう言うとツバサの前に立ち両頬を軽く伸ばす。

 

「……なっ君!いつの間に目の前に!」

「取り合えず目的は若と言うよりμ'sっぽいから皆を連れてくるわ。ほら若、行くぞ」

「え、あ、うん」

 

元に戻ったツバサは顔を赤くし夏希に驚くも、夏希は若葉を連れてUTX学院から出て行く。外に出ると人混みは少なくなっており、愛生人を含めたμ'sの10人がUTX学院の入り口付近で待っていた。

 

「やーやー皆。ちょっと話があるから付いてきて」

「ちょ、夏希!?どうして貴方がここに居るのよ 。それに付いてきてって、どういう事よ!」

「あー…まぁ付いてくれば分かるって」

 

夏希は絵里の言葉に頭を掻きながら、UTX学院に入って行く。そんな夏希を不審に思いながらも、取り敢えず、と揃ってUTX学院内に入る。中に入ると夏希は入り口の自動改札の前で待っており、警備員の人と何やら話すと皆を手招きし、改札の奥へと進む。夏希に導かれエレベーターに乗り込む。

 

「あの、夏希さん。これってどういう?」

「そもそもなんで夏希がUTX学院に自由に出入り出来るのよ」

「……」

 

エレベーター内での愛生人とにこの質問にも夏希は何も答えず、ただ壁を見つめているだけだった。何を聞いても答えない夏希ににこは嘆息をもらす。それから少し、エレベーターが止まり、夏希は勝手知ったる様子でUTX学院の中を歩く。

 

「えーっと、ここだな」

「ちょっと夏希!いい加減説明…を……」

 

夏希がとある部屋の前で止まり、ノックもせずに中に入る。絵里は何も説明しない夏希に腹が立ち、声を荒げながら後を追う様に入室する。しかし中にいた以外な人物達に驚き、声の勢いは失速する。

 

「こんにちは」

「やっと来たのね」

「待っていたぞ」

 

部屋の中にいたのは、先程若葉を連れ去った綺羅ツバサらA-RISEだった。3人は若葉達全員に入室を促し、ソファに座らせる。

 

「え……と」

「まず私から言っておく事があるわ」

 

15人がソファに座り、短くない沈黙に穂乃果が耐え切れなくなった時、ツバサが唐突に口を開く。その言葉にA-RISEの2人と夏希以外が首を傾げる。そしてツバサは若葉を真っ直ぐ見ると

 

「高坂さんと間違えてごめんなさい」

「……い、いえ!大丈夫ですよ」

 

ツバサに謝罪された若葉は少しフリーズした後、慌てた様に手を振って答える。若葉の答えにツバサはお礼を言って、今度は穂乃果を見る。ツバサに見られた穂乃果は緊張した様に背筋を伸ばす。

 

「初めまして、かしらね」

「そ、そうですね。初めまして」

 

ツバサが笑顔で挨拶をするも穂乃果は変わらず緊張した様子で返す。

 

「ずっと会いたかったわ」

「え…でも、どうして?」

「ふふっ。すぐそこがカフェスペースになってるからゆっくりしていって大丈夫よ」

 

穂乃果の質問には答えずにツバサは若葉達に告げる。ツバサの言葉通り、既にあんじゅと英玲奈、夏希が人数分のカップにコーヒーを淹れて配っていた。

 

「って違う。違います!いや挨拶も大事ですけど、なんで夏希さんは自然に馴染んでるんですか!?」

「そうよ。それに最初若葉を連れ戻す時どうやって入ったのよ!」

 

夏希がカップを配っているのを見て思い出したかの様に愛生人と絵里がツッコむ。2人のツッコみで穂乃果達もハッとなり夏希を見る。9人に見られた夏希はツバサにアイコンタクトを飛ばすと、ツバサは静かに頷いて答える。夏希は溜め息を吐くと穂乃果達を見ると口を開く。

 

「あーそういや若とマッキー以外は知らないんだっけか。実は俺とツバサって付き合ってんだ」

『……えぇー!!!』

 

