ONE PIECE 『ドレスローザ奪還』RTA【完結】 作:九時誤字くじら
世界を巻き込んだ復讐をするRTA、はーじまーるよー。
ファミリーの下部の構成員を増やしましたね。
なのでファミリーの皆さまにはかなり高評価をもらっています、そうするとできるようになることがありますからね。
──トレーニングです。
トレーニングはどういうものかと言いますと、なんとファミリーのみなさんのスキルを貰えます。
グラディウスの剣術、ラオGの体術、果てにはデリンジャーの『ハイヒール術』なんてのもそれに入ります。
ですが今回は速度の関係からジョーラの芸術、ベビー5の調理、グラディウスの砲術だけにしておきましょう。
モネさんの話術も選択肢としてはありですが、今回は彼女の好感度はバディのみで稼ぐと決めているので除外しました。
……はい、うまくできたと思います。
おれは泳げるんだこのヤロー!
隠密行動もできるし!人徳もあるし!
あと現時点で2千人の部下がいます。
それも、魚人と女ヶ島出身の人間で構成されたフィジカルゴリラの精鋭です。
ひとまず彼らを使い、やる事は一つです。
──国内を洗いざらいして、王族を見つけましょう。
ヴィオラさんは条件型であり、みんなが来たら登場します。という事でひとまずリク王を部下にすることを優先しましょう。
……はい、乱暴者の
そして兵隊さんとレベッカも捕獲しましょう。
ひとまず彼らは部下としてぶち込みます。
他のメンツが個性的すぎるとお上の発見が遅れやすくなりますからね。
そこで、途中でタンク隊長を勧誘するなどしておきましょう、後で彼を使います。
また、人間の男モブ、女モブが増えることでレベッカやリク王の発見率も下がりますからね。
ついでにリク王の髭を切り、頭を剃ります。
シンプルな丸刈り、リク王には見えません。
レベッカは頭を短髪にし、茶色く染めるだけでなんとかなります、意外と。
ヴィオラさんが来たら早速『料理』スキルを使い、彼女を歓迎する宴をしましょう。
この際、フルーツの割合が多めの料理を出すといいです。
ロブスターのフルーツグリル、とても好評でした。
そしてジョーラさんに頼んでついでに料理をアートにしてもらいましょう。
これも後で生きます。
宴の最中、見聞色で兵隊さんとレベッカの位置を調べておきましょう。
そしてファミリーが全員離れたタイミングを見計らって兵隊さんに接触、そのままレベッカもろとも勧誘してドフラミンゴファミリーの正式な部下にしてしまいましょう。
ついでにタンク隊長も仲間にしましょう、ネームドなだけあってそれなりにスキルをくれたりします。
トンタッタ達もドンキホーテ一族の因縁で協力してくれることになっています。
そしてついでに覇気を教えましょう。
レベッカに覇王色の素質はないので、教えるのは武装色のみです。
武装色を教えておけば兵隊さんがそれに頼らないスタイルに矯正するイベントが入るので、ついでに稽古を付けてもらいましょう。
……はい、『負傷』状態と引き換えに『背水の剣舞』に目覚めましたね。
なので早速、包帯を巻きつつ哀れな
今回は経験点を稼ぐ意味合いも込めて白兵戦です、魚人空手と背水の剣舞、砲術で隙無しのドルシネア隊、トレーボル、ジョーラ、シュガー、モネのメンバーで出撃することになりましたね。
シュガーはなかなか出張って来ないのでチャンスです、早速オモチャのパーツ移植をしましょう。
海賊の1人が蛇を連れていたので、それをオモチャにしましょう。
『おもちゃの足を移植する』と書き残したメモを残してから海賊を海に投げ捨て、ヘビをオモチャにさせます。
……ブリキのヘビのオモチャになりましたね。
パーツの互換性とかは実は後の調整でなんとでもなるので、オモチャの兵隊の義足として調整します。
これで片足の兵隊は蛇足の兵隊になりました。
互換性が存在するため、成功したSMILEのような事ができます。
続けて、海賊船の床をブランチマイニングして財宝を探します。
まだ下に人がいましたね、賞金首が混ざっていたので首を刎ねます。
……財宝の部屋がありました。
なので早速全て回収しましょう。
明らかに金庫に入り切らない量ですが安心してください、わざとそうしてます。
悪魔の実はありませんでしたね。
ですが大丈夫です、そのまま魚人部隊に指示を出して『ねじまき島』までアイテムを回収させに行きましょう。
