俺はある日、見てしまった。
『は?(えぇ!ハムスター!?…ナンデ!?……??)』
めちゃデカいハムスターを……
ダメだ。少し考えたけど訳が分からん。
つか、デカ。手のひらサイズの可愛いフォルムはどこへ……
あの背中に乗ってる甲冑男は前に見た奴だな。
……もふもふしてそう…
カタっ
俺は少し奥の屋根から音がしたのに気づいた。
?あの家は確かポーションの……
よく見るとマント姿の奴が誰かを担いでいた。
ぇ?人攫い……うわぁ…この世界って本っ当に物騒…
『はぁ…`
まぁ?人攫いと決まった訳じゃないし?
……てか、あの店ってお婆さんと少年の2人の店だったよね?…
俺は走って店に向かった。
バンッ
扉を開けて俺は中に入った。不法侵入だけど今は許して欲しい。
俺は周りを警戒しながら奥の部屋に入った
『ッ…』
そこには、冒険者と思われる男たちが倒れていた。
俺は状態を確かめるために男たちに近づこうとした……が、急に男たちが起き上がってきた。
「グ、グォォォ」
どうやら、ゾンビになってしまったらしい…。
悲しいことだ。この世界ではあまり珍しくないが、急に来るのはやめて欲しい。驚くし怖いし……
『`
魔法を喰らったゾンビ達は倒れて動かなくなった。ゾンビから死体に戻ったのだ。
俺が使った魔法は簡単に言うと状態異常の無効魔法だ。
この世界ではこの魔法は大活躍だ。それが例え`呪縛´と言う文字を使いたいが為に作った魔法だとしても……ウッ、頭が痛い…。
さて、人攫い兼人殺しの犯罪者さんは何処かなぁ?
そして俺は人攫いの拠点である王都の墓地に(勝手に)侵入した。
だって、たとえアダマンタイト冒険者でも人攫い兼人殺しの拠点が墓地にあるって言ってもすぐに信じてくれないだろうし……ね?
そんな理由……だからさ………アンデッドの大軍が居るなんて知らなかったんですッ
「ロイド様!アンデッドの大軍から王都を守った英雄!!」
「流石です!万歳!ロイド様万歳!!」
もう止めてっ、俺を称えないでッ
____
『ッチ!…何でこんなにアンデッドがッ』
何故俺は人攫いを捕まえに行ってアンデッドの大軍と戦って居るのだろう……
骸骨は切っても切っても湧いてくる。
こっそり入ってこっそり捕まえようと思ってたのに……これじゃ勝手に侵入したのバレちゃうじゃん!
骸骨が一気に俺に襲いかかってきた。
『ッ`
あ、やっべ。
「おい、向こうに炎が見えるぞ!あれは……ロイド様だ!アダマンタイト冒険者のロイド様が戦ってる!」
バレたッー!逃げる?あ、逃げれないわ。
どうしよ。どうしよ……
「恐らく、この大軍の事を予知されていたのだろ……そして、我々に気づかれないように倒すつもりでッ…なんてお人だッ」
うん?………うん?
「全員、剣を抜けッ我々も戦うぞ!」
「「おぉー!」」
え?……何か勘違いされてない?…あと戦わなくていいから。逃げて。魔法使ってるとこ見られたくないから……逃げて。
俺は今絶望したような目をしているだろう。
死ぬよ?また大人数に見られるとか…恥ずか死ぬよ?いいの?
その時、門超えて墓地に入り込んできた影が見えた。
あの甲冑の人だ。1つ結びの人もいた。あとハムスター。
「すまないが、兵士諸君は街の避難に行ってくれ。ここは君達の手には余る」
か、甲冑の人ッーー!!
アンタッ……いい人なんだなッ
「な、何をッ我々も戦える!」
このチャンス逃すかッ
俺は急いで彼らの所に向かった。勿論、アンデッドを倒しながら。
『いや、彼の言う通りだ。ここは任せろ。(逃げて。ね?ね?死亡フラグっぽかったけど、大丈夫だから)』
そして、何とか兵士達には納得してもらった。
勝った……別に何も終わってないけど…勝った。
「初めまして。私はモモンです。こっちはナーベ、そしてハムスケです。」
『あぁ、ロイドだ。』
ハムスケってまんまだな。
あとこの人強いな。前にカルネ村で会ったアインズさんと同じくらい?
まぁ、冒険者に`
「私達はこの奥にいる者達に用があるのですが、ここを任せても?」
『…その用とは、バレアレ店の件か?』
「ッ!えぇ。そうですが…」
『俺の目的もそれだ。…アンデッドを引き受けよう。先に進め』
なーんだ。この人の目的もそれなら、俺が先に進む必要は無いな。
元々何度かあった程度の縁だし、冒険者に関しては完全に初対面だし…
「分かりました。任せます。行くぞナーベ」
「はッ」
そう言ってアンデッドを倒しながら先に進んで行った2人と1匹。
………何であの強さでカッパーやってんの?
詐欺じゃね?まぁいいか。
『さて、ここを通りたいなら俺を倒して行くんだな…』
待って、めっちゃ厨二セリフ言っちゃった!!