正義の実力者になりたくて! 〜ミドガル魔剣士学園の優等生〜 作:XIYON
ではどうぞ。
クローン一個大隊を手に入れた日から少し経ったある日、俺はアレクシア、ローズと共に聖地リンドブルムに向かうことになった。
聖地では年に一度、聖域の扉が開かれる日に行われる“女神の試練”が開幕されている。
原作ではラウンズ第十一席。「強欲」の二つ名を持つジャック・ネルソン司祭は聖域の大司教をヴェノムに殺させて聖域の支配権を奪って大司教代理として現れる。
そしてそのネルソンのクソ野郎が十中八九シドにやられるヤツだ。
1000年前のディアボロス戦争の頃から存命し、当時は科学者として悪魔憑きやディアボロスの左腕の研究に携わっていたらしい。
ラウンズでは「ディアボロスの雫」の生産と研究を担当し、教団設立に関与していた。最終的にシドが放つアイ・アム・オールレンジアトミックを聖域ごと喰らって消滅したけど…
でも安心してもよい…大司教はもう既に守っているのだから。
ヒロミ「大司教様。」
大司教「いやいや待っていたよヒロミくん。噂は常々と聞いているよ?」
ヒロミ「ジャック・ネルソンは?」
大司教「君の指示通り、牢獄に入れている。例の暗殺者ヴェノムもだ。」
ヒロミ「助かります。」
大司教「それで、リンドブルムには女神の試練を見に?」
ヒロミ「それもありますけど…実はこの前、ウチの組織にこんな手紙が届いたんです。」
大司教「ほう?」
俺はブラッド・ファントムが送り付けてきた手紙を大司教に渡した。それを手にした彼は険しい顔をしていた。
《女神の試練の会場に我々ブラッド・ファントムは姿を現すだろう…》
大司教「教団…ましてやシャドウガーデンでは無い別の組織がこの世に?」
ヒロミ「イタズラの手紙にしては怪しいんです。憶測ではありますが、今回の試練、護衛の兵を用意したので。」
大司教「助かるよヒロミくん。」
そんでもってもう一つの問題が「災厄の魔女」の異名を持つ女性アウロラ。ネルソンのクソジジイのせい原因不明の突然変異でディアボロスになってしまった。
シドの正体を知る人物でもあるアウロラを救うのはサブミッションだな…
大司教「それと…ネルソンですが、やはり口を開きません。」
ヒロミ「そうだと思ってましたよ。あれほど聖教の施設を隠していたんです。喋りたくないのも無理もない。」
アレクシア「んじゃ1日目は私たちがネルソンのいる場所に向かって…」
ローズ「そこで口を開かせるというわけですね?」
ヒロミ「予想外の発言もあるはずだ。気をつけよう。」
しかしジャック・ネルソンと話す時間にはまだ余裕がある。
俺達はせっかくなので個人個人でリンドブルムを観光することに決めた。俺は1人、アレクシアとローズは2人きりでリンドブルムの街を堪能するのであった。
そんななかで俺はある理由で路地裏に入る。そして少し進んだ後に立ち止まり、ある人物に声をかけた。
ヒロミ「ふぅ……いるんだろ?イプシロン。」
そうやって後ろの上空から現れた水色ツインテールの女性…イプシロンだ。
シャドウガーデン「七陰」第五席でずば抜けた魔力コントロールの才能を持つエルフ… 『緻密』のイプシロンとかいう2つ名を持ち、その実力にシドは感服している……らしい。
その反面、先祖代々遺伝で受け継がれている子供体型にコンプレックスを持ってて、それをスライムを駆使してスタイルを誤魔化している…流石だ。
表向きはピアニストにして作曲家のシロンとして活動しており、貴族達や音楽関係者相手にロビー活動を行なっているらしい。
仲が悪かったが、最近は色々とあって少し仲良くなった。
ちなみにコンプレックスを感じてる相手は特にベータだ。
イプシロン「珍しいわね?アナタがリンドブルムにくるなんて?」
