シンソク 〜栄冠の軌跡〜   作:元灰オタク

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第6話です。これは予選後の定期試験への勉強会の話。

視点なし。


〜くそ熱い〜

 

「ゴメンみんな、お待たせ」

 

「あ、遅かったねルカ」

 

「ウン、チョット電車が遅れちゃって。あと…アンマリ気が乗らなくて…」

 

「そんなこと言わないでよルカクン。ほら黒井クン、なんとか言ってやって」

 

「ワン!」

 

「そこでしばちゃんを選択するの絶妙だよねギルるん」

 

「まゆゆ、みんなそろったよ」

 

「うん。それじゃ、始めようか」

 

 

 

 

 

 

 

「期末試験勉強会」

 

 

 

 

 

 

 

「まゆゆが寮生でよかったねえ。みんなが集まりやすくて多少騒いでも大丈夫。飲食店とか図書館だと喋れないからね」

 

「それなら学校でもよかったんじゃない?他の生徒も多少いるだろうけど、広いし喋れるし集まりやすいし」

 

「はーダメダメ。てんでわかってないんだから黛クンは」

 

「そーだよまゆゆ。こーゆーのは学校じゃないとこでやるのがいいんだから」

 

「えぇ…」

 

「一人暮らしなら十分な大きさだよね。…6人も入ってるから今はちょっと狭く感じるけど」

 

「6人(5人と1匹)ね」

 

「なんだっけ、この学校って学生支援に力を入れてるんだった?そのおかげもあってか海外からの生徒もちょくちょく見かけるよね。あとは食堂がおっきいってのも助かる〜」

 

「校則が緩いのもありがたいねえ。ヴァンパイアの中学の頃の学校にも寮あったんだけどさ?門限は早いし男女の行き来は禁止されてたし、寮生から色々愚痴を聞いたもんだよまったく」

 

「そうだったんだ。ちひろの通ってた中学校には寮とか無かったからわかんないけど、どこの学校の寮もそんな感じなのかなあ」

 

「ここはご飯とお風呂の時間は大体決まってるけど他に規定はないし、それも寮長に頼めば結構融通が利くからね。俺もだいぶ自由にやらせてもらってると思うよ」

 

「野球部内だと寮生はまゆゆだけだったんだね。確かルカはちょっと遠くから来てるよね?」

 

「ンー…オレも迷ったんだけど、通えないキョリじゃなかったから」

 

「やっぱり実家暮らしが1番楽できていいよねえ。それかルームシェア、できればご飯作るのとか洗濯とかは相手の担当で」

 

「それ天宮が家事したくないだけじゃない?」

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば監督って今日来るの?勉強会することはまゆゆが伝えてくれたんだよね?」

 

「ああ、「勝手にやれ」だって。向こうとしてもテスト関連でちょっと忙しいらしいよ」

 

「しばらくは練習も休みだもんね。当分走らなくてすむ〜」

 

「あ、でも走り込みは各自で毎日やれってさ。やっぱり継続が大事だから」

 

「みゃ…」

 

「問題作成やら採点やら、教師って仕事も楽じゃないねえ」

 

「教師っていうけど、あの人なんの科目の先生なの?」

 

「さあ…」

 

「今度聞いてみる?担当科目何やってるの?って」

 

「どうする?「それが野球に何か関係あんのか!!!」ってブチ切れられたら」

 

「その時は大人しく部活辞めるしかないね」

 

「退部かあ」

 

「退部かあじゃないんだけど」

 

「そもそもあの人退部許してくれるのかな」

 

「「確かに」」

 

 

 

 

 

 

 

「チヒロ、ここはどうやって…」

 

「ん?ああ、そこはこの公式を使って…どう?ルカ」

 

「ウン!アリガトウ!」

 

「…ちひろクン教えるの上手だねえ。ヴァンパイアにも分けてほしいよそれ」

 

「え、そう?えへへ、弟に勉強教えてたからかな」

 

「そういうギルザレンさんはあんまり得意じゃないの?頭はかなりいいと思うし、教えるのが下手ってイメージもないんだけど」

 

「そりゃあほらヴァンパイア、ヴァンパイアだから」

 

「ちょっと何言ってるか分かんないんだけど」

 

 

 

 

 

 

 

「…ごめん!集中切れた!しばちゃんちょっとモフらせて〜」

 

「出た、お手軽アニマルセラピー」

 

「しばちゃんフカフカで気持ちいい〜」

 

「みんなも疲れてきただろうし一旦休憩にしよう。ゲームでもする?お菓子も何か開けるか」

 

「お、いいねえ〜」

 

「手伝うよまゆゆ。何かできることある?」

 

「ありがとうちひろ。じゃあ冷蔵庫から飲み物を出すのお願いしてもいい?」

 

「はーい」

 

「黛ク〜ン。パソコンの横のチョコは食べていいのかい?」

 

「駄目、それは俺の」

 