夏希があっさりと告げるとワンテンポ程遅れて全員が叫ぶ。夏希はあまりの声量に耳を塞ぎ、つか、ととある4人を見る。

 

「なんで当の本人のツバサと知ってるあんじゅ、英玲奈、若まで叫ぶ側(そっち)に回ってんだよ!」

「お兄ちゃん知ってたの!?」

「い、いや。そう言えば夏祭りの時一緒に周ってはいたけど、まさか付き合ってるなんて思わないって」

 

穂乃果に聞かれた若葉が思い出す様に言うと、夏希は付き合ってると明言してなかった事を思い出す。しかし特に若葉にフォローする事なく話を進めていく。

 

「で、えーっと。そうそう俺が入れた理由はこれのおかげ」

 

夏希はそう言うとポケットから「UTX」と書かれたカードを取り出す。

 

「それって」

「ああ、ここ(UTX)に入る為に必要なカードだ」

 

希の言葉に夏希は頷いて答える。その答えに若葉達は目を丸くして驚く。

 

「で、でもなんで夏希君がそれを持ってるの?」

「それは私が説明するわ」

 

花陽の質問に夏希ではなくツバサが答える。

 

「実はウチの理事長がなっ君…夏希のお母さんと知り合いみたいでね。どうせだからって渡したみたいなの。それになぜか他の皆からも特に反対意見が無かったのよね」

 

ツバサが1人悩む様な仕草をとるも、その両側に座っていたあんじゅと英玲奈はクスリと笑うも、特に何も言わなかった。

 

「あとなんで俺がここにいるか、だっけ?それは」

「ちょうど夏希に相談したいことがあったのよ。ちょうどあなた達に会いたいと思っていたのよ」

「ちょ、ツバサ?」

 

夏希の言葉を遮ってツバサが話しを進める。遮られた夏希は不思議そうな表情でツバサを見る。

 

「会いたかったって、どうしてですか?」

「あなた達スクールアイドルでしょ。しかも同じ地区。だから会いたかったのよね」

 

穂乃果の質問にあんじゅが笑って答え、ツバサもそれに頷く。

 

「しかし下で高坂穂乃果を見て連れてきたは良いが、双子の兄の方を間違って連れて来てしまった」

 

英玲奈が笑いながら言うと、間違ったツバサは顔を赤くする。

 

「と、とにかく。映像で見るより本物の方が遥かに魅力的ね」

「人を惹き付ける魅力、カリスマ性とでも言えばいいのだろうか。12人でいてもなお輝いている」

 

英玲奈の言葉に穂乃果ははぁ、と返すばかり。

 

「私達ね、あなた達の事をずっと注目していたのよ」

『え!?』

 

ツバサの思わぬ返事に夏希以外の11人は驚きの声を上げる。

 

「実は前回のラブライブで1番のライバルになるんじゃないかって思っていたのよ」

「そ、そんな」

 

絵里が照れた様にあんじゅの言葉を否定しようとするも、ツバサにあなたもよ、と言われ口を紡ぎ英玲奈が再び口を開く。

 

「絢瀬絵里。ロシアでは常にバレエコンクールの上位だったと聞いている」

「そして西木野真姫は作曲の才能が素晴らしく、園田海未の率直な詩ととてもマッチしている」

「星空凛のバネと運動神経はスクールアイドルとしても全国レベルだし、小泉花陽の歌声は個性が強いメンバーの歌に見事な調和を与えている」

「牽引する穂乃果の対となる存在として12人を包み込む包容力を持った東條希」

「地元に多くの知り合いを持ち、μ'sのサポート班のリーダー的存在の高坂若葉」

「そして伝説のゲーマー、アイトこと片丘愛生人」

「それにアキバのカリスマメイドさんまでいるしね」

 

A-RISEの3人から次々と発せられた情報に驚きで言葉が返せず、ポカーンと呆けている若葉達。

 

「そして矢澤にこ…」

 

ツバサに名前を呼ばれ、緊張した面持ちをするにこ。そしてツバサはニッコリと笑うと

 

