アニライブ!   作:名前はまだ無い♪

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スノハレ回……アニメラブライブもあと少し……


お姉ちゃん、緊張してる?by亜里沙

 予選決勝当日。天気は生憎の雪。

 

「わぁー。真っ白!」

 

 雪穂が店先に出ると裕美香が雪掻きをしていた。裕美香は雪穂を見ると雪掻きを手伝わせようとするも、断られる。

 

「お兄ちゃんとお姉ちゃんは?」

「若葉なら起きて朝食食べてなかった? 穂乃果はまだ寝てるんじゃない? 昨夜も早かったわよ。しっかり休んで体力整えておくって言ってたから」

「おぉ。お姉ちゃんらしくない……あれ? でもお兄ちゃん一階にはいなかったよ?」

「じゃあ自分の部屋じゃない? 今日の学校説明会の準備とかしてるんじゃない?」

 

 裕美香と雪穂は揃って店の方を見る。二人が話してる時、若葉はちょうど穂乃果の部屋の前に来ていた。そして偶然にも外にいた雪穂と同じ事を言いながら扉を開ける。

 

「穂乃果! いい加減起きないと遅れるよ!」

「お姉ちゃん! もう朝だよ!」

 

 若葉が部屋に入ると、もう一度布団に潜り込もうとしている穂乃果と目が合った。穂乃果は若葉と目が合うと気まずそうに笑う。そんな穂乃果に若葉はふむ、と考えた後、笑顔で質問する。

 

「今起きるか、このまま二度寝して朝食が抜かれたうえ、海未からのお説教。どっちが良い?」

「今から起きて着替えます!」

 

 穂乃果の答えに若葉は頷くと、部屋から出て行く。

 若葉が部屋から出ると穂乃果はカーテンと窓を開け、外に身を乗り出す。

 

「いよいよ今日だね、最終予選。頑張ってね!」

 

 雪穂はそう穂乃果に伝えると、寒さに耐え切れなくなったのか、身体を抱いて店の中に入る。

 それから海未とことりを待ち、四人で雪道を歩きながら登校する。

 

 

 

「お姉ちゃん!」

「あ、亜里沙。おはよう」

 

 絵里がいつものよう髪を通していると、亜里沙が慌てた様子で扉を開ける。

 

「おはようじゃないよ! お姉ちゃん出なくって良いの!? 穂乃果さん達はもう出たって雪穂が」

 

 その亜里沙の言葉で慌てている理由が分かった絵里は、優しく微笑むと急いでいない訳を話す。

 

「穂乃果達は学校説明会で挨拶しなくちゃいけないから、一度学校に行ってそれから会場に来るのよ。だから大丈夫」

 

 絵里はそう言うと窓の外を見てノビをすると亜里沙に向き直る。

 

「それにしても、まさかこんなに積もるなんてね。困ったものね」

「……お姉ちゃん、緊張してる?」

「え……?」

 

 突然亜里沙から放たれた言葉に、絵里は驚きで小さく声を上げる。

 

「バレエのコンクールの時と同じ顔してる」

「そう、かしら……」

 

 亜里沙の言葉に少し俯く絵里。亜里沙はそんな絵里に近付くと、手をギュッと握る。

 

「大丈夫。皆お姉ちゃんの味方だよ」

「亜里沙……」

「応援、行くからね」

「ありがとう」

 

 絵里が亜里沙にお礼を言うと、家のインターホンが鳴る。絵里が扉を開けるとそこには希が立っていた。

 

「希」

「おはよう。まだ着替えてなかったん?」

 

 希の言葉に絵里は自身の格好を見る。そしてまだ寝巻のままだという事に気付き、少し扉を閉め体を隠す。

 

「す、すぐ着替えて来るわね」

「えりち」

 

 着替える為に扉を閉めようとすると希に呼び止められる。絵里は不思議に思い振り返る。

 

「もしかして……緊張してる?」

 

 亜里沙と同じ質問をしてきた希に、絵里は少し驚きながらも笑い返す。

 

