終焉を知るハロウィンの王、過去に戻り混沌を齎す者と悲しみの鏡を救済する   作:選ばれざるオタクⅡ

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おばあちゃんが言ってたの。
ハロウィンイベントをやってる間はまだハロウィンだって。

(訳;めちゃくちゃ遅れて申し訳ありません)


それと、前回のあとがきで語ってた設定を変更します。
混乱させてしまって申し訳ありません!

アリナ先輩のソウルジェムは結界に封印されたかりんちゃんが『アリナ・グレイ』を求め続けた結果、火事場のバカ魔力も合わさって結界をすり抜けて「窃盗」出来た

というコトになりました。


時間遡行者はガバ死する運命

 

〜新世界2日目〜

 

 はぁぁぁぁ……疲れたの〜

 布団にダイブしたらもう起き上がれなくなったから、布団の上で書いてるの〜

 だからコレを読んでる未来の私は、文字が汚くても我慢して解読して欲しいの〜

 

 

 朝の4時ぐらいに起きちゃった私は、ひとまず昨日私が落下した場所に行ってみたの。

 そしたら、ちょうど常盤先輩達が私の落とした冷蔵庫やソファを調べてる最中だったの。

 おばあちゃんのお陰で家具は必要なくなったから諦めようかな〜って思ったんだけど、常盤先輩がアリナ先輩のキューブを手にしてるのを見て、ついカッとなっちゃって……次に気がついた時には人気のない路地裏でボーッとしてたの。

 手にはちゃんとキューブが握られてたから無事に取り返せたけど、身体は血塗れで至る所に切創やら打撲痕があって魔法少女衣装もボロボロになってたから、かなり激しい戦闘になってたんだと思うの。

 本当なら隠密に動いて、コトを荒立たせたく無かったけど…………流石にコレは仕方ないでしょ?

 

 コレはわたしのキューブだから。誰にも触らせたく無いの。アリナ先輩は誰にも渡さないの。

 

 まぁこんな感じで朝からボロボロになった私は夕方ごろまで隠れ家に戻って傷の治療をしていたの。

 傷が治るまでの間は、暇だったから記憶の中の歴史を思い出しながらこれからの事を考えてたんだけど、やっぱり更紗帆奈の自殺を説得するって大分無理ゲーなの…………身体を取り戻しても何も考えずにソウルジェムを戻したらあっという間に魔女化しそうだし、これから起こる悲しみの記録をそのまま更紗帆奈に見せればいい気もするけど、そんな方法無いし……

 今の時期って瀬奈みことが果て無しのミラーズに辿り着いてないから、鏡の歴史鑑賞会が出来ないの。

 

 そもそも更紗帆奈が他人に移植した瀬奈みことが、今誰に寄生してるかもわからない方が大問題。

 Xデーまでにはアリナ先輩の元に来るってのは分かってるけど、Xデーは11/1だから数ヶ月時間がある上に、マギウスが積極的に活動して神浜の人たちに迷惑をかけてる時期だから、出来ればそれまでに片付けておきたい。

 

 というかアリナ先輩に寄生したり操ったりした事は未だに許してないの。

 

 まぁ、結果的にアリナ先輩が満足してたから追求はしないけども。

 とにかく環先輩が神浜に来てマギウスがどんどん悪い事をし始めるまでには、瀬奈みことと更紗帆奈の問題は解決して、アリナ先輩とマギウスの問題に集中したい。

 

 そのために必要な事を纏めると、

 ①更紗帆奈の身体を取り戻す前に、説得する方法を確立させておかなきゃならなくて

 ②出来るだけ瀬奈みことを見つけ出さないといけないくて

 ③ソウルジェムだけになってるアリナ先輩を蘇らせる為の器も必要

 

 こんなかんじ

 

 これらをなんとかしないといけないんだけど、私一人だと具体的な解決策はな〜んにも思いつかなかった。だから、アリナ先輩の復活を第一目標に決めて、夕方からは果て無しのミラーズに行ってきたの。

 

 

 今にして思えばそれが間違いだった。

 

 

 ミラーズの内部は私が知ってる未来のミラーズよりもず〜っと小さかった。いつも使ってた近道が無いどころか、色んな世界に繋がっている鏡が沢山ある最深部は存在さえしなかった。そのせいで出会えたミラーズコピーも少なく、その中にアリナ先輩のコピーは居なかった。仕方がないから出口近くに居たコピーにアリナ先輩のソウルジェムを組み込んで相談だけでもしようと思ったんだけど、ミラーズコピーは倒したらドロドロになるから結局使い物にならなかったの!!つまり、完全な無駄足!!

 

 しかも意気消沈してミラーズから出てきたら、その場面を七海先輩に目撃されて「やっぱり……アナタ、御薗かりんじゃ無くてミラーズのコピーね」って決めつけられる始末!!

 突然の襲撃に対応が後手に回りつつも反論しながら事情を聞くと、どうやら昨日私がこの世界に来た時間にこの世界の方の私のアリバイがあるみたいなの。そのせいで『別の場所に出現した本人っぽくない人物ならミラーズのコピーだ』って思考回路になったみたいで、「未来から来た本人なの!!!」って言っても「誤魔化すにしても、もう少しマシな嘘を憑きなさい!!」ってマトモに取り合ってくれないの。

 挙句の果てには「あの娘を名乗るなら、もう少し雰囲気を和らげたらどう?」なんてアドバイスまでされてしまった。遠回しに「この時代のアナタはもっと腑抜けている筈よ」って言われているみたいでカチンときたの。

