僕はボクになって、彼女は親友になった   作:XOUND

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最近気づいたんですが曇らせとかない普通にTSっ娘が可愛いだけの話書くのが楽しすぎる件について


次はこっち!

 そもそも古来より服というのは寒さや怪我など、体を傷つけるような外的要因から身を守るために存在するものだ。勿論着飾るという用途もあるだろう。ただボクは着飾るなんてこととは無縁の生活を過ごしてきていたはずだった。

 

 

咲姫「小星!これも着てみない?」

 

彩華「小星にはこれが一番似合うっしょ!」

 

小星「えっ、えぇ・・・?」

 

ヒメと、ヒメの友達だという3年の先輩に服を持って詰め寄られるボク。

 

小星(どうしてこうなったんだけっか・・・?)

 

 

 どうしてこうなったか、それは今日の朝まで遡る・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲姫「今日もいい朝ね!小星!」

 

小星「む、眩しい・・・カーテンを開け放つのはやめてくれ・・・」

 

咲姫「こうでもしなきゃ起きないでしょ?ほら、休日だからといってだらけるのはやめなさい!」

 

小星「今日のヒメ、なんかテンション高くない?」

 

咲姫「ええ、もちろん!だって今日の買い物は彩華も付き合ってくれるんだから!」

 

小星「あやか?聞いたことない名前だな。ヒメの知り合い?」

 

咲姫「ええ!私と同学年の友人よ!プロのスタイリスト顔負けの実力を持っているから服選びは彩華に任せると完璧になるのよ!」

 

小星「へー、どうりでテンションが高いわけだ・・・」

 

咲姫「お出かけだというのに小星はテンションが低すぎるのよ!ほら布団から出て!」

 

小星「むぅ・・・」

 

 

 やっぱり朝は辛い。生活をスタートさせる時刻の基準をもう二時間くらい遅らせてくれ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩華「おっ!来た来た!やっほーヒメ・・・ってなんでおんぶ?」

 

咲姫「この子が歩かないから・・・ほら小星、着いたわよ。そろそろ降りなさい」

 

小星「はいはいっと。で、この人が例の友人とやら?」

 

咲姫「そう!紹介するわね!この人が私の友人の早乙女彩華(さおとめ あやか)よ!」

 

彩華「アタシが早乙女彩華だよ!で、この子がヒメの言ってた服のセンスがない親友?」

 

咲姫「そう。この子が私の親友の井之原小星よ」

 

小星「服のセンスがない親友って・・・ヒメ、ボクのことをボロクソに言い過ぎじゃないか?」

 

咲姫「だそうですよ。で、小星の私服どう思うかしら?」

 

彩華「えっと小星だっけ?もしかしてこれ男物だったりする?」

 

小星「う、うん。」

 

 

 ボクのうんっていう肯定を表す言葉を聞いた早乙女先輩の顔がどんどん青ざめていく。もしかして引いてる?ドン引きしてない?

 

 

咲姫「戸惑っているようだけど小星はこういう子よ。ファッションに縁もないような生活をしてきたからこれを機にお洒落をすることを覚えてもらいたいの」

 

彩華「任せて!とりあえず私服に男物を着るのだけはやめさせたいね・・・」

 

小星「わー!!それだけはダメ!これはボクのアイデンティティーなんだ!」

 

彩華「えっそれそんなに思い入れのある物なの?」

 

小星「えっ?えっとだってこれは・・・り、理由は言えないけどダメなんだ!」

 

 

 正直一人に打ち明けたからと言ってそう易々とボクのこの秘密は打ち明けられるものじゃない。でも上手い理由も思いつかないしどうしよう・・・

 

 

咲姫「小星、最初に謝っておくわ。でもこうしないとどうしようもないから」

 

小星「えっ?急にどうしたのってわわっ手を引っ張らないでくれよ!」

 

 

 手を引っ張ったままボクを更衣室へ連れていくヒメ。一体なんなんだ?

 

 

咲姫「ごめん小星!」

 

小星「・・・え?」

 

 

 唐突に、ボクの来ていたTシャツとスポブラが、ヒメによって剥ぎ取られた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小星「はぁ!?な、なんで!?」

 

咲姫「ごめん小星!私達が服選ぶまでそこで待機していて!」

 

小星「ちょっと待って!せめて一枚くらいは着せてくれよ!」

 

 

 ぴしゃりと閉じられた更衣室のカーテン。取り残された上半身だけ裸のボク。どうしてこうなった!?

 

 

小星「う、うぅ・・・しかも鏡が置いてあるのがなぁ・・・外出先までボク自身の裸なんて見たくないよ・・・」

 

 

 仕方ないから両手で胸を押さえようとするけど正直大きすぎて手のひらだけじゃ完全に隠し切れることは出来そうにもない

 

 

彩華「じゃーん!この服なら合うと思って・・・」

 

 

 上半身裸のボクを見てまたしても絶句している早乙女先輩

 

 

小星「わわっ、えっとこれはヒメにひん剥かれたのであってボクはやりたくてこんな格好しているわけじゃ・・・」

 

彩華「え・・・え・・・」

 

小星「えっと・・・早乙女先輩?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩華「えっちだよーーーーー!!!!!!裸なんて破廉恥すぎるよーーーー!!!!!!」

 

小星「声でかっ!?人が集まっちゃうからそんなに叫ばないでくれー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲姫「良かったわ・・・彩華が落ち着いてくれて」

 

小星「というか、そもそもボクを上半身裸にして放置したヒメが悪いじゃないか。不審者扱いされて逮捕されるかもしれなかったんだぞ」

 

咲姫「あはは・・・ごめんね小星」

 

小星「正直先輩がこんな初心な人だとは思ってなかったぞ・・・実際ギャルみたいな見た目してるし」

 

