セバスに裏切りの容疑を確かめるべくセバスの屋敷にやって来たアインズ、デミウルゴス、コキュートス。
ツアレの処遇についてセバスとデミウルゴスで口論になりはしたが、セバスの直轄で働かせる事を決定したアインズ達。
「アインズ様、ご報告したい事がございます」
「何だ。セバス」
ツアレを一旦部屋から出し、アインズの前に出るセバス。
「例の謎の魔法を使う男と接触しました。」
「ほぅ…何かあったのか?」
「はい。男は第七位階魔法`
「ふむ…第七位階魔法…この世界だと英雄を超えて人間では使えないと言われている魔法だな。」
伝説と呼ばれる存在で第五位階魔法。
第七位階魔法は大儀式などでなくては発動不可。
これがこの世界での基本だ。
「(なのに、それと同等の魔法を使えるあの男は一体……体に秘密があるのか…もしくはあの本……本を奪って解析したいが、呪いの効果であの男が死んでも困る…)」
熟考するアインズ。
「えぇ。あと少し避けるのが遅れていたら危なかったでしょう」
「そうか(あぇぇ!何でセバスとあの男が戦ってんの!?)」
しかしセバスが爆弾発言を落とした事に考えるのを止めた。
「どうやら彼は誘拐された女性を助けに来ていた様で、私を敵の1人と思い攻撃を仕掛けてきました。
その後は誤解を解き、最低限の信用をしてもらい、敵を倒しました」
「おや、油断した所を捕えなかったのかい?ナザリックの発展にあの人間の体も魔法も必要だと思うが…」
「デミウルゴス様はお忘れかましれませんが、アインズ様はあの者との敵対はできる限り避けるように言われました。ならば、あの対応が最善だと思いますが…」
「君は相変わらず頭が固いな。…まぁいい。それで情報はそれだけかい?」
「えぇ。あの者は私が居るからか、あれ以降魔法を使わず刀で戦っていました。」
セバスの話を聞いたデミウルゴスは考えるように顎に手を当てる。
「ふむ…やはり警戒はするか…馬鹿正直に魔法を使えば楽なものを……」
デミウルゴスの言葉にアインズはまた熟考する。
「(んー…確かに初対面の相手に魔法を見せ過ぎるのは悪手だ。だが、本当にそれだけか?…噂では例の魔法を使うにはデメリット…MPに似た物が必要で多様する事が出来ないらしい………んー。全力を図る為に一時的に)敵対するのもアリ…か。」
「「「!!」」」
アインズの発言に場が静まる。
「ん?」
「成程……分かりました、アインズ様。ではその様に作戦を一部変更しましょう!」
「ん?」
「そうと決まれば、早速取り掛からなくては…失礼致しますアインズ様…」
「お、おう…」
アインズは自身の発言ミスを気づくことなく、許可を出してしまった。
____
『くしゅッ…』
「あら、風邪ですか?」
俺の前にいる少女が優しく心配してくる。
立派に装飾されている部屋にいるのは俺と少女の2人だけ。
『平気だ。気にするな。』
俺、無礼だとかで殺されたりしないかな……
内心ガクブルな俺は冷静を装う。
こんな時にだけこの表情筋が有難く思う。
この謎に鍛えられた表情筋の固さに俺がどれだけ迷惑をかけられたか……。正直、周りに変な勘違いされている原因の1つだと思う。
あれ?俺何の話してんだ?
「それで、アダマンタイト冒険者であるロイド様には八本指が所有する拠点の内の1箇所を襲撃してほしいのです」
あぁ、そうだった。犯罪組織の討伐を王族から依頼されたんだった。
目の前に座る少女はお姫様で正しく美少女と呼べる程に綺麗だった。
まぁ、俺はロリコンじゃないから思う事はそれだけだがな。
しかし、殺伐とした世界に…ここまで完璧なお姫様がいるとなんと言うか……
そう__
「あの、何か?」
『…まるで演じてるようだな』
うっかり声に出してしまったのに気づいた。
「……それはどういう…」
少し声が低くなったお姫様にビビる俺。
ヤバい。この世界は普通に不敬罪とか成立する世界……え?俺死ぬの?
『すまない。変なことを言ったな。…作戦の件、了解した。』
「………」
取り敢えず謝罪し、早々に立ち去ることにした。お姫様が無言なのが怖い。
さっきの笑顔が嘘みたいなんだが?
『では、失礼する』
やっべぇ…王族怖ぇ……何か疲れた。…宿戻
ろ。
厨二本…奪われてもロイドは死なない。強いて言うなら、黒歴史の本を奪われた事により(ロイドの精神が)死ぬかもしれない。
簡単な公式()
本が奪われる=黒歴史を見られるかもしれない=恥ずか死。
ロイドのイメ画。
自分のイメージを壊しくない人は注意。あと字が汚い。
【挿絵表示】
ロイド
〈通常〉(人目が多い時はフードを被ってる)
・目が死んでる
・基本無表情
〈魔法使用時・後〉
・さらに目が死ぬ
・恥ずか死にたくなる
〈厨二本が見つかる前〉
・目が生きてる