とある宿の一室……
『あ"ぁぁッ……やったな…やったよ……あんなに人がいる中で…やってしまった…』
俺はベットの中で悶えていた。
いつもは人が居る時は刀で戦うようにしてるのにッ!
焦ってやってしまった……
『何が`
ぽすぽすと枕を殴る。
クソォ、コレを書いた頃の俺に出会えるなら殴りたい。
『法国の奴らも天使召喚するし!?村人には拝まれるし!?恥ずか死にたいッ』
そんな声が俺の部屋に響いた。
俺は深呼吸をして荒ぶった心を落ち着かせる。
『……てか、あのアインズ?さん、アンデッドなのに礼儀正しかったなー。…ちょっと厨二臭かったけど……』
まぁ、俺の方が厨二臭いけど。……クッ何故自分でトドメを刺したッ
___
しかし、俺が(恥ずかしくて)死にかけでも依頼はやって来る。
何故なら俺はアダマンタイト冒険者の中で格安に依頼を受けるからだ。
元は平成生まれ日本育ちの社畜。
頼まれた依頼を断れず受けていたら、いつの間にか格安の男()になっていた。
『ふぅ…これで依頼は達成だ』
「あ、ありがとうございます!よくゴブリンに畑を荒らされてて困ってたんです!」
…ありがとう……この言葉だけを頼りに俺は生きてる。俺は向けられる笑顔が眩しくて目を抑える。
元の世界では仕事してもお礼を言ってくれる人はいなかったからな…あのクソ上司……
「あ、あの?…」
『いや、何でもない。また何かあれば依頼しろ』
俺はそう言って、ギルドへ戻る。
「目を抑えて……きっと、呪いの力を使ってお疲れなのね…それでも、私達を助けてくれるなんてッ……お優しい方」
____
こんな黒いローブを着て、明らかに不審者な俺は意外と街の人達から人気がある。
「あ、ロイド様!丁度焼けたんです。1本どうですか?」
「ロイド様ー!珍しい果物があるんです!食べてみませんか?」
「ロイド様!この間呪物を仕入れたんです!いりませんか?」
…いや、カモられてるのか?
まぁ、金は有り余る程あるから良いけどさ。
と言うか、様は止めて……恥ずかしい
そんな訳で俺は焼き串と果物を買った。
呪物は丁重にお断りした。これ以上面倒事増えてたまるかッ
………多いな。
焼き串も果物もそれぞれ2銅貨ずつの量を買ったのに、両手でギリギリ持てるくらい量を渡された。
いつの間に街の物価が下がったのだろう。
しかし、こんなに渡されても俺は食えない。
困った俺の目に入ったのはやせ細った子供達だった。
『やる』
「…ぇ」
俺はその子供達に焼き串と果物を渡した。
『買いすぎた。仲間達と食え。』
ハッ!こんな見た目が怪しすぎる奴の物なんて食えるハズがないだろッ
取り敢えず、俺は焼き串を1本食べて毒が無いことを見せた。
しかし、子供達はポカーンとした顔をしていて俺は気まづくなりその場を早歩きで離れた。
「はぁ…かっけぇな……」
「ん?あぁ…それ1つ銅貨2枚だよ。……あれはロイド様割りだから。」
「……ロイド様…」
___
ギルドに到着した俺は早速、依頼達成の報告をする。
『依頼を達成した。次の依頼を貰おう』
「は、はいっ」
何度も言うが俺は人気者()なので、俺宛の依頼は大量にある。
因みに休みはない。元社畜の俺もびっくりのブラックさだ。
「ぇッ」
何か驚かれた声がした。
俺は声のした方を見ると全身甲冑の人と1つ結びの女の人がいた。
『…何だ』
「あ、いや…」
見たところこの男は依頼を受ける所らしい。
カッパー冒険者でその身なりだと、何処かの貴族か何かだろ…
「ロイド様、こちらが依頼になります。」
『あぁ。』
チラリと甲冑の方を見たが、何故か女の人に睨まれてしまった。
怖っ……俺何かした?…泣きたい。逃げよ。
_____
「モモン様。アレが例の男ですか?」
「あぁ。まさか、こんな早くに見つかるとは…運がいいな」
「アレにそこまで警戒する必要があるのですか?他の下等生物と変わりないように思いますが…」
「何事にも警戒は必要だ。ソレが自分の未知に対するものなら尚更な。…あと、様は止めろ」
「分かりました。モモンさーーん…」
ロイド
レベル:30前後
70〜80(呪物の使用中)
種族:人間
カルマ値:100【善】
0【中立】(呪物の使用中)
装備:呪いの本…適応者のみ本に書かれている魔法使用可。必ず持ち主の元に戻ってくる。
:呪いのローブ…適応者のみ防御力大幅アップ。1度着れば脱げない。
:呪いの刀…適応者のみ身体能力大幅アップ。適応者でなければ発狂する。
:呪いの指輪…適応者のみ即死魔法の完全無効。1度つければ取れない。
概要:元平成生まれの社畜。死因は不明。
良い意味でも悪い意味でも日本人。
敵対されなければ敵対しない。事勿れ主義。
呪物の使用で純人間とは言えなくなっている。
アニメ、漫画の知識で基本的に刀で戦う。
(呪いの本を使いたくないから)