「さっきまでね」

 

 そう言い絵里は着替える為に部屋に戻って行った。

 

 

 

 西木野家の前。凛と愛生人、花陽の三人は真姫を待っていた。

 

「寒いにゃー! これで本当にライブなんてするのー!?」

「公式サイトには中止って知らせがないから、普通にあるみたいだよ?」

 

 愛生人が携帯の画面を見ながら答える。

 

「えー!」

「昼から晴れる予報だし、大丈夫じゃないかって」

「寒いだけでも辛いにゃー!」

 

 花陽が天気予報の欄を見ながら言うも、凛はその場でピョンピョンと跳ねる。

 

「凛ちゃん。頑張ろうね!」

「もちろんだにゃ!」

 

 凛が花陽にガッツポーズで答えると、西木野家の門が開き、そこから真姫が出て来る。

 

「お待たせ」

「遅いよー」

「だから言ったでしょ。待っててくれてなくて良いって」

 

 出て来た真姫に凛が遅いと言うも、真姫は携帯で送ったメッセージの事を言う。

 

「そういう訳にはいかないって。若葉さんに真姫ちゃんの事頼まれたし、何より僕達友達だからね」

 

 愛生人がそう言うと真姫は少し嬉しそうに笑う。凛はそんな真姫に近付き、、手袋を嵌めた手を真姫の頬に当てる。冷たがる真姫に凛は、遅かった罰、と言ってその手を離さない。そんな光景を見て笑顔を交わす花陽と愛生人。

 

「しょうがないでしょ。お母さんがこれ、皆にって」

 

 凛を何とか剥がした真姫は、手に持っていたランチボックスを三人に差し出す。その中身が気になり愛生人が聞くと、真姫はそれを前に出しながら照れた様に言う。

 

「カツサンドよ!」

 

 そして四人は会場に向けて歩き出す。

 

 

 

 矢沢家では朝からこころ、ここあ、にこが元気に「にこにこにー」をやっていた。

 

「にっこにっこにー!」

「にっこにっこにー!」

「にっこにっこにー!」

 

 にこがにこにーをやると、こころ、ここあがさすが! と褒める。そんな二人ににこは抱き着き、お礼を言う。

 

「ありがと~! 絶対最終予選突破するからね~!」

「そうですよね。お姉様がいてのμ'sですもんね!」

「一緒になったとは言っても、お姉ちゃんがセンターなんでしょ?」

 

 なのでこころとここあの言葉ににこは、あー、えー、と少し困った様な声を出すもすぐさま立ち上がる。

 

「当然でしょ。私が居なくちゃμ'sは始まらないんだから」

 

 にこが腰に手を当て言うと、ベランダに続く窓が勢いよく開けられる。驚いたにこは思わず尻餅をつく。

 

「虎太郎!?」

 

 そう窓を開けたのは矢澤家最年少の虎太郎だった。虎太郎はここあに注意されるも、それを無視してベランダの手摺に作った物を指し示す。にこがベランダに行きそれを見る。そこにはμ's九人と若葉達三人を模した小さな雪だるまがあった。

 

「ありがとっ」

「がんばれ~」

 

 虎太郎の応援に頷き答えると、にこは両隣にいるこころと虎太郎の頭に手を置く。

 

「お母さんに会場に連れて来て貰いなさい。私がセンターで思いっきり歌うから!」

 

 ウィンクして言うと、こころとここあが目を輝かせる。

 

「本当!」

「えぇ! だってμ'sは全員がセンターだから!」

 

 にこが三人にそう言うのと同時に、家のインターホンが鳴る。にこが玄関の扉を開けると、そこには希と絵里がいた。

 

「にこっち、おはよう」

「なんであんた達が来るのよ」

 

 にこはジトっと見ると扉を閉めようとする。しかし希がすかさず靴を挟み扉が閉まるのを止める。希のそんな行動ににこは驚きの声を上げる。

 