トランプ海賊団は必要な犠牲になっていただきます。
悪魔の実の″数だけ″の回収効率なら、この海賊団が一番ですからね。
ついでにおもちゃも買ってきてもらいます、シュガーの気を引くためですね。
そのまま財宝を持って帰り、金庫に入り切らないことをファミリーに相談しましょう。
ディアマンテがヒラヒラの実で力を貸してくれることになります。
今回は『崩壊』の準備も整ったので、以上となります。
ご視聴ありがとうございました。
★
最近、気がかりな事がある。
……それは、王家にはありがちな『隠し子』だ。
このドレスローザでは家族は殆ど捕捉したと思っていたが、もしかすると隠し子だっているのではないだろうか。
そう考えて資料でも漁ろうかと考えていると、突然後ろから現れた大男が抱きついてきた。
「グラディ〜!銃の使い方教えて〜☆」
「銃?……構わねェが」
最近入ってきて幹部に昇進した、『海の解体屋』の異名を持つ男、その名は確か『ティン』。
ファミリーとして与えられた名前は、ドルシネアと言ったか。
情緒が不安定なのか、よくキャラを変える飽きっぽい男。
どうやら突然尊敬していた父が発狂して暴れ出したせいで殺されかけ、そこからしばらくして何者かに慕ってた姉も目の前で銃殺され、妹と姪が同時に行方不明になったのだという。
そしてそんな孤独な日々の中で苦しんだ彼は、たった1人で生きることに耐えられずに『理不尽にも家族はバーン☆!って離散してバラバラ!失われてしまっちゃったの〜☆』『それなら最初から全て無くしてしまって☆絶望させて滅ぼしてやったほうが温情だよね☆』『若様最高☆世界をぶっ壊して〜☆!』などと話していた気がする。
正直言って、″凄惨″なんてもんじゃない過去。
僅かに残る顔の傷から見て、相当な虐待を受けていたのかもしれない。
「──なぁ、ドルシネア。何人か部下を使って王族を探しているらしいと聞くが、本当にお前は大丈夫か?」
「大丈夫だよ☆!お父さんは死んでもおかしくない歳だし、モネが私の姉になってくれようとしているんだもの☆!ココロはむしろガンガンテンUPな感じだよぉ☆」
「……折り合いを付けた、のか」
「そうだよ。このファミリーの中でなら、きっとわたしは心の傷を癒せるの☆
人を殺すだけで、私の場合は守れなかった……家族を守れる☆こんないい環境、きっと″昔″か″今″しかないでしょう?☆」
──彼は、セリフからしてどこかドライだ。
過去に執着せず、今のファミリーを優先させているようにも思える。
それに、海戦を中心に能力を使わず戦うのが彼のスタイルなのだ。
……ならば、俺の砲術は必要なスキルだろう。
大砲から銃まで、その他のものは海の上では必ずと言っていいほど使うことになる。
「ねえ、グラディーは生きてね〜☆」
「……何故だ、今更」
「私、二度と、1人だって失いたくないからさ〜☆真面目なグラディーがいちばん危ないでしょ〜?☆」
銃を撃ちながらノールックでこっちに話しかける彼は、やはり少し危なっかしい。
例えばこの前なんて、なんでも元・国王軍を丸ごと部下として勧誘した、なんて話も聞く。
……ドレスローザ国民の中でも一番裏切りかねない連中を懐に置くだなんて、本当に向こう見ずな男だ。
「お前も……大概だ」
「ドリィは大丈夫だよ〜☆″執念″だけなら誰にも負けないから☆」
「だから心配なんだが……」
ターゲットをみれば、すでに彼の銃は全てターゲットに命中するだけの精度になっていた。
どうやらこの後はジョーラから芸術、ベビー5から料理を学ぶらしい。
なんだか、彼は随分と生き急いでいるように見えた。
「……無理はするなよ」
「私に……私たちファミリーに『無理なこと』なんてないでしょ〜☆?」
「いいか、他の奴らを頼れるようになれ」
「うん……!☆特にモネとグラディーは頼りにしてるかも〜!☆」
随分と真面目で、ストイックな男だ。
コイツが育てばファミリーも安泰だな、なんて風に思いながら。
……おれは、笑顔で銃を回収した。
☆
私のファミリー入りを記念するパーティがあるらしい。
憂鬱な事ではあるが、しかしなんでも″最速で幹部に上り詰めた天才″と呼ばれる男のきっての願いであるらしく、私は半ば無理矢理連れて来られる事となった。
「フッフッフッ……お前の能力は面白いなァ、ヴィオラ……」
「……ありがとう、ございます」
