ドラえもん のび太の大魔境 second season 〜もう一つの伝説〜   作:田舎者

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ジャイアン
「よう! 久し振りじゃねえか! 今日は訳あって俺一人だ!皆! 楽しんでくれよな!」


決意

ドラえもん

「静香ちゃん……これを」

 

 

サッ

 

 

ドラえもんはポケットからタケコプターを取り出し、静香に渡す。

 

 

静香

「なるほど……ザンダクロス相手に地上では圧倒的不利と考えてのタケコプターね」

 

 

静香はドラえもんの意図を読んだ様であった。

ザンダクロスの攻撃は人間の速さでは回避することはまず不可能である。しかし、タケコプターならそのスピードに加え、立体的な動きが可能になり、回避が可能となる訳である。

 

 

ドラえもん

「あの装甲……恐らく空気砲は通じないだろうね…」

 

 

ドラえもんは敵のザンダクロスの強固な装甲を見て呟いた。

ザンダクロスはメカトピア星の技術を結集して作られた兵器である。圧倒的な破壊力は勿論、鉄壁の装甲まで付いており、なおかつ、高速移動が可能になるブースターも併せ持つ、まさに非の打ち所がない兵器であった。

 

 

静香

「じゃあどうするの? 空気砲以外のまともな攻撃方法なんて……」

 

 

困惑する表情を浮かべる静香であったが……

 

 

ドラえもん

「これを使うんだ」

 

サッ

 

ドラえもんはポケットから50cm程の大きさの銃を取り出した。しかし静香にはそれがとてもザンダクロスを傷付けられるような武器には見えなかった。

 

静香

「それは…何なの…?」

 

ドラえもん

「この道具は恐らく全てのひみつ道具の中で最も殺傷能力が高い武器……名前は、"熱線銃"」

 

 

熱線銃…Level5まで威力をチャージして撃つことの出来る銃。フルパワーで撃てば高層ビルを一瞬で灰に出来るほどの威力を持つ。しかしこの道具を持つ為には"特別な権限"が要る。

 

 

ドラえもん

「今考えられる作戦は……僕がこの熱線銃のパワーを出来るだけチャージして、奴の一番脆いと思われる関節部に、チャージした熱線銃の弾を叩き込む……これしかないんだ」

 

 

「大抵のロボットはパーツとパーツの接合部である関節部が一番脆い」

仮にもロボットであるドラえもんはその常識を信じ、この作戦を考案した。

 

 

ザンダクロス

「ーーーー!!!」

 

 

ザンダクロスが機械音を鳴らし、目を赤く光らせる。

 

 

ドラえもん

「敵サンも臨戦態勢に入ってるみたいだね……静香ちゃん! 君は奴の周りを飛び回って陽動を行って欲しいんだ。 頼めるかい?」

 

 

ドラえもんは静香の目を真っ直ぐ見て言った。

 

 

静香

「……………」

 

 

静香は数秒程黙ってドラえもんを見ていた。

そしてドラえもんはその間もずっと静香から目を離さなかった…

 

 

そして静香は言った……

 

 

静香

「………分かったわ、ドラちゃんを信じる」

 

ドラえもん

「………ありがとう」

 

 

カチャ

 

 

ドラえもんは熱線銃を構えた。

 

 

カチッ ピッ

 

 

そして静香はタケコプターを頭に着け、スイッチを入れた。タケコプターのプロペラが回転を始め、静香の周りに風圧が生じる…

 

 

静香

「ねえ……ドラちゃん」

 

 

空へ飛び立つ前に静香はドラえもんの方を笑って振り返った。

 

 

ドラえもん

「え?」

 

静香

「私は信じてるの。のび太さん達と日が暮れるまでいっぱい遊んで…お互い「またね」って言える毎日が来る事を……」

 

 

ドラえもん

「静香ちゃん………」

 

 

ブオオオン!

 

 

そして静香は飛び立った。

 

ザンダクロスの注意を引くべく、静香はザンダクロスに接近を開始した……

 

 

ドラえもん

「……やるよ……僕も……!」

 

 

カチッ! ピイイイン!

 

 

ドラえもんは静香を見送りながら熱線銃を構え、チャージを開始した……

 

 

静香

(ドラちゃん、武さん、スネ夫さん、ペコ、そして……のび太さん………力を貸して!!)

 

 

そして静香とザンダクロスの距離は50mを切った……

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