「希がね、三人で行きたいって」

「本当は夏希君を入れた、アイドル研究部の三年生四人で行きたかったにゃけどね。夏希君は学校やから」

「なら別に一緒に行かなくてもいいじゃない」

 

 二人が家を訪れた理由を知りにこがそう返すも、希は笑顔続ける。

 

「いやね。ウチ達三人で行った事がないな~って思って。それにカードもね、一度くらい三人で行かないと後悔が残るかもしれないって」

「……仕方ないわね、ちょっと待ってて。すぐ準備するわ……寒いから、中、入ってなさいよ」

 

 最後の方を少し照れながら言うにこ。そんなにこの好意に微笑んで甘える絵里と希。

 

 

 

 一方、学校説明会の為に学校に登校した二年生五人は、生徒会室の窓から来校する人達を見ていた。

 

「うわぁ!」

「人がいっぱい……」

「これが半年前まで廃校になりかけてた学校だなんて、誰が信じるんだろうな」

「だね。それだけμ'sが影響を及ぼしてるのか、元々音ノ木にはそれだけの魅力があったのか」

「今は感傷に浸ってないで講堂に向かいますよ」

 

 外を見ていつまでも話している四人に対し、海未は資料を持って呼び掛ける。

 

「よし! 挨拶をビシッと決めて、ライブに弾みをつけるよ!」

「気合い入れ過ぎて新生徒会長の挨拶の時みたくトブなよ~」

「大丈夫! 一週間も前からお兄ちゃんに協力して貰って覚えたから!」

 

 穂乃果の気合いの入れ具合を見て夏希がからかい気味に言うも、穂乃果は自信満々に返す。そして講堂へと向かった。

 

 

 




【音ノ木チャンネル】
愛「今回は場面転換多かったですね」
夏「だな。まぁアニメ本編でも多かったイメージあるから、仕方ないっちゃ仕方ないんだよな」
若「それよりなんか中途半端な終わり方をしたと思った人がいるかと思うけど、これにはちゃんとした理由がありますゆえ」
夏「なるほと。ワザとこの形で今話を締めた、と」
愛「してその理由はなんですか?」
若「実は次の話の方の出だしを書いてたら、そのまま筆が乗って一話、二話、とかけちゃってね」
夏「あ、察した」
愛「まぁまぁ、最後まで聞いてみましょう?」
若「それでふと、書き上げたやつを見返したら一つだけヤケに短い回があってね」
夏「それが今話だったのか」
愛「最近は一回が長いですからね。偶に短いのもありだと思いますよ?」
若「あ、そうそう。詳しくは次回のあとがきで言うんだけど、予選決勝から年末年始の間の空白期に何か書こうと思ってるらしいんだけど」
夏「またアンケート取るのか?」
愛「でもあれって、作者が増やす為だけに作った選択肢が選ばれる事もあって、結果ってあまり反映されてませんよね?」
若「だね〜。前に行ったアンケートのやつだっていつだっけ? 募集したの?」
夏「えっと、15年の五月だな」
若「それでその結果が反映されたのは?」
夏「16年の二月だな」
愛「つまらそういう事です」
若「しかもそれだってアンケートを思い出して、まだやってないってなって八割方出来てたやつを消して書いたからね」
夏「つまりその空白期のアンケートは取らない、と?」
愛「まぁ、そうなりますね」
若「でもやる事は決まったらしいよ」
夏「へぇ〜いつ?」
若「今」
愛「は?」
若「だから、このあとがき(ほんぺん)を書いてる時」
夏「今おかしなルビがあったんだが……?」
愛「それは今は放置しましょう。それで何やるんですか?」
若「前々回夏希の個人回がないって話は覚えてる?」
夏「まぁ一応」
愛「あ、じゃあもしかして」
若「Yes! まだ書き始めてないけど夏希とツバサさんの話でも書こうかな〜とか思ってるよ! やったね!」
夏「そっか。やっと俺にも個人回が来たのか」
愛「では夏希さんが嬉し泣きしない内に終わりにしまーす」
若「それじゃあバイバーイ」
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