「若様!ヴィオラ殿の能力とはどのようなモノですかな?」
「あァ、ドルシネアか。海賊船はどうなった?」
それが、目の前にいる傷だらけの顔の青年……ドルシネア。
海賊船を水中から襲撃して沈める狂人らしく、魚人や蛮族を連れて次々に海賊船から財宝を掠め取っているらしい。
顔や性格はともかく、声だけは自分の行方不明となった兄にそっくり。
その彼の姿を見るだけで、やはり少しだけ心が痛み始めた。
「海賊船はそれがし達で沈めましたぞ!……悪魔の実がもっと簡単に手に入れば、食わせる事で簡単に処理できそうなものですがな」
「フッフッフッ、そう簡単に手に入れられちゃあ……闇のブローカーやってるおれの立つ瀬がねェよ!」
「それもそうですな……はぁ、大量虐殺に秀でた悪魔の実でもあればいいものですが!」
だが、兄はこんなことを言わない。
……父に似て、誰にでも優しい人だったから。
大量の命を奪おうなんて、きっと考えたりはしないはずだ。
少なくとも、私の知っている兄は、そういう人間だ。
「おや、これは新入りのヴィオラ殿ですかな?それがし、ドルシネアと申します!」
「……ヴィオラ、です」
「なるほど!……ふむ、″見聞色″の力で大体の事は分かりましたが、相当特殊な能力をお持ちのようですな!」
「あァ……!コイツの『ギロギロ』の能力は面白い……!」
ふむ、とあごに手を当てて唸るドルシネア。
その仕草のどれもが細かく別の人間のものに切り替わったようで、私は彼の不在を思い出し、悲しくなった。
ねえ、ティンお兄様。
──あなたは今、どこにいるの?
☆
逃げ続けた。
何があっても、この子は渡さない。
そういうつもりで、全力で逃げ続けていた。
剣の腕なら、この体でも活かせるから。
きっと逃げられると、最初は思っていた。
──だがいかんせん、数が違いすぎた。
ついに水かきのついた手が私の肩を掴み、レベッカの体に絡む。
タイムリミットが、訪れてしまったのだ。
「待て……!その子を離せ!」
「へへっ……離すかよ!おい、ハサミとヘアカラーもってこい!」
「おうよ!なぁ、悪く思うなよ。俺も幹部の指示でやってんだ!」
はがいじめにされたレベッカに、ハサミを持って迫る異形の男。
暴れて逃げ出そうとするが、いかんせん3人がかりで抑えられてしまっては、この体ではどうにもならない。
「へ、兵隊さん……!助けて……!」
「もう遅え……言われた通り『茶髪』『ショートボブ』に整えた」
「くっ……うん?」
だが、途中でふと違和感に傷づく。
手荒に扱われたのは確かだが、やられた事はただ髪を切られ、カラーを変えられただけ。
そのまま担がれて連行される最中でも、私は胸の中にある違和感を隠しきれなかった。
──ドフラミンゴファミリーの意志では、ない。
明らかに、こんなことをするメリットがないではないか。
「まさか……ティンが生きていたのか⁉︎」
「ティンおじさん……ティンおじさんに会えるの⁉︎」
「ティン?知らねえが……テメエらを連れてこいと命じたのはドルシネア様だ!」
知らない名前。
だが、もしかするとティンなのではないか。
そう考えて、そっと待ち続ける。
だが、奥から現れたのは美女と魚人に囲まれ、傷だらけの顔を笑顔に歪める異様な外見の大男であった。
「久しぶりですな、レベッカ殿。隣の方は存じませんが、彼女の良き親をやってくれていたこと。そればかりはありがたく思いますぞ」
「……私は″片足の雷兵″!君の名前を聞きたい!」
「おや、それがしの名前はドルシネア!」
「違う!君の、″本名″だ!」
その見た目だけを見れば、口調だけを聞けば、他人であるとでも思えたのかもしれない。
だが、彼の配下の1人としてそこにいる鉄仮面を付けた男。
──リッキー、つまりリク王が無事でいることを確認してしまえば、そんな事はできなくて。
「ああ、それがしの名前は……″ティン″ですぞ」
「……ティンおじさん、こんな顔だっけ……?」
「そう思うのも無理はありませんな。レベッカ殿も随分と変わった……それがしの注文のせいですが!」
笑顔も、声も、全部作り物みたいで……まるで別物だ。
だけど。
──それは変わっただけの彼なのだと、わかってしまった。
「ティン……!君は、何をするつもりなんだ⁉︎」
「それがしは、全てを壊しますぞ」
怒りと憎悪に満ちた、人殺しの獣のような瞳。
それはまるでいつかの鏡写しのようで、私は胸を押さえて蹲った。