『あぅ……(もしかして、俺って……)うぅーッ(転生してるーッ)』
Hey、皆さんこんにちは。俺はロイド。齢18歳のピチピチな美青年だ。
どうやら、俺が転生した世界はThe異世界のようだで、魔法やら冒険者やらタレントやら、異世界の王道を行く世界だ。
そんな俺はリ・エスティーゼ王国で生きる伝説として冒険者をしている。
あ、待ってッ待って!
調子に乗ってるんじゃないですッ。
何か、勝手に皆が勘違いしちゃったんですッ
時は遡り、俺が8歳のある日……
俺は家の中でとある箱を見つけた。
厳重に保管されていて見るからにヤバい物だった。
しかし、俺は子供の好奇心を抑えきれず箱に貼られていた紙を剥がし、蓋を開けてしまった。
『(ん?ノート?いや…本?…何か見覚えあるけど……)』
中には1冊の本が入っていた。
少し拍子抜けしてしまった俺の後ろでガシャーン!と何かが割れた音がした。
俺が後ろを振り返ると、そこには皿を落とした母が立っていた。
「ロ、ロイド…何故ソレを持っているの?……
御先祖様が残した呪われし本をッ」
『はぇ?(何て?)』
どうやら、これは俺の御先祖様が昔に戦っていた時に使われていた本らしい。そして、その御先祖様が言うには「自分以外が触れれば呪われる呪物」らしく、今まで封印されていた。という話だ。
けど………これって……
『(どっから、どう見ても、俺が生前(?)に書いた厨二ノートッ)』
『(何か…俺が厨二ノートを持てた事がかなり凄かったのか、めっちゃ家族が喜んでるんだけど……)』
俺はそろそろ恥ずかし死しそう。
そして、このノートはマジモンの呪物だったのか燃やしても細切れにしても、いつの間にか俺の手に戻ってくる。
「ロイド、その本に何が書かれてるのか教えてくれないか?」
そう聞いてきた父。声は冷静だが、目のキラキラが隠せていないのが残念だ。俺に味方はいないらしい。
『(何が書かれてるって言わなきゃダメ?黒歴史言わなきゃダメ?)』
しかし、俺は皆のキラキラ下目に勝てず……
『…`
言ってしまった。だァァッ!死にたいッ
すると、持っていた本が急に光り、目の前に黒い火の玉が現れた。
なに、コレ?
そこからは早かった……あの後、俺は一通りノートに書かれていた魔法を試した。
結論。チートだった。が、精神が死んだ。
説明。魔法は問題なく発動したし、使い方も分かった。……が、精神年齢おっさんが厨二魔法を使えば死ぬ。以上だ。
しかし、現実は無情。俺は家族の善意で冒険者になった。なってしまった。
どうやら、俺にもっと広い世界を見て欲しいとのこと。……うん。ありがた迷惑。
でも、なってしまったものは仕方ない。
俺は昼に冒険者として呪われた本(笑)を使い魔物を倒して、夜には恥ずかしさに悶えると言う謎の1日を繰り返した。
そして、いつの間にか
アダマンタイト冒険者の【呪王】となっていた。
あーッ、恥ずか死ッ
厨二ノート……ロイドが前世の厨二病時に書いた色々とヤバい黒歴史ノート。
多種の魔法や詠唱、魔法陣が書かれてある。
どんなに離れようと、燃やされようと必ずロイドの元に帰ってくる呪物。
呪王のロイド
アダマンタイト冒険者。黒いロープ着て、呪物である本を持っている。チームは組んでおらず、1人でアダマンタイトになった生きる伝説。