ヒロミ「お前らも聖域を目的に来てるだろ?止めた方がいいぜ…今は聖域どころじゃない気がしてならない。」
イプシロン「そうでしょうね。ジャック・ネルソンは真実を暴かれて捕まって、 大司教様はご安全なんだから。ところで…」
ヒロミ「ん?」
イプシロン「今度はどんな隠しダネを見せてくれるのかしら?」
ヒロミ「それは女神の試練が始まってからのお楽しみに…」
イプシロン「あらそう……それと、貴方がくれたドローンとかいう奴が面白いのを見つけたわ。」
そう言って見せられたのはいくつのもプラント……というよりは軍事基地が多く建造されていた。一瞬だが、その軍事基地は一瞬で姿を消していった。
ヒロミ「ブラッド・ファントムの基地か。」
イプシロン「まさか、奴らの情報を既に掴んでたの?」
ヒロミ「掴んだというか手紙を送り付けられたんだ。女神の試練にアイツらが姿を現すんだとよ。」
イプシロン「ふーん、上等じゃない。私達に喧嘩を売りに来たって訳ね?」
ヒロミ「デルタがまたやらかすのが心配だ。」
イプシロン「もしまた何かあったら連絡ちょうだい?」
ヒロミ「あぁ、そっちも何かあったら頼む。」
イプシロン「えぇ……ヒロミ!」
ヒロミ「?」
イプシロン「気をつけてね?」
イプシロンとの話が終わった俺はアレクシアとローズ、そして大司教様と共にジャック・ネルソンが収監されている刑務所へやってきた。そしてネルソンがいる牢獄は…
ネルソン「えぇい!ここからだせぇ!」
ヒロミ「アイツか…」
大司教「えぇ…アナタ方なら口を開くことでしょうが…」
ヒロミ「やってみよう。」
俺はネルソンがいる牢獄に入り、背もたれを前にしてから椅子に座ってこのハゲを見つめる。
ヒロミ「おいハゲ。教団の研究所を隠し続けてるみたいだな?」
ネルソン「ふん。貴様らに話すギリはないわ。我々教団は世界を手に入れるならどんな手も使う……例え人を殺してでもなっ!」
ヒロミ「……」
ネルソン「なんだ?怖気付いたか!?はっ!ただの無能な男がワシに話をしにきたなど!ふっ、笑えるわい!」
ネルソンの煽りに動じず、このハゲをじっーと見つめた俺は銃を取り出し、彼のギリギリに銃口を向けて弾丸を放った。それを目撃してネルソンは愚か、後ろで見ていたアレクシア達も驚愕していた。
ちなみに撃った弾丸は壁に当たった。
ヒロミ「お前……殺されたいのか?」
名付けてブラックラグーン方式拷問。
ネルソン「なっ……」
アレクシア「オォウ辛辣。」
ヒロミ「何も喋らなかったらここで突き刺すか?それともお前の仲間が殺されるか?」
ネルソン「ぐぬぬぬ……ロゴスめぇ…!」
ヒロミ「俺らの組織を知ってるって事は……まぁ、ギリギリ自分もピンチってことだよな?さぁ、言えよ?じゃなかったら次は本気で殺すぞ?」
ネルソン「ぐぬぬぬ……雫だ!ディアボロスの雫!ワシたち幹部12人が1年に12回しか飲めない薬剤だ!」
ローズ「薬剤ですって!?」
アレクシア「そんな…」
ネルソン「ディアボロスの雫を使い、永遠の身体を手に入れるのが私の目的だった…だが殺したと思ったら死んでいなかった!あの変な女に大司教の暗殺を失敗させられ、私の夢は消えた!」
ヒロミ「残念だったな。」
トリックだよ。(俺がやったわけではない。)
大司教「彼の使用していた研究所は押収しました。あの銅像が女性なのは、私が生き残った証拠です。」
ヒロミ「最後に問おう。女騎士オリヴィエはどこだ?」
ネルソン「廃棄されて複製した奴を聖域のトラップに仕掛けてある。そう簡単に聖域が見られると思うなよ?」
ネルソンが最後にその言葉を言い放ったあとに俺は牢獄を出た。そして…
ヒロミ「明日、女神の試練を見に行こう。」
次回
・正義の実力者は女神の試練を観戦したい!