「あ、そう…」

 

「まゆゆ甘いもの好きだよね。学校にもチョコ持ってきてるし」

 

「だからちゃんと口止め料で渡してるでしょ」

 

「いやそうじゃなくて…まあいいか」

 

「まゆゆ、先生からの印象いいから持ってきてるのバレても怒られなさそうだよね。さっきギルるんも言ってたけど、やっぱり校則が全体的に緩いし、先生達もあんまり怒らなそうじゃない?」

 

「監督も休憩中はゲームしていいって言ってくれてるしね」

 

「それはうちの監督が緩すぎるだけだと思うけど…」

 

「一応ゲーム機の持ち込みは禁止だろこの学校」

 

「犬ってこういうお菓子大丈夫だっけ」

 

「あ、キャプテンにはちゃんと部室からドッグフード持ってきたから大丈夫」

 

「そもそもなんで部室にドッグフード置いてるんだろうね」

 

 

 

 

 

「よーし!休憩終わり!もうちょっと頑張ろー!」

 

「ええー、もう終わり?もうちょっとだけゲームしようよ〜」

 

「こころんそれダラダラやって夜になっちゃうやつだよ」

 

「うっ…あまみゃ中学の時そうだったからなあ…」

 

「テストが終わったらまた集まって、その時に沢山やろう」

 

「はぁ〜。仕方ないなあ〜」

 

 

 

 

 

 

 

「…あっ!もうこんな時間!?」

 

「結構あっという間だったね、それだけ集中できてたってことかな?」

 

「じゃあ、今日はそろそろ解散にしとこっか」

 

「テストまでもう時間ないし、後は各自で頑張ろう」

 

「県大会からすぐにテストってのが辛いとこだね。甲子園行ってたらその間にテストが入るわけだし、もっと大変だったのかな」

 

「確かに…あ、ソウダ」

 

「ん?」

 

「今回の大会、県大会準優勝だったケド…みんな、どう思った?」

 

「ルカ?どうしたの急に」

 

「いや…チョット気になって」

 

「うーん、急に言われるとちょっと考えるけど…」

 

「色々思うことはあったけど、まあ一言でまとめるなら…」

 

 

 

「「悔しかった」」

 

 

 

「いや…ろくに部員もいない中よく頑張ったとは思うんだけどね」

 

「だからってヴァンパイア達が負けて満足できるわけない?やるからには1番目指すって決まってんだヴァンパイアは」

 

「ワン!ワン!」

 

「お、黒井クンもそう思う?」

 

「先輩達が引っ張ってくれたし、あまみゃ達がもっと強くならなきゃなって思ったよ」

 

「悔しいのは、ルカだって同じ気持ちでしょ?」

 

「モチロン!」

 

「まだまだこれから、みんなで頑張っていこう」

 

「そのためにも…まずは目の前のテスト!」

 

「秋にも大会がある。それまでの練習時間を削らないためにも、ここで赤点とか取ってられないね」

 

「ウッ…が、頑張る…」

 

「あはははっ、頑張らなきゃね。みんなで」

 

 

 

 

 

「ってことでねえ、ウン。ヴァンパイアはここらで失礼しとこうかな。次来る時にはもっとお菓子置いといてよね黛クン!」

 

「はいはい」

 

「また来るよまゆゆ。今日はありがと〜!」

 

「うん、お疲れ様。またね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…で、テストが返ってきたわけだけど…」

 

「ルカ…勉強が苦手とは言ってたけど…」

 

「黒井クンとほぼ同じ点数って…犬レベルってこと…?」

 

「…」

 

「お、全員いるな。練習始めるぞ」

 

「カ、カントク!オレ、練習したい!」

 

「おっ!気合い入ってんなぁルカ!こりゃあ今日も期待できそうだ!」

 

「じゃあ!」

 

「じゃ、黒井と補習。行ってこい」

 

「!!!!!」

 

「ああ、ルカの顔が…」

 

「最初から練習させる気無かったくせになんで1回上げてから落とすのさ」

 

「赤点なんかとるやつが悪い。おら、ここにいても補習は終わんねえぞ。さっさと行く」

 

「今部室出ていく時のルカ、この世の終わりみたいな顔してたけど」

 

「先輩達は先輩達で部活あるし、あまみゃ達4人しかいないけど…練習って何するの?」

 

「なーに言ってんだ、人数なんか関係なくできるいい練習があるだろ?」

 

「…また?」

 

「ルカと黒井の補習が終わるまで走り込みな」

 

「ああ…やっぱり…」

 

「野手もう天宮しかいないのになんでまだ走らせるかなあ」

 

「絶対ちひろ達普通にピッチャー練した方がいいよね」

 

「それはあいつらが帰ってきた後!まずはグラウンド出てさっさと走れ!」

 

「誰かこの監督辞めさせてくれない?」

 

「キャプテーン!ルカー!早く帰ってきて〜〜!!!」

 

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