彩華「アタシも取り乱しちゃってごめんね・・・」

 

咲姫「それで、彩華の選んだその服はどうかしら?」

 

小星「可愛いんだけど落ち着かない・・・なんかこう男としての尊厳が削られていくというか・・・」

 

彩華「男としての尊厳?」

 

小星「あっいやなんでもないです」

 

 

 早乙女先輩が選んだ服は確かに可愛い。似合っているんだろうとは思う。ただ、正直男としての尊厳はゴリゴリ削られる。

 肩のとこがレースになってるしスカートに大きいリボン付いてるし何より上の服が短すぎる!普通に立っている分にはギリギリ大丈夫だけど伸びをしたりとかしようものならへその部分が見えそうだ。こういうのに興奮するのも分からなくはないけど。

 

 

小星「とにかく、こういう服はあんまり慣れてないんだよ・・・やっぱり落ち着かない」

 

咲姫「そんなこと言わないの。だってまだまだ着せたい服はあるんだから!」

 

彩華「そうそう!小星、お洒落をしないだけで素質は十分だしね!」

 

小星「そんな素質いらないぞー!」

 

彩華「そんなこと言わずに、ほら、次はこれ着てみない?絶対似合うって!ね!?」

 

小星「うぐぐ、押しが強い・・・」

 

咲姫「渋ってないでさっさと着なさい!あなたなら絶対似合うんだから!」

 

小星「うぅ・・・分かった、分かったから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲姫「良い買い物ができたわね!」

 

小星「つ、疲れた・・・」

 

咲姫「何よ、ゲーム買ってあげたんだからいいじゃない」

 

小星「いやいや、女子の買い物は長すぎるんだよ。ボクの服だけでどれだけ時間がかかったと思ってるんだ」

 

彩華「小星だって女子でしょ」

 

小星「そうだけどさ・・・」

 

彩華「それにしてもここまで女子力が欠けてる人は初めて見たわ・・・確かにこれはヒメが付いていないと生活もままならないわけね」

 

咲姫「そうね。せめて歩くことだけでもしてくれたら楽なんだけどね・・・」

 

彩華「それにしてもヒメ、大変じゃない?彼氏だっているのに小星の面倒も見てるんでしょ?」

 

咲姫「え?」

 

小星「え?」

 

彩華「いやいや、半年くらい前にヒメから話してたじゃん!2つ下の彼氏が出来たとか!」

 

 

 すうっと顔が青ざめるボク。そしてボクをおぶいながら歩いているヒメも顔が青ざめている。理由は単純。なぜなら早乙女先輩が話しているのそ彼氏がボクのことだからだ・・・

 

 ヒメは嘘を追及された時に誤魔化すのが物凄く苦手だ。本当に「ギクッ」とか言っちゃうタイプだし目そらすし嘘をつくと本当に分かりやすい。ここはボクがフォローをしないとヒメに話が振られた瞬間ボクの元男バレが確定してしまう!

 

 

彩華「そういえば半年くらい話を聞いてないけど、関係は進展した?」

 

咲姫「え、えっと・・・それは・・・」

 

彩華「ん?大丈夫ヒメ?なんか様子おかしいけど」

 

小星「いや、そんなことはないと思」

 

咲姫「い、いいいえ!そ、そそそそそんなことはないわよ!」

 

彩華「いやめっちゃ声震えてるじゃん!」

 

小星(ヒメ声大きいよ・・・誤魔化すことも出来ないじゃないかぁ・・・)

 

彩華「も、もしかして振られたとか?」

 

小星「そうそう!ヒメ振られたって言」

 

咲姫「ふ、振られてないから!ちょっと性別が変わっちゃっただけで振られてなんかないから」

 

彩華「え?」

 

小星「あ」

 

彩華「性別が・・・変わった・・・?」

 

咲姫「ち、違うの!小星が元男で彼氏だったとかそんなんじゃないの!」

 

小星「ヒ、ヒメ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩華「そういうことかー。だから小星は女子力の欠片もないような感じだったってわけね。」

 

咲姫「小星ごめんなさいー!」

 

小星「ヒメは誤魔化すのが無理なら黙っていればいいのにさ・・・で、ボクのことどう思った?」

 

彩華「どうって?」

 

小星「失望したとかないの?不可抗力とはいえ男だったんだぞ?」

 

彩華「ないない!そんなんで失望するわけないって!多分小星の思っているより人間っていうのは寛容だよ?ま、少なくとも奏坂には小星のそのことを知っても悪口を言うやつなんか一人もいないっしょ!」

 

小星「そっか・・・ありがとう」

 

咲姫「いい友人でしょ?彩華は」

 

小星「なんかいいムードで終わらそうとしてるけど、この調子でまた別の人にも話されちゃ困るぞ」

 

彩華「あはは、ヒメは誤魔化すの下手だからなー」

 

咲姫「ぜ、善処するわ・・・」




 やっぱどうしてもこの話は書きたかったんですよ。元ネタはいちげきの『早乙女彩華④ AYAKAプロデュース(無頓着なあの子編)』ですね。どうせなんで咲姫も混ぜて楽しい着せ替えタイムにさせちゃおうと思いました。小星は可愛いのでいつものダボっとした服もいいんですが可愛い服だって似合うんですよ!

 ちなみに男バレの話は書いてる途中に思い浮かんだのでどうせだからということで組み込んでみました。基本的にオンゲキは楽しい日常系なので元男程度で「明日から学校来るな」とかいう人は誰もいません。セツナ様ですらそんなことは言いません。まあ「授業をサボるようなやつは学校来るな」とかは言いそうですがね

 ということでまた次回も宜しくお願いします。
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