 まぁ午前中に暴走したばっかりだからなんとか平静は保とうと頑張ったんだけど、ちょっと強めに攻撃を返しちゃったせいで七海先輩をダウンさせちゃったの。

 ソウルジェムにダメージは入ってなかったみたいだから放って逃げてきたけど、多分また私のお尋ね者度が上がったと思うと気が滅入りそうになるの。

 

 

 まぁこんな感じで散々な目にあった今日だけれども、アリナ先輩のキューブを取り戻せたのと、ミラーズが使い物にならないって知れた事は収穫だったの。

 

 これ以上は疲れすぎて何も考えられないの。

 難しいことは明日の私に丸投げなの。

 

 それじゃあお休みなさいなの〜。

 

 

 

〜新世界3日目〜

 

 

 ハァ〜……戦闘時以外は間抜けなままのフールガールに変わってアリナがレコード(記録)しておくんですケド。感謝してヨネ。

 

 今のアリナはフールガールの身体をマニピュレイトして(操って)このダイアリー(日記)を書いてるワケ。ま、フールガールが書いたこのダイアリーのお陰で何をやりたいかは分かったカラ、毎日欠かさず書いてた事は褒めてあげる。でも、ロクな考えなしに動き回って事態をさせてるのは本当にフール。確かに、人類は精一杯生き足掻く姿が美しいって結論にはなったケド、こんなマヌケな状況から脱する為のレジスト(抗い)とかアリナは望んで無いんですヨネ。割とアングリーだカラ。

 

 で、アリナがフールガールの身体で初めて目にしたのは調整屋の天井だった。特徴的なステンドグラスだから神浜の魔法少女なら誰でもわかるヨネ。アリナのボディ(身体)がフールガールで、少し遠くからフールガールの魔力を感じた時点で何となく状況は理解したワケ。

 

 後から八雲みたまから聞き出した情報も合わせて纏めると、フール(愚か)なフールガールは思いつきで八雲みたまに調整をリクエスト(依頼)して自分のメモリー(記憶)を見てもらうとしたケド、既にミラーズコピーだと思われてるカラ警戒された結果、ソウルジェムとボディのリンクを切られたと。

 そして、ポケットに入っていたアリナのソウルジェムがエンプティ(空っぽ)になったフールガールのボディとリンクが結ばれて、アリナの意識が戻ったってワケ。

 

 アリナ的にはフールガールを過去に送った時に死んだつもりだったから目覚めた瞬間は戸惑ったケド、フールガールがデンジャラス(危険)なコトになってるって理解したらすぐに魔力の発信源へと向かった。フールガールの身体だと魔法少女に変身出来なかったカラ、近くに落ちてた鉄パイプを拾って八雲みたまに襲いかかったワケ。

 

 相手は調整でフールガールのソウルジェムを調べようとしていたカラ魔法少女姿なのに対して、コッチはいくら魔法少女とはいえ変身前の生身。マトモにやりあったら話にならない戦力差だったケド、八雲みたまが自身の戦闘スタイルを確立する前だったのと、動き出すはずが無い身体が動き出したってコトもあって不意が突けたカラ。ありったけのパワーを込めてボッコボコにぶん殴ったワケ。

 で、動けないようにスタンでハメてたらいつの間にかフールガールの身体が八雲みたまのソウルジェムを盗んでいたカラ、チェックメイト。……フールガール、身体に染み込むほど手癖が悪いワケ?

 今はポケットに入っていたコッチの世界に来た時のアリナの結界で拉致監禁してる。ついでに八雲みたまの契約時の裏で何が起こっていたのかを簡潔に伝えておいた。今は必死でフールガールの記憶から更紗帆奈と瀬奈みことの歴史を見てるカラ暇で暇で、このダイアリーを書いてるワケ。

 ちなみに、ダイアリーを書く前はフールガールのボディで変身する練習をしていた。無意識でしていた変身のすべての工程を手動でやるっていうのは中々にハードだったケド、何とか出来るようになったワケ。

 

 ……でも、胸の部分がぺったんこなせいでブカブカなんだヨネ。フールガールはもっとちゃんとフードを食べたほうが良いと思うんですケド。




☆御薗かりん
アリナ先輩ロスが思っていたよりも深刻で、バーサーカーと化してしまう。
実はななか組とは戦いの中で窃盗した全員分のソウルジェムと、拾ったアリナ先輩のキューブとを交換するコトで決着がついていたらしい。
また、適当な考えでミラーズに行ったことで、無駄足だった上に出てくる所を七海やちよに目撃されて大ピンチに。元々やちよさんとは接点があったので、かりんちゃんらしく無いと判断された。
違うんすよ。第二部の修羅場を潜り抜けた歴戦の猛者なだけで、かりんちゃんなんすよ。
なお、その後無警戒に調整屋に行って正直に話した結果、身体とのリンクを切られることに……


☆アリナ・グレイ
設定変更のせいで、自分の意志とは関係なく過去に連れてこられていた先輩
なお、なんだかんだ文句を言いつつも後輩にはゲロ甘
そんなんだから愛しのフールガールがヤンデレ化するんだよ!!

そして、緑色に爛々と瞳が光ったかりんちゃんが鉄パイプ持ってみたまさんをボコボコにするというショッキングな光景が完成
流石アリナ先輩!やることに一切の容赦が無い!!

なお、不必要な暴行は疲れるだけなのでやって無いです。




☆八雲みたま
今回完全に被害者
まぁ別にアリナ先輩に猟奇的趣味は無いので(現状のアリナ先輩的には『抗う姿が美しい』だけで『ただボロボロになった姿』には特に何も心を震わされない。)日記には記録されていないが、おおよそ普通の人ならば「女の子にここまでしちゃいけないだろ…」と思うほどの怪我になっていた。
なお、魔法少女なので割と簡単に修復しますし、生身よりかは痛みを感じていません。
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