終焉を知るハロウィンの王、過去に戻り混沌を齎す者と悲しみの鏡を救済する   作:選ばれざるオタクⅡ

2 / 3
一日クオリティの突貫工事ゆえ、荒いけど許してね


世界線移動と、時間遡行

〜新世界0日目〜

 

 

 アリナ先輩の結界に閉じ込められて鏡の中に入れられてから一日ぐらい経ってなんとか現実を受け止められるようになってきたから結界内に用意されていたこの日記帳にコレから起きたことを記録していこうと思うの!!

 

 ……とは言っても結界の外は未だに鏡の魔女結界の中みたいで私が入ってるキューブごとず〜っと底の見えない奈落に落ち続けてる感じで変化が無いの。

 過去に行くってこんなに時間がかかるの?頭が訳わからなくなるの……

 そんな感じなので進展とかそういう真面目な事で書けることは何もないかな。

 

 

 

 それよりも!!アリナ先輩はやっぱり酷いの!!!!!結界内に色々と家具を入れておいてくれてたのはありがたいけどソファーとか本棚がひっくり返ってたり!!冷蔵庫の中にはいちご牛乳しか入ってなかったり!!『過去に戻ってもスケッチはちゃんと続けてヨネ』って張り紙がついてたのはスケッチブックじゃなくてこの日記帳だったり!!!

 

 ただでさえアリナ先輩はいっつも勝手に大切な事を決めて、自分ひとりで居なくなって、気がついたら世界中を巻き込む大変な事になってて、

 

 やっと、追いついたと…思ったら……

 結局、あの世界は滅びで終わっちゃって

 

 だから、せめて最後くらいは一緒にいたかったのに……

 自分一人であの世界に残るなんて…………

 

 

 

 

 いや、わかってるの。コレはアリナ先輩なりの優しさだって事は。

 

 

 

 

 でも、だからって、

 それを頑張って飲み込んで、飛ばされた先の世界で頑張ろうと立ち直ったら、

 目の前に広がってたのはゴミ屋敷みたいな惨状の部屋とか

 

 はぁ……

 

 思わずため息が漏れちゃうけど、コレはしょうがないと思うの。

 

 

 こんな感じで、私の試練は新しい世界に着く前に、アリナ先輩が適当に放り込んだと思われる日曜品の数々でつくられたゴミ山を片付ける所から始まったのでした。まる。

 

 

_追記_

 

 ヤバいの!スゴイの!!大事件なの!!!!

 

 大きな家具をあらかた片付け終わった頃、隙間からポロッとナニカが落ちてきたの。

 

 なんだろ?と思って拾ってみたら、なんとアリナ先輩のソウルジェムだったの!!!!!

 

 

 

 でも、いくら探しても、アリナ先輩の身体は何処にもなかったの……

 ソウルジェムを見つけた時はもしかしてって思ったけど…やっぱりアリナ先輩は………

 

 い、いや!!そもそも魔法少女の魂はソウルジェムなんだから、代わりの身体が手に入ればアリナ先輩を生き返らせる事が出来るはずなの!!!

 

 それに、キラッキラに輝いてるからしばらく浄化しなくても大丈夫そうなの。

 

 ……

 

 

 

 そういえば、ソウルジェムだけの時って気絶してて意識は無いって聞いた事が………

 

 

 

………………ちょ、ちょっとだけ、

 

《日記はここで終わっており、少し濡れた後が残っている》

 

 

 

 

 

〜新世界一日目〜

 

 

 あれから何日経ったかはわからない

 アリナ先輩の結界の中は思った以上に快適で、思った以上に寂しかったから

 

 それに、アリナ先輩のソウルジェムに触れてると胸がじんわり温かくなってきて……ふわふわ〜ってなって数時間経ってるの。アレはもう凄まじいの。劇薬なの。

 あんなの知っちゃったらもうアリナ先輩のソウルジェム無しじゃ生きていけないの。

 

 ま、まぁ……そのせいで起きる時間もバラバラで、お腹が減ったらご飯を食べる感じだから生活習慣なんかも狂っちゃって……

 

 

 

 だから、いきなり空に放り出されたときはもう本っ当にビックリしたの。

 

 しかも私は変身すれば飛べるって事をパニックですっかり忘れてて落っこちちゃったし、(アリナ先輩のソウルジェムはポッケに入ってるの)

 

 落ちた先では、瀬奈みことが事あるごとに話していた例の「更紗帆奈」っていう魔法少女が、常盤先輩と戦ってて……

 と、いうか、鏡の魔女結界内でアリナ先輩と一緒に見せられた悲しみの歴史鑑賞会、その途中休憩で見せられた瀬奈みことの過去に出てきた『更紗帆奈がソウルジェムを砕いて自殺する場面』だったの。

 

 着地する瞬間に魔力を足に集中させた事で無傷で着地出来たけど、そのせいでコンクリートの地面は抉れてデカゴンボールでよく見るような跡が付いちゃって謎の第三勢力が乱入してきたみたいになっちゃって……

 更紗帆奈はぽかんと口を開けてフリーズしちゃったし、常盤先輩も一瞬驚いたけどもすぐに私に殺気を飛ばしてきて……

 とにかくなんとかしないと!!ってパニクった頭で考えたら、何をトチ狂ったのか、更紗帆奈の握ってるソウルジェムを盗んで逃げてきちゃったの……

 ソウルジェムの有効範囲外になった更紗帆奈は動かなくなって、残った常盤先輩には

 