「いつもお花ありがとう。昔から応援してくれてるよね。凄く嬉しいよ」

「どえ!」

 

続いたツバサの発言に先程とは違った驚きを見せていた。ツバサに思いもよらない事を暴露されたにこは動揺し、そんなにこを皆が半目で見つめる。

 

「にこ、そうだったの?」

「知らんかったんやけど」

「まぁ部室にポスターとか飾ってあったし…」

 

絵里、希、若葉の台詞ににこは笑って誤魔化す。

 

「い、いや~μ's始める前からファンだったから~って、そうじゃなくて!私の良い所は!?」

 

にこは笑顔でやり取りを見ていたA-RISEの3人の方を向いて勢いよく聞く。その質問にツバサがフフッと笑う。

 

「そうね。グループにはなくてはならない小悪魔って所かしら」

 

ツバサの言葉ににこははわ~と感激した様に両手を胸の前で合わせて悶えていた。そんなにこを余所に絵里は疑問を感じ、それをツバサにぶつける。ツバサはその問いに戸惑いを見せずに返す。

 

「これだけのメンバーが揃っているチームはそうはいない。だから注目もしていた。そして何より……負けたくないと思ってる!」

 

ツバサの言葉に一瞬にして先程までのふざけた空気が緊迫した空気に変わる。

 

「あの!A-RISEの皆さん。私達も負けません」

「ふふ。あなたって面白いわね」

 

穂乃果の突然の宣言にツバサは一瞬驚きで目を見開くも、すぐに笑みを浮かべて返す。

 

「なぁツバサ。”あれ”聞いてみたら良いんじゃないか?確かそろそろだよな」

「そうね」

 

今まで黙っていた夏希がツバサに声を掛ける。ツバサは夏希の言っている”あれ”が何なのか分かっているのか、両隣のあんじゅと英玲奈に確認を取るともう一度穂乃果達に向き合う。穂乃果達は何の事だか分からない為、首を傾げる。

 

「ねぇまだ歌う場所決まってないんでしょ。だったらウチの学校でやらない?」

 

ツバサのいきなりの提案に驚く若葉達。ツバサは返事を聞かずに話を続ける。

 

「屋上にライブステージを作る予定なの。もし良かったらぜひ。1日考えてみて」

 

ツバサの提案に穂乃果はその場の全員の顔を見回す。穂乃果と目が合ったメンバーはそれぞれ頷いて答えを出す。

 

「やります!」

「ふふ。2週間後楽しみにしてるわね」

 

それからA-RISEに挨拶をし、UTX学院から出て行った。

 

☆☆☆

 

2週間後。若葉達はUTX学園内にあるテラスに集まっていた。

 

「おー凄いたくさんの人が来てるね」

「本当だな。これがそのままμ’sとA-RISEの2グループの人気なんだな」

「う~なんか僕が出る訳じゃないのに胃が痛くなってきました…」

 

愛生人がお腹を摩っていると夏希が軟弱だなー、と苦笑する。

 

「そろそろ時間だから俺達も控室に行こうか」

 

若葉の言葉に2人が頷き、μ’sの控室となっている部屋に向かう。若葉がノックをすると中から穂乃果の元気な返事が返ってくる。

 

「皆、調子はどう?」

「うん全然問題ないよ!」

 

若葉が入室しながら聞くと皆を代表して穂乃果が答える。若葉が穂乃果と話している間、夏希と愛生人が控室内を見回すと化粧台の前でにこが髪型を整えたり、絵里が凛の衣装の襟を正したり各々最終チェックをしていた。

 

「こんにちは」

 

夏希が声のした方を見るとツバサ、あんじゅ、英玲奈の3人が衣装姿で立っていた。穂乃果達もツバサ達に気付き、挨拶を返す。

 

「いよいよ予選当日ね。今日は同じ場所でライブが出来て嬉しいわ。予選突破を目指してお互い頑張りましょう」

「はい!」

 

そしてライブが始まる。先にライブを行うのはA-RISE。曲名は「Shocking party!!!」

 

