俺の黒歴史がチート呪物で、恥ずか死ッ   作:ミント 

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作戦会議と厨二病...?

 

 

 

 

『(なんで、お前がここに...しかもガッツリ俺のこと覚えてるし...万が一、子供の頃を暴露されれば俺は恥ずか死ぬぞ?...)すまない。遅れた。(取り敢えず謝罪はしよう。)』

 

「別に謝る必要はないのよ?前の依頼が押してしまうことはよくあることなのだから」

『(ごめんなさい。寝坊です)』

 

 

俺は混乱と焦りと申し訳なさのトリプルパンチで瀕死になった。しかしそんな事は知りもしないこいつ...ラキュースはまた会えて嬉しい、などと言ってくる。俺は一生会いたくなかった...。

 

ラキュースとそんなやり取りをしていたら、立派な体格の女性が俺の事をジロジロ見てきた。ラキュースの仲間だろうか?

 

 

「へぇー。呪王なんざ、陰気クセェおっさんかと思ったが意外と若ぇんだな。どうだ、俺とヤッてみねぇか?」

『(何言ってんだこいつ)…しない』

 

何故かこの女性は初対面で下ネタを突っ込んできた。反応にも返事にも困るのでやめてほしい。

 

 

「惜しい、あと数年出会うのが早ければドンピシャだった…でも幸薄系はあり。ねぇ、私と寝るのは?」

『(やべぇ奴らの集まりか?)しない。』

 

ここは変態集団だった?

 

俺が混乱しているとラキュースが絡んできた二人を殴った。かなりエグい音がしたのは聞き間違いだと思いたい。

 

「ごめんなさい。私の仲間が…」

「痛てぇ」

「鬼ボス、痛い」

「貴方達は緊張感を持ちなさい。……全く…」

 

ラキュース...頼もしくなったと言うか、強かになったと言うか......あれ?確かこいつって貴族だよな?...大きくなったな。(精神年齢アラフィフ)

 

そんなことを思っていたら、ラキュースが俺をチラチラと見ていた事に気づいた。

 

 

『何だ』

「あ、いや…その呪いの本まだ持っているのね。......もし良かったら私にその本を見せてくれないかしら?」

 

 

は?

 

 

『は?』

「あ、べ、別にやましい事がある訳じゃないのよ!ただ、私もそっち系の理解を...そう!理解を深めるためにッ私は神官だし!」

 

 

.........ハッ

 

いけない。思考が停止して低い声が出てしまった。でも仕方ない。

 

この本を見るということは俺の黒歴史を晒すこと...土下座してでも避けたい。と言うか、見られたら精神的に死ぬ。

 

 

「確かに気になるな」

「私も見たい」

「俺もだな」

「私はそれよりもローブの中身が見たい」

 

ラキュースの言葉に興味を持ったのか、彼女の仲間(一名以外)も参戦してきた。

 

成程。俺に死ねと?

勘弁して下さい。遅刻してきたことは反省してます。

 

 

『(絶ッ対)無理だ。もし本の中を見れば、発狂して(俺が)死ぬことになるぞ』

 

少し威圧した声を発する。遅刻してきたくせにこんな態度とってごめんなさい。でも、これは...これだけは譲れない!

 

 

「そう……」

 

ラキュースは残念だとでも言うよな顔で他の人のところに行ってしまった。罪悪感半端ないなあの顔...。

 

あ、昔のことを口止めするの忘れてた......

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ。ラキュースがいない今、アンタに聞きたいんだが…アイテムとかで精神が乗っ取られる、なんて事は有り得るのか?」

 

先程下ネタを言ってきた人が真面目な顔で聞いてきた。質問内容は俺にでも答えられる簡単なものだった。

 

『有り得るな。呪物もそうだが、代償を払わなければ効果を発揮しないアイテムもある。……それが何だ』

 

こんな簡単なことは知ってるはずだけど...頭が良くないのかな?

 

 

すると、下ネタの人は急に顔をグッと近づけて来た。

 

「…ここだけの話、ラキュースが魔剣キリネウスに乗っ取られかけているんだ。ラキュースは俺達に隠してるんだが...」

 

えぇ...あいつ、そんな危険な魔剣で戦ってるの?危険すぎない?...あ、俺と同じで捨てても燃やしても自分の元に戻ってくる系?

 

成程な。だから呪いに詳しい(不本意)俺に確かめてもらおうと...俺も同じ状況だから、解呪は期待しないで。

 

 

 

『…`解析(アナリシス)´』

 

マナー違反ということは承知しているが、仕方ない。もし本当に乗っ取られかけているのなら大事件だ。

 

 

 

んーーー?あれ?

状態異常の反応はないな...?呪い特有のオーラも出てないし......??

 

『...(因みに)その話の根拠は?』

 

 

「夜、俺達が眠っている時にラキュースが偶に外に出ていく事があるんだよ。気になって着いて行ったら......魔剣キリネウスが蠢くと言っていたり、ラキュースの表に出てきた魔剣が肉体を支配するとか言っていたり、ラキュースが命を削ってでも好きにはさせないと言っていたりな。

......挙句の果てには声をかけたら、心配するなの一点張りでな。」

 

 

 

 

............。

 

oh......それは...もしかして......

 

 

チラリと俺はラキュースを見る。ラキュースは普通に冒険者と話している。

 

 

もし彼女がアレなる病に発症していたのなら、その原因は恐らく...俺。

 

やべぇどうしよ。

 

「おい、どうなんだ。アイツは...まさか、深刻な状況なのか?」

『(あーー、)いや。(バレてるけど、)まだ(人前で病が発症していないのなら)問題ない。』

 

そう、俺の時みたく人前で厨二病を発症していないなら彼女の病は初期段階。まだ取り返しがつく。

 

 

「本当か?」

『あぁ。まだ取り返しのつく状態だ。だが、これは本人を信頼して待つしかない。(きっと、この事が仲間に知られてると分かれば死にたくなるだろうし。)』

 

「そうなのか...」

「失礼。その判断は一体何を持ってだ?説明を求める」

 

次は仮面の少女が出てきた。この歳でアダマンタイト...天才だな。

 

『(説明と言われても...前世からの)経験だ。下手なことをすればアイツは(恥ずか)死ぬかもしれないぞ』

「なっ」

 

大丈夫。ラキュースならきっと正気に戻ってくれる...たぶん。と言うか、厨二病を他人から指摘するのは犯罪だと思う。厨二期は黙って見守るのが一番。

 

 

 

 

そんなこんなで、ついに作戦開始の夜になった。この作戦にはガゼフさんや剣士のブレインさんもいるみたいで頼もしい...。事実、俺いる?とか思ってたりする。

 

「班長たちは集合!作戦の確認をします!」

 

ラキュースの号令で俺を含めた何人かがラキュースの元に集まる。

 

「これより八本指が所有する拠点の8箇所を同時に襲撃し、制圧します。」

 

俺達はちょうど八グループあるから一つずつ襲撃する形となる。因みに、俺のグループは俺一人です。

 

俺の性質上()一人ではないと本気を出せない(出さない)ので、我儘を言って一人で行動することにしてもらった。アダマンタイト冒険者の肩書きをふんだんに使った俺の説得に、ラキュースもガゼフさんも反対せずにOKを出してくれた。

 

さてと無理言って単独行動を許されたんだから成果は出さないとな。

そして俺は一人、王都の端にある八本指の拠点に向かった。

 

 

 

 

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