爆豪勝己のサイドキックは元CP0   作:規律式足

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第9話

 

「そろそろ行くか、人集りもなくなったしな」

 

 メニュー制覇率三割か、いかに昼休みという時間制限があるとはいえこのメニューの豊富さ、これが最高峰学府の実力か。

 

「いや学校じゃなくランチラッシュの実力な、まあ留学生向けになのかかなりマイナーなメニューもあるから品数は多いな」

 

 クスクスやらケバブとかもありましたしね。

 ソースも豊富だから飽きませんでした。

 まだ時間はありますが余裕ある行動は大事ですね。

 

「二日目にしてまた目立つのかいA組ぃっ!!」

  

 っと移動しようと腰を浮かしかけたら唐突に強く声をかけられました。誰でしょうか?

 

「すまん、ウチのアホが騒がせた。俺は一年A組の爆豪勝己、昼休みに悪かったな」

 

「いえボスが謝ることではありませんよ。同じく一年A組の緑谷来久です、お食事中ご不快にさせてもうしわけありませんでした」

 

 金髪の整った容姿の少年とその後ろにいた同じクラスの生徒達に主従揃って頭を下げると、いやそこまでするほどではと気まずそうな顔をされた。

 

「い、いや真剣に謝られることじゃないさ。食堂は共同の場だし、騒ぎは周りの人がやったことだしね。それと僕は一年B組の物間寧人だよ」

 

 同級生でしたか。注意をしてきたのだから先輩かと思いましたよ。しかし他に要件でもあるのでしょうか。

 

「落ち着け物間寧人相手は入学試験主席次席でありながら来賓にランキングトップテンのプロヒーローやら政府の偉い人が来てテレビ中継すらされる栄えある雄英高校入学式をブッチした自分に自信のある傲岸不遜な二人組だぞ、実技試験の時だって周囲に差をつけ倒して余裕すら感じさせていたじゃないかそれがこんなに謙虚で申し訳なさそうな殊勝な態度を取るわけがない。そうこれは余裕なんだ実力差から見下していて自分達が絶対上位だからこんな態度なんだ」

 

 兄さんみたいになってますよ物間君?

 そしてチラホラ聞き流してはまずい情報がありましたよね。ボスなんか遠い目になってますよ。

 

「フ、フンその手に乗らないからねえ。いかに下手にでようとも君らの本心は丸わかりさ。その他者を見下す強者の心をねぇっ!!」

 

 気を取り直したようですね物間君、ヒーロー向きなメンタルの強さです。

 しかし昨日の入学式ブッチで体力テスト、同級生の他のクラスだけで無く下手したら全国規模で反感を買っているのではないでしょうか?

 

「生徒代表挨拶で主席次席、さらに入学辞退した推薦主席からの次に暫定B組クラス代表なんて肩書で盤上に立った拳藤の気持ちが分かるかいぃっ!!」

 

「「本当にすいませんでした」」

 

 合理的かも知れないけど迷惑かけすぎですね。

 事前通達はしてないのでしょうか、してないでしょうね私達知りませんでしたし。

 

「しかもグラウンドで何度も轟音上げてさあっ!!

 参加したみんなの意識そっちにいって式に集中できなかったよっ!!」

 

「「本当にすいませんでした」」

 

 うん、ボスの爆破だけじゃなく兄さんの一撃さらに八百万さん大砲を創造してましたしね、いくら敷地が広くても煩いですよね。

 

「ま、物間は言いすぎてアレだけど。実技試験で一緒だった連中はあんた達意識してたみたいでさ、それが入学式ブッチで不満だったみたい。ちなみに私は推薦組の取陰切奈」

 

 雰囲気がギャルっぽい?感じの方がそう説明してくれますが。

 

「私達も朝突然言われての最下位除籍の体力テストだったんですよ」

 

 振り回されたのは私達も同じだ。

 私とボスは最下位にならない自信があったからまだマシでしたが、まだ個性に慣れてない兄さんや増強タイプでない皆さんはプレッシャーやストレスも半端なかったでしょうね。

 というかせっかくのボスの顔を売る絶好の機会を逃してましたよ。

 

「除籍っ?!とんでもない先生に当たったね」

 

 自身の理念と信念をもつ立派な方だと思いますが、とんでもないのは事実ですね。

 

「なんてヒーローなんだ?うちの担任はブラドキングだったけど、あと俺は回原旋」

 

 兄さんなら分かるのでしょうが、私はそれほどヒーローを知らないのですよ。グルメ番組にでるヒーローなら分かるのですが。というか、

 

「相澤先生のヒーロー名ってなんでしょう?」

 

「そういや名乗ってないな、あの担任」 

 

 体術に秀でているのは分かりましたが、個性すら使用してませんでしたよね(注、実際は来久テスト時に使用してたが気付いてない)

 

「相澤消太ならイレイザーヘッドだよ」

 

 文句を言おうと頑張っていた物間君がこちらを見てそう教えてくれました。

 

「見ただけで人の個性を抹消する個性を持つアングラ系ヒーローだよ」

 

 個性を消して体術で仕留めるスタイルですか、なるほど体術の練度の高さも納得です。

 

「物間よく知ってたな」

 

「僕と同じ、相手の個性ありきな個性だからね」

 

 個性の中でも希少な部類ですよね。

 

「なるほど自分がアングラ系だからメディアを気にしてなかったのか。

 フハハハっ!!残念だったね、せっかくの雄英高校の主席にして新入生代表という世間にアピールする機会を逃してしまうなんて、さらに反感まで買ってしまうなんてねっ!!思わず同情してしまうくらいだよっ!!」

 

 水を得た魚のようですね。

 

「次のメディア露出の機会、雄英高校体育祭でせいぜい汚名返上することだねっ!!」

 

 コレってA組で上位独占するくらいしないとマズくないですか?

 

「だがまあ、せっかく同級生になったんだ。これから交流をしよう。ぶっちゃけ君達性格悪くないし、緑谷君の使用してたあの体術気になるし(ボソッ)」

 

「そんなわけでこれからよろしくね、A組も良い子ばかりなんでしょ?」

 

「轟君が尖り気味で峰田君がドスケベで上鳴君がナンパ気質で兄さんがヒーローオタクなくらいしか問題ないですよ」

 

「「そっちも濃いのいるのな」」

 

「んじゃ、いい加減時間まずいから解散だな」

 

 そのボスの言葉で予想外の他クラスとの交流は終わりました。反感はあったようですが今回で大分緩和されたみたいですね。

 楽しそうな子達なのでこれからも交流しながら競い合えたら良いのですが。

 

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