爆豪勝己のサイドキックは元CP0   作:規律式足

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第6話

 

 雄英高校からハイテクな結果通知が届き、次席合格が無事伝えられた。自分が次席なら主席は主たる爆豪勝己で間違いないだろう(推薦組の実力によるが)。隣室からの叫びから兄も合格してようでホッとする。個性無しの体でわずか十ヶ月で海軍上等兵(当時基準)クラスに鍛えるのは苦労したがその成果はあったようだ。試験の時に無理して腕を壊したと聞いたが、そんなところが兄らしいと思う。きっとそれは誰かのためなのだから。

 しかし合格通知にて告げられたのは結果のみでなく私個人についての話もあった。曰く一部教師陣が明らかに手を抜いていた私を好ましく思っていないらしい。さらにそれだけではなく、手慣れているかのような戦いぶりと態度に危険人物ではないかと懸念までされてしまったとか。

 しかしそんな誤解をとこうとオールマイトがつい私の前世と能力をその場で暴露してしまったそうだ(後に根津校長、リカバリーガール、グラントリノから説教されたとか)。

 オールマイトはそのことで私に必死に謝罪しているが別に良いというのが本音だ。危険人物であることは誤解ではないのだから。何せ前世に引っ張られる私は本気をだせない、ゆえに手を抜いて戦わざるえないのだ。それを真剣ではなく不真面目だと言われたらまさにその通りだろう。

 まあオールマイトの取りなしで合格は変わりないことだから、次に会った時にオールマイトが気にしていたら大丈夫だと伝えよう。そして六式に覇気が雄英高校にて広まろうとアレらはあくまであれば便利の域をでない。科学の発展してるこの世界なら替わる存在はいくらでもあるだろう(というかオールマイト自身が月歩を知らずとも飛べるし)、とにかく合格したことをボスと母と兄に伝えるとしよう、喜ぶか当然と受け取るか反応が楽しみだな。………伝える前に母対策としてバスタオルを持っていくべきだな、あと脱水症状対策も。

 

 

 雄英高校初日。それ即ちボスの覇道の始まりを告げる記念すべき第一歩。

 今日この日こそ伝説の幕開けなのだ。

 兄に一言告げて一足先にボスとともに雄英高校に行く。ヘドロヴィランの一件は一年過ぎた今でも話題に上がり、そのため注目されやすい、その視線を嫌うボスは自然と早めな行動になるのだ。だがボス校門にて一度足を止めるとこちらへと振り返り、告げる。

 

「来久」

 

「はい」

 

「テメェは俺のサイドキックだ」

 

「そのとおりです」

 

「こっからがヒーローの始まりだ、だからテメェはいつものように俺の後ろについてこい。

 俺の道を見せてやる」

 

「はいっ!!」

 

 これが爆豪勝己の決意表明なのだ。

 あの日私を救った責任を果たすつもりなんだろう。

 本当にあいも変わらず律儀な人だ。

 私はやりたいからしてるだけなのに。

 彼がそんな人だからこそこれからも支えようと思うのだ。

 

 その後到着した教室にて誰よりも早く教室に来ていた人物、実技試験にて兄を注意していた生真面目そうな性格の飯田天哉君と私は意気投合することになる。

   

 

「何あれ」

 

 

「そうかそんなことが、ヘドロヴィランのニュースは僕も見たのだが爆豪君は君が主と言うだけはある人物なのだね」

 

「まさにそのとおり、ヒーローに任せるべきと進言した私を跳ね除け助けようとするボスの姿勢こそヒーローのあるべき形なのです」

 

「ぬう、しかしルール違反を認めたくないとも僕は思ってしまう。いかに一面では正しくともいかにヒーローらしくとも。僕はどうすれば良いのだ」

 

「悩むことです。間違っているから正そうとする行動も葛藤の末なら違っています。考えることにこそ意味もありまた価値もあるのです」

 

「そうか、そのとおりだ。定められた模範解答ではない、自ら導きだした答えこそ大切なんだっ!!」

 

「まさにっ!!」

 

(喧しさが二乗だ)

 

 いやまさかここまで話が合うとは、飯田君もまた追いかける背中があるから実に話が弾む。む、アレは?

 

「おはよう御座います兄さんっ!!」

 

「ほう、彼がっ!!」

 

「ヒィ、こっち見たぁっ!! そして来たぁっ?!」

 

 何を怯えているんだろうか?

 

「緑谷兄君」

 

「双子だから名前でイイデス」

 

「君はあの実技試験の構造に気付いていたのだな。

 俺は気付けなかった…!!

 君を見誤っていたよ!!悔しいが君のほうが上手だったようだ!」

 

「(0P敵のことかな?気付いてなかったよ)」

 

 そういえば兄も破壊したんでしたっけ?

 ああいった巨大存在対策のために慣れる必要がありますね。巨大化するヴィランは何気に多いですし。前世ならカームベルトがあるのですが、やはり鯨とか象ですかね、あの巨大ロボットを学校で借りれたら一番ですが。兄が女子生徒との会話をするという驚天動地の出来事を見ながら、オールマイトに訓練内容の提案をすることを決めた。

 

「お友達ごっこしたいなら他所へ行け。

 ここは、ヒーロー科だぞ」

 

(((なんか!!いるぅぅ!!)))

 

「成程、いかなる状況でも休息を取れるよう日頃から実践しているのですね」

 

「確かに、緊急時には満足なベッドなどないと兄も言っていたっ!!」

 

「「まさに常在戦場の心得っ!!」」

 

「就業時間内に寝袋入って寝てていいわけねえだろ、納得すんな生真面目ボケ共」

 

 雄英高校は自由な校風が売り、その事を私達はこのあと実感することとなる。

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