A-RISEのライブが終わると共に客席から歓声が上がる。

 

「直に見るライブ…」

「全然違う。やっぱりA-RISEのライブには…私達」

「敵わない」

「…認めざるを得ません」

 

凛、花陽、ことり、海未の4人はA-RISEのライブを見て俯いてしまう。それは4人だけに限らず、口には出さないまでも真姫、絵里、希の3人も俯いてしまう。

 

「そんな事ないよ!」

 

そんな中、皆を励ます様に重くなった空気を取り払うように声を出す。

 

「A-RISEのライブが凄いのは当たる前だよ。せっかくのチャンスを無駄にしないように私達も続こう!」

「そうだね。A-RISEはやっぱり凄い。こんな凄い人達とライブが出来るなんて滅多にないよ。だから皆も思いっきりやっておいで!」

 

穂乃果に続く様に照明の確認の為にステージ裏にいた若葉も賛同する。2人の言葉に俯いていた皆は顔を上げ、笑顔になる。

 

「よーし!それじゃあいくよ!μ’sミュージックー…」

「スタート!」

 

そしてライトアップとともにμ’sの曲「ユメノトビラ」が流れる。

 

「どうだ?μ’sのライブは」

 

夏希は客席の後ろから眺めていたツバサ達に声を掛ける。

 

「更に負けたくなくなったわね」

「そうか」

 

夏希はツバサの答えを聞いてニッと笑うとじゃあな、と言って若葉の元へ駈け出して行った。

 




【音ノ木チャンネル】
祝!アニライブ!一周年記念!
若「あ、今回は作者も来たんだね」
夏「にしてももう1年か…」
愛「まぁ僕達が出たのはもう少し後なんですけどね」
まぁその差も数日しか違わないんだし、別に気にする程でも無いとおもうよ?
若「まぁ俺はほぼ毎回出てるから良いけどね」
夏「いや、俺も似た様なもんじゃね?」
愛「くっ、僕だけですか?休みが続いているのは!」
若「でもなんやかんやで3話連続で出てこないって人は居ないよね」
夏「あー確かに」
愛「まぁ検証してないからいるかもですけど」
その分毎回キャラの台詞配役が大変です。はい
若「特に今回は俺ら12人にさらにA-RISEの3人も加わったからね〜」
夏「つか途中俺ら空気だった気がするんだが……」
愛「は、話を戻しまして。アニライブ一周年ってめでたいですね!」
若「初投稿日だけじゃなく、時間まで合わせたらしいよ?」
予約投稿で済ませました(o´・ω-)bそれまでに書き上げるの大変でしたよ…
愛「だったらなんで一周年記念の番外編出さなかったんですか?」
愛生人君愛生人君。冷静に考えようか。まずこの話の投稿日は?
愛「7月の8日ですね。因みに時間は23時22分」
じゃあその前日は何の日ですか?夏希君!
夏「えっと、七夕だな」
そう七夕。俺はその日何をしていましたか?若葉君!
若「あーそう言えば七夕パーティーを番外編に出してたね」
正解!と、言う訳で流石に2話分のネタが思い付かなかったのです!
愛「だったら七夕回を一周年記念にすれば良かったじゃないですか」
いやいや七夕は7月7日、一周年は7月8日じゃん
夏「こまかいな!」
若「まぁ別にいんじゃない?今となったらもう後の祭りだし」
それより次はちょっとオリジナルにはし(逃げ)るよー
夏「ちょっとまて、今なんつった?」
愛「まぁまぁ。で一体何の話するんですか?」
若「まさか愛生人の告白話?」
夏「マジでか!?」
いやそれはもうちょい先。次はちょいと皆で出掛けようかな、と
若「皆って誰?」
皆は皆だよ。それじゃあそろそろ締めようか
愛「なんか納得しませんけど、仕方ないですね」
夏「誤字脱字、感想、批判、アドバイス等を待ってるぜ!」
若「活動報告ではアンケートもやってるからそっちもよろしくね!じゃあ」
『バイバーイ』
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。