「ハッハッハ!更紗帆奈の命は我が頂いていくのだ!返して欲しければ…我を捕まえてみるのだ!!」

 

 みたいな捨て台詞をぶつけて来ちゃったし……

 ここ最近(この時代から見れば未来)での魔法少女同士の抗争で戦いに巻き込まれたお陰で、窃盗の固有魔法を応用した高速移動(移動したい方向の大気を『盗んで』後ろに放り投げる事で瞬間移動みたいになるの。よくわからないけど、固有魔法は割と概念的な所があるからみたいなの。)が無かったら常盤先輩に追いつかれてた……危なかったの。

 

 盗んできた更紗帆奈のソウルジェムは魔女化しそうだったから、手持ちのグリーフシード全部使って浄化しておいたの。

 身体とリンクしていない今の状態なら魔力消費もほぼ無いからすぐには魔女化しないだろうけど、また明日には浄化しないといけなさそうでちょっと不安だったりするの。

 確かこの時期は魔女があんまり居なかった時期だから………

 

 

 今は遠く離れた駅の公衆トイレの中でこの記録を書いてる。日が完全に暮れたら空を飛んでおうちに帰ろうと思ってるの

 マジカルかりんの衣装は闇夜に紛れるからお尋ね者にはピッタリなの。

 

 

 

_追記_

 

 

 ちょっと時間たった今でも、未だによくわからないの……

 

 家に帰ったら、私がもう一人いたの。

 

 おかしいの。鏡の魔女の結界で見た、見滝原のほむらちゃんの場合は時間遡行した先の自分は居なかったのに。

 

 でも、それよりも理解出来ないのは、おばあちゃんなの。

 

 もう一人の私を確認してからすぐに逃げてきたのに、近くの公園のブランコに座って頭の中整理してたら、何故かおばあちゃんが来たの。

 私の言葉を遮って

 

「おばあちゃんはわかってるよ。

 あなたはかりんちゃんだけど、この世界のかりんちゃんとは別のかりんちゃんなんだろう?」

 

 なんて、まるで当たり前のように言うの。

 なんでわかるのって聞くと

 

「かりんちゃんのおばあちゃんだからね」

 

 ってしか答えてくれないの。

 

 

「取り敢えず、おばあちゃんについてきなさいな。家には帰れないんだろう?」

 

 おばあちゃんはそう言うと、昔の知り合いに借りているというアパートの一室に案内してくれた。

 普段、パパやママと口喧嘩した後に『友達の家に泊まってくる』と言って外出している時は、実はここに泊まっていたらしい。

 ちなみに、泊まっていたのが本当に友達の家だった時は、あの七海先輩のみかづき荘に泊まっているとか。

 最初はそっちに連れて行かれそうになったから、慌てて「そこはやめてほしいの!!」って拒否した。

 たしかに最終的に誤解は解きたいけれども、この最悪の状況でボスの元には行けないの。もっと状況を改善してから、誤解を解きに行こうと思ってるの。

 

 そのためには、まず更紗帆奈の身体を回収して……説得して………瀬奈みことを移植した魔法少女を教えてもらって……瀬奈みことを回収して……あ、あと空中に投げ出されたときにバラ撒かれた家具を回収してこなきゃいけないの!

 

 う〜んやることが…やることが多い。

 

 でも、未来が悲しみで終わらないためにも、私がんばるの!!!





☆御薗かりん
ちょっとばかし本編よりもヤンデレ気味にアリナ先輩を愛している魔法少女
この度、暇すぎる結界生活中に愛しのアリナ先輩のソウルジェムを手にしてしまったが故に、人には言えない秘密が出来てしまった。
しかも過去に着いたら、最初からクライマックス
パニクった頭でとっさに考えた最善策のせいで神浜の双樹姉妹みたいになってしまう。
でもまぁ、なんとかなるでしょう。だってハロウィンの王なので。


☆アリナ・グレイ
実は前話でミラーズ使い魔に砕かれていたソウルジェムは偽物。
本物はかりんちゃんが結界に封印されていながらも『アリナ・グレイ』を求め続けた為、火事場のバカ魔力も合わさって「窃盗」する事に成功していた。
なお、本人は全く分かっていない。
偽物が残ったのは、忍者の身代わりの術的なアレ



☆更紗帆奈
誰よりも瀬奈の為に覚悟決めて悪を演じ、討たれようとしたのに、
通りすがりのハロウィンの王に魂奪われて計画が台無しになった被害者
うるせぇ!!これから瀬奈と一生一緒に暮らせるようにしてやるからな!!!!!
死体()は常盤ななかに回収され、調整屋で保管されている。

☆常盤ななか
実は彼女の固有魔法である「敵判別レーダー」に未来かりんちゃんは引っかからなかった。
引っかからなかったのに、あんな捨て台詞吐いて逃げるんだから、更紗帆奈の仲間のセンを捨てきれず、追うことに。
夜になる頃には調整屋での集まりにて報告しており、散花愁章に関わっている魔法少女全てに情報共有が行われた。
つまり、かりんちゃんは立派なお尋ね者に。


☆御薗ばあちゃん
今作最大のチート的存在であり、原作から最もかけ離れた存在
みかづき荘と繋がっている事は原作どおりだが、
未来かりんちゃんの存在に気づいていたり、詳しい事を聞かずに隠れ家を提供してくれたりするのは、作者の別作品「アリナレコード」における設定の影響
やっぱりババァはチートキャラじゃないと
ちなみに、時女本家のような逸般人だけども、この世界では時女との繋がりは無い。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。